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魔王とハーピィとサキュバスと…編

まずい状況だ…

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「ママ……ママ……あいだい…」

まさかディーネがホームシックになってるとは

「ちょ、え!?エボルどうするのよ!これ結構面倒くさい流れよ?」

「ど、どうするったって…あぁ言っちゃった手前…」

「びぇぇぇぇぇん!!ざびじぃぃぃよ…あいだいよぉ…」

「エボル先輩、大人げないっすよ…ディーネちゃんはまだ500歳なんですから」

「わ、分かったよ、ディーネ…家に帰って良いよ?」

「ぴえ?本当?」

「ほんとほんと!」

「でも、大掃除は?」

「私達がやっとくからさっさと帰りなさいよ」

「ここは自分達に任せてママに会いに行くと良いっすよ!」

ローズもカリーナもなんも片付けてないのに、よく言うよ…だけど優しいな二人とも

「二人もこう言ってるし、帰りなよディーネ」

「う、うん…ありがと…瞬間移動テレポート

こうしてアロマに続きディーネも魔王城から去っていった

「さて、ディーネにあぁ言ったんだから、ちゃんと片付けしてくれるんだよね?」

「・・・はぁ、分かったわよ」

「仕方ないっすねぇ」

それから三人で大掃除をした、結果論だけど僕一人で片付けた方が早く終わった気がする…

「やっと終わったっす~疲れたっす」

「二人ともお疲れ様」

「とりあえず、これでゆっくりできるわね、あーコタツ温かい!」

「たまには僕も入るかな~」

「どうぞどうぞ~」

なんか、久々に休めた気がする…今年は色々あったからな~、本当色々…

「・・・ねぇ、カリーナ」 

「ん?どうしたんすか?ローズ先輩」

「あ、アンタは実家に帰ったりとかしないの?」

「え!?いや、ウチはよく顔出してるから今年は魔王城でゆっくりするかな~って」

「フ、フーン、ソウナンダー」

(エボルと二人っきりで年末年始を過ごしたいのにぃ!)

「ローズ先輩こそ、家族に会わなくていいんすか?」

あれ?なんか修羅場ってない?

「わ、私も良いかな~、べ、別に深い意味はないけどね!」

「深い意味がないなら帰っても大丈夫っすよね?」

「・・・なんで、アンタにそんな事言われなくちゃいけないのよ?」

「えーエボル先輩と二人っきりで過ごしたいからですかね?」

『!?』

「ちょっ、なに言ってんのよカリーナ!ねぇエボルどういう事」

「ししし知らない知らない!」

カリーナがこの前のあざと可愛い性格になった!?それもよりによってローズの前で

「えーでもエボル先輩も私と一緒が良いっすよね」

「ち、近い…」

「そ、そうなの?エボル?」

「そーですよね~エボル先輩♡」

こ、これはまずい状況だ…
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