194 / 218
第十一章
精霊と契約者(五)
しおりを挟む
ふと目を開けると、そこは火に囲まれた場所だった。
火の球体の中にいるように、上下左右どこを見ても火が揺らめき、その中心にルシアナは浮いていた。
ルシアナはぼんやりとしたまま、横に移動する。どうやって自分が動いているのかわからないが、体は浮いたまま意思に従って動いているようだった。
火が近付いてくると、導かれるように自然と手が上がった。
ルシアナにとって、火は脅威ではなかった。周りを照らし、体を温め、外敵からは身を守ってくれる、むしろ何よりも安心できるものだった。
火は、決して自分に牙を剥かない。
そんな確信があったからこそ、迷いなく火に触れる。
(……っ!)
触れた瞬間、指先がぴりりと痛み、反射的に手を引いた。
痛いほど脈打っている心臓をどこか他人事のように思いながら、信じられないものでも見るように、自分の手を見つめる。
まさか熱さを感じるとは、夢にも思っていなかった。
火が熱いなど当たり前のことなのに、ルシアナにとってはこの上なく衝撃的なことだった。
しかし、火に炙られたような熱さと痛みを感じたはずの指先に、変わった様子はない。
それに安堵し、ほっと息をついたルシアナだったが、体中を駆け巡った衝撃に、すぐに心臓を押さえ、その場に蹲る。
(っ熱い……! あつい……!)
まるで体の中で火が暴れまわっているかのように、体が一気に熱を持つ。
(痛い……!)
内側から皮膚が焼かれているかのようにびりびりとした痛みが全身を支配する。
少しでも体内の熱を逃がし、痛みを和らげようと口を開く。すると、口からは燃え盛る炎のような、真っ赤な炎のような血が溢れ出た。
「――っ」
はっと目を開けたルシアナは、激しく脈打ち痛む胸を落ち着かせるように、短い呼吸を繰り返す。
カーテンも天蓋の幕も開いた室内には、暖かな陽光が差し込んでいた。
どこか白んで見える室内を見ながら、この部屋が最近寝起きしていた部屋ではない、半年ほど過ごした自分の部屋であることに気が付き、慌てて体を起こそうとする。
「っ、――っ、……!」
(こえ、が……)
ぐっと力を入れた右腕が痛み、思わず声を上げそうになったが、口からは何の音も出なかった。話そうとすると引き攣ったように喉が痛み、何か硬いものが喉にべったりと張り付いているようだった。
(いえ……そんな、ことは……どうでもいいの……)
右腕がだめならば、と今度は怪我をしていない左腕を使って起きようとしたものの、体自体、硬化したように軋んで動かなかった。
足も手もうまく力が入らず、どうして、と焦りばかりが募っていく。
(っだれか……誰か……!)
一体あれからどれくらいの時間が経ったのか。
レオンハルトは無事なのか。
確かめたいことはたくさんあるのに、体は一つも言うことを聞いてくれなかった。
(レオンハルト様っ――!)
最後に見たレオンハルトの姿が脳裏に焼き付き、冷や汗が止まらない。
あのとき、確かに魔精石にはヒビが入っていたし、レオンハルトは顔の血色を失っていた。
せめて息があるかどうかだけでも確認しておけばよかったが、気が動転していてそれどころではなかった。
(どうしようっ……どうしよう、誰か!)
「!」
ルシアナの想いが届いたのか、控えめなノックの音のあと、入室の許可を得る前に部屋の扉が開けられた。
(エステル!)
見慣れた侍女の姿に、強張っていた体から力が抜けるのを感じる。
それでも体は動かなかったが、ルシアナは一生懸命指先を揺らした。
(エステル! エステル……!)
