15 / 81
ナザルカラク
しおりを挟む
現在……嫌がらせやら知らない親戚やらで色々焦らされたエヴァ王国へ、やーっと出発することになりました。最初に重役からエヴァ王国へと参入してから、遅れてその親族達を迎え入れるという手筈で移動しています。今居るのは8人以上入れるほどの大がかりな馬車の中だ。
重役枠は、私とカペル君とレミリスとグランド君とヌファンとソーラ……護衛でパトリシアことパトちゃんと医者枠でディザスター(72歳)となっています。
あれから、レミリスに聞かされた通りに強姦で産まれた子供ならば、母親自身が怨んでる可能性もあるから、本物のリエルちゃんの【お母様に気をつけて】はそういうことなのだろう。得体の知れないわからないことが一つだけ明るくなっただけでも、身体が軽くていつの間にか……エヴァ王国へ。
ある意味レミリスのお陰で、エヴァ王国に向かうにつれて水害対策やら奴隷廃止の手順やらを推し進める策略を完成させる事も出来た。
対策もした。
やることはやった。
人事は尽くした……。
「到着しました」
「はい」
到着という言葉と共に、私達は一斉に顔を上げる。馬車の小窓から外を覗けば興味本位で馬車を見に来る市民達が沢山居た。エヴァ王国中央城下町……。やっと、一つのスタート地点まで私達は来たんだという感激で身を震わせた。そして、歓声もそこそこに馬車は城の門へ潜り抜けた。
ここから……やっと始まるんだ。
・
・
「よくぞ、遠路はるばるいらっしゃいました。僕は補佐を務める……。レィース・レイハイドと申します」
(ナチュラルに偽名使ったー!!!)
やっと始まる感動をそこそこに、手続きと表だけのお披露目パーティーをこなして今日は休もうということで、ヌファンとソーラと……もはや一緒に居ることが当たり前になったカペル君と、新しい部屋でわちゃわちゃやっていたら、ノックの音が響いた。そういえば、私の年齢を考慮したエヴァ王国の宰相さんが私に着くとか聞いていたし。それを了承する契約も書いてあった。
もしかしたらと思い返事をして、ソーラに招き入れて貰うと……光り輝やくまるーい頭の深い緑色の目、ナザルカラクがそこに居た。パッケージの通りの姿で……顔面に力を入れて表情こそでないように努力はしたのだけど、内心は(お前人間じゃなかったのかよ……)とガックシ項垂れるし。普通にナチュラルな顔で偽名を吐くものだから余計……心のため息が。叫ばなかった私……偉いぞ。
クールな顔立ちの清廉かつ切れ味の良さそうな顔……なんか親近感が湧くような顔。
まさか、そう思って横のカペル君を見ると……僅かに面影がある。私は交互にナザルとカペル君を見ると互いになにをそんなに交互に見て居ると怪訝な顔をして、お互いの顔を見て停止した。ナザルはパクパクと酸素を求める魚のように口を動かし、カペル君は目に涙をため互いを見た。
ナザルがよろよろと歩いて私の横に控えているカペル君の元へ、両腕を突き出した。そして、そのままカペル君を抱きしめ……。
「え?」
ナザルの手はカペル君じゃなく、いつの間にか私の首元に行って……私の首を締め上げた。
「あ、ガッ」
「お前ら一族はいつもそうだ。僕から大切な物奪って……今度は人質か? 一体お前らは僕に、僕に一体何を求めているんだ」
あまりの事で、隣のカペル君も給仕をしていたヌファンもソーラも反応が遅れた。苦しさのあまりに私は口を大きくあけて締め上げるナザルの腕を引っ掻く。私の座っていたソファーに押さえつけるように乗り上げて首を絞めてくる。ポタポタ、ポタポタと私ではないナザルの涙が苦しむ私の顔に降り注ぐ。
「やめてください! 我が身を……お父さん! やめて!!!」
「ソーラ!!!」
いち早くフリーズが溶けたカペル君が、私の首を締め上げるナザルの腕を剥がそうと掴みかかった。普段訓練をしているカペル君の手でも全くびくともしなかった。そして次にフリーズが溶けたヌファンがソーラと叫び、瞬く間の一瞬で、カペル君が引き剥がせなかったナザルの腕を引き剥がして、そのままナザルを地面に押しつける形で拘束した。
「はッッッ……」
「我が君! あぁ、跡がついて」
カペル君は酸素を求めて倒れ込む私を抱きかかえ、落ち着けるように手を握ってくれた。カペル君が私の首元をみて痛々しい顔で、泣いていた。私が咳き込めば背中を擦り続けてくれた。お陰で余裕を取り戻しゆっくりと、私の首を突然締め上げたナザルの方を向いた。
「動けば即座に首を跳ねちゃいます」
普段のほわほわしたソーラが無表情でナザルの首に刃物を押し当てて拘束してた。地面に身体を押しつけその上に乗るソーラの放つ殺気は、自分に向けられていないとはいえ少し怖かった。そんなソーラに声を掛けるのは勇気が要るけれど私は「ソーラありがとう、離して?」と言った。
「けど、わかりました。ただ……いつでも跳ねられる所に控えるのを許してください」
そして、ソーラは一旦ナザルから退いて……頭をわしづかみにして無理矢理立たせた。背中の筋がヒュッと恐怖で凍った。ソーラも怒らせたら怖い人リストにランクインさせよう。殺されたのにもかかわらずに喉元を通り過ぎればなんとやら、という言葉を体現するかの如く脳天気に考えた。
「改めまして初めまして、この度エヴァ王国を任せられました。リエル・メーカー・アンドールと申します。レィース・レイハイド……。いえ、ナザルカラク様」
「我が君……知っていたのですか?」
「お……。カペル君と血縁関係なのは今知ったけどね。ただ……貴方の正体がナザルカラクで、私の一族を怨んでいるだろうということは、お察ししておりました」
察していた。その言葉で手を握ってくれるカペル君の手が震えた。本当に……優しいお兄ちゃんだと心が温かくなる。一方のナザルは吐き捨てるように私を軽く糾弾した。
「その上で、僕の接近を許したのですか? とんだ女狐ですよ」
(そりゃ、パッケージ&ストーリーだと始終貴方、頭つるんてん何だもん……わからない方が無理があるわ。髪生やされなくてよかった~)
「どうとでも、もとより怨まれる覚悟は済んでおりますので。こうして貴方と早々に会話を出来ることと、探す予定でした、お兄、カペル君のご家族の一人が見つかったのです。私は嬉しく思います」
危ない、いつもの調子でお兄ちゃんっていいそうになった。言ったらあれだけ剣と魔法と口の稽古付けてくれてたレミリスに何言われるかわかったもんじゃない。セーフセーフ……。レミリス仕込みの不敵な笑みでナザルと目を合せた……正直むっちゃ怖い。クールビューティに射殺す勢いで睨まれてるんだもん。私の不敵な笑みに対抗するようにナザルは目をさらに鋭くさせた。
「それも、僕の短期的な行動により灰燼と帰した訳ですか」
「いいえ、別にカペル君も貴方も罪に問う気はさらさらありません。」
ぴしゃりとそう言い放ったのは全員予想外だったのか、それぞれ怪訝な雰囲気を漂わせる。それでも私は念を押すように「罪に問う気はございません」ともう一度言った。
「血筋に都合の良い意味を持たせ、自身を無辜の立場と信じ切り甘んじる愚か者を、いちいち目くじら立てて処罰していたら、私の周りには誰も居なくなってしまいますからね。それに、カペル君は私が保護しましたが……奴隷として居たというのは、貴方が平静を保てぬ程の事情があると、考えるのが普通じゃありませんか?
とは、言いましても、ご説明はしてもらいますが。我々には圧倒的に話し合いがたりませんから……明日の朝に公務の説明と共に話し合いましょうか」
あり得ない者を見る目で、私の頭のてっぺんからつま先まで大ぶりに首を降って見た。うん、私も無辜だの目くじらだの使いこなす六歳見たら、そんな反応するわ。気持ちすっごくわかるよ? 深い緑の目を覆いにかっぴらいたままに、日本の赤べこみたいに、首を速くぱこぱこしたまま暫く経った。
「承りました。今回の事を謹んで謝罪と共にご説明を明日の7時にこちらへと参ります。温情のほど……ありがとうございます。夜分遅くに申し訳ありませんでした……それでは、失礼致しました」
「はい、宜しくお願いします」
最初の責めて嫌みの一つでもという態度は潜め、するりと宰相の顔を被り私に腰を折り部屋から出て行った。扉が閉まる音と共に私とカペル君の身体から力が抜けた。
「我が君……申し訳ありませんでした。そして、ありがとうございます」
「いいよ、お兄ちゃんもちゃ~んと会話してね。親子水入らずで」
「はい、本当にありがとうございます」
泣き虫10歳のクール面のカペル君は私を抱きしめて何度もお礼を言ってくれた。お礼と同じ数の謝罪も添えて……。何度も何度も、私の手の跡が付いた首を見て、私よりも大きく声を上げて……代わりに泣いてくれた。
重役枠は、私とカペル君とレミリスとグランド君とヌファンとソーラ……護衛でパトリシアことパトちゃんと医者枠でディザスター(72歳)となっています。
あれから、レミリスに聞かされた通りに強姦で産まれた子供ならば、母親自身が怨んでる可能性もあるから、本物のリエルちゃんの【お母様に気をつけて】はそういうことなのだろう。得体の知れないわからないことが一つだけ明るくなっただけでも、身体が軽くていつの間にか……エヴァ王国へ。
ある意味レミリスのお陰で、エヴァ王国に向かうにつれて水害対策やら奴隷廃止の手順やらを推し進める策略を完成させる事も出来た。
対策もした。
やることはやった。
人事は尽くした……。
「到着しました」
「はい」
到着という言葉と共に、私達は一斉に顔を上げる。馬車の小窓から外を覗けば興味本位で馬車を見に来る市民達が沢山居た。エヴァ王国中央城下町……。やっと、一つのスタート地点まで私達は来たんだという感激で身を震わせた。そして、歓声もそこそこに馬車は城の門へ潜り抜けた。
ここから……やっと始まるんだ。
・
・
「よくぞ、遠路はるばるいらっしゃいました。僕は補佐を務める……。レィース・レイハイドと申します」
(ナチュラルに偽名使ったー!!!)
やっと始まる感動をそこそこに、手続きと表だけのお披露目パーティーをこなして今日は休もうということで、ヌファンとソーラと……もはや一緒に居ることが当たり前になったカペル君と、新しい部屋でわちゃわちゃやっていたら、ノックの音が響いた。そういえば、私の年齢を考慮したエヴァ王国の宰相さんが私に着くとか聞いていたし。それを了承する契約も書いてあった。
もしかしたらと思い返事をして、ソーラに招き入れて貰うと……光り輝やくまるーい頭の深い緑色の目、ナザルカラクがそこに居た。パッケージの通りの姿で……顔面に力を入れて表情こそでないように努力はしたのだけど、内心は(お前人間じゃなかったのかよ……)とガックシ項垂れるし。普通にナチュラルな顔で偽名を吐くものだから余計……心のため息が。叫ばなかった私……偉いぞ。
クールな顔立ちの清廉かつ切れ味の良さそうな顔……なんか親近感が湧くような顔。
まさか、そう思って横のカペル君を見ると……僅かに面影がある。私は交互にナザルとカペル君を見ると互いになにをそんなに交互に見て居ると怪訝な顔をして、お互いの顔を見て停止した。ナザルはパクパクと酸素を求める魚のように口を動かし、カペル君は目に涙をため互いを見た。
ナザルがよろよろと歩いて私の横に控えているカペル君の元へ、両腕を突き出した。そして、そのままカペル君を抱きしめ……。
「え?」
ナザルの手はカペル君じゃなく、いつの間にか私の首元に行って……私の首を締め上げた。
「あ、ガッ」
「お前ら一族はいつもそうだ。僕から大切な物奪って……今度は人質か? 一体お前らは僕に、僕に一体何を求めているんだ」
あまりの事で、隣のカペル君も給仕をしていたヌファンもソーラも反応が遅れた。苦しさのあまりに私は口を大きくあけて締め上げるナザルの腕を引っ掻く。私の座っていたソファーに押さえつけるように乗り上げて首を絞めてくる。ポタポタ、ポタポタと私ではないナザルの涙が苦しむ私の顔に降り注ぐ。
「やめてください! 我が身を……お父さん! やめて!!!」
「ソーラ!!!」
いち早くフリーズが溶けたカペル君が、私の首を締め上げるナザルの腕を剥がそうと掴みかかった。普段訓練をしているカペル君の手でも全くびくともしなかった。そして次にフリーズが溶けたヌファンがソーラと叫び、瞬く間の一瞬で、カペル君が引き剥がせなかったナザルの腕を引き剥がして、そのままナザルを地面に押しつける形で拘束した。
