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◎二年目、一二月の章
■それでもダンジョン攻略はやめられない
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上野動物園。24時間、運営されている動物園である。
というのも生きた動物はいない。さまざまな技術を使って映されたすべて映像である。
映像であるが、その視覚的に見たときの質感があまりにもよくできているので本物と思えるくらいによくできている。
ちなみにこれを応用した絶滅動物の動物園なんかも存在する。
もちろんいまの夜にわざわざ行く人間はいない。いるとすればダンジョン攻略者の久遠たちくらいだろう。
「乃々ちゃん、だいぶレベル上がったじゃないの」
「時間に余裕ができた分鍛えれるようになったからね」
明里と乃々子が話をしている。
「左から来ます。桐香さん、お願いしていいですか?」
「わかったわ」
里奈が式神を投げると黒い影を追尾していく。かなり素早いが、式神の追尾性能はそれを上まわる。
着弾したあとには動きが止まり、それを桐香が槍で串刺しにする。
「すごいわね。スキル封印って」
ほぼ一撃で一万ダメージを叩きだしたことに桐香は感動を覚える。
それとは別に里奈に向かって飛んでくる飛び道具をことごとく扇子で弾き返す頼果、里奈のスキル封印を受けた魔物を瞬時に捌く久遠。
これが最前線で攻略をする人間なのだということを知らされる。
上野動物園はからくり忍者と呼ばれる魔物の巣窟だ。そのため縦横無尽にありとあらゆるところから攻めてくる。
一方で里奈は魔物に狙われやすくなるスキルを所持しているので、里奈を守るような布陣で進んでいけば特に問題は起こらなかった。
「話に聞いていたけど、厄介なところねぇ」
もちろん、この場は強制ログインゾーンになっていた。ボスを倒してお社に要石をセットするのが目的である。
からくり忍者というのは潜伏と奇襲が得意な魔物だ。どこにでも潜む場所がある動物園と相性がいい。
「ボスは着物を着た女の子だって本当かしら?」
「そのへんはたどり着いたらわかるよ」
頼果と久遠が合間を見て会話をする。
日中でもボスと対峙したプレイヤーは少ないという。何せ見つけたらすぐに逃げられるのだそうだ。
「着実に魔物は倒しているから、そろそろ出てくると思うんだよね」
その予感が当たるのは間もなくのことであった。
というのも生きた動物はいない。さまざまな技術を使って映されたすべて映像である。
映像であるが、その視覚的に見たときの質感があまりにもよくできているので本物と思えるくらいによくできている。
ちなみにこれを応用した絶滅動物の動物園なんかも存在する。
もちろんいまの夜にわざわざ行く人間はいない。いるとすればダンジョン攻略者の久遠たちくらいだろう。
「乃々ちゃん、だいぶレベル上がったじゃないの」
「時間に余裕ができた分鍛えれるようになったからね」
明里と乃々子が話をしている。
「左から来ます。桐香さん、お願いしていいですか?」
「わかったわ」
里奈が式神を投げると黒い影を追尾していく。かなり素早いが、式神の追尾性能はそれを上まわる。
着弾したあとには動きが止まり、それを桐香が槍で串刺しにする。
「すごいわね。スキル封印って」
ほぼ一撃で一万ダメージを叩きだしたことに桐香は感動を覚える。
それとは別に里奈に向かって飛んでくる飛び道具をことごとく扇子で弾き返す頼果、里奈のスキル封印を受けた魔物を瞬時に捌く久遠。
これが最前線で攻略をする人間なのだということを知らされる。
上野動物園はからくり忍者と呼ばれる魔物の巣窟だ。そのため縦横無尽にありとあらゆるところから攻めてくる。
一方で里奈は魔物に狙われやすくなるスキルを所持しているので、里奈を守るような布陣で進んでいけば特に問題は起こらなかった。
「話に聞いていたけど、厄介なところねぇ」
もちろん、この場は強制ログインゾーンになっていた。ボスを倒してお社に要石をセットするのが目的である。
からくり忍者というのは潜伏と奇襲が得意な魔物だ。どこにでも潜む場所がある動物園と相性がいい。
「ボスは着物を着た女の子だって本当かしら?」
「そのへんはたどり着いたらわかるよ」
頼果と久遠が合間を見て会話をする。
日中でもボスと対峙したプレイヤーは少ないという。何せ見つけたらすぐに逃げられるのだそうだ。
「着実に魔物は倒しているから、そろそろ出てくると思うんだよね」
その予感が当たるのは間もなくのことであった。
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