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獣軍連邦潜入編
87.虎の花嫁とスパイ
しおりを挟む少し目が疲れてきた。トイレにも行きたいし、喉が渇いた気もする。そう思って縫う手を止めたのは、外の日が陰ってきたころだった。途中、部屋の外が騒がしい気がしていたが、完全に無視していた。今までも、ギィスやツェルリリや、ブラムが来ても、こうすればよかったのだ。なぜ私はいちいちあの子供たちを相手していたのだろうか。それすらもいまいちわからない。
少し休憩しようと立ち上がり、背筋を伸ばす。こんなに根を詰めて作業したのは初めてかもしれない。訓練であれば集中できるが、縫い作業など、私には無理だと思っていた。少し意識がふわふわしているのも良かったのだろう。そう取り留めもなく考えながら部屋を出ると、そこには普段見ない人物が、壁に寄り掛かりながら立っていた。
「幼児」
金の毛が、夕日にきらりと輝く、私よりも身長が大きい虎の獣人の……ええと、なんと言ったか……。べ、べぎ……。
「べぎべぎ……?」
「ベギアフレイドだ」
そのべぎなんとかが、私に何の用だろうか。今何か聞かれたところで、まともに答えられもしないのだが。どこか現実感がない足取りのまま、彼の隣をすり抜けて、私は小用をこなしに孤児院の施設に向かう。するとなんなのか黙ってついてきた。
途中、おそらく作業中と思しき子供たちに声をかけられたが、何も答えることができなかった。水を飲んで一息ついたところで部屋に戻ろうとすると、その手を掴まれた。
「おい、お前どうした?」
「……」
どうしたと言われても。私はベールの続きを縫わなければいけないのだ。放してくれ。顔を覗き込まれて、とろんとした眼差しを返すことしかできない。手を振り払いたいのに、結構な強さで手首を掴まれている。なんなのだ。
「オリヴァーはどこにいる。あいつが……あいつが出ていってしまった」
低く小さな声で、そう言われた。知らない。ここの所会っていない。私が首を横に振っても、ベギベギは手を離してくれなかった。周辺を見回し、くん、と鼻を動かす。
「近くにいるな?私が悪かった。出てきてくれオリー」
あれだけふてぶてしい態度を取っていた割に、そう訴える、べぎなんとかは、随分と意気消沈しているように見えた。
つられてぼんやりと周辺に視線を動かすが、オリヴァー先輩らしき人影は見えない。……はっ、もしやこの虎は、本人の弁を信じるならば、妻とまで呼んだオリヴァー先輩に愛想をつかされて、出ていかれた上に、居もせぬ幻影まで見ているのではないのか。
「オリヴァー先輩、来て、ない」
言葉を話すことすら億劫な私が、不憫に思って敢えてそう告げてやったというのに、虎獣人は引き下がらなかった。
「いや、居る。匂いがする」
どこにいるというのだ。見つからないではないか。言い張るので改めて周辺を見回し、柵まで歩いて下をのぞき込んだり、上を見上げたりしたが、どこにもいなかった。つまらない戯言で私を巻き込まないで欲しい。
というか、別に私がこの虎に付き合う理由もなかった。はーベールの続きをやろ。
ふらりと揺れる頭を手で押さえつつ、部屋へと入ろうとする。すると、男にぎゅっと手を握られた。熱い手だった。小さな硬い何かを握らされる。
「オリーを、見つけたら笛を、鳴らしてくれ。……私は、私が、オリーを愛していることを、あの子に伝えなくてはいけないのだ」
「……え」
「つまらない嫉妬に身を焦がして、あの子の仕事を蔑ろにした。それは私の咎だ。せめて、少しでも詰ってくれればよいのに……」
待ってくれ。そんな告白を、私の手を握りながら言わないで欲しい。こんなところをあの男に見られでも、……あのおとことは、誰のことだったか。急速に頭が濃霧に包まれて、意識があやふやになってしまう。きらきらと光る私の頭のサークレットに、虎がわずかに眉間にしわを寄せた。
「お前その……、っ」
ぴくっと耳を動かし、急に周囲を警戒し始める。
「ともかく、オリーと会ったら笛を鳴らせ。私はすぐに来る」
このようなもの受け取っても、私にはどうしようもないのだが。小さな笛を手渡され、私が付き返す前に、男は踵を返してすぐに姿を消してしまった。
首を傾げながら部屋に戻り、鍵をかけると、部屋の前を、誰かが通り過ぎる足音がする。「ベギアフレイド様!オリヴァーのことはひとまず置いて、軍にお戻りくださいっ」と苛立ち紛れに上がる声も聞こえた。
なんだあの男、仕事を置いて、惚れた相手の尻を追いかけているのか。
半笑いを浮かべようとしたが、出来なかった。仕事よりなにより、大事な『妻』を優先する男を、少し羨ましく思ったせいもある。だが、普通は仕事が優先だろう。妻など力づくで従えさせれば良いのだ。その技量があの虎にはなかっただけ。そう思っても、心が疼いて、椅子に座ったはいいものの、手が全くと言っていいほど動かなかった。
「あの虎……「馬鹿だよ」」
なんと呟こうと思ったのか、鍵まで掛けたはずの部屋の中から、私とは違う声が聞こえて、せっかく濃霧の中でまとめていた思考が、霧散してしまった。
「フレイ、ほんと馬鹿だよ。俺なんてさっさと指名手配すればいいのに。そりゃ俺が必要な情報の一つや二つ落としてやればよかったかもしれないけど、他国の人間に、ばらすなんてできないんだから。俺は間諜なんだから」
「……先輩?」
ひどく落ち込んだ表情で私のベッドにふて寝しているのは、もしかしなくても私の敬愛する群青騎士の1人である、オリヴァー先輩ではなかろうか。
えっ……さっきまで何の気配もしていなかったのに。私が驚いているのが伝わったのか、オリヴァー先輩は勢いをつけて起き上がると、なんの予告もなしに、私の頭のサークレットに手を伸ばした。
「っ」
反射的にその手を払い、かたんと勢いよく立ち上がって椅子を横倒しにしたまま、私は後ずさる。オリヴァー先輩はひどく冷たい眼差しで、私を見ていた。
「エリーアスと連絡が取れた。……ずいぶんと複雑な状況になってるね、クンツ」
「……」
「エリーに言われてここに来たけど、来る前に本部からの要請も、俺には出てる。第一級任務だ。団長命で出されたのは、『連邦にいる魔族を炙りだせ』ってね」
「まぞく、が……ここに、いる?」
それは……一大事ではないか。私はこんな悠長に縫物している場合ではない。オリヴァー先輩に協力して、魔族を屠らねば。むん、と改めて気合を入れなおすと、オリヴァー先輩はどこか呆れた表情を浮かべた。
「私は、何をすればいい」
魔族退治と言われて、大人しくしている理由はない。群青騎士として先輩であるオリヴァー先輩の指揮下に入り、粛々と任務をこなした方が良いだろう。相手にしがみつけさえすれば、あとは、いつでも、殺すことができるし。いつでも良いように使ってほしい。リンデンベルガーはそのために、一番最初にその魔法の起動方法を勉強するのだ。失敗はない。
私が神妙な面持ちで佇んでいると、どこか息苦しそうな表情で、オリヴァー先輩から視線を外した。
「クンツは……クンツは、そのままで。いつも通りでいい。ただ、俺がいることは口に出さないでくれ」
「うん……?」
それではまるで、この部屋に魔族が来るかのようではないか。私が訝しげに視線を向けると、ゆっくりと後ずさった。確かに見えていたはずのオリヴァー先輩の姿が、まるで陽炎のように揺らぐ。
「どうせ、クンツもその魔族も、ここでは魔法が使えない以上、俺のことは認識できないはずだ。始末は俺が付ける。だから、お前は、今まで通りに」
その言葉を残して、オリヴァー先輩の姿はすうっと消えてしまった。えっ?!今まで、見えていたのに??
私は気だけ急いで、でももどかしいぐらいゆっくりと、オリヴァー先輩が立っていたところまで近づくが、周辺に手を伸ばしても何も触れることはなかった。……私が、ベギベギに釣られて、幻でも見ていたのだろうか……。
ぼんやりとオリヴァー先輩が立っていたところを見ているうちに、また意識がかすれていく。……ああベールを作らなければ。
倒してしまった椅子を戻し、座ってベールに毛を縫い付け始める。どうでもいいが、だいぶ不格好だ。こんな出来でも、あいつは、喜んでくれるだろうか。頭は痛くない。誰を想えばいいのか私が覚えていないからだ。でも、胸だけは痛い。
「嫌い。嫌いだ。嫌い……」
少しでも胸の苦しみが薄くなるよう、呟いても変わらない。仕方なく私はちくちく縫い続けた。時折指を刺すときだけ、少しだけ、意識がはっきりする気がする。
夜も夕食前後にがやがやとうるさい声が聞こえたが、それはもう私の耳は雑音として処理していた。静かになり夜も更け……。
「いっよーぉクンツっ!ってて……」
うるさいばかりの肉棒が飛び込んできた。ああそろそろ、餌の時間だったか。私は手を止めて、のろのろと視線を男に向ける。小さい蝙蝠獣人は、いつものように私の部屋に勝手に魔法阻害魔具を置くと、大きい蝙蝠へと姿を変えた。
私はそれを横目に、ベールを引き出しに仕舞い、服を脱ぐ。今まで作業を見守るように置いておいたジュストは、椅子に乗せて、衣類で隠した。
ベッドに向かいながら何気なく視線を向ければ、大きい蝙蝠の頬に、青黒い痣が出来ていた。
「……」
私の視線に気付いた肉棒が、にや、となぜか得意げに笑う。
「いやあ、ほんっと手加減ってもんがねえなぁ。俺がただの蝙蝠だったら、あいつ今に殺人扱いで軍に取っ捕まってるってなぁ」
「おまえ、ゆいいつの、びてんが、だいなしだな」
「は?いやいや、俺のちんぽお前大好きだろ?それに、最近は俺のテクにうっとりしてんじゃねえかぁ」
「にくぼう」
「……んだよ」
「げんじつは、しっかりみたほうが、いいぞ」
そんな荒唐無稽のことばかり言ってると、ご主人様に捨てられるぞ?私が心底同情しながら、そう諫めてやったにも関わらず、こともあろうに肉棒は、チッと苛立ったように舌打ちしただけだった。
「いいから横になれよ。ほら、俺にらぶらぶえっちの神髄、教えてくれんだろ?」
「……」
いまはもう、ろくに脳が回らないので、そんな授業をしている場合ではないのだが、ともかく、私はベッドに横たわった。そんな私に、カツカツと蹄を打ち鳴らしながら近づいてきた男が、覆いかぶさってくる。
「んっん……んぅ」
顎を掴まれ、口づけをされるが、顎を掴む手の力強い、減点!もっと優しく柔らかく、むーどを出せと言っているだろうが!そう思っても、言葉にはならない。
のろのろと億劫になりながら手を肉棒の首に回し、男の舌を、唇を受け入れる。その、背後で、オリヴァー先輩が、音もなく、短剣を振り上げていた。
「に……っ」
「っはいはい。わぁってるって」
オリヴァー先輩の邪魔をするつもりはなかった。
ただ、でも、この餌やり当番は、単に餌やり当番なだけで、魔族ではない。だから少しばかり、注意を促そうとしただけだった。だが、男の衣服から何かが飛び出し、オリヴァー先輩を部屋の壁にべっとりと貼り付けにした。ぬるぬるとした粘液は、衣服の上からオリヴァー先輩の下半身にくっつき、つま先が付くかつかないかの瀬戸際で、宙に浮かせる形で蠢いている。
「っばかな……!」
オリヴァー先輩は、小さくそう声を漏らした。からんと短剣が床に落ちる。
「上司に言われて、獣人の嗅覚、導入したけど、結構いいなぁこれ。違う匂いがあれば、すぐに気づくしよぉ?クンツ、体臭めっちゃあまっ!胸焼けしそぉ」
私に口づけを繰り返し、性急に下肢を開かせようとしながら、男が不敵に笑う。そして、背後のオリヴァー先輩に視線を向けた。
「ソレ、精液に反応するんだわ。いいだろ?俺のオナニーグッズ、スライムくんエターナルⅢ。キャッチフレーズは『3秒で天国へ』だ。死んでんだろ。適正快感レベルは3から4なんだけどよぉ。廃人レベル10ってのがあって、それに設定すると、通常のちんぽ扱きだけじゃなく、尿道と精巣攻めがあるらしいぜぇ?」
「あっ、あっぁあっ」
断続的に甲高い悲鳴が、オリヴァー先輩の口から洩れる。もこもこと衣服の中に入り込んだスライムに、下肢を責められているのだ。足をばたつかせ、必死にスライムを掴んで引き剥がそうとするが、半液体のスライムはいくら掴んでも、柔らかく指の合間から抜けていってしまい、掴むことができないでいる。
「ひぐっ……!ぁ、あ”あ”っぎゃ、あっあああっ!!」
オリヴァー先輩がのけ反った。先輩はスパイとして存在しているため、他の群青騎士と比べると、違う特殊訓練をしていると聞いたことがある。痛みにも、快楽にも強いと。
その話を聞いた時、エリーアス様とどちらが強いのかと無邪気に聞いた私は、最弱のよわよわおまんこを、エリーアス様に良いようにかき回されてひーひー泣き、怒った誰かに回収された記憶がある。
つまり、つまりだ。その先輩がこんな悲鳴を上げるほど、もしや、そのスライムとやらは、ものすごく強いのだろうか。
「に、にくぼう、せんぱいが、しんでしまうっ」
ただちょっと、先輩はお前を魔族と間違っただけなのだ。単なる間違いだ。許してやって欲しい。私はその思いでぎゅっと男に抱き着くと、何やら嬉しそうに私の身体を抱き上げた。
……いや、お前にそういうことされても、少しも嬉しくないので、降ろしてほしい。私がのろのろと両手でフィルジの顔を押しやっても、奴は気にせず私を縦抱きにしたままベッドから降り、オリヴァー先輩の前に立った。
「服脱がせ」
「っあ”あ”、あ”ッ!!」
スライムは、肉棒のいうことは聞くらしく、ずるんとオリヴァー先輩のズボンと下着を脱がせ捨てた。途端に複数の金属音とともに、よくわからない金属がごろごろと落ちていく。
「うへぁ……暗器だらけじゃねえかよぉ」
顔をしかめた男とは別に、私の目はオリヴァー先輩の下肢にくぎ付けだった。
何かのオブジェのように壁に貼り付けにされ、大きくM字型に足を開脚され、びくびくと身体を跳ねさせている。先輩の可愛らしい性器が尿道を薄ピンクの粘液で犯されていた。亀頭はこちらに向くように固定され、赤い媚肉を鈴口から覗かせている。透明なスライムがソコを広げているのがよく分かった。そしてむにゅむにゅと不思議な動きを見せる陰嚢は、大きく腫れあがっている。
しかし、逆に、と言っていいかわからないが、私たちの雄を誘う魔肛はぴっちりと閉じたままで、少しも刺激を与えられていない様子である。……肉棒、普段、こんなもので、自慰をしていたのか……。うわぁ……。
オリヴァー先輩は自分のペニスを握って離し、握っては離しを繰り返していた。液体のスライムを掴みたくても掴めないのだ。引っ掻くような素振りを見せても、手にへばりつき、すぐさま性器へと戻ってしまうソレに、オリヴァー先輩の顔が青ざめ始めた。
がくがくと腰を振るとすぐさま白濁が混じるが、それは粘液に混じるとすぐに色を失ってしまった。次々に強制射精されているらしく、絶叫が響き渡る。
「っはは!いやあきっついだろうなあアレ」
「に、にくぼ、あれ、とめろ」
見ててこっちが背筋が震える。私がそう命ずると、フィルジは、大きな蝙蝠は少しだけ考える素振りを見せた。なんだ、私のいうことなら聞くのかこいつ。
「なあ。はやく、とめろっ」
「……あれ今タイマー式にしてんだ。つまりあと一時間は止まんねえよぉ」
「っせんぱいが、しんでしまう、とめて。にく……ふぃ、ふぃる、じ……」
じっと見つめながら訴えると、蝙蝠は口を変な形に曲げながら私を立たせた。ぐっと拳を握り、何やら喜んでいる様子であるが、それをあからさまにするのを堪えている。なんなのだ。なんでもいいから、先輩を、早く!!
腕を掴んで睨みつけると、私の尻を揉みしだきながら、ぐっとオリヴァー先輩の方に私の腰を押した。
「1人で一時間。2人でなら、さぁてどうなる?」
はあっ?こいつ、私にあれに、ペニスを突っ込めと、そう言っているのか?!私は頬を引きつらせた。見るからに強すぎる快楽で、オリヴァー先輩は、今の私より意識が朦朧としている。
「……3人、なら」
「ざんねんでしたぁ。俺には反応しねえようにしてありますぅ。つかあんなんやったらマジで、脳みそぐっちゃぐちゃになんだろが。諦めなぁ」
ひらひらと手を振る男に、逆に腕を掴まれてベッドに戻されそうになる。わざわざ近づいたのは、より近くで、オリヴァー先輩の痴態を私に見せるためだったらしい。こいつ……やはりろくでもないな!肉棒は肉棒だったか、っこの。
私はぐっと拳を握ると、強化魔法で強化した拳を奴の腹部に思い切り叩き込んだ。
「ぐっ?!」
腹を押さえながら膝を床に付いた。が、腹部破裂ぐらいの気持ちで殴ったのだが、意識阻害の状態のせいで、私の魔力が思ったより強化魔法に乗らなかったのと、男がひどく頑丈な身体を持っているせいで、全然効いていない。チッ。
私はこわごわとオリヴァー先輩に近づくと、彼のペニスに私自身のペニスの先端をくっつけるように差し出した。若干位置が低いせいで、がに股になってしまったが、うごめくピンクのスライムに、とぷんと私の性器を含ませる。途端にうぞうぞと粘液が私のおちんぽに絡み始めた。
「ひぃっ」
「あ、ばか!」
ダメージから立ち直ったのか、立ち上がったらしい肉棒の声が聞こえたが、私はすでに、反射的に引き引きかける腰を、粘液に捉えられていた。
本能的に動くスライムが、より多く精液を搾り取ろうと、敏感な鈴口同士を擦り合わせ、中に入ってきた液体が硬化し、ずりゅずりゅと尿道を責め始めたから堪らない。魔肛は、おまんこへの刺激は、慣れたが、私はおちんぽの刺激は得意ではないのにっ……!
「ったく、しょうがねえなぁ」
「っぇ?なん、っが、ぁあぁああッ」
ぼやいた肉棒が、私の臀部を押し広げると、広げるのもそこそこに、私のおまんこにおちんぽを押し込んできた。
「ひぃいいっああああ!!」
前と後ろを一緒に刺激されて、私は声を上げた。オリヴァー先輩はもう息も絶え絶えで、かすかに淫猥な甘いかすれ声をあげるのみである。ときおり、フレイ、と虎の名を呼んでいた。
「俺にゃこいつ反応しねえけど、こうやって、なかに出せば……っん」
「ひ、ぁ、あんっ……ぁっあ、あああっう、そっああ!!」
どぷっと吐き出された精液に私の魔肛が反応し始める。だが、肉棒が性器を引き抜いた途端、前に群がっていたスライムが、私の後孔まで犯し始めた。
「うっわ、えろ……」
しゃがんだ男は、どうやら私の臀部を押し広げ、魔肛を広げて媚肉を晒すスライムの動きを眺めてているらしい。腰が抜けてもスライムが固定をして、私は立ったまま、足を広げたまま、前も後ろも、得体のしれない軟体生物に犯され続けた。
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