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終わりの始まり
天使再臨。
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「全てを喰らえ概念破戒!」
澪の右手に黯い火焔が収束したかと思えば、それは一太刀の黒い剣となった。
まるで、光すらも吸い込む重力穴のような黒さを湛えている。
「どす黒……」
「澪ちゃんが引いてる。珍しい。」
「そりゃ僕だって引くことの一つや二つあるよ。」
こんな黯い剣が何も無い場所から顕れればびっくりド〇キーだよ。
ハンバーグだよ。で、あそこってやっぱりレンジでチンしてるの?
それよりも気になったのは天使達の反応。
全員戦意を喪失してる。この剣ってそんなやべぇの?
そういや最初にあった天使も言ってたな。
「邪知暴虐の限りを尽くし、大地を呑み込み、海を割る。」
「!?」
天使達は今度こそ逃げ出しそうな形相となった。
そうかと思えば、かのアークエンジェルさんは
「全員突撃!」
とか指示飛ばしてるな、ん?全員突撃?
やばくね?
「来るよ、澪ちゃん。目視300~350ってとこか。因みにあのシエルって子の剣の能力は、光を操る能力。」
「何でコウは能力が分かったんだよ。」
「詠心独嘯があるし。」
これ、と言って自分の剣を指した。
なにそれつよい。ぼくきいてない。
「其処!」
アークエンジェルさんが突きを放ってきた。
残念ながら貴女が喧嘩を売ったのは剣道部のエースさんですよ?
コウはその剣を軽々と受け流すと独特の型を放った。
彼の家は剣道の道場、そして彼の父は流派を持っている。
幼い時から剣道の英才教育を受けた彼に死角など無かった。
あれ?幸希の方が主人公してね?
「侵蝕。」
派生技ね。何で使えるんだろ。
「侵蝕はその名の如く、お前の心を侵略する。」
嫌な技だなぁ。
「よそ見してんじゃねぇよ!」
おっと危ない。
天使の攻撃を間一髪で交わすと、自らの剣で剣戟を与えた。
「異能バトルの戦い方は僕の方が知ってる。」
即興でなんとかなってくれよ。
「喰らえよ、世界消滅。天使界の概念を消滅させた。
悪く思うな、そして日本のアニメ文化を舐めるな。」
天使達は飛翔を失い、堕天した。
「なんだこれ!?」「一体何をしていたんだ?」
「記憶がない」
と口々に叫んでいる。
そんな中シエルは激昂していた
「巫山戯るな!こんな事があっていいものか!
反射!」
剣が激しく光り輝いたと思ったらコウが、倒れていた。
血を流して。
今のは、光を放ち、その間に光速で連撃を叩き込むという、光を操る人にありがちなやり方だ。
「ふはははははは!下賎な人間どもめ!そんなことだから、仲間を殺されるのだ!」
シエルちゃん怖い。
「てか、あいつ死んでないよ。」
「だ、勝手に殺すな。」
「ハァ!?今のを食らって死なないなんて」
「食らってないよ?」
「だねー(笑)そもそもわかってる攻撃をよけられないほどエースは弱くないよ?」
コウは、笑いながら言った。
その笑いの瞳には深淵が覗いていた。
「でもさ?澪ちゃんを傷つけようとするなんて、良くないよね?」
「嘘だろ、足が動かない。」
「もう、俺の剣に切られてるのに無事でいられると思ったの?シエルちゃん?」
なるほど。恐ろしい。精神攻撃とか。
優しい人の恐ろしさを知ったよ。
「へぇー、10歳の時に公園みたいなとこで漫画とか書いてたんだ、自分が主人公とか痛すぎるねー。」
うわー嫌だー
黒歴史曝露とか辛すぎ。
こうして第1回異能バトルは幕を閉じた。
俺の活躍より、幸希の方が活躍してたな。
やっぱりリア充はいいとこばっか持っていきやがる。
主人公になりたいなぁ。
既存の主人公をぶち壊すような。
頭のおかしい主人公に。
天上界では。
「天使達は壊滅した。」
「まるで正気ではない。」
「概念を切り裂く剣は間違ってでも地上に堕とすべきではなかった。前回の保持者も天上界まで上り詰め、天上界を滅ぼしかけた。彼は詰が甘かったがな。」
「ただ、天使を喪ったのは辛いな。数の有利で押せなくなった。」
「概念を切り裂く剣に対抗する剣概念創造の保持者を創るしかない。」
「彼の為の傀儡を創る。」
「刻を稼がねば。」
「神格を地上に与える。」
「神格騎士を創る。
一種の洗脳だよ。」
神格騎士は概念の枠を超えている。彼らは常に神なのだ。一刻の猶予も赦さず、な。
澪の右手に黯い火焔が収束したかと思えば、それは一太刀の黒い剣となった。
まるで、光すらも吸い込む重力穴のような黒さを湛えている。
「どす黒……」
「澪ちゃんが引いてる。珍しい。」
「そりゃ僕だって引くことの一つや二つあるよ。」
こんな黯い剣が何も無い場所から顕れればびっくりド〇キーだよ。
ハンバーグだよ。で、あそこってやっぱりレンジでチンしてるの?
それよりも気になったのは天使達の反応。
全員戦意を喪失してる。この剣ってそんなやべぇの?
そういや最初にあった天使も言ってたな。
「邪知暴虐の限りを尽くし、大地を呑み込み、海を割る。」
「!?」
天使達は今度こそ逃げ出しそうな形相となった。
そうかと思えば、かのアークエンジェルさんは
「全員突撃!」
とか指示飛ばしてるな、ん?全員突撃?
やばくね?
「来るよ、澪ちゃん。目視300~350ってとこか。因みにあのシエルって子の剣の能力は、光を操る能力。」
「何でコウは能力が分かったんだよ。」
「詠心独嘯があるし。」
これ、と言って自分の剣を指した。
なにそれつよい。ぼくきいてない。
「其処!」
アークエンジェルさんが突きを放ってきた。
残念ながら貴女が喧嘩を売ったのは剣道部のエースさんですよ?
コウはその剣を軽々と受け流すと独特の型を放った。
彼の家は剣道の道場、そして彼の父は流派を持っている。
幼い時から剣道の英才教育を受けた彼に死角など無かった。
あれ?幸希の方が主人公してね?
「侵蝕。」
派生技ね。何で使えるんだろ。
「侵蝕はその名の如く、お前の心を侵略する。」
嫌な技だなぁ。
「よそ見してんじゃねぇよ!」
おっと危ない。
天使の攻撃を間一髪で交わすと、自らの剣で剣戟を与えた。
「異能バトルの戦い方は僕の方が知ってる。」
即興でなんとかなってくれよ。
「喰らえよ、世界消滅。天使界の概念を消滅させた。
悪く思うな、そして日本のアニメ文化を舐めるな。」
天使達は飛翔を失い、堕天した。
「なんだこれ!?」「一体何をしていたんだ?」
「記憶がない」
と口々に叫んでいる。
そんな中シエルは激昂していた
「巫山戯るな!こんな事があっていいものか!
反射!」
剣が激しく光り輝いたと思ったらコウが、倒れていた。
血を流して。
今のは、光を放ち、その間に光速で連撃を叩き込むという、光を操る人にありがちなやり方だ。
「ふはははははは!下賎な人間どもめ!そんなことだから、仲間を殺されるのだ!」
シエルちゃん怖い。
「てか、あいつ死んでないよ。」
「だ、勝手に殺すな。」
「ハァ!?今のを食らって死なないなんて」
「食らってないよ?」
「だねー(笑)そもそもわかってる攻撃をよけられないほどエースは弱くないよ?」
コウは、笑いながら言った。
その笑いの瞳には深淵が覗いていた。
「でもさ?澪ちゃんを傷つけようとするなんて、良くないよね?」
「嘘だろ、足が動かない。」
「もう、俺の剣に切られてるのに無事でいられると思ったの?シエルちゃん?」
なるほど。恐ろしい。精神攻撃とか。
優しい人の恐ろしさを知ったよ。
「へぇー、10歳の時に公園みたいなとこで漫画とか書いてたんだ、自分が主人公とか痛すぎるねー。」
うわー嫌だー
黒歴史曝露とか辛すぎ。
こうして第1回異能バトルは幕を閉じた。
俺の活躍より、幸希の方が活躍してたな。
やっぱりリア充はいいとこばっか持っていきやがる。
主人公になりたいなぁ。
既存の主人公をぶち壊すような。
頭のおかしい主人公に。
天上界では。
「天使達は壊滅した。」
「まるで正気ではない。」
「概念を切り裂く剣は間違ってでも地上に堕とすべきではなかった。前回の保持者も天上界まで上り詰め、天上界を滅ぼしかけた。彼は詰が甘かったがな。」
「ただ、天使を喪ったのは辛いな。数の有利で押せなくなった。」
「概念を切り裂く剣に対抗する剣概念創造の保持者を創るしかない。」
「彼の為の傀儡を創る。」
「刻を稼がねば。」
「神格を地上に与える。」
「神格騎士を創る。
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