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人が動けないことを良いことに
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(人が動けないことをを良いことに……この~!)
全身筋肉痛で動けないのをいいことに、現在目を瞑って私と自分の唇を合わせてはや二分弱もそのままのレミリスが、好き勝手している。ソーラとヌファンを情報で脅して部屋から追い出して、カペル君も同じく情報で追い出したお陰で、二人っきりなんだ。この道化と……。
「ひゃ、いい加減にしろよぉ……。このー」
この痛む身体を無理して動かしてグーパンチでどうにか、どかしてやろうかなんて思って居たら、レミリスは心を読んだようにペロリと私の唇を舐めた。私の小さな悲鳴にソレは嬉しそうに口角を上げるレミリスと、恨めしげに睨む私のなんとも言えない空間。居心地が存外悪く感じない所が、余計に腹立たしい。
「愛い反応ありがとうございます。別に婚約者が愛を育むことなど当然なのですから、そう驚かなくとも宜しいではありませんか」
「深めるのは千歩譲ってそうだとして、年齢差を考えてよ! 私6歳であんたは13歳!」
「おや、おかしいですね。ご自身の誕生日をお忘れのようだ。12月はもう過ぎ、貴女はもう7つですよ」
「え、うそ。私の誕生日っていつだっけ?」
「12月25日で、今や夏に差し掛かる5月ですよ。そして、私の誕生日は6月11日ですと、お伝えしておきます」
自分の誕生日の情報がすっかり抜けていた私は、とんでもない間抜け面だろう。いや、一年サバ読んだ状態で書類書いちゃったよ。自己紹介の時に六歳っていっちゃったよ。私の言いたくとも言葉にでない自責の降り積もった絶望の顔を面白そうにケラケラと笑うレミリス。もっとなんで速く言わなかった! 叫びそうになるもぐっと堪えた。腹筋が痛い。
「それはワタクシとて確信が持てぬ故に今言ったのですよ。貴女はお世辞にも望まれて産まれたとは言い難い。そんな貴女が、自身の産まれを忌避する故に誕生日の事を触らずに居たのか。はたまた、祝われることがない故に自身の誕生日のことが朧気で存在すら忘れているか、どちらか私にも余計に計りかねたのです。貴女の周りのお付きの二人も。先ほどのやりとりで後者だと判断しましたので、今お話しました。」
「なるほどね~。まぁ、今思い出したというか記憶になさ過ぎて、教えて貰ったの方が正しい程に誕生日の事なんて頭になかったよ。そんな大層な理由じゃない、本当に忘れてただけだよ?」
その呆気のない言葉に、レミリスは無表情になってから困ったように笑った。この身体はともかく譲り受けた……はずのリエルちゃんの物なのだから。レミリス今更12月が誕生日だと言われてもピンとこない。それならば、別に祝おうが祝われなかろうが一緒だと、言ったらストンと無表情になった。レミリスの突然の無表情なかなかのホラーで怖いから辞めて欲しいんだけど。
「とはいえ何もないのはもの悲しいものです。場を借りて盛大にとは時間がなく出来ませんが、物を後日お送りいたしましょう」
「あ、それなら、レミリスがツケた鉄鎧案山子と破壊した床チャラにして」
「それは、出世払いだけ受け付けておりますので、却下です」
「ちぇー」
何が何でもエヴァ王国を立て直して、その余裕のある資金で返せって事かよ。無表情はニヤニヤと、こちらをからかうように歪に唇を歪めた。そして、また私が動けないことを良いことに唇に数度また触れるだけのキスをしてくる。少し情欲の混じったようなため息が、レミリスを唇から漏れて年甲斐もなく(といっても身体は7歳)ビクリと、驚きで跳ねた。だから、何度も言うけど、筋肉痛が痛いから反応させるような物は辞めて欲しい。
