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ヴァージンを喪失した日の話

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これは去年の話。
なろうで書いたのもの転載です。

◇◇◇

 仕事を終えて帰宅。いつもの通り、パソコンを開きヨウツベで怪談話やオカルト話を流す。
 何を食べようか、冷蔵庫を眺め、やっぱり閉める。
 近くのスーパへ走り、惣菜を購入。今日の朝炊いた白飯の残りが炊飯器に残っているので、釜ごと持ってパソコンの前へ。

 タブを開いて、小説投稿サイトを開く。なろう、カクヨム、アルファポリス、エブリスタ、ハーメルン。色々投稿してるけど、なーんのリアクションもない。

 今日もそうだろうと、ハムカツを食いながら思っていた――――。

 ということで、コメントのヴァージンを喪失した話です。
 童貞捨てました!とか初めて男を知りました……。的な話では無いので悪しからず。悪しく思う人はごめんなさい。タイトルが釣りなのは認めましょう。
 怒りマックスの方は☆5お願いします。
 続きみたいわーって方は☆5お願いします。
 理由は何でもいいんで、☆を我が身に打ち込んで頂けますか?

 さて、コメントが来ました。
 なろう、アルファポリス、カクヨム、この3つ、この順番です。

 なろうについて。
 ある方の短編に初コメントしました。本当にビビッと来たので、コメントしたんです。
 その方から返答のコメントが来ました。これが頂いたファーストコメント。

 はうっ!赤い文字が……。
 いつもなら、二次創作がうんたらかんたらのお知らせしかないのに、赤い文字が!
 嬉しかったー。なろうにも人がいるんだって実感しました。
 パチもんじゃなくメタモンでもなく――――
 マジもんの人間が。


 嬉しかったー。
 応援コメント書いたのコッチなのに、嬉しかったー。
 ウスターソースかかったハムカツ美味しかったー。

 そしたら次の日、アルファポリスに動きが。
 だいぶ前に活動報告を書いたんですが、そこにコメントがついたんです。
 なんや?つまんねえとかクレームか?
 ビビリ散らしてクリック。
 端的に言うと「おもろいっす。一緒に頑張ろっ!」でした。

 あらぁぁぁぁっす!
 頑張ります!大好きです!愛してます!
 このリアクション、おかしいですか?

 けっ、コメント返しがメンドイよーなんて思っている貴方には分からんでしょう!

 チョーーー嬉しかったわ。にやけ面が剥がれないぐらい嬉しかったわ。犬なら小便漏らしてるわ。

 おもろいはずなのに、こんな傑作、なんで読まないんだ!?なーんて思ってた時期もありました。
 カリカリしてた心に梅の花が咲きましたよ。

 まじあざっす!ってコメント返して感慨深げに、サーモンを柵ごと食らう。釜に残った飯も食らう。
 旨し!切るなんてメンドイことはしません。

 コメントくれた方、ありがとうございます。感謝です、本当に感謝です。居丈高に荒んだ心が、謙虚な気持ちを獲得しました。
 あらっす!

 んで、数日経ってから。
 カクヨムに動きが……。
 投稿中の物語にコメントがついたのです。
「面白い。あの子はこうですよね~。今後も読みます」みたいなやつがっ!

 ひょょょょょーーーーーおぉ!ふぉぉぉぉっっ!

 ――――――――ありがたや。
 パソコンの前で盆踊り。

 返信に数時間掛かったのは言うまでもない。
 これだと馴れ馴れしいな。いや、敢えて……。
 結局シンプルに感謝を述べましたよ。

 完全に初恋だろコレ。

 甘々のチーズケーキをホールで食いながら、心の中では、感謝の正拳突き。
 そして眠り、今に至る。

 コメントを書くのは勇気がいるもんで。
 書き方によっては誤解される可能性があるから、慎重になる。
 浅ーいコメントで作者に嫌われたくないから、静観する。
 他の人が書いてることと重複するし、まあいいか。
 ってな具合に、書かなかったのですが……。

 今後は書きます。あなたも是非書いてください。
 数文字であんなに嬉しいんだから、書いてあげるべきです。

 底辺で燻っている皆さまを同志だと思っている私、心を入れ替えます。面白い、面白くないは人それぞれの好み。それでも応援したいと思っている、そんな気持ちは伝えるべきだと思うわけです。
 一日一コメ、書いていきたいなあ。




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