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息抜き……押し付け合い
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夜も更けた静かな町を何にも会話をせずに歩く二人、お互いの手だけはしっかりと握られており見ように寄っては兄妹に見えなくもない。若干雲が多めで月の光はなく、辛うじて見える星もすぐに雲に遮られては顔をすの繰り返し行き先は仲間が待っている宿屋。
「親子か……」
緋想さんはあの後に、息子としっかりと会話をした上で村に残ることを選択してくれた。時間がないので私とグラスでお店が閉まるまでには、町に戻り。ドロウ君を呼び出して今居る自分の住処で話して貰うこととなった。親子の対面……、感動の再開と言うにはお互い歳を取りすぎてどこか疲れた雰囲気が漂うものであったが、二人がお互いを目にしたときのそれは確かな愛が感じられた。それに当てられたのか、どこか遠い日を見るようにグラスは雲が多い夜空を見つめぽつりと呟いていた。
「……。グラスちょっとお腹空いたからなんか食べて帰ろう」
「ッ! そう、ですね」
今の時間は酒場しか開いてないけど、夜中帰りの冒険者用にがっつり食べられる料理も置いてあるところが多いのでそこでご飯は食べられるだろう。それに、もう一つ私の狙いが一つ……。
(私は飲まないけど、べろべろのべろんべろんに酔わせたグラスをみたい。このご時世と……私の不運さからいってやりたいことは出来なくなる前にやるべし)
(彼女の前ではできるだけ……親の話題を出すの控えていたのですけど……やはり気を遣わせてしまいましたか)
グラスはカリスティアの幼稚な下心と作戦には気づかずに、気遣って笑顔で居てくれていると思い彼女を連れても危険がなさそうな酒屋を頭の中で検索し始める。一方のカリスティアは酔ったグラスが泣き上戸なのか笑い上戸なのかはたまた色々爆発するタイプなのかと、心配はしているのだけれども微妙に楽しむつもりで通りすがる酒場をキョロキョロとしながら、あれもこれもと探し始める。
キョロキョロしているとグラスの掴む手が少し強まったのを感じてグラスの顔を見てみると「ありがとうございます」とこちらに顔を傾けて薄く笑っていた。正直、酔ったグラスをみたいと思っての……心配もあるけれどそれで行動しているので、少し罪悪感が襲ってくる。苦笑いにならないように笑顔を向けて「どういたしまして」と笑みを向けると、些か目を細めてくれた。
再度キョロキョロしていると、グラスが一つ角を曲がると急に人の流れがある通りへとでた。どうやら此処がこの町の飲み屋街らしい。色々できあがった人が町を練り歩き……建物の隙間の男女は無視しよう。精神はともかく身体は未成年だからね! そんなことは置いといて、前の世界のネオン街よりはまだ目に優しいが魔力を含んだ色とりどりの魔石を使った電飾? も合って一瞬だけだけれど前の世界に戻ったような気分になる。
刺激の強い格好をしたバニーガールの呼び込みなど、少なくとも子供が入れる雰囲気ではないのは確かなのだけれど……私と同じ年代の子供も一緒に酒を飲んでいるところがみえるので前の世界の常識のせいか、なんか微妙なちぐはぐさを感じてしまう。
(そうだった。ペルマネンテの成人年齢15歳は貴族だけだったね……。リチェルリットは市民も貴族も15歳だけど……共通はそこは私が前の世界でよく読んでいた異世界ものナーロッパ特有のどっちも飲酒法とかないんだけどねぇぇぇぇ!!!ないけど絶対私は飲まんぞ)
「カリスティア、あまり離れないように。もうすぐですから」
「はーい」
絶対に飲まないと意気込んでいて小さくガッツポーズをしていると、人混みをかき分けてくれているグラスから言われて慌てて繋ぐ手を強く握り、グラスに離れないように近づく。冒険者も市民もごっちゃまぜなだけあって店の密集地には、人がすし詰め状態だった。ついでに息も抜けるまで止めておく……アルコールと人間の汗が混じった独特のあの臭さはなれてても若干気持ち悪くなる。
息を止めながらグラスに導かれ、酒屋に入る。店の名前はもう……人混みを抜けるのに魔物退治よりも体力を消費させられたせいで、下向きながら入って行ったので見えなかったです。下を向きながらグラスの握る手が緩むのを合図に顔を上げると……。
(ちょっと待て、元王子ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!)
