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第一英雄編

覚えてないけど

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今日はおそらく人生で最悪…いや、人生で最後の日だろうか…

待ちに待ったエボル暗殺もあっさり失敗に終わり…

四天王やメイド2人に殺されそうです

なかてもローズは逆鱗に触れているようで人間が持っていた剣を装備しだしました

「借りるわよルファス…巨大火炎魔法エルファイア魔法撃吸収増加マジブースト!!」

ローズが持っている剣にそう訴えかけると彼女の手を通して剣が段々と赤く輝きだしました

「そ、それは…魔蓄の剣!?そうか…そうだった…」

魔蓄の剣は私も聞いたことがある

あれは武器仙人ラーハルティアが作ったと言われている…魔切の剣の模造品の1つ…

(確か…自分や相手の魔法を刀身に吸収し上乗せする能力が…)

要約すると…魔法職であるローズが持ってるのは凄くヤバい…

「ウォム…あなたは何をしていたの?」

「弁明するならお早めにっす…答えによっては殺すっすけど…」

私は4人の女からの殺気に圧倒された…でも…

「もう…私だって後には引けないんです!」

このままでは負ける…

だったらせめて…1人でも多く…

「ねぇウォム…何かの間違いだよね?」

エボルが私に何かを告ようとしていたが、私にはお構いなしに革命軍第四英雄レボ=フォースのルブルトードさんから貰った注射器を身体に打ち込んだ

「何かしら…あの注射器…」

「知らねーけど、殺せばいいんだろ!」

アロマが警戒し、ディーネがエボルの制止を無視して私に突っ込んできた

当の私は腕から入ってくる異物に拒否反応を起こし、身体中が熱くなり、立ってるだけでやっとになった

(お、おいウォム…これはヤバいって!なんとか避けねーと!)

「死ね!クソヤロー!」

ディーネの攻撃が当たろうとした時、私の身体にバリアが生成され、彼女は弾かれた

「ディーネ!大丈夫?」

「いてて…な、なんだアイツ…前にはこんなのなかったぜ?」

反撃の1つもできたら良かったんだけど中々私の身体は動いてくれない…

「はぁ…はぁ…」

とうとう私は地面に膝をついてしまった…どんなに胸が苦しくなっても、私は愛する人の名前を呼んではいけない

「エボル!早く戦う許可を出して!手遅れになるわよ!」

「う、うん…でも…なんか辛そうじゃない?」

エボルはこんな時でも平和ボケだ…殺そうとしてきた私に情けをかけている

あれ、私って…誰だっけ?

そういや先程よりも若干身体が大きくなった気がする

あれ、先程って…いつだっけ?何かあったっけ?

なんか、覚えてないけど…まぁいいか
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