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第二章 公爵は身代わりの花嫁に接近したい
⑥
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よっしゃー!
婚約指輪を受け取ってくれた!
受け取ってくれたぞ!
指輪を受け取ってくれたという事は、投げ捨てられなかったという事は次に進もう!
婚約指輪の次は・・・。
“結婚指輪"
「婚約指輪は結婚前に愛する女性に送るものだ。結婚後に渡してしまって、すまなかった。婚約指輪の次は結婚指輪を夫婦で選びに行くと聞いた。選びに行かないか?」
心の中で狂喜乱舞している龍迫だったが、そんな様子は微塵も見せず、淡々と言葉をつなげる。
「はい!是非、行きたいです」
恵麻が頷くと同時に観覧車は降りるタイミングとなる。
観覧車から降りた瞬間、飯田を筆頭に恵麻の左手の薬指の指輪を見たメイドや執事達から拍手喝采が湧きおこる中、龍迫と恵麻は手を繋いで歩き出した。
***
「公爵様。こちらは・・・どうされましょう?」
宝石店に到着し、結婚指輪を選ぼうと恵麻は龍迫にエスコートされて店内に入ると。
店主は沢山の指輪を恵麻の前の机に持ってきた。
「忘れていた。とりあえずどれも恵麻に似合いそうです20個ほど、婚約指輪をオーダーして購入していたんだが。気に入らないものはあるか?」
ルビー、サファイヤ、エメラルドっと様々な豪華な指輪を忘れるなんて。
とりあえず20個作るって。
どれも数千万、数億はしそうな宝石だ。
「私の指は10本しかございません」
お金の無駄遣いでは?とは、龍迫の好意が嬉しく言えないが。
やはり、節約魂が先行してわぁーいっとは喜べない。
「気に入らないか?」
「どれも素敵です!」
どれも本当に素敵だった。
「気に入らないと言われれば。これら数百億円が水の泡。全て捨てずに済んでよかったですね。ご主人様!!!一瞬、全て破棄するのかと思いましたよ!」
飯田はそういうと、恵麻は本当に気に入らないと言えば捨てる気だったのかとまじまじと美しい宝石達を見ながら、真っ赤なルビーの指輪を手に取る。
真っ赤に光り輝き、手で少し影を作ると深いえんじ色となるが綺麗な赤色という事は分かる。
「旦那様に似ていますね。真っ赤で綺麗なのに、少し影を作ると色が変わって違う色に見えてしまう。とても綺麗なのに、角度で違うなんて勿体ない」
そんな恵麻に龍迫はポケットから携帯を取り出すと宝石の後ろからライトをつける。
すると影はなくなり美しい赤が輝いた。
「俺が最大限力を発揮できるように恵麻が俺を照らし続けてくれ」
「私でよければ」
私を必要としてくれている。
恵麻は少し照れたようにはにかみ、頷いた。
よっしゃ!
飯田を筆頭に控えている使用人達はようやく急接近しだした主人達にガッツポーズを行う。
「もし、指輪以外にも気に入ったのがあれば全て購入しよう。この店、意外にも沢山の店はある。気に入ったデザイナーを雇っても良い」
「だから、旦那様。私の体は一つしかありません」
「体は一つしかないが。付ける時間もタイミングも無限だ。宝石類を買い漁りたいという欲求はないようだが、嫌いにも見えない。嫌いでないならば持っておいて損はない」
「嫌いではありませんが。今まで身に着けた事がないので」
「今まで?たった22年間だろ?まだまだ、人生は長い」
龍迫はそういうと、近くにあったダイヤモンドで覆われた華奢なブレスレッドを恵麻の手首にはめる。
「細いな。美しい。あぁ、ブレスレッドが細いのではなくて恵麻の手首が細いなという意味だ。美しいのは、ブレスレットではなく、恵麻の肌を言っている」
言葉をケチっては伝わらない。
伝えたいことは全て伝える。
折角、“お慕いしています”と言ってくれたのだ。
慕っている相手から褒められても不快に思わないはずだ。
上機嫌に言う龍迫に恵麻はおろおろと頬を赤く染めながら、目を泳がせる。
「なんだ?恵麻の顔が俺色。赤くなってるぞ?」
「旦那様っ!お外ですよ」
「外?建物の中」
「お家の外という意味です」
絶対に私が照れているのを分かっていってるわ。確信犯だわ。
恵麻は少しむっと龍迫を見上げるが。
「すまない。恥ずかしがっている恵麻が愛おしくて、意地悪をした」
「もう!旦那様はSですか?」
「“ド”Sだ」
「まっ!もう!旦那様」
声を上げる恵麻の頭をぽんぽんっと龍迫は撫ぜる。
あぁ、可愛い。
可愛すぎる。
なんなんだ、この可愛い生き物は。
可愛い。
幸せモード全開の龍迫に、飯田はうれし涙をこっそり流した時だった。
「おい。男と昨日は、山の中でお楽しみをしたそうだったな。写真をその男から転送してもらったぞ」
小馬鹿にしながら、っと卑猥な事を言いながら、店の隅にいた客が口を開いた。
2人の世界に入り込み、完全に気がつかなかったが恵麻はその人物を見ると凍りついた。
―――兄。
なぜここに?兄が能津伯爵領から離れた有栖川公爵領地にいるの?
悪意たっぷりに声を掛けて来る兄に恵麻は固まる。
昨日は有栖川公爵邸で龍迫の仕事を手伝ったり。
岬と護衛隊と明後日の夜会でお世話になっている貴族、大臣達に渡すお菓子を買いに街にある商店を訪れたり忙しく。
夜はそのまま書斎で寝落ち。
気がつくと、しっかり横になれる広いソファーに龍迫に運ばれ、なぜか龍迫もそんな恵麻の前の床に座り座って眠っていたのだ。
そんな事はしていないと、否定をしようとする恵麻に義成は、恵麻が男と素っ裸で森の中で戯れている写真を携帯の画面に映し出し見せてくる。
合成写真なのだろうが、よくできている。
折角、私は幸せになれるかもしれないと思ったのに・・・。
ちらりと龍迫を見る。
龍迫は冷たく携帯の写真を見ていた。
旦那様は、信じた・・・のかしら?
これは、嘘ですと言えば旦那様は信じてくれるかしら?
それとも、今までの友人や知人のように信じて・・・。
恵麻が俯いた瞬間。
真っ黒な炎に包まれブチ切れた龍迫が長い脚で義成を床に蹴りつけていた。
ゴンッッ。
制裁の一撃とも言わんばかりに、龍迫は義成の顔面を殴打すると盛大に床に倒れこむ。
地獄の番人と言われるのは、仕事だけではなく地獄があったとしたらそこから逃げ出すいかなる者も容赦なく閉じ込め事ができるほど腕っぷしも強いのだ。
幼少期から参加した全ての武道大会では優勝し、1位と2位の差は歴然だった。
義成は一撃で激しく吹っ飛び、その程度は半殺しではなく。
7殺死くらいだ。
「愛する“妻”の顔を貧相な女の体に合成するとはいい度胸だ」
低い声で言いながら、龍迫は拳を握りしめる。
「旦那様っ」
恵麻は龍迫の拳に抱きついた。
―――まずい。
兄を殴った。
恵麻の目の前で暴力をふるってしまった。
焦る龍迫であるが・・・。
「お怪我はございませんか?」
恵麻は龍迫の義成が鼻血を出し、その血が宙を飛び恵麻にかからないように空中でキャッチして汚れた龍迫の手を持っていた綺麗なハンカチで拭く。
「穢れた血で旦那様の手が汚れてしまいました」
そんな恵麻に龍迫はほっと息をつく。
怒りに任せた行動で、恵麻を怯えさせたかと後悔をしていた。
「すまない」
恵麻の初対面で暴言を吐き、龍迫は悟っていた。
間違えたと思う行動、言動をした時は直ぐに謝ろう。
「女性の前で。それも、愛しの恵麻の前で人を殴ってしまうだなんて。普段は暴力を振るうことはないんだ。怖かっただろう」
いやいや。
殴るなんて、生易しいものではないですよ。
これは“殴り飛ばした”というんですよ。
恵麻はそんな龍迫に心の中で突っ込みを入れつつ大丈夫ですよと答える恵麻に・・・。
「ひぃぃぃぃ」
「あ、あ、有栖川公爵様」
冷静な恵麻や龍迫の隣では、店の従業員は勿論のこと、使用人もまじかで見る龍迫の強さに悲鳴を上げた。
婚約指輪を受け取ってくれた!