確かにグラスは王族出身の割には倹約家だと思う。そこは悪いことじゃないしいいことである。ただ……やっぱり出身は王族だから……。
「いらっしゃいませ」
「二名様ぁ! ご案内致します」
「金貨八枚でお願いします」
カリスティアは煌びやかかつ全てが上等の赤で……リチェルリットの貴族よりも遥かにギラギラした内装に白目を剥きそうになる。グラスは店選びに【カリスティアが安全に居られる場所】を第一前提に入れての行動なので、勿論金のことなど頭にはなく逆に(今度こそ奢られせて頂きます)と思って居たため。カリスティアが払えないくらいの高い店に引き込む気だったのです。
(個室でしたら、ゆっくり食べられますし……ドロウ様のような事態にはならないでしょう……。それにスケイス様に一度くらいはハメを外すようにとの助言頂きましたので、ちょうどよ……酔ったカリスティアか……)
(これ……私もお酒飲まないといけないパターン? うそーん。あっ!4歳補正使おう私4歳だからオレンジジュース欲しいの!!! グラスだけ酒を飲ませよう)
お互いに酔った姿を見たいと、個室に案内されながらもそれぞれ考える。この世界には飲酒法はなく未成年でもお酒が飲めるが庶民に出回る酒の大半は、子供にはとても飲めないほどに味と匂いが凄いために大体が15歳前後に初めて飲酒をするが、貴族の場合は味の良い酒を手に入れることができるために、幼少期から嗜む者が多く……グラスも飲酒の経験があるのだ。一方は社会人でも匂いが嫌だなど多岐に渡る理由で酒を避けていたカリスティア……。
(酔ったら根堀歯堀なんか聞いてみよう)(酔いが回ってしまわれたようでしたら……。少し気になることでも聞いてみましょうか)
飲酒の押し付け合いは一体どちらが勝つのだろうか。
・
・
「氷帝の魔術師が邪魔だ……。どうやって、カリスティアに接触しようか」
一見くだらない中でも事態は動くのです。
「親子か……」
緋想さんはあの後に、息子としっかりと会話をした上で村に残ることを選択してくれた。時間がないので私とグラスでお店が閉まるまでには、町に戻り。ドロウ君を呼び出して今居る自分の住処で話して貰うこととなった。親子の対面……、感動の再開と言うにはお互い歳を取りすぎてどこか疲れた雰囲気が漂うものであったが、二人がお互いを目にしたときのそれは確かな愛が感じられた。それに当てられたのか、どこか遠い日を見るようにグラスは雲が多い夜空を見つめぽつりと呟いていた。
「……。グラスちょっとお腹空いたからなんか食べて帰ろう」
「ッ! そう、ですね」
今の時間は酒場しか開いてないけど、夜中帰りの冒険者用にがっつり食べられる料理も置いてあるところが多いのでそこでご飯は食べられるだろう。それに、もう一つ私の狙いが一つ……。
(私は飲まないけど、べろべろのべろんべろんに酔わせたグラスをみたい。このご時世と……私の不運さからいってやりたいことは出来なくなる前にやるべし)
(彼女の前ではできるだけ……親の話題を出すの控えていたのですけど……やはり気を遣わせてしまいましたか)
グラスはカリスティアの幼稚な下心と作戦には気づかずに、気遣って笑顔で居てくれていると思い彼女を連れても危険がなさそうな酒屋を頭の中で検索し始める。一方のカリスティアは酔ったグラスが泣き上戸なのか笑い上戸なのかはたまた色々爆発するタイプなのかと、心配はしているのだけれども微妙に楽しむつもりで通りすがる酒場をキョロキョロとしながら、あれもこれもと探し始める。
キョロキョロしているとグラスの掴む手が少し強まったのを感じてグラスの顔を見てみると「ありがとうございます」とこちらに顔を傾けて薄く笑っていた。正直、酔ったグラスをみたいと思っての……心配もあるけれどそれで行動しているので、少し罪悪感が襲ってくる。苦笑いにならないように笑顔を向けて「どういたしまして」と笑みを向けると、些か目を細めてくれた。
