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それぞれの思想編

僕ってついてない

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アイはディーネに言われた通り2人の戦っている様を目を凝らして見る。

するとエボルにはクロウズには見えない脂汗があった

「これって…エボル様押されてる?」

「あぁ…お兄……エボルの使っている無効魔法シャットダウンは魔力を大幅に使うから沢山使えないんだ」

(それに対し、革命軍のあの人はエネルギー弾を何発撃っても疲れが見えない…燃費の良さと魔力の膨大さが分かるわ)

「エボル先輩…」

カリーナは祈る様にエボルを見つめる

「心配すんなってカリーナ!エボルは負けねぇよ!それに、ま、万が一があったら私が…カリーナを護る」

「あ、ありがとうっす…」

ディーネはカリーナの背中をポンと叩き、ぎこちない笑顔を見せる…それを見たカリーナもぎこちない笑顔を返す

(不安だ…)

「オラオラオラオラオラ!」

「シャ、無効魔法シャットダウン  …うっ!?」

休みなく魔法を使っているせいか、魔力切れか定かではないがエボルに頭痛が走る

(ど、どうしてあんなに攻撃できるんだ…魔力の量だけだったらローズと同じくらいだ…やはり少し攻撃を食らってでも攻めないと…)

武器呼出ブキダス!魔蓄の剣!」

「なっ!しまった!?」

エボルが右手を開き魔法を唱えると、ルブルトードのクローンが持っていた魔蓄の剣がエボルの元に転送された

魔法撃吸収増加マジブースト!」

エボルの声に魔蓄の剣が反応し飛んできたエネルギー弾を次々吸収した

「なるほど!あの剣を使えば防御と攻撃両方できるっすね!」

「あれ?でもなんで今?もっと早く使えば楽だったんじゃないの?」

(それは多分魔蓄の剣を持っていたルブルトードの様子を伺ってたのよ、戦いが始まって最初のうちに武器呼出ブキダスを使っても呼び出しを防がれていたと思う)

「つまり…ルブルトードさんの注意が散漫になってなかったら起こらなかったって事ですよね?何してるんですか?」

クロウズはエボルに注意を払いながらルブルトードを睨む

「べ、別に私がミスした訳ではないですよ!クローンのミスです!」

ルブルトードはみっともなく言い訳をする。しかし、クロウズはもうその声を聞いていない

(全く…想像以上に役立たずだな、連れてくる人間違えた…はぁ、僕って就いてない)

「こ、これなら君も迂闊に攻撃できないよね」

エボルはクロウズの魔力を吸い取った魔蓄の剣を構え、そう言い放つ

(更に攻撃を続けて剣をパンクさせるのも良いけど、壊すのはもったいないしな)

「仕方ない…歪み時計バロックロックよ!」

クロウズは歪み時計バロックロックを取り出し天に掲げる

「時間を戻したまえ!」
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