75 / 218
第五章
披露宴(六)
しおりを挟む
シュペール侯爵令嬢はもちろんのこと、ブロムベルク公爵令嬢、レーブライン伯爵令嬢、デデキント伯爵令嬢は、今にも倒れてしまいそうなほど顔の血色を失っている。シュペール侯爵をはじめとした彼女たちの親の顔も青い。
傍に立つテオバルドも、顔色を悪くしていた。
「どうした? 先ほどまではずいぶんと高らかに声を出していたではないか。この男が一体誰の愛人なんだと訊いているんだが?」
「ぁ、ああ……おゆ、おゆるしください……おゆるしください……」
「質問の答えになっていないな。私は彼の愛人の名を答えろと言っているんだ」
「あぁ……はぁ、あ……」
呼吸を荒くする彼女に、アレクサンドラは構わず続ける。
「どうした? まさか、名前がわからないのか? ――確かに、思い返してみれば直接名前を呼んではいなかったな。では、質問を変えよう。お前が『この女』と呼んでいたのは誰のことだ? 名を知らなくても、指をさすくらいはできるだろう?」
「ああ! お許しください! お許しください! つまらぬ嫉妬心と我欲に目が眩み、犯してはならない罪を犯しました! お許しください! お許しください!」
「また質問の答えではないな」
必死なシュペール侯爵令嬢とは違い、アレクサンドラの言葉はどこまでも冷ややかだった。
「なに、さすがの私も他国では剣は抜かん。我らが愛しき末妹を指差したとて、その腕を切り落とすようなことはしないから安心してくれ」
「ああ……ァ――」
短い呼吸を繰り返していたシュペール侯爵令嬢は、ばたり、とその場に倒れる。
「……ふむ、私に演劇の才能はないようだな」
冷めた目で令嬢を見下ろしながらそう言うと、アレクサンドラは壁際で呆然と立つ給仕に目を向ける。
「そこの者、これを片付けてくれ。我が妹の祝いの席に汚物はいらんのでな」
「っおい! 誰でもいい! シュペール侯爵令嬢を運び出せ!」
アレクサンドラの言葉にいち早く反応したのはテオバルドだった。彼は素早くそう指示すると、シュペール侯爵の前まで行く。
「シュペール侯爵も退出願おう。別室を用意させるゆえ、夫人と共にそこで待機していてくれ。くれぐれも、勝手な行動は慎むように」
「……はい」
シュペール侯爵は大人しく頷くと、やって来た衛兵に連れられ、侯爵夫人と共に会場を後にする。
動揺が広がるホールで、その場にそぐわない「こーら」という間延びした声が聞こえた。
「ったく、だめだろ、アレクサンドラ。ルシアナ様の前でそういった言葉遣いしたら」
ずいぶんと気安くアレクサンドラに接するカルロスを見て、ざわめきはどんどん大きくなっていく。
混乱した様子の人々をよそに、アレクサンドラたちは悠々と会話を続けた。
「ん、確かにそうだな。うっかりしていた」
「えーっ、姉様は間違ってないよー! あんなのただの汚物だもん!」
ずっと話すのを我慢していたのか、第四王女のクリスティナはそう声を上げると、「もー! もー!」と悔しそうに地団駄を踏む。
「まあ、だめよ、スティナ。他国なのだからお行儀よくしなくちゃ」
「ルティナは嫌じゃないのー!? 愛人云々はあり得なさすぎておかしいくらいだったけど、“この女”呼ばわりも、可愛い可愛いルシーをあんな目で睨んだのもすっごい腹立つー!」
「腹立たしいのは私も一緒よぉ。けれど、ここはトゥルエノではないから私たちにはどうしようもないもの」
拳を握り締め体を震わせるクリスティナを宥めるように、第三王女のロベルティナは彼女の背を撫でる。第二王女のデイフィリアも、ロベルティナに倣いクリスティナの頭を撫でた。
「……シュネーヴェ王国側の対応を信じよう」
デイフィリアの静かな言葉に、四人の王女の視線がテオバルドへ向かう。
ホール内は、一触即発か、という緊張感に包まれる。
王女たちの視線を受け、テオバルドが喉を上下させたところで、パン、という軽やかな音が辺りに響いた。
音を出した張本人であるルシアナは、姉たちに穏やかな笑みを向ける。
「わたくしのためにありがとうございます、お姉様。この件については、後日わたくしとレオンハルト様で対応いたしますわ。ですから、今このときだけはすべてを忘れ、この宴をお楽しみくださいませ」
確認するようにレオンハルトを見上げれば、彼は小さく頷き、アレクサンドラたちに向けて頭を下げた。
「お久しぶりでございます、第一王女殿下、第二王女殿下。お初にお目にかかります、第三王女殿下、第四王女殿下。レオンハルト・パウル・ヴァステンブルクと申します。この度のことはすべて私に原因があります。私が責任を持って対処させていただきますので、何卒この場は収めていただけないでしょうか」
レオンハルトの言葉に合わせ、ルシアナも頭を下げる。
すると少しして、「楽にしてくれ」というアレクサンドラの言葉が聞こえた。レオンハルトと共に頭を上げれば、アレクサンドラは短く息を吐き首肯した。
「ルシアナの夫となった貴殿も我々にとっては家族だ。家族が揃って頭を下げたのだから、それを受け入れよう。もちろん、後日正式に抗議はさせてもらうがな。……クリスティナも、それでいいな」
一人拗ねたように口をへの字に曲げていたクリスティナは、不満そうに眉根を寄せたものの、大きく息を吐き出すと、諦めたように渋々頷いた。
「……しょうがないなー」
「ありがとうございます、スティナお姉様」
クリスティナに向け柔和に微笑めば、彼女は瞳を潤ませ両手を広げる。
「我慢する! から、ルシーのこと抱き締めさせて! ずっとずっと抱き締めたかったのに、全然隣の人が離さないからー!」
はたとルシアナは自身の肩に目を向ける。
そういえばずっと肩を抱かれていたな、と思ったところで、レオンハルトは勢いよく手を離した。
「……すまない」
「まあ、ふふ。謝られることは何もございませんわ。けれど少し、お傍を離れますね」
「……ああ」
レオンハルトがわずかに目尻を下げ微笑むと、近くにいた人々からどよめきが起こる。
「お二人はずいぶんと……」
「しかし、今までのパーティーでは――」
「一体どうなって……」
そんな人々の声を聞きながら、ルシアナは軽やかな足取りで、クリスティナの腕の中に納まる。両脇にデイフィリアとロベルティナが立ったかと思うと、二人はクリスティナごとルシアナを抱き締めた。
アレクサンドラも、隙間から腕を差し込みルシアナの頭を撫でたものの、すぐに手を引っ込めてレオンハルトへ目を遣った。
「ルシーがいろいろと準備してくれたようだから、このまま続行されるなら私たちは喜んでこの場に居続けるが、この空気の中本当に続けるのか?」
アレクサンドラの問いに、レオンハルトはしっかりと、そして大きく首を縦に動かした。
「はい。シルバキエ公爵家としての今後の意向を示す良い場ですので」
レオンハルトは深く息を吸い込むと、周りへ目を向け、声を張った。
「ですので、どなた様も途中退場はされないようお願いいたします。――ああ、それと」
声のトーンを落とすと、青い顔のまま俯いているブロムベルク公爵令嬢、レーブライン伯爵令嬢、デデキント伯爵令嬢を一瞥する。
「このあとの対応がシルバキエ公爵家としての意思表示ですので、これ以前のことは泡沫の夢だとでもお思いください」
生気のない表情で床を凝視するブロムベルク公爵令嬢を窺いながら、ルシアナは束の間の安寧に身を委ねた。
傍に立つテオバルドも、顔色を悪くしていた。
「どうした? 先ほどまではずいぶんと高らかに声を出していたではないか。この男が一体誰の愛人なんだと訊いているんだが?」
「ぁ、ああ……おゆ、おゆるしください……おゆるしください……」
「質問の答えになっていないな。私は彼の愛人の名を答えろと言っているんだ」
