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#1 サッカー部の部室で…
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土曜の夕方、私立N高校の運動部はほとんどが練習を終え、グラウンドはひっそりと静まり返っていた。サッカー部でも一年生の三好亨が部屋で一人、用具の後片付けをしているところだったが、そこへ野球部の郷田が顔を覗かせた。
「北山は、いるか?」
「北山先輩なら、今日は何か用事があるとかで大分前に帰られましたけれど……」
「何だ、あいつ。校門で待っていたんだが、いやに遅いので呼びに来てみれば、先に帰っただと。俺との約束をすっぽかしやがって」
郷田は憤然とした様子でお前も早く帰れよと、まだユニフォーム姿の亨に声をかけるとバタンとドアを閉めた。
しばらくしてから、亨はそっとドアを開けて周りを見回した。各運動部の部屋は細長い平屋建ての建物を長屋のように間仕切りで区切って作られている。丁度、サッカー部の部屋はその真中に位置しているのだが、左右を見てみると、既にそれぞれの部室のドアには鍵がかけられていた。
みんな帰ったな……亨はそれでも用心をして内鍵をかけた。そして含み笑いを浮かべながら、壁際のロッカーに近づいていった。
「北山先輩、お待たせしましたね。今、出してあげますよ」
亨が並んでいるロッカーの一つを開けると、その中には北山信也が押し込められていた。
それも驚くべきことに北山は一糸纏わぬ素っ裸の上、両手は厳しく後ろ手に縛り上げられ、胸には幾重にも縄が掛けられているではないか。
「さあ、出て来て下さい」
言葉遣いは丁寧であったが、亨は邪険に胸縄を引っぱり、北山はよろめくようにロッカーから引きずり出された。亨はそのまま北山を部屋の中央まで引き立てると、手早く天井の梁にロープをかけ、それに後ろ手縛りの縄尻を繋いでしまった。
そうして逃げも隠れもできなくなった北山を亨は猫が鼠を嬲るような目つきで見つめるのだった。
そんなに広い部屋ではないが、それでもいつもはみんなと馬鹿騒ぎをしている部室の真中にこうして一人晒しものにされてみると、北山は言いようのないうそ寒さを感じた。下級生の前に全てを丸出しにしている情けない姿……緊縛されている身では両手で股間を隠すことさえできないのだ。
しかも、北山にとっては口惜しいことに、こうして惨めな姿を晒しているにもかかわらず、いや、惨めな姿を晒しているせいであろうか、彼の男根は天を突く勢いを示しているのだ。
「北山は、いるか?」
「北山先輩なら、今日は何か用事があるとかで大分前に帰られましたけれど……」
「何だ、あいつ。校門で待っていたんだが、いやに遅いので呼びに来てみれば、先に帰っただと。俺との約束をすっぽかしやがって」
郷田は憤然とした様子でお前も早く帰れよと、まだユニフォーム姿の亨に声をかけるとバタンとドアを閉めた。
しばらくしてから、亨はそっとドアを開けて周りを見回した。各運動部の部屋は細長い平屋建ての建物を長屋のように間仕切りで区切って作られている。丁度、サッカー部の部屋はその真中に位置しているのだが、左右を見てみると、既にそれぞれの部室のドアには鍵がかけられていた。
みんな帰ったな……亨はそれでも用心をして内鍵をかけた。そして含み笑いを浮かべながら、壁際のロッカーに近づいていった。
「北山先輩、お待たせしましたね。今、出してあげますよ」
亨が並んでいるロッカーの一つを開けると、その中には北山信也が押し込められていた。
それも驚くべきことに北山は一糸纏わぬ素っ裸の上、両手は厳しく後ろ手に縛り上げられ、胸には幾重にも縄が掛けられているではないか。
「さあ、出て来て下さい」
言葉遣いは丁寧であったが、亨は邪険に胸縄を引っぱり、北山はよろめくようにロッカーから引きずり出された。亨はそのまま北山を部屋の中央まで引き立てると、手早く天井の梁にロープをかけ、それに後ろ手縛りの縄尻を繋いでしまった。
そうして逃げも隠れもできなくなった北山を亨は猫が鼠を嬲るような目つきで見つめるのだった。
そんなに広い部屋ではないが、それでもいつもはみんなと馬鹿騒ぎをしている部室の真中にこうして一人晒しものにされてみると、北山は言いようのないうそ寒さを感じた。下級生の前に全てを丸出しにしている情けない姿……緊縛されている身では両手で股間を隠すことさえできないのだ。
しかも、北山にとっては口惜しいことに、こうして惨めな姿を晒しているにもかかわらず、いや、惨めな姿を晒しているせいであろうか、彼の男根は天を突く勢いを示しているのだ。
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