「はッッッ……」
「我が君! あぁ、跡がついて」
カペル君は酸素を求めて倒れ込む私を抱きかかえ、落ち着けるように手を握ってくれた。カペル君が私の首元をみて痛々しい顔で、泣いていた。私が咳き込めば背中を擦り続けてくれた。お陰で余裕を取り戻しゆっくりと、私の首を突然締め上げたナザルの方を向いた。
「動けば即座に首を跳ねちゃいます」
普段のほわほわしたソーラが無表情でナザルの首に刃物を押し当てて拘束してた。地面に身体を押しつけその上に乗るソーラの放つ殺気は、自分に向けられていないとはいえ少し怖かった。そんなソーラに声を掛けるのは勇気が要るけれど私は「ソーラありがとう、離して?」と言った。
「けど、わかりました。ただ……いつでも跳ねられる所に控えるのを許してください」
そして、ソーラは一旦ナザルから退いて……頭をわしづかみにして無理矢理立たせた。背中の筋がヒュッと恐怖で凍った。ソーラも怒らせたら怖い人リストにランクインさせよう。殺されたのにもかかわらずに喉元を通り過ぎればなんとやら、という言葉を体現するかの如く脳天気に考えた。
「改めまして初めまして、この度エヴァ王国を任せられました。リエル・メーカー・アンドールと申します。レィース・レイハイド……。いえ、ナザルカラク様」
「我が君……知っていたのですか?」
「お……。カペル君と血縁関係なのは今知ったけどね。ただ……貴方の正体がナザルカラクで、私の一族を怨んでいるだろうということは、お察ししておりました」
察していた。その言葉で手を握ってくれるカペル君の手が震えた。本当に……優しいお兄ちゃんだと心が温かくなる。一方のナザルは吐き捨てるように私を軽く糾弾した。
「その上で、僕の接近を許したのですか? とんだ女狐ですよ」
(そりゃ、パッケージ&ストーリーだと始終貴方、頭つるんてん何だもん……わからない方が無理があるわ。髪生やされなくてよかった~)
「どうとでも、もとより怨まれる覚悟は済んでおりますので。こうして貴方と早々に会話を出来ることと、探す予定でした、お兄、カペル君のご家族の一人が見つかったのです。私は嬉しく思います」
危ない、いつもの調子でお兄ちゃんっていいそうになった。言ったらあれだけ剣と魔法と口の稽古付けてくれてたレミリスに何言われるかわかったもんじゃない。セーフセーフ……。レミリス仕込みの不敵な笑みでナザルと目を合せた……正直むっちゃ怖い。クールビューティに射殺す勢いで睨まれてるんだもん。私の不敵な笑みに対抗するようにナザルは目をさらに鋭くさせた。
「それも、僕の短期的な行動により灰燼と帰した訳ですか」
「いいえ、別にカペル君も貴方も罪に問う気はさらさらありません。」
ぴしゃりとそう言い放ったのは全員予想外だったのか、それぞれ怪訝な雰囲気を漂わせる。それでも私は念を押すように「罪に問う気はございません」ともう一度言った。
「血筋に都合の良い意味を持たせ、自身を無辜の立場と信じ切り甘んじる愚か者を、いちいち目くじら立てて処罰していたら、私の周りには誰も居なくなってしまいますからね。それに、カペル君は私が保護しましたが……奴隷として居たというのは、貴方が平静を保てぬ程の事情があると、考えるのが普通じゃありませんか?
とは、言いましても、ご説明はしてもらいますが。我々には圧倒的に話し合いがたりませんから……明日の朝に公務の説明と共に話し合いましょうか」
あり得ない者を見る目で、私の頭のてっぺんからつま先まで大ぶりに首を降って見た。うん、私も無辜だの目くじらだの使いこなす六歳見たら、そんな反応するわ。気持ちすっごくわかるよ? 深い緑の目を覆いにかっぴらいたままに、日本の赤べこみたいに、首を速くぱこぱこしたまま暫く経った。
「承りました。今回の事を謹んで謝罪と共にご説明を明日の7時にこちらへと参ります。温情のほど……ありがとうございます。夜分遅くに申し訳ありませんでした……それでは、失礼致しました」
「はい、宜しくお願いします」
最初の責めて嫌みの一つでもという態度は潜め、するりと宰相の顔を被り私に腰を折り部屋から出て行った。扉が閉まる音と共に私とカペル君の身体から力が抜けた。
「我が君……申し訳ありませんでした。そして、ありがとうございます」
「いいよ、お兄ちゃんもちゃ~んと会話してね。親子水入らずで」
「はい、本当にありがとうございます」
泣き虫10歳のクール面のカペル君は私を抱きしめて何度もお礼を言ってくれた。お礼と同じ数の謝罪も添えて……。何度も何度も、私の手の跡が付いた首を見て、私よりも大きく声を上げて……代わりに泣いてくれた。
0
お気に入りに追加
515
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
悪役令嬢に転生したので、すべて無視することにしたのですが……?
