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#8 屈従…
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部室の外! 校庭の一角で亨は俺に排泄させようというのか。北山は泣き出しそうな顔でそれだけは許してくれと哀願する。
「嫌ならいいんですよ。そのまま我慢して下さい」
亨は涼しい顔でそう言い放つとタバコをくゆらし始めた。………Mの立場は弱い、総ての権限はSの手にあるのだ。MにはSの命令に絶対服従するか、Sに懇願し、許しを得るしかない。そして今、亨は北山の懇願に耳を貸そうとはしない……。
「亨! た、頼む!」
北山は後ろ手縛りの不自由な体で正座するとこぼれた水で濡れている床に顔を付けて土下座した。
「そんなに外での排泄は嫌ですか」
「うう…」
北山が呻く。亨は土足で土下座を続ける北山の後頭部を踏みしめたのだ。
「『亨!頼む』なんてそんな態度のでかい頼み方はないでしょうが」
亨の靴裏がぐりぐりと北山の後頭部を踏み続ける。
「……と、亨様。お、……お願いします」
たまらなく惨めだった。素っ裸、後ろ手縛りの上、下級生に土下座して哀願している北山。それにも拘わらず相手は自分の頭を土足で踏みにじっているのだ。一瞬、被虐の甘い快感は薄れ、屈辱感に背中に回された両手首がぶるぶると震えた。
足を北山の頭から離すと亨は土下座し続ける北山を無視するかのように、再び椅子に座り、タバコを吸い始めた。
「外で排泄しますからどうぞ連れて行って下さいって言うんですよ」
そうすれば悩みは解決されるんですよと亨は言う。
「………うう、……う…」
無意識の内に呻き声が漏れてしまう。土下座を始めてから十分程経っただろうか。既に便意は北山の限界を超えていた。校庭での排泄……それは北山にとっては耐え難い恥辱であったが、もうそれしか選択肢は残されていなかった。
「と、亨様、そ、……外……。外へ連れて行って下さい」
北山の服従の言葉に亨はにやりと片頬を崩した。
「先輩がそう言われるならばそうしましょうか」
さあ、立って下さいと亨は北山の縄尻をつかむとそれをぐいと引っぱった。そしてよろよろと立ち上がった北山の背中を押して、部室のドアの方に二人は向かう。
「先輩だけに恥ずかしい思いをさせませんよ。ほら、僕だって下半身裸でしょう」
北山の耳元でそっとささやく亨。確かに亨はさっき北山に口舌奉仕を強いたときのまま、トランクスやパンツは脱ぎ捨てたままだ。
徹底して北山をいたぶるかと思えば、時にはこんな優しい言葉をかける亨。強い嗜虐癖の陰に隠れている彼の自分に対する愛情を垣間(かいま)見た気がして、北山の心は更に亨に寄せられていくのであった……。
「嫌ならいいんですよ。そのまま我慢して下さい」
亨は涼しい顔でそう言い放つとタバコをくゆらし始めた。………Mの立場は弱い、総ての権限はSの手にあるのだ。MにはSの命令に絶対服従するか、Sに懇願し、許しを得るしかない。そして今、亨は北山の懇願に耳を貸そうとはしない……。
「亨! た、頼む!」
北山は後ろ手縛りの不自由な体で正座するとこぼれた水で濡れている床に顔を付けて土下座した。
「そんなに外での排泄は嫌ですか」
「うう…」
北山が呻く。亨は土足で土下座を続ける北山の後頭部を踏みしめたのだ。
「『亨!頼む』なんてそんな態度のでかい頼み方はないでしょうが」
亨の靴裏がぐりぐりと北山の後頭部を踏み続ける。
「……と、亨様。お、……お願いします」
たまらなく惨めだった。素っ裸、後ろ手縛りの上、下級生に土下座して哀願している北山。それにも拘わらず相手は自分の頭を土足で踏みにじっているのだ。一瞬、被虐の甘い快感は薄れ、屈辱感に背中に回された両手首がぶるぶると震えた。
足を北山の頭から離すと亨は土下座し続ける北山を無視するかのように、再び椅子に座り、タバコを吸い始めた。
「外で排泄しますからどうぞ連れて行って下さいって言うんですよ」
そうすれば悩みは解決されるんですよと亨は言う。
「………うう、……う…」
無意識の内に呻き声が漏れてしまう。土下座を始めてから十分程経っただろうか。既に便意は北山の限界を超えていた。校庭での排泄……それは北山にとっては耐え難い恥辱であったが、もうそれしか選択肢は残されていなかった。
「と、亨様、そ、……外……。外へ連れて行って下さい」
北山の服従の言葉に亨はにやりと片頬を崩した。
「先輩がそう言われるならばそうしましょうか」
さあ、立って下さいと亨は北山の縄尻をつかむとそれをぐいと引っぱった。そしてよろよろと立ち上がった北山の背中を押して、部室のドアの方に二人は向かう。
「先輩だけに恥ずかしい思いをさせませんよ。ほら、僕だって下半身裸でしょう」
北山の耳元でそっとささやく亨。確かに亨はさっき北山に口舌奉仕を強いたときのまま、トランクスやパンツは脱ぎ捨てたままだ。
徹底して北山をいたぶるかと思えば、時にはこんな優しい言葉をかける亨。強い嗜虐癖の陰に隠れている彼の自分に対する愛情を垣間(かいま)見た気がして、北山の心は更に亨に寄せられていくのであった……。
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