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第1章
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「さあ、どんどん片づけてください」
ハルカの催促に、私は慌てて船を旋回させて、敵機の後を追う。って、あれ、今更なんだけど、こっちと比べて向こうの動きは大分遅いね? あっと言う間に追いついて逆に後ろに回り込めた。
「それはそうですよ、性能が違うのですから。自転車を相手にスポーツカーで競争しているようなものです。それにこの敵は無人機です。大した機動は出来ません」
自信満々に言うハルカ。私は必死になって親指のボタンを押す。3機の敵機はあっと言う間に機銃で貫かれて、爆散した。
「はぅぅ…」
ぐったりとした私はため息をついて、親指からボタンを離した。こ、怖かったよ~!
「まだまだ残りが居ますよ?」
ピピッと警戒音が頭に響く。私が一つの編隊と戦ってる間に、他の三つの編隊は私を取り囲んでいた!
こ、今度は12機も相手なの? む、無理だよ! 敵機の放つ無数の弾丸が私達に迫る。私は慌てて回避しようとしたけど、間に合わない。幾つも当たる!
鈍い感触が船の機関から私の脳へ直接伝わる。ひ、ひぅ! し、死んだ? 私、死んだ? も、もっと美味しいもの食べたかったのに~?!
「性能が違うって言いませんでしたっけ? 出力の桁が違う上に、貴女の共振能力が上乗せされているのです。防御も次元が違いますよ。通常戦闘艦の機銃程度ではゴムボールをコンクリートの壁にぶつけているようなものです。さあ、安心して仕留めて下さい」
事もなげに言うハルカ。わ、私は心臓が止まるかと思ったよ?!
「も、もう嫌~!!!」
叫びながら、私は親指のボタンを強く押しこんだ。
ハルカの催促に、私は慌てて船を旋回させて、敵機の後を追う。って、あれ、今更なんだけど、こっちと比べて向こうの動きは大分遅いね? あっと言う間に追いついて逆に後ろに回り込めた。
「それはそうですよ、性能が違うのですから。自転車を相手にスポーツカーで競争しているようなものです。それにこの敵は無人機です。大した機動は出来ません」
自信満々に言うハルカ。私は必死になって親指のボタンを押す。3機の敵機はあっと言う間に機銃で貫かれて、爆散した。
「はぅぅ…」
ぐったりとした私はため息をついて、親指からボタンを離した。こ、怖かったよ~!
「まだまだ残りが居ますよ?」
ピピッと警戒音が頭に響く。私が一つの編隊と戦ってる間に、他の三つの編隊は私を取り囲んでいた!
こ、今度は12機も相手なの? む、無理だよ! 敵機の放つ無数の弾丸が私達に迫る。私は慌てて回避しようとしたけど、間に合わない。幾つも当たる!
鈍い感触が船の機関から私の脳へ直接伝わる。ひ、ひぅ! し、死んだ? 私、死んだ? も、もっと美味しいもの食べたかったのに~?!
「性能が違うって言いませんでしたっけ? 出力の桁が違う上に、貴女の共振能力が上乗せされているのです。防御も次元が違いますよ。通常戦闘艦の機銃程度ではゴムボールをコンクリートの壁にぶつけているようなものです。さあ、安心して仕留めて下さい」
事もなげに言うハルカ。わ、私は心臓が止まるかと思ったよ?!
「も、もう嫌~!!!」
叫びながら、私は親指のボタンを強く押しこんだ。
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