受け取ってくれたぞ!
指輪を受け取ってくれたという事は、投げ捨てられなかったという事は次に進もう!
婚約指輪の次は・・・。
“結婚指輪"
「婚約指輪は結婚前に愛する女性に送るものだ。結婚後に渡してしまって、すまなかった。婚約指輪の次は結婚指輪を夫婦で選びに行くと聞いた。選びに行かないか?」
心の中で狂喜乱舞している龍迫だったが、そんな様子は微塵も見せず、淡々と言葉をつなげる。
「はい!是非、行きたいです」
恵麻が頷くと同時に観覧車は降りるタイミングとなる。
観覧車から降りた瞬間、飯田を筆頭に恵麻の左手の薬指の指輪を見たメイドや執事達から拍手喝采が湧きおこる中、龍迫と恵麻は手を繋いで歩き出した。
***
「公爵様。こちらは・・・どうされましょう?」
宝石店に到着し、結婚指輪を選ぼうと恵麻は龍迫にエスコートされて店内に入ると。
店主は沢山の指輪を恵麻の前の机に持ってきた。
「忘れていた。とりあえずどれも恵麻に似合いそうです20個ほど、婚約指輪をオーダーして購入していたんだが。気に入らないものはあるか?」
ルビー、サファイヤ、エメラルドっと様々な豪華な指輪を忘れるなんて。
とりあえず20個作るって。
どれも数千万、数億はしそうな宝石だ。
「私の指は10本しかございません」
お金の無駄遣いでは?とは、龍迫の好意が嬉しく言えないが。
やはり、節約魂が先行してわぁーいっとは喜べない。
「気に入らないか?」
「どれも素敵です!」
どれも本当に素敵だった。
「気に入らないと言われれば。これら数百億円が水の泡。全て捨てずに済んでよかったですね。ご主人様!!!一瞬、全て破棄するのかと思いましたよ!」
飯田はそういうと、恵麻は本当に気に入らないと言えば捨てる気だったのかとまじまじと美しい宝石達を見ながら、真っ赤なルビーの指輪を手に取る。
真っ赤に光り輝き、手で少し影を作ると深いえんじ色となるが綺麗な赤色という事は分かる。
「旦那様に似ていますね。真っ赤で綺麗なのに、少し影を作ると色が変わって違う色に見えてしまう。とても綺麗なのに、角度で違うなんて勿体ない」
そんな恵麻に龍迫はポケットから携帯を取り出すと宝石の後ろからライトをつける。
すると影はなくなり美しい赤が輝いた。
「俺が最大限力を発揮できるように恵麻が俺を照らし続けてくれ」
「私でよければ」
私を必要としてくれている。
恵麻は少し照れたようにはにかみ、頷いた。
よっしゃ!
飯田を筆頭に控えている使用人達はようやく急接近しだした主人達にガッツポーズを行う。
「もし、指輪以外にも気に入ったのがあれば全て購入しよう。この店、意外にも沢山の店はある。気に入ったデザイナーを雇っても良い」
「だから、旦那様。私の体は一つしかありません」
「体は一つしかないが。付ける時間もタイミングも無限だ。宝石類を買い漁りたいという欲求はないようだが、嫌いにも見えない。嫌いでないならば持っておいて損はない」
「嫌いではありませんが。今まで身に着けた事がないので」
「今まで?たった22年間だろ?まだまだ、人生は長い」
龍迫はそういうと、近くにあったダイヤモンドで覆われた華奢なブレスレッドを恵麻の手首にはめる。
「細いな。美しい。あぁ、ブレスレッドが細いのではなくて恵麻の手首が細いなという意味だ。美しいのは、ブレスレットではなく、恵麻の肌を言っている」
言葉をケチっては伝わらない。
伝えたいことは全て伝える。
折角、“お慕いしています”と言ってくれたのだ。
慕っている相手から褒められても不快に思わないはずだ。
上機嫌に言う龍迫に恵麻はおろおろと頬を赤く染めながら、目を泳がせる。
「なんだ?恵麻の顔が俺色。赤くなってるぞ?」
「旦那様っ!お外ですよ」
「外?建物の中」
「お家の外という意味です」
絶対に私が照れているのを分かっていってるわ。確信犯だわ。
恵麻は少しむっと龍迫を見上げるが。
「すまない。恥ずかしがっている恵麻が愛おしくて、意地悪をした」
「もう!旦那様はSですか?」
「“ド”Sだ」
「まっ!もう!旦那様」
声を上げる恵麻の頭をぽんぽんっと龍迫は撫ぜる。
あぁ、可愛い。
可愛すぎる。
なんなんだ、この可愛い生き物は。
可愛い。
幸せモード全開の龍迫に、飯田はうれし涙をこっそり流した時だった。
「おい。男と昨日は、山の中でお楽しみをしたそうだったな。写真をその男から転送してもらったぞ」
小馬鹿にしながら、っと卑猥な事を言いながら、店の隅にいた客が口を開いた。
2人の世界に入り込み、完全に気がつかなかったが恵麻はその人物を見ると凍りついた。
―――兄。
なぜここに?兄が能津伯爵領から離れた有栖川公爵領地にいるの?
悪意たっぷりに声を掛けて来る兄に恵麻は固まる。
昨日は有栖川公爵邸で龍迫の仕事を手伝ったり。
岬と護衛隊と明後日の夜会でお世話になっている貴族、大臣達に渡すお菓子を買いに街にある商店を訪れたり忙しく。
夜はそのまま書斎で寝落ち。
気がつくと、しっかり横になれる広いソファーに龍迫に運ばれ、なぜか龍迫もそんな恵麻の前の床に座り座って眠っていたのだ。
そんな事はしていないと、否定をしようとする恵麻に義成は、恵麻が男と素っ裸で森の中で戯れている写真を携帯の画面に映し出し見せてくる。
合成写真なのだろうが、よくできている。
折角、私は幸せになれるかもしれないと思ったのに・・・。
ちらりと龍迫を見る。
龍迫は冷たく携帯の写真を見ていた。
旦那様は、信じた・・・のかしら?
これは、嘘ですと言えば旦那様は信じてくれるかしら?
それとも、今までの友人や知人のように信じて・・・。
恵麻が俯いた瞬間。
真っ黒な炎に包まれブチ切れた龍迫が長い脚で義成を床に蹴りつけていた。
ゴンッッ。
制裁の一撃とも言わんばかりに、龍迫は義成の顔面を殴打すると盛大に床に倒れこむ。
地獄の番人と言われるのは、仕事だけではなく地獄があったとしたらそこから逃げ出すいかなる者も容赦なく閉じ込め事ができるほど腕っぷしも強いのだ。
幼少期から参加した全ての武道大会では優勝し、1位と2位の差は歴然だった。
義成は一撃で激しく吹っ飛び、その程度は半殺しではなく。
7殺死くらいだ。
「愛する“妻”の顔を貧相な女の体に合成するとはいい度胸だ」
低い声で言いながら、龍迫は拳を握りしめる。
「旦那様っ」
恵麻は龍迫の拳に抱きついた。
―――まずい。
兄を殴った。
恵麻の目の前で暴力をふるってしまった。
焦る龍迫であるが・・・。
「お怪我はございませんか?」
恵麻は龍迫の義成が鼻血を出し、その血が宙を飛び恵麻にかからないように空中でキャッチして汚れた龍迫の手を持っていた綺麗なハンカチで拭く。
「穢れた血で旦那様の手が汚れてしまいました」
そんな恵麻に龍迫はほっと息をつく。
怒りに任せた行動で、恵麻を怯えさせたかと後悔をしていた。
「すまない」
恵麻の初対面で暴言を吐き、龍迫は悟っていた。
間違えたと思う行動、言動をした時は直ぐに謝ろう。
「女性の前で。それも、愛しの恵麻の前で人を殴ってしまうだなんて。普段は暴力を振るうことはないんだ。怖かっただろう」
いやいや。
殴るなんて、生易しいものではないですよ。
これは“殴り飛ばした”というんですよ。
恵麻はそんな龍迫に心の中で突っ込みを入れつつ大丈夫ですよと答える恵麻に・・・。
「ひぃぃぃぃ」
「あ、あ、有栖川公爵様」
冷静な恵麻や龍迫の隣では、店の従業員は勿論のこと、使用人もまじかで見る龍迫の強さに悲鳴を上げた。
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