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ツンデレサキュバス編

四天王は働きたくない

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「なんで君たちは僕に協力してくんないの?」

こういう気持ちになるのも仕方がない、僕が魔王になってからはずっとギャンブルしてるんだもん

「まぁまぁ、エボルちゃんも一緒にやりましょ!」

「そうっすよ!まずは楽しむ事が一番っすよ!私の代わりに入って良いんでエボル先輩もどうぞっす」

アロマさんもカリーナも僕をなだめて快楽の道に落とそうとしてきた、だけどここで落ちたら死んだ父さんに申し訳が立たない

「やりません!ていうか、やる方がおかしいからね?」

「硬いこと言うなよエボル~、お前にも休みは必要だぞ?」

「せっかく私達が休めって言ってんだから休みなさいよね!」

絶対こいつら気が緩んでるだろ、僕がまだ1600歳だからって甘く見やがって…いやそもそも自分達が女子って所を良いように使ってるとも思えるなぁ…だけど僕だってこの世界の魔王なんだ、ズバって言ってやる

「きょ、今日こそは世界征服に貢献してもらうんだかんな!(裏返り)」

・・・

「だかんな!(裏返り)だって!、おもろ~」

「だかんな!(裏返り)…うふふっ、んふっ!あははっ!あ~無理ぃツボっちゃう、ンフフ、ンフッフッフ」

うん、泣きそう

「はぁ…僕は父さんみたいになれないんだ、父さんとの約束、守れないんだ」

「な!?そんな落ち込む事ないじゃない、悪かったわよ」

「・・・はーい皆、今日はエボルちゃんの言う事を聞く日にしましょ!」

最年長のアロマさんが手を叩き皆をまとめる、こういうのがまだ僕に足りないところだ

「まぁアロマが言うなら仕方ないな~、ん?カリーナはいつまで笑ってんだよ」

「ンヒヒ、ンフ…ご、ごめんなさい!はい、はい…戻りました、大丈夫っす、なんでも言ってくださいっす」

魔王になって初めて四天王が頼もしく思えた

「そ、そうだね、今回はの洞窟に眠っている太陽のつるぎを人間達に渡る前に回収したいんだ」

・・・

「極寒ねぇ」

「極寒かぁ」

「極寒っすか~」

「やめましょうか!」

「えぇ!?今日は僕の言う事を聞いてくれる日じゃないの?」

四天王が全員こたつに戻った、さっきまでの頼もしさはどこに行ったんだ

「だいたいレディにそんな所行かせるなんてナンセンスよ」

「そうだぞ!エボルが1人で行けよ」

「無理だよ…僕には瞬間移動テレポートが使えないから君たちの力が必要なんだ」

四天王が全員使えて魔王の僕が使えないってのも不甲斐ない

「・・・つまり、私達の中から1人が行けば良いって事っすよね?」

「そういう事ね、じゃあ決めようじゃない!誰がこの真冬に極寒の洞窟に行くかを!」

「そんなに働きたくないの!?」
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