「あぁ……はぁ、あ……」
呼吸を荒くする彼女に、アレクサンドラは構わず続ける。
「どうした? まさか、名前がわからないのか? ――確かに、思い返してみれば直接名前を呼んではいなかったな。では、質問を変えよう。お前が『この女』と呼んでいたのは誰のことだ? 名を知らなくても、指をさすくらいはできるだろう?」
「ああ! お許しください! お許しください! つまらぬ嫉妬心と我欲に目が眩み、犯してはならない罪を犯しました! お許しください! お許しください!」
「また質問の答えではないな」
必死なシュペール侯爵令嬢とは違い、アレクサンドラの言葉はどこまでも冷ややかだった。
「なに、さすがの私も他国では剣は抜かん。我らが愛しき末妹を指差したとて、その腕を切り落とすようなことはしないから安心してくれ」
「ああ……ァ――」
短い呼吸を繰り返していたシュペール侯爵令嬢は、ばたり、とその場に倒れる。
「……ふむ、私に演劇の才能はないようだな」
冷めた目で令嬢を見下ろしながらそう言うと、アレクサンドラは壁際で呆然と立つ給仕に目を向ける。
「そこの者、これを片付けてくれ。我が妹の祝いの席に汚物はいらんのでな」
「っおい! 誰でもいい! シュペール侯爵令嬢を運び出せ!」
アレクサンドラの言葉にいち早く反応したのはテオバルドだった。彼は素早くそう指示すると、シュペール侯爵の前まで行く。
「シュペール侯爵も退出願おう。別室を用意させるゆえ、夫人と共にそこで待機していてくれ。くれぐれも、勝手な行動は慎むように」
「……はい」
シュペール侯爵は大人しく頷くと、やって来た衛兵に連れられ、侯爵夫人と共に会場を後にする。
動揺が広がるホールで、その場にそぐわない「こーら」という間延びした声が聞こえた。
「ったく、だめだろ、アレクサンドラ。ルシアナ様の前でそういった言葉遣いしたら」
ずいぶんと気安くアレクサンドラに接するカルロスを見て、ざわめきはどんどん大きくなっていく。
混乱した様子の人々をよそに、アレクサンドラたちは悠々と会話を続けた。
「ん、確かにそうだな。うっかりしていた」
「えーっ、姉様は間違ってないよー! あんなのただの汚物だもん!」
ずっと話すのを我慢していたのか、第四王女のクリスティナはそう声を上げると、「もー! もー!」と悔しそうに地団駄を踏む。
「まあ、だめよ、スティナ。他国なのだからお行儀よくしなくちゃ」
「ルティナは嫌じゃないのー!? 愛人云々はあり得なさすぎておかしいくらいだったけど、“この女”呼ばわりも、可愛い可愛いルシーをあんな目で睨んだのもすっごい腹立つー!」
「腹立たしいのは私も一緒よぉ。けれど、ここはトゥルエノではないから私たちにはどうしようもないもの」
拳を握り締め体を震わせるクリスティナを宥めるように、第三王女のロベルティナは彼女の背を撫でる。第二王女のデイフィリアも、ロベルティナに倣いクリスティナの頭を撫でた。
「……シュネーヴェ王国側の対応を信じよう」
デイフィリアの静かな言葉に、四人の王女の視線がテオバルドへ向かう。
ホール内は、一触即発か、という緊張感に包まれる。
王女たちの視線を受け、テオバルドが喉を上下させたところで、パン、という軽やかな音が辺りに響いた。
音を出した張本人であるルシアナは、姉たちに穏やかな笑みを向ける。
「わたくしのためにありがとうございます、お姉様。この件については、後日わたくしとレオンハルト様で対応いたしますわ。ですから、今このときだけはすべてを忘れ、この宴をお楽しみくださいませ」
確認するようにレオンハルトを見上げれば、彼は小さく頷き、アレクサンドラたちに向けて頭を下げた。
「お久しぶりでございます、第一王女殿下、第二王女殿下。お初にお目にかかります、第三王女殿下、第四王女殿下。レオンハルト・パウル・ヴァステンブルクと申します。この度のことはすべて私に原因があります。私が責任を持って対処させていただきますので、何卒この場は収めていただけないでしょうか」
レオンハルトの言葉に合わせ、ルシアナも頭を下げる。
すると少しして、「楽にしてくれ」というアレクサンドラの言葉が聞こえた。レオンハルトと共に頭を上げれば、アレクサンドラは短く息を吐き首肯した。
「ルシアナの夫となった貴殿も我々にとっては家族だ。家族が揃って頭を下げたのだから、それを受け入れよう。もちろん、後日正式に抗議はさせてもらうがな。……クリスティナも、それでいいな」
一人拗ねたように口をへの字に曲げていたクリスティナは、不満そうに眉根を寄せたものの、大きく息を吐き出すと、諦めたように渋々頷いた。
「……しょうがないなー」
「ありがとうございます、スティナお姉様」
クリスティナに向け柔和に微笑めば、彼女は瞳を潤ませ両手を広げる。
「我慢する! から、ルシーのこと抱き締めさせて! ずっとずっと抱き締めたかったのに、全然隣の人が離さないからー!」
はたとルシアナは自身の肩に目を向ける。
そういえばずっと肩を抱かれていたな、と思ったところで、レオンハルトは勢いよく手を離した。
「……すまない」
「まあ、ふふ。謝られることは何もございませんわ。けれど少し、お傍を離れますね」
「……ああ」
レオンハルトがわずかに目尻を下げ微笑むと、近くにいた人々からどよめきが起こる。
「お二人はずいぶんと……」
「しかし、今までのパーティーでは――」
「一体どうなって……」
そんな人々の声を聞きながら、ルシアナは軽やかな足取りで、クリスティナの腕の中に納まる。両脇にデイフィリアとロベルティナが立ったかと思うと、二人はクリスティナごとルシアナを抱き締めた。
アレクサンドラも、隙間から腕を差し込みルシアナの頭を撫でたものの、すぐに手を引っ込めてレオンハルトへ目を遣った。
「ルシーがいろいろと準備してくれたようだから、このまま続行されるなら私たちは喜んでこの場に居続けるが、この空気の中本当に続けるのか?」
アレクサンドラの問いに、レオンハルトはしっかりと、そして大きく首を縦に動かした。
「はい。シルバキエ公爵家としての今後の意向を示す良い場ですので」
レオンハルトは深く息を吸い込むと、周りへ目を向け、声を張った。
「ですので、どなた様も途中退場はされないようお願いいたします。――ああ、それと」
声のトーンを落とすと、青い顔のまま俯いているブロムベルク公爵令嬢、レーブライン伯爵令嬢、デデキント伯爵令嬢を一瞥する。
「このあとの対応がシルバキエ公爵家としての意思表示ですので、これ以前のことは泡沫の夢だとでもお思いください」
生気のない表情で床を凝視するブロムベルク公爵令嬢を窺いながら、ルシアナは束の間の安寧に身を委ねた。
1
お気に入りに追加
89
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【R18】副騎士団長のセフレは訳ありメイド~恋愛を諦めたら憧れの人に懇願されて絆されました~
とらやよい
恋愛
王宮メイドとして働くアルマは恋に仕事にと青春を謳歌し恋人の絶えない日々を送っていた…訳あって恋愛を諦めるまでは。
恋愛を諦めた彼女の唯一の喜びは、以前から憧れていた彼を見つめることだけだった。
名門侯爵家の次男で第一騎士団の副団長、エルガー・トルイユ。
見た目が理想そのものだった彼を眼福とばかりに密かに見つめるだけで十分幸せだったアルマだったが、ひょんなことから彼のピンチを救いアルマはチャンスを手にすることに。チャンスを掴むと彼女の生活は一変し、憧れの人と思わぬセフレ生活が始まった。
R18話には※をつけてあります。苦手な方はご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる