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四天王審査編

僕の事を…

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「そのタロットカード…どうしたでありますか?」

「あぁ、友達の…アルカの形見だ…」

ディーネはそう言いながらタロットカードのケースを握りしめた

「あ、アルカって占い師のアルカでありますか?」

「知ってるのか!?」

ディーネはデオッチの肩を掴みブンブン揺らした

「し、知ってるもなにも同級生であります…でも死んだでありますか…」

「・・・ごめん、私が弱いせいだ…弱かったから、守られて…弱かったから死なせてしまった…う、うぅ…うわ~ん!!」

さっきまでのディーネとは打って変わって普通の子供みたいに泣きじゃくるディーネ、そうだよね…こんな子供には辛すぎる…

「ねぇディーネ、もう少しここで休んでる?」

「ちょっエボル様!?それはルール的に駄目であります!」

「良いじゃないか、ちょっとくらい…ね、ディーネ」

僕はデオッチの反対を押し切って休憩を勧めた

「・・・んーん、ここで止まってたらアルカに笑われちゃう…私は戦う、諦めないって決めたもん!絶対にアイツらを倒す!」

「そっか…そうだよね、やっぱりディーネはそっちの方が良いと思う!」

前向きな方がディーネには似合っている

そんな彼女を見ていたら本当にレボ君達にリベンジできるんじゃないかって

「ありがとう!じゃあ行ってくる」

そう言いながらディーネはその場を去ろうとした

「健闘を祈るであります!」

「うん、ディーネだったら絶対勝てる!頑張って!」

「・・・あ、」

「ん?」 

ディーネが僕の所まで戻ってきた

ムギュッ!

僕は急に両手で顔を抑えられた

「もしかしたら最後かも知れないからね」

「え、な、なに?」

チュ

は!?

「きゃー!?素敵であります!」

ディーネは僕にキスをしてきた

「私、エボルお兄ちゃんの事大好き!」

「え、うそ…」

き、気づかなかった…そうだったんだ…

「・・・お兄ちゃんは私の事、どう思ってるの?」

「え!?え、えっと…その…」

ど、どうしよう急すぎて頭が全然働かない…な、なんて答えればいいんだ

ゴチン

いてっ!

おでこにおでこをぶつけるディーネ

「まったく…ま、今は許すけど、私が生き残って、また四天王になったら…お返事よろしくね!お兄ちゃん!」

ディーネはニッコリ笑いながら、そして顔を赤くしながらこの場を去って行った

未だに整理がついてない…

これって…ローズも、カリーナも、ディーネも…

僕の事を…

僕の事を好きって事!?

「エボル様?顔が赤いでありますよ~」

「う、うるさいな…」

と、とりあえず…勝ってね…ディーネ…
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