また、最後唇から離れる時だけ、唇を舌でペロリとなめてから今度は立ち上がった。そろそろ、時間なのだろう。私がダウンしている間の業務のしわ寄せは、主にカペル君とナザルカラクとレミリスに乗っかって降ってくるのだから……。それに私の覚えのない暴走も揉み消すのもレミリスは、動いてくれている。
「それでは、私は業務に戻ります」
「うん、いつもありがとう。その、身体気をつけて」
「……はい。リエル様もお気をつけて」
そこだけは、道化ではない嬉しそうに顔をほころばせても、礼節正しく私の部屋から出て行ったレミリス。その後に入れ替わるようにヌファンとソーラが戻ってきて、足音なく私の傍へと来てくれた。そういえば、あの貴族の事とかヌファンとソーラに頼んだっきりだと思って、聞いてみることにした。
「リエル様? お加減は」
「大丈夫よ。そういば、頼んでいた件はどうなってるか教えて」
そう言うと、早々に私の身体に塗るクスリを用意していたソーラが自信満々に笑って、ふんす! と笑って大成功
です! と言った。ヌファンも満足気に薄く笑い大きく頷いた。さて、どんな感じで成功したのか聞こうじゃないか……クスリを塗ってから。筋肉痛とことん痛い。
「今回の港町に絡んでいました。コンディル家前当主と現当主は、あの港町以外にも多数の町を買いとっては、無理な労働を強いり使い捨ててきました。それは、この国の法律、土地と町を管理する貴族や王族は、何があろうとも市民の衣食住を保証し、それを脅かすことはなかれ……。その法律を反故していました。
それが、確実になってから、コンディル家は国外逃亡を試みましたが、私とソーラで捕らえて現在は城の地下に収容して降ります。処罰はリエル様の如何様にも。
形骸化していた法律ですが、今回のこのコンディル家の処罰によっては現在の貴族達に知らしめることが出来るので……。厳罰を下されるのが宜しいかと。」
「わかりました。死んで終わりはダメ。資金を全て被害者に割り当て位を剥奪して市民として暮らすことを命じます。住むところはあの港町で、その者の仕事の割り当ては町長に一任します」
「御意に。ソーラ、私はすぐに動きますからリエル様のお世話をお願いします」
「は~い」
リエルちゃんはともかく、日本人としての私は十字架を背負いたくはないので、市民に格落ちさせて働かせることを選んだ。処罰は町長さんの如何様にも。殺すこと以外だったらいくらでも使い倒してくれて構わないし。その貴族達がこれから、心を入れ替えれば、町長さんもそんな手ひどい労働はさせないだろうと思っての処罰だ。その処罰は、ヌファンもソーラも満足なようで、嬉しそうに笑顔でせっせと各々の作業へ向かった。
「そういえば、ソーラといいヌファンといいやけに強いね? 騎士でもやってたの?」
「い~え~! 騎士様なんてそんな恐れおおいです。レミリス様から、私とヌファンのお父さんはレン・マーヤンと言う、口伝に伝わる聖女。クロージス様と近い所にいらっしゃったのはご存じですね? お父さんは武器職人ですから、私もヌファンもそれ経由でちょっと、しごかれてただけなんですよ」
「へー。ちょっとでそれだけ動けるってどんなスパルタ教育なんだろ」
「あははは……。思い出したくないです~! だから、別のお話しましょう。リエルさまぁ」
やっぱり、血染めと破骨に関する冒険者の話はしてくれないようだった。私は至って普通の疑問を投げかけただけなので、感づいている様子はバレていないと思う。私が狙っているのは、レン・マーヤンもこちらで保護できないかということ。敵になると勿論怖いからと言う理由だ。そんな理由なんだけれど。
(ナザルカラクもディザスターも、何だかんだ様子見で私を見て居るだけ……。敵でも味方でもない)
いつでも、私の寝首を狩れる位置で私を見て居る。だって……何だかんだ二人は一度も私の為に忠誠を誓ったことはない。未だに目の奥は……私を試すように、ずっと警戒して見て居る。レン・マーヤンも憎んでいるか、はたまたこの二人のように敵でも味方でもない中立とも言えない危ない位置の二人が居るから、どちらか知りたいのだ。どちらかわかるだけでも、心が軽いのだ。