再度キョロキョロしていると、グラスが一つ角を曲がると急に人の流れがある通りへとでた。どうやら此処がこの町の飲み屋街らしい。色々できあがった人が町を練り歩き……建物の隙間の男女は無視しよう。精神はともかく身体は未成年だからね! そんなことは置いといて、前の世界のネオン街よりはまだ目に優しいが魔力を含んだ色とりどりの魔石を使った電飾? も合って一瞬だけだけれど前の世界に戻ったような気分になる。
刺激の強い格好をしたバニーガールの呼び込みなど、少なくとも子供が入れる雰囲気ではないのは確かなのだけれど……私と同じ年代の子供も一緒に酒を飲んでいるところがみえるので前の世界の常識のせいか、なんか微妙なちぐはぐさを感じてしまう。
(そうだった。ペルマネンテの成人年齢15歳は貴族だけだったね……。リチェルリットは市民も貴族も15歳だけど……共通はそこは私が前の世界でよく読んでいた異世界ものナーロッパ特有のどっちも飲酒法とかないんだけどねぇぇぇぇ!!!ないけど絶対私は飲まんぞ)
「カリスティア、あまり離れないように。もうすぐですから」
「はーい」
絶対に飲まないと意気込んでいて小さくガッツポーズをしていると、人混みをかき分けてくれているグラスから言われて慌てて繋ぐ手を強く握り、グラスに離れないように近づく。冒険者も市民もごっちゃまぜなだけあって店の密集地には、人がすし詰め状態だった。ついでに息も抜けるまで止めておく……アルコールと人間の汗が混じった独特のあの臭さはなれてても若干気持ち悪くなる。
息を止めながらグラスに導かれ、酒屋に入る。店の名前はもう……人混みを抜けるのに魔物退治よりも体力を消費させられたせいで、下向きながら入って行ったので見えなかったです。下を向きながらグラスの握る手が緩むのを合図に顔を上げると……。
(ちょっと待て、元王子ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!)
確かにグラスは王族出身の割には倹約家だと思う。そこは悪いことじゃないしいいことである。ただ……やっぱり出身は王族だから……。
「いらっしゃいませ」
「二名様ぁ! ご案内致します」
「金貨八枚でお願いします」
カリスティアは煌びやかかつ全てが上等の赤で……リチェルリットの貴族よりも遥かにギラギラした内装に白目を剥きそうになる。グラスは店選びに【カリスティアが安全に居られる場所】を第一前提に入れての行動なので、勿論金のことなど頭にはなく逆に(今度こそ奢られせて頂きます)と思って居たため。カリスティアが払えないくらいの高い店に引き込む気だったのです。
(個室でしたら、ゆっくり食べられますし……ドロウ様のような事態にはならないでしょう……。それにスケイス様に一度くらいはハメを外すようにとの助言頂きましたので、ちょうどよ……酔ったカリスティアか……)
(これ……私もお酒飲まないといけないパターン? うそーん。あっ!4歳補正使おう私4歳だからオレンジジュース欲しいの!!! グラスだけ酒を飲ませよう)
お互いに酔った姿を見たいと、個室に案内されながらもそれぞれ考える。この世界には飲酒法はなく未成年でもお酒が飲めるが庶民に出回る酒の大半は、子供にはとても飲めないほどに味と匂いが凄いために大体が15歳前後に初めて飲酒をするが、貴族の場合は味の良い酒を手に入れることができるために、幼少期から嗜む者が多く……グラスも飲酒の経験があるのだ。一方は社会人でも匂いが嫌だなど多岐に渡る理由で酒を避けていたカリスティア……。
(酔ったら根堀歯堀なんか聞いてみよう)(酔いが回ってしまわれたようでしたら……。少し気になることでも聞いてみましょうか)
飲酒の押し付け合いは一体どちらが勝つのだろうか。
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「氷帝の魔術師が邪魔だ……。どうやって、カリスティアに接触しようか」
一見くだらない中でも事態は動くのです。
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