心の中で一生懸命呼びかけるものの、当然ながらエステルは気付かない。
視線をワゴンに落としたまま入室すると、彼女は一度後ろを向いて静かに扉を閉じ、音を立てないよう気を付けながらワゴンを押し進めて来る。暗い表情でワゴンを見つめていたエステルは、ルシアナの傍まで来ると深呼吸をし、その口元に無理やり笑みを浮かべた。
「さあ、ルシアナ様。包帯を――」
ルシアナの右手を取り、ふっと視線を上げたエステルは、ルシアナと目が合うとその両目を大きく見開いた。
しかし、すぐにその顔を歪めると、目に涙を滲ませながら後ろを振り返る。
「エド! エド……! ルシアナ様が……!」
エステルの叫び声に、外から「失礼します!」という野太い声が聞こえたかと思うと、扉が大きく開き、ぴちぴちの騎士服に身を包んだエドゥアルドが顔を見せた。
廊下からエステルとルシアナの姿を確認したエドゥアルドは、すぐに扉の前からいなくなった。
「ルシアナ様っ、ルシアナ様……! ご無事で本当によかった……!」
手を震わせながら、ぼろぼろと大粒の涙をこぼすエステルに、ルシアナの目頭も熱くなるものの、今はとにかくレオンハルトの安否を確認したかった。
力の入らない手でエステルの手を軽く握りながら、くい、くい、とわずかに引っ張る。
エステルは空いている手で濡れた頬を拭い、必死に笑顔を作ってルシアナを見た。
「はい……っ、エステルはここにおります……どうか――っ、どうか、なさいましたか……?」
次から次に涙を溢れさせるエステルに、今気にかけるべきはきっとこれではないと理解しつつ、ルシアナはぱくぱくと口を動かす。
エステルは、何かを伝えようと口を開けるルシアナに応えるように、口の動きに合わせて「え、お、ん、あ」と一つ一つ声に出していった。そして、途中で何かに気付いたのように、ルシアナの手を握る力をわずかに強める。
「もしや、旦那様のお名前をおっしゃろうとされているのでしょうか……?」
「!」
ルシアナが、そうだ、と肯定するように瞬きをすると、エステルの表情が一瞬曇った。
(え……)
嫌な予感に、どきり、と心臓が鳴った。わずかに開いた唇が小さく震える。
血の気が引き、指先からどんどん冷たくなっていくのを感じていると、遠くから騒がしい足音が聞こえてきた。
音が徐々に近付き、もうすぐそこまで来た、と思ったときには、開け放たれた扉からコンスタンツェとユーディットが駆け込んで来た。
火の球体の中にいるように、上下左右どこを見ても火が揺らめき、その中心にルシアナは浮いていた。
ルシアナはぼんやりとしたまま、横に移動する。どうやって自分が動いているのかわからないが、体は浮いたまま意思に従って動いているようだった。
火が近付いてくると、導かれるように自然と手が上がった。
ルシアナにとって、火は脅威ではなかった。周りを照らし、体を温め、外敵からは身を守ってくれる、むしろ何よりも安心できるものだった。
火は、決して自分に牙を剥かない。
そんな確信があったからこそ、迷いなく火に触れる。
(……っ!)
触れた瞬間、指先がぴりりと痛み、反射的に手を引いた。
痛いほど脈打っている心臓をどこか他人事のように思いながら、信じられないものでも見るように、自分の手を見つめる。
まさか熱さを感じるとは、夢にも思っていなかった。
火が熱いなど当たり前のことなのに、ルシアナにとってはこの上なく衝撃的なことだった。
しかし、火に炙られたような熱さと痛みを感じたはずの指先に、変わった様子はない。
それに安堵し、ほっと息をついたルシアナだったが、体中を駆け巡った衝撃に、すぐに心臓を押さえ、その場に蹲る。
(っ熱い……! あつい……!)
まるで体の中で火が暴れまわっているかのように、体が一気に熱を持つ。
(痛い……!)
内側から皮膚が焼かれているかのようにびりびりとした痛みが全身を支配する。
少しでも体内の熱を逃がし、痛みを和らげようと口を開く。すると、口からは燃え盛る炎のような、真っ赤な炎のような血が溢れ出た。
「――っ」
はっと目を開けたルシアナは、激しく脈打ち痛む胸を落ち着かせるように、短い呼吸を繰り返す。
カーテンも天蓋の幕も開いた室内には、暖かな陽光が差し込んでいた。
どこか白んで見える室内を見ながら、この部屋が最近寝起きしていた部屋ではない、半年ほど過ごした自分の部屋であることに気が付き、慌てて体を起こそうとする。
「っ、――っ、……!」
(こえ、が……)
ぐっと力を入れた右腕が痛み、思わず声を上げそうになったが、口からは何の音も出なかった。話そうとすると引き攣ったように喉が痛み、何か硬いものが喉にべったりと張り付いているようだった。
(いえ……そんな、ことは……どうでもいいの……)
右腕がだめならば、と今度は怪我をしていない左腕を使って起きようとしたものの、体自体、硬化したように軋んで動かなかった。
足も手もうまく力が入らず、どうして、と焦りばかりが募っていく。
(っだれか……誰か……!)
一体あれからどれくらいの時間が経ったのか。
レオンハルトは無事なのか。
確かめたいことはたくさんあるのに、体は一つも言うことを聞いてくれなかった。
(レオンハルト様っ――!)
最後に見たレオンハルトの姿が脳裏に焼き付き、冷や汗が止まらない。
あのとき、確かに魔精石にはヒビが入っていたし、レオンハルトは顔の血色を失っていた。
せめて息があるかどうかだけでも確認しておけばよかったが、気が動転していてそれどころではなかった。
(どうしようっ……どうしよう、誰か!)
「!」
ルシアナの想いが届いたのか、控えめなノックの音のあと、入室の許可を得る前に部屋の扉が開けられた。
(エステル!)
見慣れた侍女の姿に、強張っていた体から力が抜けるのを感じる。
それでも体は動かなかったが、ルシアナは一生懸命指先を揺らした。
(エステル! エステル……!)
心の中で一生懸命呼びかけるものの、当然ながらエステルは気付かない。
視線をワゴンに落としたまま入室すると、彼女は一度後ろを向いて静かに扉を閉じ、音を立てないよう気を付けながらワゴンを押し進めて来る。暗い表情でワゴンを見つめていたエステルは、ルシアナの傍まで来ると深呼吸をし、その口元に無理やり笑みを浮かべた。
「さあ、ルシアナ様。包帯を――」
ルシアナの右手を取り、ふっと視線を上げたエステルは、ルシアナと目が合うとその両目を大きく見開いた。
しかし、すぐにその顔を歪めると、目に涙を滲ませながら後ろを振り返る。
「エド! エド……! ルシアナ様が……!」
エステルの叫び声に、外から「失礼します!」という野太い声が聞こえたかと思うと、扉が大きく開き、ぴちぴちの騎士服に身を包んだエドゥアルドが顔を見せた。
廊下からエステルとルシアナの姿を確認したエドゥアルドは、すぐに扉の前からいなくなった。
「ルシアナ様っ、ルシアナ様……! ご無事で本当によかった……!」
手を震わせながら、ぼろぼろと大粒の涙をこぼすエステルに、ルシアナの目頭も熱くなるものの、今はとにかくレオンハルトの安否を確認したかった。
力の入らない手でエステルの手を軽く握りながら、くい、くい、とわずかに引っ張る。
エステルは空いている手で濡れた頬を拭い、必死に笑顔を作ってルシアナを見た。
「はい……っ、エステルはここにおります……どうか――っ、どうか、なさいましたか……?」
次から次に涙を溢れさせるエステルに、今気にかけるべきはきっとこれではないと理解しつつ、ルシアナはぱくぱくと口を動かす。
エステルは、何かを伝えようと口を開けるルシアナに応えるように、口の動きに合わせて「え、お、ん、あ」と一つ一つ声に出していった。そして、途中で何かに気付いたのように、ルシアナの手を握る力をわずかに強める。
「もしや、旦那様のお名前をおっしゃろうとされているのでしょうか……?」
「!」
ルシアナが、そうだ、と肯定するように瞬きをすると、エステルの表情が一瞬曇った。
(え……)
嫌な予感に、どきり、と心臓が鳴った。わずかに開いた唇が小さく震える。
血の気が引き、指先からどんどん冷たくなっていくのを感じていると、遠くから騒がしい足音が聞こえてきた。
音が徐々に近付き、もうすぐそこまで来た、と思ったときには、開け放たれた扉からコンスタンツェとユーディットが駆け込んで来た。
0
お気に入りに追加
89
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【R18】副騎士団長のセフレは訳ありメイド~恋愛を諦めたら憧れの人に懇願されて絆されました~
とらやよい
恋愛
王宮メイドとして働くアルマは恋に仕事にと青春を謳歌し恋人の絶えない日々を送っていた…訳あって恋愛を諦めるまでは。
恋愛を諦めた彼女の唯一の喜びは、以前から憧れていた彼を見つめることだけだった。
名門侯爵家の次男で第一騎士団の副団長、エルガー・トルイユ。
見た目が理想そのものだった彼を眼福とばかりに密かに見つめるだけで十分幸せだったアルマだったが、ひょんなことから彼のピンチを救いアルマはチャンスを手にすることに。チャンスを掴むと彼女の生活は一変し、憧れの人と思わぬセフレ生活が始まった。
R18話には※をつけてあります。苦手な方はご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる