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18. お礼を言いたいだけなのに ウカーシュ視点
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俺はウカーシュ。コンガレン国のチェルウィンスキー侯爵領の次期当主だ。
俺は、心身を鍛えたいと両親の渋る声をなんとか説得し、十歳で騎士団に入団し、少しずつ見習いの俺でも出来る任務をこなしていた。
十一歳の時に初の遠征で、どうやら俺はやらかしたらしい。らしいとは、覚えていない部分があるのだ。
その任務は、このコンガレン国から、北寄りの東へ進み、隣接するザルーツ国を通ってスバトゥース国へと行く事。
わが国の第二王女であるカリッツァ王女を、嫁ぎ先である二つ隣のスバトゥース国へと無事に送り届けるのが内容だ。
やらかしたとは、その帰路で、俺は熱を出してしまった。朦朧としていたからだろう、記憶が途中まで朧気なのだ。
本当だったらまだ見習いの俺は歩兵部隊。
だが、騎馬部隊の先輩が馬を譲ってくれ、同じ年齢のリシャルドと一緒に二人乗りして帰れと言ってくれた。
リシャルドも、二人乗りは初めて。熱があって上手く乗りこなせない俺との二人乗りなんて、よく帰って来れたものだ。先輩達は面倒事をリシャルドへ押し付けたのだと今なら分かる。
ここからは、リシャルドに聞いた話も混じっている。なぜなら西湖での出来事は覚えていない部分もあるんだ。
ザルーツ国の西湖で、とうとう俺は落馬したらしい。
リシャルドも、俺を馬に再び乗せるのは至難の業で、一人では出来ないと前を進んでいた人達に声をかけるも誰一人振り向いてくれなかったらしい。
馬の足音は結構響くから、聞こえなかったんだろう。
リシャルドが途方に暮れた時。
キラキラと太陽に照らされた栗色の髪に、灰色の瞳の小さな女の子が話しかけて来たと。
その後ろには、父親と兄と見られる人がいたから助けを求めるもやんわりと断られたらしい。
が、少女はいきなり俺に触れ、その後に俺がすっかり元気になったのだと。
彼女が噂の、イノリコというやつか?
しかし、少女は否定をしたらしい。
俺は、その時された事は覚えていないから、もっとしっかりとお礼の言葉を述べておけば良かった。
後日調べると、ザルーツ国の西寄りでわがコンガレン国に近い、フォルヒデン伯爵の子ではないかという憶測が立った。ちょうど、あの西湖のある領地だ。
早速、手紙を書く。
お礼を言いに行きたい。
書きながら、(可愛い女の子だったなぁ。)と思い出した。
俺が目を開けた時に、彼女の顔がすぐ近くにあって、幼い子のはずなのにドキドキとしたんだ。
領主の娘だからか?話振りはとても小さな子とは思えないほど口調が大人びていた。
手紙の返事は、やんわりとではあるが、遠慮したいとの文面だった。
だったらこのまま、放っておけばいい。そうは思うが、何故かとても気になるんだ。イノリコかもしれないからか?いや。なんだろう…言葉にはしにくいのだが…。
それに、リシャルドも心細かったんだろう。彼女を女神様だと冗談なのか本気なのか分からない口調で言っていたのだ。『女神様に命を助けてもらった』のだと。
そんなもの、信用してもらえるかも分からないから俺達が一行に追いついた時、リシャルドが話そうとする前に『少し休憩したら調子がよくなりました!』と遅れた理由を伝えたんだ。
わが国には基本的に貴族の男子は十三歳から十八歳まで国立学院に通う。人脈を作る為だ。勉学は家でも出来る。
だから、俺は、必死になって詰め込み十三歳から十五歳でコンガレン国の卒業資格を取った。そして、残りの期間はザルーツ国の王立学院に留学する事にした。
留学したのは、フォルヒデン伯爵の長男のダミアンと人脈を作る為。
ダミアンは、俺と同じ年齢だった。初めはあの少女にお礼が言いたいからと近づいたが、ダミアンはとてもいい奴でそれを抜きにしてもいい友人になれた、と思っている。
だがなぜか妹の事になると、口が堅くなり、渋い顔をする。
そのくせ、自分の気が向いた時には『妹はこれこれこういう事を言うんだ。可愛いだろう?』とか言ってくる。
何だよ!余計に気になるじゃないか!俺は、ただお礼を直接会って言いたかっただけなのに!
だって、リシャルドが言うんだ。『あのままだったら絶対、俺達はあの場で遭難していた』と。方向は分かるが、帰り道がはっきりとは分からなかったし。
それに、俺、足があり得ない方向に曲がってたらしいんだ。熱もあったし、命の恩人って事だよな?だったら、やっぱり、命の恩人にはお礼を伝えないとな!
ダミアンが、俺のしつこさに折れたのかは分からないが、卒業間近になって『妹に会うのなら、紳士でいろよ。泣かすのは絶対に止めてくれ!騎士団に所属していたお前は、少々荒いからな。』と言い出した。
当たり前だ!小さくて、守ってやりたいと思うような少女だった。それが、ダミアンの小出しに語られる〝妹の日常〟を教えられ、妄想が膨らんでしまった。
あの時からは成長しているだろうが、いつか会えた日には、とっておきの紳士で対応するさ。
俺は、心身を鍛えたいと両親の渋る声をなんとか説得し、十歳で騎士団に入団し、少しずつ見習いの俺でも出来る任務をこなしていた。
十一歳の時に初の遠征で、どうやら俺はやらかしたらしい。らしいとは、覚えていない部分があるのだ。
その任務は、このコンガレン国から、北寄りの東へ進み、隣接するザルーツ国を通ってスバトゥース国へと行く事。
わが国の第二王女であるカリッツァ王女を、嫁ぎ先である二つ隣のスバトゥース国へと無事に送り届けるのが内容だ。
やらかしたとは、その帰路で、俺は熱を出してしまった。朦朧としていたからだろう、記憶が途中まで朧気なのだ。
本当だったらまだ見習いの俺は歩兵部隊。
だが、騎馬部隊の先輩が馬を譲ってくれ、同じ年齢のリシャルドと一緒に二人乗りして帰れと言ってくれた。
リシャルドも、二人乗りは初めて。熱があって上手く乗りこなせない俺との二人乗りなんて、よく帰って来れたものだ。先輩達は面倒事をリシャルドへ押し付けたのだと今なら分かる。
ここからは、リシャルドに聞いた話も混じっている。なぜなら西湖での出来事は覚えていない部分もあるんだ。
ザルーツ国の西湖で、とうとう俺は落馬したらしい。
リシャルドも、俺を馬に再び乗せるのは至難の業で、一人では出来ないと前を進んでいた人達に声をかけるも誰一人振り向いてくれなかったらしい。
馬の足音は結構響くから、聞こえなかったんだろう。
リシャルドが途方に暮れた時。
キラキラと太陽に照らされた栗色の髪に、灰色の瞳の小さな女の子が話しかけて来たと。
その後ろには、父親と兄と見られる人がいたから助けを求めるもやんわりと断られたらしい。
が、少女はいきなり俺に触れ、その後に俺がすっかり元気になったのだと。
彼女が噂の、イノリコというやつか?
しかし、少女は否定をしたらしい。
俺は、その時された事は覚えていないから、もっとしっかりとお礼の言葉を述べておけば良かった。
後日調べると、ザルーツ国の西寄りでわがコンガレン国に近い、フォルヒデン伯爵の子ではないかという憶測が立った。ちょうど、あの西湖のある領地だ。
早速、手紙を書く。
お礼を言いに行きたい。
書きながら、(可愛い女の子だったなぁ。)と思い出した。
俺が目を開けた時に、彼女の顔がすぐ近くにあって、幼い子のはずなのにドキドキとしたんだ。
領主の娘だからか?話振りはとても小さな子とは思えないほど口調が大人びていた。
手紙の返事は、やんわりとではあるが、遠慮したいとの文面だった。
だったらこのまま、放っておけばいい。そうは思うが、何故かとても気になるんだ。イノリコかもしれないからか?いや。なんだろう…言葉にはしにくいのだが…。
それに、リシャルドも心細かったんだろう。彼女を女神様だと冗談なのか本気なのか分からない口調で言っていたのだ。『女神様に命を助けてもらった』のだと。
そんなもの、信用してもらえるかも分からないから俺達が一行に追いついた時、リシャルドが話そうとする前に『少し休憩したら調子がよくなりました!』と遅れた理由を伝えたんだ。
わが国には基本的に貴族の男子は十三歳から十八歳まで国立学院に通う。人脈を作る為だ。勉学は家でも出来る。
だから、俺は、必死になって詰め込み十三歳から十五歳でコンガレン国の卒業資格を取った。そして、残りの期間はザルーツ国の王立学院に留学する事にした。
留学したのは、フォルヒデン伯爵の長男のダミアンと人脈を作る為。
ダミアンは、俺と同じ年齢だった。初めはあの少女にお礼が言いたいからと近づいたが、ダミアンはとてもいい奴でそれを抜きにしてもいい友人になれた、と思っている。
だがなぜか妹の事になると、口が堅くなり、渋い顔をする。
そのくせ、自分の気が向いた時には『妹はこれこれこういう事を言うんだ。可愛いだろう?』とか言ってくる。
何だよ!余計に気になるじゃないか!俺は、ただお礼を直接会って言いたかっただけなのに!
だって、リシャルドが言うんだ。『あのままだったら絶対、俺達はあの場で遭難していた』と。方向は分かるが、帰り道がはっきりとは分からなかったし。
それに、俺、足があり得ない方向に曲がってたらしいんだ。熱もあったし、命の恩人って事だよな?だったら、やっぱり、命の恩人にはお礼を伝えないとな!
ダミアンが、俺のしつこさに折れたのかは分からないが、卒業間近になって『妹に会うのなら、紳士でいろよ。泣かすのは絶対に止めてくれ!騎士団に所属していたお前は、少々荒いからな。』と言い出した。
当たり前だ!小さくて、守ってやりたいと思うような少女だった。それが、ダミアンの小出しに語られる〝妹の日常〟を教えられ、妄想が膨らんでしまった。
あの時からは成長しているだろうが、いつか会えた日には、とっておきの紳士で対応するさ。
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