146 / 218
第九章
初めての訪問(二)
しおりを挟む
(……?)
何も反応がなく、ルシアナは首を傾げる。
もう一度、今度は強めにノックしてみる。
それでも反応がなく、ルシアナは辺りを見回した。
(……もうお戻りになられたと報告を受けたけれど……)
誰かに聞こうかと思ったものの、夜だからか周りに人気はない。
少し迷ったすえ、ルシアナは取っ手を掴む。鍵はかかっていないようで、ルシアナは「失礼します」と一言断ってから、そっと扉を開けた。
レオンハルトの寝室は、右側に暖炉と談話スペースがあり、左側にベッドやチェスト、カウチソファなどが置かれていた。暖炉を挟むようにしてある壁掛け照明と、ベッドの近くにある背の高い照明のみが室内を照らしており、中は薄暗い。橙色の照明はそれなりの明るさがあるはずなのに、光の届かない場所は闇が広がっているようにも見えた。
(壁紙が暗いせいかしら。黒……いえ、紺色だわ)
暖炉のレンガが白いおかげで、部屋全体の印象が暗くなりすぎていない。
この部屋の色味を見ると、大人っぽくてシックだと思っていた自分の寝室が、少し華やかにも思える。
(レオンハルト様は入浴中だったのね)
隣室から漏れ聞こえるわずかな音に気付き、ルシアナは、ほっと息をつく。
ワゴンを引きながらそろそろと室内に足を踏み入れると、音を立てないように扉を閉めた。
談話スペースにあるテーブルの近くでワゴンを止め、テーブルの上に果物の入った器やグラスをセッティングしていく。ソファは二、三人掛けのものと一人掛けのものが向かい合っており、二、三人掛けのほうにグラスを並べた。
並んだグラスを見ながら、向かい側ではなく隣に座れるようになったことに、改めて喜びを感じた。
満足そうに微笑んだルシアナは、ダークブラウンの革張りのソファに座る。
座った途端、どうにも気恥ずかしくなり、そわそわと体が揺れた。
(だめ。だめよ。最初は真面目なお話をするの。いえ、最初も何もないわ。とにかく真面目なお話を……けれど、約束をしたからキスはしたいわ……!)
キスをするようになってから、レオンハルトは口付けのたびに特別なキスをしてくれた。そのせいか、いくら他の場所に口付けられても、特別なキスがないと物足りなくなってしまったのだ。
キスをするようになってからそれほど日が経っていないというのに、すっかり躾られてしまったようだ、とルシアナは両頬に手を当てる。
(落ち着いて。深呼吸をするのよ)
す、と息を吸い込んだところで、後ろでガチャリと扉の開く音がした。
暖炉側の壁の奥に見えた扉が開いたのだろう。
ルシアナは硬直したように、ぴたりと動きを止める。
レオンハルトも固まっているのか、気配はあるのに動く様子がない。
(そうよね、入浴中に侵入されているとは思わないものね)
外で待っていたほうがよかったかもしれない、と思いながら頬から手を退かすと、同じタイミングで扉の閉まる音が聞こえた。
静かな足音を聞きながら、ルシアナもゆっくりと立ち上がる。ルシアナが振り返るタイミングと、足音が止まるタイミングも同じだった。
レオンハルトは濃藍色のナイトガウンに身を包み、肩にはタオルが掛かっている。髪はまだ乾ききっていないようで、しっとりと濡れていた。
ルシアナを見つめるシアンの瞳は、いつも通り静かだ。
ルシアナはソファを避けてレオンハルトの傍まで行くと、両手を広げる。レオンハルトは表情を変えることなく、そうすることが当たり前だというように、ルシアナを抱き上げた。
「ふふ……」
ルシアナは小さく笑うと、肩にあるタオルを取ってレオンハルトの髪に当てる。
「おかえりなさいませ、レオンハルト様」
「ああ。ただいま」
レオンハルトは、ふっと目尻を下げると首を伸ばす。レオンハルトの髪の水気を取っていたルシアナは、手を止めると顔を近付け唇を重ねる。するとすかさず、舌が唇を割って入ってきた。
「ン……」
先ほどまで風呂で温まっていたからか、レオンハルトの舌も、吐かれる息も、とても熱い。
ずっとこうしたかったとでもいうように、レオンハルトはルシアナの口腔中を舐め上げ、舌を深く絡ませる。ねっとりと舌同士が絡み合い、流れた唾液を飲み込むようにレオンハルトの喉が上下した。
「ん、ふ」
ぢゅ、ぢゅ、と舌を吸われ、甘い痺れが腰に溜まっていく。
これ以上はだめだと思ったルシアナは、レオンハルトの肩を押し顔を離す。
「ルシアナ……」
先ほどまで涼しげだった瞳には熱が灯り、彼はそのままルシアナの首元に顔を埋めると口付けを繰り返す。
「あ、ま、お待ちください……! お話したいことが……っ」
かりっと鎖骨に歯を引っかけられ、びくりと体が跳ねる。レオンハルトはゆっくり顔を上げると、ルシアナの顎に口付けた。
「わかった」
レオンハルトはあっさり引き下がると、ルシアナをソファに下ろし、その隣に座った。
あまりにもすんなり解放され、安堵とともに残念な気持ちにもなる。
ちらりと窺えば、彼はタオルで髪を拭きながら、空いた手で酒のボトルを手に取っていた。
「王太子妃殿下に勧められたものだな。……余計なことをしたか?」
「いえ、まさか! あのときは助かりましたわ。改めて、ありがとうございました」
「……そうか」
どこか安堵したように息を吐いたレオンハルトに、ルシアナは身を寄せると、その顔を覗き込む。
「わたくしが発泡性のものが苦手だと、何故ご存じだったのですか?」
「刺激物が苦手そうだというのは、共に食事をしていて気付いた。そのあと、マトス夫人やエーリクにも確認を取ったからな」
ルシアナを見下ろしたレオンハルトは、触れるだけのキスを唇にする。
「……貴女の前にもグラスがあるが、これを注いでいいのか?」
「ええと……味は気になるのですが、一杯は飲めないと思うので、一口分だけ――ン」
言い終わる前に、唇を啄まれる。レオンハルトは、それから数度唇を食むように口付けると、顔を離しボトルを開けた。
ルシアナはぼんやりと、グラスに酒が注がれていく様子を眺める。
王城のバルコニーにいたときは、レオンハルトだけ好きに口付けられるのが羨ましかった。自分だってレオンハルトに口付けたい、と思ったはずだった。
(なのに、いざこうなってみると、レオンハルト様からのキスでいっぱいいっぱいになってしまうわ。……タイミングも、わからないし)
レオンハルトが次にこちらを見たタイミングでしてみようか、と考えていると、彼はルシアナのグラスに酒を注ぐことなく、自分のグラスに入った酒を口に含む。そしてそのままルシアナに目を向けると、顎を掴んで上を向かせた。
え、と思ったのも束の間、彼は唇を重ねると、薄く開いたルシアナの口内に何かをゆっくり流し込んだ。
(――!)
鼻から抜ける桃の風味に、それが酒であることを理解する。
レオンハルトから流し込まれたものは、口の中でパチパチと弾けるあの感覚がほとんどなく、甘い桃の風味だけが喉を通って落ちていった。
与えられたものを全部飲み込むと、レオンハルトは舌を入れ、ルシアナのそれを舐めた。緩く舌を絡ませ、すぐに口を離す。
「どうだ? 味はわかったか?」
目を細めて尋ねるレオンハルトに、ルシアナはただ頬を染め、無言で頷いた。
何も反応がなく、ルシアナは首を傾げる。
もう一度、今度は強めにノックしてみる。
それでも反応がなく、ルシアナは辺りを見回した。
(……もうお戻りになられたと報告を受けたけれど……)
誰かに聞こうかと思ったものの、夜だからか周りに人気はない。
少し迷ったすえ、ルシアナは取っ手を掴む。鍵はかかっていないようで、ルシアナは「失礼します」と一言断ってから、そっと扉を開けた。
レオンハルトの寝室は、右側に暖炉と談話スペースがあり、左側にベッドやチェスト、カウチソファなどが置かれていた。暖炉を挟むようにしてある壁掛け照明と、ベッドの近くにある背の高い照明のみが室内を照らしており、中は薄暗い。橙色の照明はそれなりの明るさがあるはずなのに、光の届かない場所は闇が広がっているようにも見えた。
(壁紙が暗いせいかしら。黒……いえ、紺色だわ)
暖炉のレンガが白いおかげで、部屋全体の印象が暗くなりすぎていない。
この部屋の色味を見ると、大人っぽくてシックだと思っていた自分の寝室が、少し華やかにも思える。
(レオンハルト様は入浴中だったのね)
隣室から漏れ聞こえるわずかな音に気付き、ルシアナは、ほっと息をつく。
ワゴンを引きながらそろそろと室内に足を踏み入れると、音を立てないように扉を閉めた。
談話スペースにあるテーブルの近くでワゴンを止め、テーブルの上に果物の入った器やグラスをセッティングしていく。ソファは二、三人掛けのものと一人掛けのものが向かい合っており、二、三人掛けのほうにグラスを並べた。
並んだグラスを見ながら、向かい側ではなく隣に座れるようになったことに、改めて喜びを感じた。
満足そうに微笑んだルシアナは、ダークブラウンの革張りのソファに座る。
座った途端、どうにも気恥ずかしくなり、そわそわと体が揺れた。
(だめ。だめよ。最初は真面目なお話をするの。いえ、最初も何もないわ。とにかく真面目なお話を……けれど、約束をしたからキスはしたいわ……!)
キスをするようになってから、レオンハルトは口付けのたびに特別なキスをしてくれた。そのせいか、いくら他の場所に口付けられても、特別なキスがないと物足りなくなってしまったのだ。
キスをするようになってからそれほど日が経っていないというのに、すっかり躾られてしまったようだ、とルシアナは両頬に手を当てる。
(落ち着いて。深呼吸をするのよ)
す、と息を吸い込んだところで、後ろでガチャリと扉の開く音がした。
暖炉側の壁の奥に見えた扉が開いたのだろう。
ルシアナは硬直したように、ぴたりと動きを止める。
レオンハルトも固まっているのか、気配はあるのに動く様子がない。
(そうよね、入浴中に侵入されているとは思わないものね)
外で待っていたほうがよかったかもしれない、と思いながら頬から手を退かすと、同じタイミングで扉の閉まる音が聞こえた。
静かな足音を聞きながら、ルシアナもゆっくりと立ち上がる。ルシアナが振り返るタイミングと、足音が止まるタイミングも同じだった。
レオンハルトは濃藍色のナイトガウンに身を包み、肩にはタオルが掛かっている。髪はまだ乾ききっていないようで、しっとりと濡れていた。
ルシアナを見つめるシアンの瞳は、いつも通り静かだ。
ルシアナはソファを避けてレオンハルトの傍まで行くと、両手を広げる。レオンハルトは表情を変えることなく、そうすることが当たり前だというように、ルシアナを抱き上げた。
「ふふ……」
ルシアナは小さく笑うと、肩にあるタオルを取ってレオンハルトの髪に当てる。
「おかえりなさいませ、レオンハルト様」
「ああ。ただいま」
レオンハルトは、ふっと目尻を下げると首を伸ばす。レオンハルトの髪の水気を取っていたルシアナは、手を止めると顔を近付け唇を重ねる。するとすかさず、舌が唇を割って入ってきた。
