7 / 167
異世界転移編
0006 異世界への栞
しおりを挟む
「だから、わらわの話を聞けと言ったんだ!」
サリーナが腹を抱えて笑っているのを、俺たちは顔を真っ赤にして聞くしかなかった。
「異世界に行ったら帰って来れないって?その女神は力がないんじゃないの!アハハハ!」
「サリーナ様、どうか、それぐらいで勘弁してください。」玲子は恥ずかしさの余り涙目だ。
それでも爆笑を抑えられないサリーナ。
「いい?異世界に行くって言っても、帰って来れないんじゃ勇者が可愛そうじゃない!力の少ない人間達が召喚したならいざ知らず、私が召喚するのよ!アハハハ!痛!」
「す、スマン、思わず殴ってしまった。」
ー***-
「さて、それじゃあ、異世界に行く前に説明するから、しっかりと聞けよ。」
・これから転移する世界は剣と魔法の世界である。
・異世界に行っても、好きな時に帰って来れる。
・この世界の物は、全て持ち込み可能。
・異世界に行く前に適性検査をする事。
・現地の言葉の読み書き発音は女神クリス・サリーナが付与するものとする。
・現地の通貨は基本、金貨1000枚を最初に所持するが、なくなった場合は、個人で稼ぐ物とするが、例外もある。
・異世界に行く際に病気にならない健康体を授けるが、今現在、何らかの基礎疾患がある場合は、その限りではない。
・異世界での基本的な強さは女神の加護により現在の力の10~1000倍位の予定になるものとする。
・元から獲得しているスキルの他に新たにスキルが獲得できる場合もある。
・現在、武術などを心得ているものは異世界でも通用する。
・異世界は各種保険等は基本的にないと考えられる。
・勇者の本懐を遂げた後でも異世界に残りたければ残ってもよし。但しその場合は2度と元の世界に戻れないものとする。
「ざっと、こんな感じだね。解らない所あるか?」
「なぁ、アンタと連絡する手段はないのか?」
「本来はないよ。でもね、やっと来てくれるって言ってくれたんだから、サービスしちゃうわよ!」
サリーナは桜花に手を出し
「スマホ貸してくれ。」
「ああ。」
「え~っと、ここをこうやって~出来た。」
アドレス帳に「サリーナ」ってある。登録画像もちゃんとあってウィンクをしながらピースサインをしている。いつの間に撮ったんだ?
「でも、異世界じゃ電波ないよな?」
「それは、思念伝達を簡単にできるようにしたものよ。」
「壊したときはどうするんだ?」
「その時は、自動回復魔法で元に戻るよ。」
「充電はどうするんだ?」
「魔力供給で補えるよ。もちろん本人の魔力でなくてもOK!」
「じゃあ、早速・・・。」電話を掛けようとするがサリーナがやめよとばかりに俺を制する。
「今はだめだ。使えないから。」
「なぜだ?」
「だって、この世界は魔素がないからだもの。」
「そ、そうか。それは残念。」
「それで、いつから行く?」
「本当は、今からでもって言いたいところなんだけど、仕事の引継ぎもあるしなぁ」
「なんだ、そういうことを気にしてたんだ。」サリーナが笑う。
「大丈夫、仕事を辞めなくてもいいようにしてやる。」
「どうするんだ?っておい!」
俺はサリーナにキスをされた・・・。
サリーナが腹を抱えて笑っているのを、俺たちは顔を真っ赤にして聞くしかなかった。
「異世界に行ったら帰って来れないって?その女神は力がないんじゃないの!アハハハ!」
「サリーナ様、どうか、それぐらいで勘弁してください。」玲子は恥ずかしさの余り涙目だ。
それでも爆笑を抑えられないサリーナ。
「いい?異世界に行くって言っても、帰って来れないんじゃ勇者が可愛そうじゃない!力の少ない人間達が召喚したならいざ知らず、私が召喚するのよ!アハハハ!痛!」
「す、スマン、思わず殴ってしまった。」
ー***-
「さて、それじゃあ、異世界に行く前に説明するから、しっかりと聞けよ。」
・これから転移する世界は剣と魔法の世界である。
・異世界に行っても、好きな時に帰って来れる。
・この世界の物は、全て持ち込み可能。
・異世界に行く前に適性検査をする事。
・現地の言葉の読み書き発音は女神クリス・サリーナが付与するものとする。
・現地の通貨は基本、金貨1000枚を最初に所持するが、なくなった場合は、個人で稼ぐ物とするが、例外もある。
・異世界に行く際に病気にならない健康体を授けるが、今現在、何らかの基礎疾患がある場合は、その限りではない。
・異世界での基本的な強さは女神の加護により現在の力の10~1000倍位の予定になるものとする。
・元から獲得しているスキルの他に新たにスキルが獲得できる場合もある。
・現在、武術などを心得ているものは異世界でも通用する。
・異世界は各種保険等は基本的にないと考えられる。
・勇者の本懐を遂げた後でも異世界に残りたければ残ってもよし。但しその場合は2度と元の世界に戻れないものとする。
「ざっと、こんな感じだね。解らない所あるか?」
「なぁ、アンタと連絡する手段はないのか?」
「本来はないよ。でもね、やっと来てくれるって言ってくれたんだから、サービスしちゃうわよ!」
サリーナは桜花に手を出し
「スマホ貸してくれ。」
「ああ。」
「え~っと、ここをこうやって~出来た。」
アドレス帳に「サリーナ」ってある。登録画像もちゃんとあってウィンクをしながらピースサインをしている。いつの間に撮ったんだ?
「でも、異世界じゃ電波ないよな?」
「それは、思念伝達を簡単にできるようにしたものよ。」
「壊したときはどうするんだ?」
「その時は、自動回復魔法で元に戻るよ。」
「充電はどうするんだ?」
「魔力供給で補えるよ。もちろん本人の魔力でなくてもOK!」
「じゃあ、早速・・・。」電話を掛けようとするがサリーナがやめよとばかりに俺を制する。
「今はだめだ。使えないから。」
「なぜだ?」
「だって、この世界は魔素がないからだもの。」
「そ、そうか。それは残念。」
「それで、いつから行く?」
「本当は、今からでもって言いたいところなんだけど、仕事の引継ぎもあるしなぁ」
「なんだ、そういうことを気にしてたんだ。」サリーナが笑う。
「大丈夫、仕事を辞めなくてもいいようにしてやる。」
「どうするんだ?っておい!」
俺はサリーナにキスをされた・・・。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
全て失う悲劇の悪役による未来改変
近藤玲司
ファンタジー
変更前の名前
【すべてを失ってしまう悲劇の悪役になったが、己の力で家族やヒロインを助け、未来を変える】
ある事が原因で小説の世界に転生してしまった主人公
しかし転生先は自分が大好きだったとある小説の悪役 アクセル・アンドレ・レステンクールだった…!
そんな主人公はアクセルの末路を知っていた。家族は襲われ、姉は毒殺、妹は誘拐され、やがて全てが失っていく。そんなアクセルは人間が憎くなり、後の魔王幹部になったが、周りの部下や仲間達にも裏切られ彼は孤独の中で死んでいく。
「俺は…こいつを、こいつらの家族を救いたいだけだ…それに立ち塞がるのならどんな手を使っても蹂躙してやるよ」
彼のことを救いたいと思った主人公はアクセルの家族、ヒロインを救うためチートと呼ばれてもおかしくない狂気な力を使い、救い、そして彼自信が最凶になっていく…。
これはそんな悲劇の悪役が自分の、そして大切な人たちの未来を変えるために奮闘していく話である。
また各ヒロインとの面白おかしい日常物語でもある。
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
かつてダンジョン配信者として成功することを夢見たダンジョン配信者マネージャー、S級ダンジョンで休暇中に人気配信者に凸られた結果バズる
竜頭蛇
ファンタジー
伊藤淳は都内の某所にあるダンジョン配信者事務所のマネージャーをしており、かつて人気配信者を目指していた時の憧憬を抱えつつも、忙しない日々を送っていた。
ある時、ワーカーホリックになりかねていた淳を心配した社長から休暇を取らせられることになり、特に休日に何もすることがなく、暇になった淳は半年先にあるS級ダンジョン『破滅の扉』の配信プロジェクトの下見をすることで時間を潰すことにする.
モンスターの攻撃を利用していたウォータースライダーを息抜きで満喫していると、日本発のS級ダンジョン配信という箔に目が眩んだ事務所のNO.1配信者最上ヒカリとそのマネージャーの大口大火と鉢合わせする.
その配信で姿を晒すことになった淳は、さまざまな実力者から一目を置かれる様になり、世界に名を轟かす配信者となる.
縁の鎖
T T
恋愛
姉と妹
切れる事のない鎖
縁と言うには悲しく残酷な、姉妹の物語
公爵家の敷地内に佇む小さな離れの屋敷で母と私は捨て置かれるように、公爵家の母屋には義妹と義母が優雅に暮らす。
正妻の母は寂しそうに毎夜、父の肖像画を見つめ
「私の罪は私まで。」
と私が眠りに着くと語りかける。
妾の義母も義妹も気にする事なく暮らしていたが、母の死で一変。
父は義母に心酔し、義母は義妹を溺愛し、義妹は私の婚約者を懸想している家に私の居場所など無い。
全てを奪われる。
宝石もドレスもお人形も婚約者も地位も母の命も、何もかも・・・。
全てをあげるから、私の心だけは奪わないで!!
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
婚約破棄で追放されて、幸せな日々を過ごす。……え? 私が世界に一人しか居ない水の聖女? あ、今更泣きつかれても、知りませんけど?
向原 行人
ファンタジー
第三王子が趣味で行っている冒険のパーティに所属するマッパー兼食事係の私、アニエスは突然パーティを追放されてしまった。
というのも、新しい食事係の少女をスカウトしたそうで、水魔法しか使えない私とは違い、複数の魔法が使えるのだとか。
私も、好きでもない王子から勝手に婚約者呼ばわりされていたし、追放されたのはありがたいかも。
だけど私が唯一使える水魔法が、実は「飲むと数時間の間、能力を倍増する」効果が得られる神水だったらしく、その効果を失った王子のパーティは、一気に転落していく。
戻ってきて欲しいって言われても、既にモフモフ妖狐や、新しい仲間たちと幸せな日々を過ごしてますから。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる