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#8 最後にこれをやろうか
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ジュンは僕のベッドに寝っ転がり、あの雑誌をパラパラとめくっている。僕たちは部屋に戻っていた。僕はと言えば、ベッドのすぐ近くの床に正座させられていた。まだ後ろ手縛りの縄は解かれていない。急所縛りの紐はベッドの脚につながれている。
ジュンに縛られてからかれこれ一時間半程の時間が過ぎていた。体の節々が痛み出し、正座した足も痺れてきた。
自然に背中が丸まり、顔もうつむいてしまう……。すると嫌でも自分の下腹部が目に入ってくる。
細紐でギチギチに括り上げられている玉袋、肉茎の根元、そして鎌首………。三ヶ所を細紐に締め上げられ、僕の肉茎は腹部に接する勢いで反り返っている。
羞ずかしい………。
しかし、念入りに三ヶ所それぞれに結び目を作られた急所縛りを、後ろ手縛りの身で外すことは不可能だ。
でも、せめて………、せめてこの反り返ったしまった肉茎だけでも何とかしたい………。
これでは余りに自分が惨め過ぎた。
硬化した肉茎を軟化させようと、僕は心を静めるべく努力してみる。しかし意識が局部に向かえば向かうほど、返ってその努力は逆効果となり、肉茎は僕の意に反して、更に反り返っていくのだ………。
(駄目だ…)
ため息しか出てこない。
ジュンはいつこの縄を解いてくれるのだろう………。不安な気持ちに駆られる僕に、不意にジュンが雑誌から目を上げ、声をかけた。
「最後にこれをやろうか」
最後…。確かにジュンは最後と言った。何をやるのかは分からないが、それをすれば僕は開放される! 真っ暗な道の先にポツンと灯りが見えたような気がして、僕は少し明るい気持ちになった。
しかしジュンが拡げた雑誌のページを見て僕は慄然とした。そこにはマニアのSMプレイの投稿写真が載っていた。素裸のSがソファに座り、その前にこれも素裸のMが両手を高手後手に縛られて正座している。そしてMはSの股間に顔を埋めていた。写真の角度ではっきりとは分からないが、Mが何をしているのかは一目瞭然だ。
「フェ、フェラチオをするの?」
ジュンはニヤニヤと笑いながら、コックリとうなずく。
「そ、そんなこと、……やったことないよ………」
「別に難しいことじゃないだろ。しゃぶればいいんだよ」
「で、でも……」
ジュンはベッドに腰掛けるとジーパンのジッパーをおろした。そして自分の肉茎をつまみ出した。それはわずかに隆起しかかっている。
思わず後ずさろうとしたが、その途端、急所縛りの紐がピーンと張り、僕の動きは封じられた。おもむろにジュンは僕の髪の毛をつかむと、ぐいっと自分の股間に引き寄せる。
唇にジュンの肉茎が押し付けられた。僕は歯を喰いしばり、しっかりと唇を閉じる。ジュンの肉茎が何度か僕の唇を突いたが、口中を割り入ることはできなかった………。
ジュンがつかんでいた僕の髪の毛を放す。それまで息を止めていた僕は深く息を吸った。
(あきらめたのだろうか?)
………いや、そうではなかった。ジュンは攻め口を変えたのだ。
ジュンに縛られてからかれこれ一時間半程の時間が過ぎていた。体の節々が痛み出し、正座した足も痺れてきた。
自然に背中が丸まり、顔もうつむいてしまう……。すると嫌でも自分の下腹部が目に入ってくる。
細紐でギチギチに括り上げられている玉袋、肉茎の根元、そして鎌首………。三ヶ所を細紐に締め上げられ、僕の肉茎は腹部に接する勢いで反り返っている。
羞ずかしい………。
しかし、念入りに三ヶ所それぞれに結び目を作られた急所縛りを、後ろ手縛りの身で外すことは不可能だ。
でも、せめて………、せめてこの反り返ったしまった肉茎だけでも何とかしたい………。
これでは余りに自分が惨め過ぎた。
硬化した肉茎を軟化させようと、僕は心を静めるべく努力してみる。しかし意識が局部に向かえば向かうほど、返ってその努力は逆効果となり、肉茎は僕の意に反して、更に反り返っていくのだ………。
(駄目だ…)
ため息しか出てこない。
ジュンはいつこの縄を解いてくれるのだろう………。不安な気持ちに駆られる僕に、不意にジュンが雑誌から目を上げ、声をかけた。
「最後にこれをやろうか」
最後…。確かにジュンは最後と言った。何をやるのかは分からないが、それをすれば僕は開放される! 真っ暗な道の先にポツンと灯りが見えたような気がして、僕は少し明るい気持ちになった。
しかしジュンが拡げた雑誌のページを見て僕は慄然とした。そこにはマニアのSMプレイの投稿写真が載っていた。素裸のSがソファに座り、その前にこれも素裸のMが両手を高手後手に縛られて正座している。そしてMはSの股間に顔を埋めていた。写真の角度ではっきりとは分からないが、Mが何をしているのかは一目瞭然だ。
「フェ、フェラチオをするの?」
ジュンはニヤニヤと笑いながら、コックリとうなずく。
「そ、そんなこと、……やったことないよ………」
「別に難しいことじゃないだろ。しゃぶればいいんだよ」
「で、でも……」
ジュンはベッドに腰掛けるとジーパンのジッパーをおろした。そして自分の肉茎をつまみ出した。それはわずかに隆起しかかっている。
思わず後ずさろうとしたが、その途端、急所縛りの紐がピーンと張り、僕の動きは封じられた。おもむろにジュンは僕の髪の毛をつかむと、ぐいっと自分の股間に引き寄せる。
唇にジュンの肉茎が押し付けられた。僕は歯を喰いしばり、しっかりと唇を閉じる。ジュンの肉茎が何度か僕の唇を突いたが、口中を割り入ることはできなかった………。
ジュンがつかんでいた僕の髪の毛を放す。それまで息を止めていた僕は深く息を吸った。
(あきらめたのだろうか?)
………いや、そうではなかった。ジュンは攻め口を変えたのだ。
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