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第四十五頁
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「何もない空間。」に来て、1年が経った。
この間に、やるべき事が沢山あった。、
まずは、「消しゴムとペン」これがカッコ悪い。
お父さん(ゼウス)に言わせると、
私がイメージした物が現れるだけであって、イメージを変えれば、また違った形をして現れると言う。
ならば、出さないと言うイメージではどうかしら?の問いには、それも可能。ただ、ないものを動かすと言う事は、かなり強く、鮮明なイメージが必要らしく、訓練が必要とのこと。
それでも、カッコ悪いのは嫌なので訓練を頑張りました。
それと、雷魔法(お父さんに言わせると、悪魔が使うから魔法。我々神々が使うのは能力であって、魔素を消費する事で行使する魔法よりも、圧倒的に強いと言われた)の発射までの速度が遅いと言う事に関してはその間、常に待機充填するイメージを持つことによって、解決出来るとの事。
しかし・・・
「あの方が、カッコいいじゃろ…雷雲が渦巻くんじゃぞ・・・。」
と、お父さんが言っていたので、たまには、あのバージョンも使ってあげることにしよう。
「でも、攻撃が雷だけって、少ないな~」
「それならば、私の能力を授けようか?」
…知らない男の人の声がする…。
「おぉ、兄者、久しいの!」
お父さんが、うれしそうに話してる。
「この子か?お前が気に入ってると言う人間は?」
その男は、体格は「本気を出した時の」お父さんよりも、さらに大きい…手には何やら大きなフォークのような杖を持っている。
「名前を"ゆめ"と言う。よしなにしてやってくれ。」
「そうかそうか!」
その男は豪快に笑うと、挨拶なのだろうか、右手を出してきて…
「初めまして、ゆめ殿、私の名前は、ポセイドン、海を司る神である!」
私も、右手を出すと、ガシッと握られて
「人間はこうやって、友情を深めるのだろう?何と言ったか…そうそう、握手、だな!」
「は、初めまして、ゆめです。お父さんには、お世話になっています。」
「今、お父さんと言ったか?」
ポセイドンはゼウスに向かって
「弟者!お前はまた、人間の女にチョッカイをかけたな!何度言えばわかるのだ!許せん!」
お父さんに向ける杖の先が青く光りだしている…
「ちょ、ちょっと待て!兄者!これには、訳があるのじゃ!ヘーラー!お前も何か言ってやれ!」
「お義兄様!」
ヘーラーが立ち上がると…
「どうぞ、好きにしてやってくださいな。」
「ヘーラー・・・」
ポセイドンに散々、「シバかれた」お父さんは、正座をしながら、ポセイドンに訳を話した…。
「何じゃ、それを早く言わんか!勘違いしてしまったではないか!」
ガハハハと、ポセイドンは豪快に笑う。
「だ・・だから、初めっから、そう言っておったんじゃ・・・」
「それで、兄者。今日は何用か?」
「いや、その子の"声"が、聞こえたんでな!私の能力を授けようと思って来たのだ!」
「兄者の能力?まさか、水の能力なのか?」
「そうだ、問題あるか?」
ポセイドンはゼウスを睨みつけると、私に向かって杖を出し、
「今日、この時より、私の力、「水」をゆめに、授ける事を宣言する!」
すると「万能本」が、勝手に出てきて、何やらの印を写し私の身体が熱くなる感触を覚えた。
「さぁ、水を出すイメージをするのだ!」
私は、両手を前に出し水を放出するイメージを強くした!
その結果に、神々が驚きの声を出す!
何せ、この空間いっぱいに水が溢れたんだもの…
私は、「ごめんなさい、ごめんなさい!」と、ひたすら謝った。
「構わんよ。」
お父さんは、そう言いながら、パチンと指を鳴らす。
一瞬で、水は消え去り、元の「何もない空間」に戻っていた。
「初めてにしては、上出来だ!ゆめは、才能があるかもしれん!」
「そうでしょ!私のゆめは、何だって出来る、世界一可愛い娘なの♡」
ヘーラーが、私を抱きかかえながら、自慢する。
「今、娘と言ったか?ヘーラー、お前、まさか人間の男と交わったのか!」
ポセイドンの額に青筋が立つ。
「私はこの子を気に入ってるの、だから、私の娘にならない?って、今は口説き中よ♡」
「そ、そういう事か…それにしても、弟者といい、ヘーラーと言い、どういう事だ?その子に何があると言うのだ?」
「分からんかったら、暫くゆめと行動を共にすればよかろ?」
「それもそうか…では、ちょくちょく、ここに来るとしよう。それと、ゼウスの娘と言う事は私は叔父という事になるな!これからは伯父さんと呼んで欲しい!」
「うん!わかった!」
「では、ゆめよ、また会おうぞ!」
そう言い残すと、ポセイドンは消えていった。
「ねぇお父さん、この伯父さんの能力とお父さんの能力を合わせれば、氷って出来ないかな?」
「ん、それは簡単じゃぞ?変な事を言うの、ゆめは。」
ゆめは「雷」「水」「氷」の力を得る事になった。
この間に、やるべき事が沢山あった。、
まずは、「消しゴムとペン」これがカッコ悪い。
お父さん(ゼウス)に言わせると、
私がイメージした物が現れるだけであって、イメージを変えれば、また違った形をして現れると言う。
ならば、出さないと言うイメージではどうかしら?の問いには、それも可能。ただ、ないものを動かすと言う事は、かなり強く、鮮明なイメージが必要らしく、訓練が必要とのこと。
それでも、カッコ悪いのは嫌なので訓練を頑張りました。
それと、雷魔法(お父さんに言わせると、悪魔が使うから魔法。我々神々が使うのは能力であって、魔素を消費する事で行使する魔法よりも、圧倒的に強いと言われた)の発射までの速度が遅いと言う事に関してはその間、常に待機充填するイメージを持つことによって、解決出来るとの事。
しかし・・・
「あの方が、カッコいいじゃろ…雷雲が渦巻くんじゃぞ・・・。」
と、お父さんが言っていたので、たまには、あのバージョンも使ってあげることにしよう。
「でも、攻撃が雷だけって、少ないな~」
「それならば、私の能力を授けようか?」
…知らない男の人の声がする…。
「おぉ、兄者、久しいの!」
お父さんが、うれしそうに話してる。
「この子か?お前が気に入ってると言う人間は?」
その男は、体格は「本気を出した時の」お父さんよりも、さらに大きい…手には何やら大きなフォークのような杖を持っている。
「名前を"ゆめ"と言う。よしなにしてやってくれ。」
「そうかそうか!」
その男は豪快に笑うと、挨拶なのだろうか、右手を出してきて…
「初めまして、ゆめ殿、私の名前は、ポセイドン、海を司る神である!」
私も、右手を出すと、ガシッと握られて
「人間はこうやって、友情を深めるのだろう?何と言ったか…そうそう、握手、だな!」
「は、初めまして、ゆめです。お父さんには、お世話になっています。」
「今、お父さんと言ったか?」
ポセイドンはゼウスに向かって
「弟者!お前はまた、人間の女にチョッカイをかけたな!何度言えばわかるのだ!許せん!」
お父さんに向ける杖の先が青く光りだしている…
「ちょ、ちょっと待て!兄者!これには、訳があるのじゃ!ヘーラー!お前も何か言ってやれ!」
「お義兄様!」
ヘーラーが立ち上がると…
「どうぞ、好きにしてやってくださいな。」
「ヘーラー・・・」
ポセイドンに散々、「シバかれた」お父さんは、正座をしながら、ポセイドンに訳を話した…。
「何じゃ、それを早く言わんか!勘違いしてしまったではないか!」
ガハハハと、ポセイドンは豪快に笑う。
「だ・・だから、初めっから、そう言っておったんじゃ・・・」
「それで、兄者。今日は何用か?」
「いや、その子の"声"が、聞こえたんでな!私の能力を授けようと思って来たのだ!」
「兄者の能力?まさか、水の能力なのか?」
「そうだ、問題あるか?」
ポセイドンはゼウスを睨みつけると、私に向かって杖を出し、
「今日、この時より、私の力、「水」をゆめに、授ける事を宣言する!」
すると「万能本」が、勝手に出てきて、何やらの印を写し私の身体が熱くなる感触を覚えた。
「さぁ、水を出すイメージをするのだ!」
私は、両手を前に出し水を放出するイメージを強くした!
その結果に、神々が驚きの声を出す!
何せ、この空間いっぱいに水が溢れたんだもの…
私は、「ごめんなさい、ごめんなさい!」と、ひたすら謝った。
「構わんよ。」
お父さんは、そう言いながら、パチンと指を鳴らす。
一瞬で、水は消え去り、元の「何もない空間」に戻っていた。
「初めてにしては、上出来だ!ゆめは、才能があるかもしれん!」
「そうでしょ!私のゆめは、何だって出来る、世界一可愛い娘なの♡」
ヘーラーが、私を抱きかかえながら、自慢する。
「今、娘と言ったか?ヘーラー、お前、まさか人間の男と交わったのか!」
ポセイドンの額に青筋が立つ。
「私はこの子を気に入ってるの、だから、私の娘にならない?って、今は口説き中よ♡」
「そ、そういう事か…それにしても、弟者といい、ヘーラーと言い、どういう事だ?その子に何があると言うのだ?」
「分からんかったら、暫くゆめと行動を共にすればよかろ?」
「それもそうか…では、ちょくちょく、ここに来るとしよう。それと、ゼウスの娘と言う事は私は叔父という事になるな!これからは伯父さんと呼んで欲しい!」
「うん!わかった!」
「では、ゆめよ、また会おうぞ!」
そう言い残すと、ポセイドンは消えていった。
「ねぇお父さん、この伯父さんの能力とお父さんの能力を合わせれば、氷って出来ないかな?」
「ん、それは簡単じゃぞ?変な事を言うの、ゆめは。」
ゆめは「雷」「水」「氷」の力を得る事になった。
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