全身筋肉痛で動けないのをいいことに、現在目を瞑って私と自分の唇を合わせてはや二分弱もそのままのレミリスが、好き勝手している。ソーラとヌファンを情報で脅して部屋から追い出して、カペル君も同じく情報で追い出したお陰で、二人っきりなんだ。この道化と……。
「ひゃ、いい加減にしろよぉ……。このー」
この痛む身体を無理して動かしてグーパンチでどうにか、どかしてやろうかなんて思って居たら、レミリスは心を読んだようにペロリと私の唇を舐めた。私の小さな悲鳴にソレは嬉しそうに口角を上げるレミリスと、恨めしげに睨む私のなんとも言えない空間。居心地が存外悪く感じない所が、余計に腹立たしい。
「愛い反応ありがとうございます。別に婚約者が愛を育むことなど当然なのですから、そう驚かなくとも宜しいではありませんか」
「深めるのは千歩譲ってそうだとして、年齢差を考えてよ! 私6歳であんたは13歳!」
「おや、おかしいですね。ご自身の誕生日をお忘れのようだ。12月はもう過ぎ、貴女はもう7つですよ」
「え、うそ。私の誕生日っていつだっけ?」
「12月25日で、今や夏に差し掛かる5月ですよ。そして、私の誕生日は6月11日ですと、お伝えしておきます」
自分の誕生日の情報がすっかり抜けていた私は、とんでもない間抜け面だろう。いや、一年サバ読んだ状態で書類書いちゃったよ。自己紹介の時に六歳っていっちゃったよ。私の言いたくとも言葉にでない自責の降り積もった絶望の顔を面白そうにケラケラと笑うレミリス。もっとなんで速く言わなかった! 叫びそうになるもぐっと堪えた。腹筋が痛い。
「それはワタクシとて確信が持てぬ故に今言ったのですよ。貴女はお世辞にも望まれて産まれたとは言い難い。そんな貴女が、自身の産まれを忌避する故に誕生日の事を触らずに居たのか。はたまた、祝われることがない故に自身の誕生日のことが朧気で存在すら忘れているか、どちらか私にも余計に計りかねたのです。貴女の周りのお付きの二人も。先ほどのやりとりで後者だと判断しましたので、今お話しました。」
「なるほどね~。まぁ、今思い出したというか記憶になさ過ぎて、教えて貰ったの方が正しい程に誕生日の事なんて頭になかったよ。そんな大層な理由じゃない、本当に忘れてただけだよ?」
その呆気のない言葉に、レミリスは無表情になってから困ったように笑った。この身体はともかく譲り受けた……はずのリエルちゃんの物なのだから。レミリス今更12月が誕生日だと言われてもピンとこない。それならば、別に祝おうが祝われなかろうが一緒だと、言ったらストンと無表情になった。レミリスの突然の無表情なかなかのホラーで怖いから辞めて欲しいんだけど。
「とはいえ何もないのはもの悲しいものです。場を借りて盛大にとは時間がなく出来ませんが、物を後日お送りいたしましょう」
「あ、それなら、レミリスがツケた鉄鎧案山子と破壊した床チャラにして」
「それは、出世払いだけ受け付けておりますので、却下です」
「ちぇー」
何が何でもエヴァ王国を立て直して、その余裕のある資金で返せって事かよ。無表情はニヤニヤと、こちらをからかうように歪に唇を歪めた。そして、また私が動けないことを良いことに唇に数度また触れるだけのキスをしてくる。少し情欲の混じったようなため息が、レミリスを唇から漏れて年甲斐もなく(といっても身体は7歳)ビクリと、驚きで跳ねた。だから、何度も言うけど、筋肉痛が痛いから反応させるような物は辞めて欲しい。
また、最後唇から離れる時だけ、唇を舌でペロリとなめてから今度は立ち上がった。そろそろ、時間なのだろう。私がダウンしている間の業務のしわ寄せは、主にカペル君とナザルカラクとレミリスに乗っかって降ってくるのだから……。それに私の覚えのない暴走も揉み消すのもレミリスは、動いてくれている。
