欺瞞の剣

刻夜 煌

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終わりの始まり

天使との邂逅

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「嘘だろ。流石にないわ。」
 いくら何でも出来すぎてる。内容が同じようなテンプレラノベじゃあるまいし。
 「おい、そこの天使さんよ。今何が起こってるのか説明しろよ」
 取り敢えず虚勢を張ることにした。
 虚勢を張るのは得意だ。
 表面だけを取り繕うなんていつも通りのことだ。
 仮面を使い分け、クラスカーストに従属する。
 これこそ長年の「子供の王国」での経験の生きる立ち回り。
 「天使、とは我のことか?」
 羽根の生えた可愛い(主観)少女が言った。
 僕はそれこそ耳を疑った。
 「一人称我っていう女の子いるんだ...」
 我ながらどうでもいい。
 「ああ、そうだ。とにかく説明してくれ。」
 「貴様、剣のようなものを知らないか?」
 ああ、さっき拾ったやつか。
 あれを拾ったっていうには少々難があるが。
 正直に言うのもつまらないし、少し遊んでみるか。
 「さっきそこで見たよ。」
「近づいたりしなかったろうな?」
 さて、やってきました!澪の選択肢コーナー!
 寒っ。
 どうしよう、近づいたって言ったらなんかありそうだけど近づかなかったって言ってもなんか特殊な能力とか使われるんじゃないか?
 よし、ここは普通に答えよう。
「近づいた」
「だからないのか。今、貴様は私の戦闘対象となった。」
「は?!」
「あの剣は邪知暴虐の限りを尽くし、大地を呑みこみ、海を割る。幸い貴様は「覚醒」していないようだ。」
 え、なんかすごい事言ってない?
 つまり、超強い剣が俺と同化したってことでしょう。
 キタコレ!これは俺の人生勝つる!
 つまらない人生に終止符を!
「はぁっ!」
 現実逃避してる場合じゃない。
 光の矢が飛んできた。
 これは死んだ。
 と思った。
 その時、「何か」が壊れた。
 いや、壊した。
 「概念破戒」ディストラクト
 光の矢を受けて死ぬ概念を破戒した。
 「何故だ!?」
 「覚醒してみた。」
 「馬鹿な、そんな筈は。拒否反応が発生しないなんて。嘘だ。」
 そう言って天使は地に堕ちた。
 「やれやれ、これだから上には困りますよ、よく考えればブレイド1本の回収に彼女を割いただけ何て、彼女4日寝てないって言ってたのに。始末書めんどくさいな。」
 やたらホストっぽくてルックスのいい天使が出てきた。
 イケメンうざい。去ね
 「去ね!イケメン!」
 さっきのようにうまくいかなかった。
 「未完成ですか、つまらない。ここで殺ってしまうのもありですが詰まりませんね。」
 頑張ってくださいとだけイケメン言って去った。
 やっぱりイケメンは悪だ。
 あれ、遅刻じゃね?
 AM10:25
 よし、サボるか。
 「サボるかじゃねーよ!」
 このあと、さんざん怒られた
 
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