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9. 俺の生い立ち 〜レオシュ視点〜
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俺は、レオシュ=ベトナジーク。ベトナジーク侯爵家の二男だ。
兄は、二つ年上の二十四歳で、オレクという。
兄が侯爵家を継ぐ事が決まっていた為、早々に婚約者を決め、すでに同じ侯爵家だったビルギッタと結婚している。兄に似た顔付きの息子もいて、すでに三歳になるイーロはまだまだやんちゃ盛りだ。
俺は、生まれた頃より魔力を持っていたそうだ。そこで、五歳になる頃より魔術師団へと連れて行かれ、学ぶ事となった。
その年齢から宿舎を使う事も出来たが、まだ幼いからと両親がタウンハウスから通えと言ったのでそうした。タウンハウスには、両親はいつもいるわけではない。が、両親が滞在していた時はやはり少し心が浮き立った。
七歳になる頃には、宿舎を使うようになった。学ぶ事が増えた事と、友が出来た事が大きい。お互いに切磋琢磨し、努力し合っていたが、だんだん俺の魔力と友の魔力との差が広がってくると、嫉妬され、嫌がらせも数え切れないほどされた。
魔力や、武力でやり返そうとした事も幾度となくあったが、それをやらなかったのはやはり、今の魔術師団長のヤーヒムさんのおかげだ。ヤーヒムさんは俺と十歳違うが、兄のように世話を焼いてくれたのだ。
「力が無い者は時として嫉妬をする事で己の未熟さを肯定するものだ。可哀想な奴だと思え。成長出来ない心が弱い奴だと思え。
レオシュは、そんな奴らとは違う。お前は学べば学ぶだけ、鍛錬すればするだけ魔術の質も格段と上がるだろう。
淋しくなったら俺の所へ来い。いくらでも鍛錬の相手をしてやる。そして、俺と共に高みを目指そう!!」
そう言ってくれたヤーヒムさんのおかげで、今の魔術師副師団長の地位があると思っている。
☆★
そんなある朝。
なんだか、肌がチクチクするような、変な感じがしたんだ。
(俺だけか?)
そう思ったが、ヤーヒムさんもだったらしい。
「レオシュもか…となるとやはりあの方角……まずい!また繰り返されたのかもしれん!魔術師団、緊急事態発生により、徴集をかけるぞ!訓練場に集合させる!」
繰り返されたって…?あの黒い雲がある方角は、西。となると……バルツァル領か?あそこは確か……。
「皆、良く集まったな!いいか、日が傾く前に我ら魔術師団がバルツァル領へ遠征する!それまでに、準備と、会いたい人には挨拶をしておけ。
魔獣が大量発生した可能性が高い。そうなると、バルツァル領の警備団だけでは抑えきれないかもしれない。心して行くぞ!
第一部隊と第二部隊は然るべき遠征の準備を!
第三部隊はここ王宮に残り、重要機関の守りに徹底せよ!
第四部隊は、国民の守りを優先!
第五部隊の研究者達は、その守りと自らの安全確保を!
以下、見習いは、第四部隊に属す。以上、解散!!」
「ヤーヒムさん…」
「おい、不安が顔に出とるぞ、レオシュ。上に立つ者、不安を顔に出すな。常に毅然としておれば、下の者は心乱さないぞ。……どうした?」
「また繰り返されたって?」
「あぁ……。ここだけの話だぞ?この国の成り立ちは知っているか?」
「え?は、はぁ…神が降り立った場所がククレの湖。その神が歩いた場所に川が出来、行き着いた今の王宮のある場所に住み着いたと…?」
「そうだ。子供でも知っている。それには続きがあってな。
まぁ、神の子孫が王族だと言われているからなのか理由は分からないが、何か問題がある王族の者は、引き寄せられるようにククレの湖で何かしでかすと言われている。
それでな、現在の国王の、ダリボル様の時も、それより以前もあったらしいが………
ダリボル様の時は、ダリボル様の弟君が今の王妃のズデンカ様に想いを寄せてしまって、ククレの湖に身を投げたと言われている。」
「え!?弟君様は病死では…?」
「それは、内々に処理されているからな、知る者にはかん口令が敷かれている。何せ、王族のスキャンダルだからな。
…しかし、その事が何故か魔獣を引き寄せる鍵となったらしく魔獣が尋常で無いほど押し寄せて来た。まだ、なぜ魔獣が押し寄せてくるのか解明出来ておらんが、一緒にいた侍従なども残念ながら被害に遭ったそうだよ。
それを抑えに行ったのが、俺や、まだベトジフ率いる魔術師団だったな。まぁ、それを抑えた時に、バルツァル領で出会ったシモナ様と恋に落ち、魔術師団もそれからすぐにベトジフは辞めて婿養子に入ってな…。
ま、それは余談か。で、だ。まさかとは思うが、そのような何かがまた起こったのかもと思ったまでだ。違うならそれに越した事はない。」
「なるほど…。」
「ただ、門外不出の史実によれば、このような事を引き起こすのはたいてい王族の誰かだったという事。ククレの湖には、王族には惹かれるものがあるのかもしれないな。神が降り立った場所と言われているから。我々凡人には、到底理解し難いが。
…さぁ、俺らも準備するぞ!俺は国王に報告をしてから、一旦、家族に会いに行ってくる。お前も、カントリーハウスにまで戻っている時間は無いだろうがタウンハウスになら誰かがいるだろ?行って来ても良いぞ。万が一の事もあるからな。」
(なんだか壮大な話だった……。タウンハウスには今、兄さん達がいたな。行ってくるか。準備は、いつでも出来ているし。)
俺は、王族の裏話を聞き、魔術師団はそんな彼らの尻ぬぐいをしに行くかもしれないのかと思いながら、タウンハウスへと向かった。
兄は、二つ年上の二十四歳で、オレクという。
兄が侯爵家を継ぐ事が決まっていた為、早々に婚約者を決め、すでに同じ侯爵家だったビルギッタと結婚している。兄に似た顔付きの息子もいて、すでに三歳になるイーロはまだまだやんちゃ盛りだ。
俺は、生まれた頃より魔力を持っていたそうだ。そこで、五歳になる頃より魔術師団へと連れて行かれ、学ぶ事となった。
その年齢から宿舎を使う事も出来たが、まだ幼いからと両親がタウンハウスから通えと言ったのでそうした。タウンハウスには、両親はいつもいるわけではない。が、両親が滞在していた時はやはり少し心が浮き立った。
七歳になる頃には、宿舎を使うようになった。学ぶ事が増えた事と、友が出来た事が大きい。お互いに切磋琢磨し、努力し合っていたが、だんだん俺の魔力と友の魔力との差が広がってくると、嫉妬され、嫌がらせも数え切れないほどされた。
魔力や、武力でやり返そうとした事も幾度となくあったが、それをやらなかったのはやはり、今の魔術師団長のヤーヒムさんのおかげだ。ヤーヒムさんは俺と十歳違うが、兄のように世話を焼いてくれたのだ。
「力が無い者は時として嫉妬をする事で己の未熟さを肯定するものだ。可哀想な奴だと思え。成長出来ない心が弱い奴だと思え。
レオシュは、そんな奴らとは違う。お前は学べば学ぶだけ、鍛錬すればするだけ魔術の質も格段と上がるだろう。
淋しくなったら俺の所へ来い。いくらでも鍛錬の相手をしてやる。そして、俺と共に高みを目指そう!!」
そう言ってくれたヤーヒムさんのおかげで、今の魔術師副師団長の地位があると思っている。
☆★
そんなある朝。
なんだか、肌がチクチクするような、変な感じがしたんだ。
(俺だけか?)
そう思ったが、ヤーヒムさんもだったらしい。
「レオシュもか…となるとやはりあの方角……まずい!また繰り返されたのかもしれん!魔術師団、緊急事態発生により、徴集をかけるぞ!訓練場に集合させる!」
繰り返されたって…?あの黒い雲がある方角は、西。となると……バルツァル領か?あそこは確か……。
「皆、良く集まったな!いいか、日が傾く前に我ら魔術師団がバルツァル領へ遠征する!それまでに、準備と、会いたい人には挨拶をしておけ。
魔獣が大量発生した可能性が高い。そうなると、バルツァル領の警備団だけでは抑えきれないかもしれない。心して行くぞ!
第一部隊と第二部隊は然るべき遠征の準備を!
第三部隊はここ王宮に残り、重要機関の守りに徹底せよ!
第四部隊は、国民の守りを優先!
第五部隊の研究者達は、その守りと自らの安全確保を!
以下、見習いは、第四部隊に属す。以上、解散!!」
「ヤーヒムさん…」
「おい、不安が顔に出とるぞ、レオシュ。上に立つ者、不安を顔に出すな。常に毅然としておれば、下の者は心乱さないぞ。……どうした?」
「また繰り返されたって?」
「あぁ……。ここだけの話だぞ?この国の成り立ちは知っているか?」
「え?は、はぁ…神が降り立った場所がククレの湖。その神が歩いた場所に川が出来、行き着いた今の王宮のある場所に住み着いたと…?」
「そうだ。子供でも知っている。それには続きがあってな。
まぁ、神の子孫が王族だと言われているからなのか理由は分からないが、何か問題がある王族の者は、引き寄せられるようにククレの湖で何かしでかすと言われている。
それでな、現在の国王の、ダリボル様の時も、それより以前もあったらしいが………
ダリボル様の時は、ダリボル様の弟君が今の王妃のズデンカ様に想いを寄せてしまって、ククレの湖に身を投げたと言われている。」
「え!?弟君様は病死では…?」
「それは、内々に処理されているからな、知る者にはかん口令が敷かれている。何せ、王族のスキャンダルだからな。
…しかし、その事が何故か魔獣を引き寄せる鍵となったらしく魔獣が尋常で無いほど押し寄せて来た。まだ、なぜ魔獣が押し寄せてくるのか解明出来ておらんが、一緒にいた侍従なども残念ながら被害に遭ったそうだよ。
それを抑えに行ったのが、俺や、まだベトジフ率いる魔術師団だったな。まぁ、それを抑えた時に、バルツァル領で出会ったシモナ様と恋に落ち、魔術師団もそれからすぐにベトジフは辞めて婿養子に入ってな…。
ま、それは余談か。で、だ。まさかとは思うが、そのような何かがまた起こったのかもと思ったまでだ。違うならそれに越した事はない。」
「なるほど…。」
「ただ、門外不出の史実によれば、このような事を引き起こすのはたいてい王族の誰かだったという事。ククレの湖には、王族には惹かれるものがあるのかもしれないな。神が降り立った場所と言われているから。我々凡人には、到底理解し難いが。
…さぁ、俺らも準備するぞ!俺は国王に報告をしてから、一旦、家族に会いに行ってくる。お前も、カントリーハウスにまで戻っている時間は無いだろうがタウンハウスになら誰かがいるだろ?行って来ても良いぞ。万が一の事もあるからな。」
(なんだか壮大な話だった……。タウンハウスには今、兄さん達がいたな。行ってくるか。準備は、いつでも出来ているし。)
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