「それでは、私は業務に戻ります」
「うん、いつもありがとう。その、身体気をつけて」
「……はい。リエル様もお気をつけて」
そこだけは、道化ではない嬉しそうに顔をほころばせても、礼節正しく私の部屋から出て行ったレミリス。その後に入れ替わるようにヌファンとソーラが戻ってきて、足音なく私の傍へと来てくれた。そういえば、あの貴族の事とかヌファンとソーラに頼んだっきりだと思って、聞いてみることにした。
「リエル様? お加減は」
「大丈夫よ。そういば、頼んでいた件はどうなってるか教えて」
そう言うと、早々に私の身体に塗るクスリを用意していたソーラが自信満々に笑って、ふんす! と笑って大成功
です! と言った。ヌファンも満足気に薄く笑い大きく頷いた。さて、どんな感じで成功したのか聞こうじゃないか……クスリを塗ってから。筋肉痛とことん痛い。
「今回の港町に絡んでいました。コンディル家前当主と現当主は、あの港町以外にも多数の町を買いとっては、無理な労働を強いり使い捨ててきました。それは、この国の法律、土地と町を管理する貴族や王族は、何があろうとも市民の衣食住を保証し、それを脅かすことはなかれ……。その法律を反故していました。
それが、確実になってから、コンディル家は国外逃亡を試みましたが、私とソーラで捕らえて現在は城の地下に収容して降ります。処罰はリエル様の如何様にも。
形骸化していた法律ですが、今回のこのコンディル家の処罰によっては現在の貴族達に知らしめることが出来るので……。厳罰を下されるのが宜しいかと。」
「わかりました。死んで終わりはダメ。資金を全て被害者に割り当て位を剥奪して市民として暮らすことを命じます。住むところはあの港町で、その者の仕事の割り当ては町長に一任します」
「御意に。ソーラ、私はすぐに動きますからリエル様のお世話をお願いします」
「は~い」
リエルちゃんはともかく、日本人としての私は十字架を背負いたくはないので、市民に格落ちさせて働かせることを選んだ。処罰は町長さんの如何様にも。殺すこと以外だったらいくらでも使い倒してくれて構わないし。その貴族達がこれから、心を入れ替えれば、町長さんもそんな手ひどい労働はさせないだろうと思っての処罰だ。その処罰は、ヌファンもソーラも満足なようで、嬉しそうに笑顔でせっせと各々の作業へ向かった。
「そういえば、ソーラといいヌファンといいやけに強いね? 騎士でもやってたの?」
「い~え~! 騎士様なんてそんな恐れおおいです。レミリス様から、私とヌファンのお父さんはレン・マーヤンと言う、口伝に伝わる聖女。クロージス様と近い所にいらっしゃったのはご存じですね? お父さんは武器職人ですから、私もヌファンもそれ経由でちょっと、しごかれてただけなんですよ」
「へー。ちょっとでそれだけ動けるってどんなスパルタ教育なんだろ」
「あははは……。思い出したくないです~! だから、別のお話しましょう。リエルさまぁ」
やっぱり、血染めと破骨に関する冒険者の話はしてくれないようだった。私は至って普通の疑問を投げかけただけなので、感づいている様子はバレていないと思う。私が狙っているのは、レン・マーヤンもこちらで保護できないかということ。敵になると勿論怖いからと言う理由だ。そんな理由なんだけれど。
(ナザルカラクもディザスターも、何だかんだ様子見で私を見て居るだけ……。敵でも味方でもない)
いつでも、私の寝首を狩れる位置で私を見て居る。だって……何だかんだ二人は一度も私の為に忠誠を誓ったことはない。未だに目の奥は……私を試すように、ずっと警戒して見て居る。レン・マーヤンも憎んでいるか、はたまたこの二人のように敵でも味方でもない中立とも言えない危ない位置の二人が居るから、どちらか知りたいのだ。どちらかわかるだけでも、心が軽いのだ。
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