どれいのはなし

会川 明

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7ぺーじ

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けっきょく、そのへんなどれいは死んでしまいました。

レイがころしたのです。

どれいをころすのは、はじめてでした。

せなかいちめんが赤くさけていました。

ほねがみえているところもありました。

かおははれあがって、どんなかおをしていたのか、おもいだせません。

そのかおを、そのキズを、その死を、レイはずっとみつめていました。

ふるえる手から、ムチがおちました。

きづくと、どれいたちは手をとめて、じっとレイのことをみていました。

いっぱいの目が、レイをみていました。
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