3 / 10
#3 言葉嬲り
しおりを挟む
「うっ…」
マモルに怒張を指で弾かれ、僕は追想から現実の世界に引き戻された。彼は僕の顎に手をかけると、うつむいていた顔を引き起こし鏡の中の情けない姿を直視するように強いる。
パンツ一枚許されない素っ裸、しかも厳しく後ろ手に縛りあげられている僕。それに対してくつろいだインナーウェアを着て、僕の縄尻を手に取るマモル。二人の立場は歴然としている。
でも彼はそれだけでは満足しない。僕の口から言わせたいのだ。
「ここは何て言うんだい?」
再び怒張を指で弾いてから、マモルが尋ねる。言葉嬲りの始まりだ。
「…オ、……オチンチンです」
屈辱感に顔を伏せても、すぐに彼は顎に手をかけて僕の顔を引き起こす。
「誰の?」
クスクス笑いながら、マモルは追い打ちをかけてくる。
「タ、タツヤのです」
「みんな続けて言うんだ」
「こ、これはタツヤのオチンチンです」
「声が小さい!」
泣きたい気持ちで僕はそれでもいくらか声を大きくして、屈辱的な台詞を繰り返す。
「なぜ、こんなに大きくしているの?」
「そ、それは……」
言葉に詰まっても、彼は容赦ない。執拗に追及を続ける。
「きちんと答えるんだ。なぜ、おっ勃てている?」
「それは僕が……、僕がマゾだからです」
答えてから、顔面にカッと血が昇るのが自分でも分かった。
「どうして、素っ裸で縛られているんだ?」
「それは、僕がマモル様の…牡奴隷だからです」
「牡奴隷の意味は?」
「お、牡奴隷はご主人様のいかなる命令にも絶対服従し、性の慰みものとしてお仕えいたします」
「ようし、まあいいだろう」
マモルはプラスチック製のくつべらで僕のお尻をピシッと打ち据えると、
「歩け!」
言葉短く命令し、僕をリビングに引き立てていく。廊下の床はフローリングで足裏に冷たく、嫌でも自分が裸でいることを知覚させた。
マモルに怒張を指で弾かれ、僕は追想から現実の世界に引き戻された。彼は僕の顎に手をかけると、うつむいていた顔を引き起こし鏡の中の情けない姿を直視するように強いる。
パンツ一枚許されない素っ裸、しかも厳しく後ろ手に縛りあげられている僕。それに対してくつろいだインナーウェアを着て、僕の縄尻を手に取るマモル。二人の立場は歴然としている。
でも彼はそれだけでは満足しない。僕の口から言わせたいのだ。
「ここは何て言うんだい?」
再び怒張を指で弾いてから、マモルが尋ねる。言葉嬲りの始まりだ。
「…オ、……オチンチンです」
屈辱感に顔を伏せても、すぐに彼は顎に手をかけて僕の顔を引き起こす。
「誰の?」
クスクス笑いながら、マモルは追い打ちをかけてくる。
「タ、タツヤのです」
「みんな続けて言うんだ」
「こ、これはタツヤのオチンチンです」
「声が小さい!」
泣きたい気持ちで僕はそれでもいくらか声を大きくして、屈辱的な台詞を繰り返す。
「なぜ、こんなに大きくしているの?」
「そ、それは……」
言葉に詰まっても、彼は容赦ない。執拗に追及を続ける。
「きちんと答えるんだ。なぜ、おっ勃てている?」
「それは僕が……、僕がマゾだからです」
答えてから、顔面にカッと血が昇るのが自分でも分かった。
「どうして、素っ裸で縛られているんだ?」
「それは、僕がマモル様の…牡奴隷だからです」
「牡奴隷の意味は?」
「お、牡奴隷はご主人様のいかなる命令にも絶対服従し、性の慰みものとしてお仕えいたします」
「ようし、まあいいだろう」
マモルはプラスチック製のくつべらで僕のお尻をピシッと打ち据えると、
「歩け!」
言葉短く命令し、僕をリビングに引き立てていく。廊下の床はフローリングで足裏に冷たく、嫌でも自分が裸でいることを知覚させた。
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
友人とその恋人の浮気現場に遭遇した話
蜂蜜
BL
主人公は浮気される受の『友人』です。
終始彼の視点で話が進みます。
浮気攻×健気受(ただし、何回浮気されても好きだから離れられないと言う種類の『健気』では ありません)→受の友人である主人公総受になります。
※誰とも関係はほぼ進展しません。
※pixivにて公開している物と同内容です。
兄たちが溺愛するのは当たり前だと思ってました
不知火
BL
温かい家族に包まれた1人の男の子のお話
爵位などを使った設定がありますが、わたしの知識不足で実際とは異なった表現を使用している場合がございます。ご了承ください。追々、しっかり事実に沿った設定に変更していきたいと思います。
だってお義姉様が
砂月ちゃん
恋愛
『だってお義姉様が…… 』『いつもお屋敷でお義姉様にいじめられているの!』と言って、高位貴族令息達に助けを求めて来た可憐な伯爵令嬢。
ところが正義感あふれる彼らが、その意地悪な義姉に会いに行ってみると……
他サイトでも掲載中。
婚約破棄される悪役令嬢ですが実はワタクシ…男なんだわ
秋空花林
BL
「ヴィラトリア嬢、僕はこの場で君との婚約破棄を宣言する!」
ワタクシ、フラれてしまいました。
でも、これで良かったのです。
どのみち、結婚は無理でしたもの。
だってー。
実はワタクシ…男なんだわ。
だからオレは逃げ出した。
貴族令嬢の名を捨てて、1人の平民の男として生きると決めた。
なのにー。
「ずっと、君の事が好きだったんだ」
数年後。何故かオレは元婚約者に執着され、溺愛されていた…!?
この物語は、乙女ゲームの不憫な悪役令嬢(男)が元婚約者(もちろん男)に一途に追いかけられ、最後に幸せになる物語です。
幼少期からスタートするので、R 18まで長めです。
腐男子ですが、お気に入りのBL小説に転移してしまいました
くるむ
BL
芹沢真紀(せりざわまさき)は、大の読書好き(ただし読むのはBLのみ)。
特にお気に入りなのは、『男なのに彼氏が出来ました』だ。
毎日毎日それを舐めるように読み、そして必ず寝る前には自分もその小説の中に入り込み妄想を繰り広げるのが日課だった。
そんなある日、朝目覚めたら世界は一変していて……。
無自覚な腐男子が、小説内一番のイケてる男子に溺愛されるお話し♡
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる