目覚めたときに君がおはようと言ってくれる世界

 生きることの意味を見出せずに灰色の人生を送る高校生、日比谷比呂。彼には他者の夢の中に入ることができるという不思議な力があった。
 まるで映画や劇を鑑賞するように傍観者として見ず知らずの他人の夢を眺める毎日。
 そんなある日、彼は夢の中で一人の少女と出会う。

「――誰?」

 夢の中で意思疎通を図れる少女との出会いが、灰色だった彼の人生に色をもたらす。
 しかし、彼女にはとある秘密があって――。
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