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三章

我が娘を守るためなら

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エイミ対エイミの戦いは同一人物なだけあって拮抗していた。一方が呪文を使えば一方がそれを無効化する方法を編み出して防ぐ…そんな状態がかれこれ2時間続いていた

「一応言っておくけど魔力切れは幼い貴方の方が先に起こるわよ?潰れるのも時間の問題ね」

「・・・そうね」

(まさか時間停止魔法さえも同タイミングで合わせてくるだなんて…)

「どうするの?打つ手なしに見えるけど…?」

「ふん、アンタが私より魔力があるだけじゃない…」

(強がってるけど実際はこの魔力の差が本当に辛い…このままじゃ負ける?)

「怖いの?これ以上痛い目に合わない内に過去に帰った方が良いわよ?」

「ふざけんな!刺し違えてでも殺してやる!って…そうか!」

「ん?」

「悩む必要なんてなかった…私がここで死ねばアンタも死ぬ!」

そう言いながら過去のエイミは杖を自分の喉元に当てた

「!?…なるほど、考えたわね」

「魔力の差なんて関係なかった…本当の差は殺す事ができるかできないか…」

「確かに過去の私が死ねば今の私も死ぬ…だけど、果たしてそこまでする価値はあるのかしら?」

「ここに来て命乞い?私ともあろうものが情けないわね」

「命乞いね…まぁ我が娘を守るためならね」

「は?どゆこと?」
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