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11.許してもらおう!(リネオ視点)
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でもまあ、動かないことにはどうにもならない。そのフレールとやらに賄賂の準備だ。
僕より先に話を聞かされていただろう父上も、同じことを考えているはず……。
「厄介な男が出て来たものだ……」
父上はそう呟いてから重い溜め息をついた。
あ、父上はそいつのことを知っているのか。
「父上、そのフレール裁判官ってどんな奴なんですか?」
「……半年前、マーロア家と懇意の仲だった侯爵家の令息が傷害事件を起こした。令息が懸想していた子爵令嬢には婚約者がいてな。妬みからその婚約者に暴行を加えた。子爵令嬢とその婚約者は侯爵家に訴えを起こし、裁判となったのだが……」
「え? そんなの知らないよ」
だってうちと仲がよかっただけで、僕には関係ないからな。
あ、でも半年前にラピスが裁判を傍聴しに行くって出掛けたことがあった。もしかしてこれのことだったのかな。僕は面倒臭くて行かなかったけど。
「マーロア家としても、親交の深い侯爵家に瑕疵が残るのは避けたかった。なのでその時の裁判官を『説得』したのだが……拒絶された。私の正義がどうたらとほざいてな」
「……結局、訴えは認められ、侯爵家には慰謝料の命じられました。そして、その裁判官こそが……」
汗が止まらないのだろう。何度も額をハンカチで拭う弁護士の姿に僕は背中がゾワッとした。
父上の言う説得って言うのは、金銭やら高価な物品をちらつかせることだ。はっきり言ってしまえば賄賂。法の番人と言っても裁判官も人間だから、みーんなマーロア家の味方をしてくれた。
なのにそれをはね除けただって? そいつが今回の裁判官……。
駄目! 訴訟とか裁判とかにあんま詳しくない僕でも絶対にヤバいって分かる!
「さ、裁判止めた方がいいんじゃない? ラピスが愛人になるのを断ったからって、即裁判やるって話じゃないだろ?」
「そうもいかんのだ。こちらからは愛人になるのを拒否すれば裁判を行う、という内容の通告書を送っている。それに対してラピス嬢本人から愛人になることを拒否する旨の返信が来た。ならば、裁判の手続きを始める必要があるのだ」
「え~? そんな意固地にならなくたって……」
「そういう決まりなのだ!」
お、怒らなくたっていいじゃないかっ。
だけど浮気したのは婚約者が冷たいからって、そんな言い分通るわけがない。敗け確定みたいなものだし、うちが赤っ恥を掻いてしまう。
僕が絶望していると、父上が溜め息をついてから話の続きをした。
「ただし、途中で取り止めることは不可能ではない。しかしそれにはラピス嬢の合意が必要だ」
「な、なーんだ。心配して損した……それでいけるんだ……」
何だかんだで僕を甘やかしてくれていたラピスだ。僕が謝れば許してくれるだろう。
「明日にでもツィトー家に行こうよ。それでラピスにお願いすれば合意してくれるって」
「言われなくとも、そのつもりだ。こんな無意味な裁判をする必要などないからな」
「ラピスが好きなものをお土産に持って行って、僕はラピスが大事だよアピールもしないとね」
「頼んだぞ、リネオ。全てはお前にかかっている」
でもラピスが好きなものが何かなんて分からない。いつも仕事を淡々とこなしていたから、元々仕事をするのが好きなのかもしれない。
だったら僕の仕事を手伝ってって言ってみよう。ラピスが来なくなってからやってくれる奴がいなくて、溜まっていたんだ。
それだけじゃ味気ないから何か食べ物……エヴァリアはエクレアが好きだって言っていたから、それにするか。女の子だから甘いの好きだろ?
だけど、マーロア家と関係があった裁判官だけ王城に連れて行かれたのが気になる。うちにも影響が……いや、それはない。
だって公爵家だよ? マーロア家は歴史だって長い。そんな名家を取り潰しなんて、周りが黙っちゃいない。
余計な心配なんてしてないで、今は裁判とラピスのことだけ考えよう。そう思いながら僕は眠りに就いた。
そして翌日、街一番のお菓子屋で買ったエクレアを持って僕はツィトー家に向かい、
「申し訳ありません。娘は昨日、王城へと行ってしまいまして……」
とツィトー男爵に言われた。
こ、これはチャンスじゃないのか!? 王城行きということはラピスも何かやらかしたに違いない!
これを利用すれば裁判で有利になれるかも……!
「それでラピスはいつ戻って来るか分からないんですか?」
「さあ……」
まあそうだろうな。だけど何だ? 屋敷内が騒がしいような。
「実はラピスはマリエッタ王女殿下の推薦で執政官となるようでして。その関係で私たちの住まいは、王城となる予定なのですよ」
ラピスの荷物整理は昨日の内に終わり、今は夫妻の荷物を纏めているのだとか。
ゆ、夢の王城暮らし? ずるい、ずるいぞそんなの!
というより執政官ってなんだ。そんなのやってたら、どうしたって僕の愛人になれないじゃないか……!
僕より先に話を聞かされていただろう父上も、同じことを考えているはず……。
「厄介な男が出て来たものだ……」
父上はそう呟いてから重い溜め息をついた。
あ、父上はそいつのことを知っているのか。
「父上、そのフレール裁判官ってどんな奴なんですか?」
「……半年前、マーロア家と懇意の仲だった侯爵家の令息が傷害事件を起こした。令息が懸想していた子爵令嬢には婚約者がいてな。妬みからその婚約者に暴行を加えた。子爵令嬢とその婚約者は侯爵家に訴えを起こし、裁判となったのだが……」
「え? そんなの知らないよ」
だってうちと仲がよかっただけで、僕には関係ないからな。
あ、でも半年前にラピスが裁判を傍聴しに行くって出掛けたことがあった。もしかしてこれのことだったのかな。僕は面倒臭くて行かなかったけど。
「マーロア家としても、親交の深い侯爵家に瑕疵が残るのは避けたかった。なのでその時の裁判官を『説得』したのだが……拒絶された。私の正義がどうたらとほざいてな」
「……結局、訴えは認められ、侯爵家には慰謝料の命じられました。そして、その裁判官こそが……」
汗が止まらないのだろう。何度も額をハンカチで拭う弁護士の姿に僕は背中がゾワッとした。
父上の言う説得って言うのは、金銭やら高価な物品をちらつかせることだ。はっきり言ってしまえば賄賂。法の番人と言っても裁判官も人間だから、みーんなマーロア家の味方をしてくれた。
なのにそれをはね除けただって? そいつが今回の裁判官……。
駄目! 訴訟とか裁判とかにあんま詳しくない僕でも絶対にヤバいって分かる!
「さ、裁判止めた方がいいんじゃない? ラピスが愛人になるのを断ったからって、即裁判やるって話じゃないだろ?」
「そうもいかんのだ。こちらからは愛人になるのを拒否すれば裁判を行う、という内容の通告書を送っている。それに対してラピス嬢本人から愛人になることを拒否する旨の返信が来た。ならば、裁判の手続きを始める必要があるのだ」
「え~? そんな意固地にならなくたって……」
「そういう決まりなのだ!」
お、怒らなくたっていいじゃないかっ。
だけど浮気したのは婚約者が冷たいからって、そんな言い分通るわけがない。敗け確定みたいなものだし、うちが赤っ恥を掻いてしまう。
僕が絶望していると、父上が溜め息をついてから話の続きをした。
「ただし、途中で取り止めることは不可能ではない。しかしそれにはラピス嬢の合意が必要だ」
「な、なーんだ。心配して損した……それでいけるんだ……」
何だかんだで僕を甘やかしてくれていたラピスだ。僕が謝れば許してくれるだろう。
「明日にでもツィトー家に行こうよ。それでラピスにお願いすれば合意してくれるって」
「言われなくとも、そのつもりだ。こんな無意味な裁判をする必要などないからな」
「ラピスが好きなものをお土産に持って行って、僕はラピスが大事だよアピールもしないとね」
「頼んだぞ、リネオ。全てはお前にかかっている」
でもラピスが好きなものが何かなんて分からない。いつも仕事を淡々とこなしていたから、元々仕事をするのが好きなのかもしれない。
だったら僕の仕事を手伝ってって言ってみよう。ラピスが来なくなってからやってくれる奴がいなくて、溜まっていたんだ。
それだけじゃ味気ないから何か食べ物……エヴァリアはエクレアが好きだって言っていたから、それにするか。女の子だから甘いの好きだろ?
だけど、マーロア家と関係があった裁判官だけ王城に連れて行かれたのが気になる。うちにも影響が……いや、それはない。
だって公爵家だよ? マーロア家は歴史だって長い。そんな名家を取り潰しなんて、周りが黙っちゃいない。
余計な心配なんてしてないで、今は裁判とラピスのことだけ考えよう。そう思いながら僕は眠りに就いた。
そして翌日、街一番のお菓子屋で買ったエクレアを持って僕はツィトー家に向かい、
「申し訳ありません。娘は昨日、王城へと行ってしまいまして……」
とツィトー男爵に言われた。
こ、これはチャンスじゃないのか!? 王城行きということはラピスも何かやらかしたに違いない!
これを利用すれば裁判で有利になれるかも……!
「それでラピスはいつ戻って来るか分からないんですか?」
「さあ……」
まあそうだろうな。だけど何だ? 屋敷内が騒がしいような。
「実はラピスはマリエッタ王女殿下の推薦で執政官となるようでして。その関係で私たちの住まいは、王城となる予定なのですよ」
ラピスの荷物整理は昨日の内に終わり、今は夫妻の荷物を纏めているのだとか。
ゆ、夢の王城暮らし? ずるい、ずるいぞそんなの!
というより執政官ってなんだ。そんなのやってたら、どうしたって僕の愛人になれないじゃないか……!
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