りーさん
恋愛
気がついたら、生まれ変わっていた。自分が死んだ記憶もない。どうやら、悪役令嬢に生まれ変わったみたい。しかも、生まれ変わったタイミングが、学園の入学式の前日で、攻略対象からも嫌われまくってる!?
こうなったら、破滅回避は諦めよう。だって、悪役令嬢は、悪口しか言ってなかったんだから。それだけで、公の場で断罪するような婚約者など、こっちから願い下げだ。
他の攻略対象も、別にお前らは関係ないだろ!って感じなのに、一緒に断罪に参加するんだから!そんな奴らのご機嫌をとるだけ無駄なのよ。
もう攻略対象もヒロインもシナリオも全部無視!やりたいことをやらせてもらうわ!
そうやって無視していたら、なんでか攻略対象がこっちに来るんだけど……?
※恋愛はのんびりになります。タグにあるように、主人公が恋をし出すのは後半です。
1/31 タイトル変更 破滅寸前→ゲーム開始直前
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
不機嫌な悪役令嬢〜王子は最強の悪役令嬢を溺愛する?〜
晴行
恋愛
乙女ゲームの貴族令嬢リリアーナに転生したわたしは、大きな屋敷の小さな部屋の中で窓のそばに腰掛けてため息ばかり。
見目麗しく深窓の令嬢なんて噂されるほどには容姿が優れているらしいけど、わたしは知っている。
これは主人公であるアリシアの物語。
わたしはその当て馬にされるだけの、悪役令嬢リリアーナでしかない。
窓の外を眺めて、次の転生は鳥になりたいと真剣に考えているの。
「つまらないわ」
わたしはいつも不機嫌。
どんなに努力しても運命が変えられないのなら、わたしがこの世界に転生した意味がない。
あーあ、もうやめた。
なにか他のことをしよう。お料理とか、お裁縫とか、魔法がある世界だからそれを勉強してもいいわ。
このお屋敷にはなんでも揃っていますし、わたしには才能がありますもの。
仕方がないので、ゲームのストーリーが始まるまで悪役令嬢らしく不機嫌に日々を過ごしましょう。
__それもカイル王子に裏切られて婚約を破棄され、大きな屋敷も貴族の称号もすべてを失い終わりなのだけど。
頑張ったことが全部無駄になるなんて、ほんとうにつまらないわ。
の、はずだったのだけれど。
アリシアが現れても、王子は彼女に興味がない様子。
ストーリーがなかなか始まらない。
これじゃ二人の仲を引き裂く悪役令嬢になれないわ。
カイル王子、間違ってます。わたしはアリシアではないですよ。いつもツンとしている?
それは当たり前です。貴方こそなぜわたしの家にやってくるのですか?
わたしの料理が食べたい? そんなのアリシアに作らせればいいでしょう?
毎日つくれ? ふざけるな。
……カイル王子、そろそろ帰ってくれません?
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
悪役令嬢なのに下町にいます ~王子が婚約解消してくれません~
ミズメ
恋愛
【2023.5.31書籍発売】
転生先は、乙女ゲームの悪役令嬢でした——。
侯爵令嬢のベラトリクスは、わがまま放題、傍若無人な少女だった。
婚約者である第1王子が他の令嬢と親しげにしていることに激高して暴れた所、割った花瓶で足を滑らせて頭を打ち、意識を失ってしまった。
目を覚ましたベラトリクスの中には前世の記憶が混在していて--。
卒業パーティーでの婚約破棄&王都追放&実家の取り潰しという定番3点セットを回避するため、社交界から逃げた悪役令嬢は、王都の下町で、メンチカツに出会ったのだった。
○『モブなのに巻き込まれています』のスピンオフ作品ですが、単独でも読んでいただけます。
○転生悪役令嬢が婚約解消と断罪回避のために奮闘?しながら、下町食堂の美味しいものに夢中になったり、逆に婚約者に興味を持たれたりしてしまうお話。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる