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1年1学期〜基礎実習編〜
3.なつみ先輩
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「タバコすいてぇ」
俺は受験のストレスから喫煙者になっていた。
入学式は荘厳な雰囲気でおこなわれた。入学式が終わり緊張感からときはなたれ、たばこが無性に吸いたくなった。
ホームルーム中はタバコのことで頭がいっぱいで、生徒それぞれの自己紹介などはよく聞いていなかった。ホームルームが終わるなり喫煙所を探した。
当たり前かもしれないが、学園は全面喫煙禁止であった。しかたなく非常階段があったからそこで一服することにした。
階段に座り、タバコに火をつけ、貪るように煙を肺に入れる。
「んめぇ」
やはりタバコの味は格別であった。
この学園に入れたという優越感がよりいっそうタバコの味をおいしくした。
カツカツと階段の上から誰か降りてくる音がした。
ヤバイ見つかると思ったが、喫煙が見つかり怒られるよりこの至福の時間を中断するほうがよほどストレスだと考え吸い続けた。
「おい、一年。なに初日から調子のってんだよ」
振り返り見上げるとショートカットの目つきの鋭い少女が立っていた。風貌はどこかヤンキーぽさがあった。スカートは短く、スベスベで引き締まった白い生足が印象的であった。
その少女はそのまま俺の横に座り込み、強く強く俺の瞳を見つめる、というか、睨んできた。
そのまま、目の奥、網膜までを見るかのように見つめたまま、
「おい、だまっておいてやるからよ、一本よこせよ」
その少女は、俺が左手に持っていたタバコの箱を奪い取り、タバコを一本咥えた。
「火っ!」
タバコをくわえながら強い語気で言う。一応、この学園の先輩みたいだから、しかたなく火をつけてあげた。
一服を終えた後、彼女は無言のまま、階段を上っていった。
「ちょっとまってくださいよ!タバコ返してくださいよ」
さっき、俺の手からうばったタバコを握りしめたまま階段を上っていく。階段を上るとき俺は彼女の生足ばかりを見ていた。白く引き締まった足がきれいだった。まぁ、タバコを奪われたが生足を拝めたので、プラスマイナスゼロかとおもった。
あとから聞いた話、彼女は2年の水沢なつみという生徒らしい。「なんだ俺と同い歳じょねーかちくしょう」独りごちた。
俺は受験のストレスから喫煙者になっていた。
入学式は荘厳な雰囲気でおこなわれた。入学式が終わり緊張感からときはなたれ、たばこが無性に吸いたくなった。
ホームルーム中はタバコのことで頭がいっぱいで、生徒それぞれの自己紹介などはよく聞いていなかった。ホームルームが終わるなり喫煙所を探した。
当たり前かもしれないが、学園は全面喫煙禁止であった。しかたなく非常階段があったからそこで一服することにした。
階段に座り、タバコに火をつけ、貪るように煙を肺に入れる。
「んめぇ」
やはりタバコの味は格別であった。
この学園に入れたという優越感がよりいっそうタバコの味をおいしくした。
カツカツと階段の上から誰か降りてくる音がした。
ヤバイ見つかると思ったが、喫煙が見つかり怒られるよりこの至福の時間を中断するほうがよほどストレスだと考え吸い続けた。
「おい、一年。なに初日から調子のってんだよ」
振り返り見上げるとショートカットの目つきの鋭い少女が立っていた。風貌はどこかヤンキーぽさがあった。スカートは短く、スベスベで引き締まった白い生足が印象的であった。
その少女はそのまま俺の横に座り込み、強く強く俺の瞳を見つめる、というか、睨んできた。
そのまま、目の奥、網膜までを見るかのように見つめたまま、
「おい、だまっておいてやるからよ、一本よこせよ」
その少女は、俺が左手に持っていたタバコの箱を奪い取り、タバコを一本咥えた。
「火っ!」
タバコをくわえながら強い語気で言う。一応、この学園の先輩みたいだから、しかたなく火をつけてあげた。
一服を終えた後、彼女は無言のまま、階段を上っていった。
「ちょっとまってくださいよ!タバコ返してくださいよ」
さっき、俺の手からうばったタバコを握りしめたまま階段を上っていく。階段を上るとき俺は彼女の生足ばかりを見ていた。白く引き締まった足がきれいだった。まぁ、タバコを奪われたが生足を拝めたので、プラスマイナスゼロかとおもった。
あとから聞いた話、彼女は2年の水沢なつみという生徒らしい。「なんだ俺と同い歳じょねーかちくしょう」独りごちた。
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