「ン……」
先ほどまで風呂で温まっていたからか、レオンハルトの舌も、吐かれる息も、とても熱い。
ずっとこうしたかったとでもいうように、レオンハルトはルシアナの口腔中を舐め上げ、舌を深く絡ませる。ねっとりと舌同士が絡み合い、流れた唾液を飲み込むようにレオンハルトの喉が上下した。
「ん、ふ」
ぢゅ、ぢゅ、と舌を吸われ、甘い痺れが腰に溜まっていく。
これ以上はだめだと思ったルシアナは、レオンハルトの肩を押し顔を離す。
「ルシアナ……」
先ほどまで涼しげだった瞳には熱が灯り、彼はそのままルシアナの首元に顔を埋めると口付けを繰り返す。
「あ、ま、お待ちください……! お話したいことが……っ」
かりっと鎖骨に歯を引っかけられ、びくりと体が跳ねる。レオンハルトはゆっくり顔を上げると、ルシアナの顎に口付けた。
「わかった」
レオンハルトはあっさり引き下がると、ルシアナをソファに下ろし、その隣に座った。
あまりにもすんなり解放され、安堵とともに残念な気持ちにもなる。
ちらりと窺えば、彼はタオルで髪を拭きながら、空いた手で酒のボトルを手に取っていた。
「王太子妃殿下に勧められたものだな。……余計なことをしたか?」
「いえ、まさか! あのときは助かりましたわ。改めて、ありがとうございました」
「……そうか」
どこか安堵したように息を吐いたレオンハルトに、ルシアナは身を寄せると、その顔を覗き込む。
「わたくしが発泡性のものが苦手だと、何故ご存じだったのですか?」
「刺激物が苦手そうだというのは、共に食事をしていて気付いた。そのあと、マトス夫人やエーリクにも確認を取ったからな」
ルシアナを見下ろしたレオンハルトは、触れるだけのキスを唇にする。
「……貴女の前にもグラスがあるが、これを注いでいいのか?」
「ええと……味は気になるのですが、一杯は飲めないと思うので、一口分だけ――ン」
言い終わる前に、唇を啄まれる。レオンハルトは、それから数度唇を食むように口付けると、顔を離しボトルを開けた。
ルシアナはぼんやりと、グラスに酒が注がれていく様子を眺める。
王城のバルコニーにいたときは、レオンハルトだけ好きに口付けられるのが羨ましかった。自分だってレオンハルトに口付けたい、と思ったはずだった。
(なのに、いざこうなってみると、レオンハルト様からのキスでいっぱいいっぱいになってしまうわ。……タイミングも、わからないし)
レオンハルトが次にこちらを見たタイミングでしてみようか、と考えていると、彼はルシアナのグラスに酒を注ぐことなく、自分のグラスに入った酒を口に含む。そしてそのままルシアナに目を向けると、顎を掴んで上を向かせた。
え、と思ったのも束の間、彼は唇を重ねると、薄く開いたルシアナの口内に何かをゆっくり流し込んだ。
(――!)
鼻から抜ける桃の風味に、それが酒であることを理解する。
レオンハルトから流し込まれたものは、口の中でパチパチと弾けるあの感覚がほとんどなく、甘い桃の風味だけが喉を通って落ちていった。
与えられたものを全部飲み込むと、レオンハルトは舌を入れ、ルシアナのそれを舐めた。緩く舌を絡ませ、すぐに口を離す。
「どうだ? 味はわかったか?」
目を細めて尋ねるレオンハルトに、ルシアナはただ頬を染め、無言で頷いた。
0
お気に入りに追加
89
あなたにおすすめの小説
YOU BECAME SO…
せんのあすむ
恋愛
公立高校に、幼馴染の内田芙美とともに通う高校生モデル,梁川涼介。
とある日、デザイナーの先生に 太ったから痩せてこいと言われて…
爽やかに笑える、かもしれないラブコメ
こちらも母が遺した短編小説です。
母が管理していたサイトです。アカウントもパスワードもメールアドレスも紛失してしまって放置状態ですが……
→ http://moment2009.ojaru.jp/index.html
5/26追記:母が亡くなって未完のままでしたが、せっかくなので私が完結にチャレンジすることにしました。
大失敗の予感しかしませんが、何事もチャレンジだと思います。
私のことなど、ご放念くださいませ!
風見ゆうみ
恋愛
私の住む世界では、貴族は犬を飼うことが当たり前で、賢い犬がいる家に一目置くというしきたりがある。
幼い頃から犬と念話ができる私は、どんな暴れ犬でも良い子になると、国内では評判が良かった。
伯爵位を持つ夫、ノウルと大型犬のリリと共に新婚生活を始めようとしていたある日、剣の腕を買われた夫が出兵することになった。
旅立つ日の朝、彼は私にこう言った。
「オレは浮気をする人は嫌いだ。寂しいからといって絶対に浮気はしないでほしい」
1年後、私の国は敗戦したが、ノウル様は無事に戻って来た。
でも、彼の横には公爵令嬢が立っていた。その公爵令嬢は勝利国の王太子の妻として捧げられる予定の人。そんな彼女のお腹の中にはノウル様との子供がいるのだと言う。
ノウルは公爵令嬢を愛人にし、私との結婚生活を続けると言う。王家は私にノウル様が公爵令嬢を身ごもらせた責任を取らせると言い出し、公爵令嬢の代わりに冷酷で有名な王太子の嫁にいけという。
良いわよ、行きますとも!
私がいなくなれば、困るのはあなたたちですけどね!
※R15は保険です。誤字脱字、気を付けているつもりですが、やはりございます。教えていただけますと幸いです。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
じゃない方の私が何故かヤンデレ騎士団長に囚われたのですが
カレイ
恋愛
天使な妹。それに纏わりつく金魚のフンがこの私。
両親も妹にしか関心がなく兄からも無視される毎日だけれど、私は別に自分を慕ってくれる妹がいればそれで良かった。
でもある時、私に嫉妬する兄や婚約者に嵌められて、婚約破棄された上、実家を追い出されてしまう。しかしそのことを聞きつけた騎士団長が何故か私の前に現れた。
「ずっと好きでした、もう我慢しません!あぁ、貴方の匂いだけで私は……」
そうして、何故か最強騎士団長に囚われました。
契約婚ですが可愛い継子を溺愛します
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
恋愛
前世の記憶がうっすら残る私が転生したのは、貧乏伯爵家の長女。父親に頼まれ、公爵家の圧力と財力に負けた我が家は私を売った。
悲壮感漂う状況のようだが、契約婚は悪くない。実家の借金を返し、可愛い継子を愛でながら、旦那様は元気で留守が最高! と日常を謳歌する。旦那様に放置された妻ですが、息子や使用人と快適ライフを追求する。
逞しく生きる私に、旦那様が距離を詰めてきて? 本気の恋愛や溺愛はお断りです!!
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/09/07……カクヨム、恋愛週間 4位
2024/09/02……小説家になろう、総合連載 2位
2024/09/02……小説家になろう、週間恋愛 2位
2024/08/28……小説家になろう、日間恋愛連載 1位
2024/08/24……アルファポリス 女性向けHOT 8位
2024/08/16……エブリスタ 恋愛ファンタジー 1位
2024/08/14……連載開始
年の差のある私達は仮初の婚約者
アズやっこ
恋愛
16歳の誕生日までに好きな人を見つけないと、お父様が決めた人と婚約をする。
その婚約者は幼馴染のショーン。ショーンの事は好きよ、でもそれはあくまでも幼馴染として。
それに、ショーンには幼い頃から好きな女の子がいるの。私の妹のアニー。アニーも本当はショーンが好きなの。
だから私は独身の男女が集まる異性交友会に参加する事を決めた。
私はこの交友会で必ず男性を射止めるわ。そして婚約者になってもらうの。ううん、ショーンとアニーの婚約が決まるまでの間だけでもいい、その間だけ、私の婚約者になってくれる人を探す!
そう意気込んで来たものの……
❈ 作者独自の世界観です。
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
【完結済み】妹の婚約者に、恋をした
鈴蘭
恋愛
妹を溺愛する母親と、仕事ばかりしている父親。
刺繍やレース編みが好きなマーガレットは、両親にプレゼントしようとするが、何時も妹に横取りされてしまう。
可愛がって貰えず、愛情に飢えていたマーガレットは、気遣ってくれた妹の婚約者に恋をしてしまった。
無事完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる