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7. ガーデンパーティー
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ああそうそう、十一歳頃のガーデンパーティーへ行く時でしたわね。
お姉様と一緒に出掛ける時はいつも、このような感じです。
会場に着きますと、お父様が出迎えて下さいました。
お父様は、この時期は王都のタウンハウスに住んでいて王宮に勤めています。
そして、今日は王宮でお茶会でしたからお父様はカントリーハウスには帰って来ず、タウンハウスから直接王宮に来る形を取りました。
「さぁ、おいで。」
お父様がエスコートして、馬車から順番に降ろして下さいました。お母様、お姉様の順で私は最後です。
「じゃあ行くわね。」
お母様とお姉様は、私が降りる前にさっさと会場である庭園に向かいました。
お姉様は、少し柄の悪い…いえ少し品性を欠くようなお友達の所に、お母様もお友達のご婦人達の所へ行くのでしょう。
お父様は、それには何も答えず、私に『さぁ今日も一緒に挨拶をしよう』と言って下さいました。
そして、私の耳を見てイヤリングが無いのを気づくと、少し顔を顰めました。
「また、ダリアか?」
「ええ。初めはドレスだったのですけれど、さすがに…。なのでイヤリングをお貸ししました。落とされないかが、心配ですけれど。」
少し困った顔をして私はいつものように返答をしました。
「………困ったやつだ。アイネも一緒になってか?」
アイネとはお母様です。
「はい。いつものように…。」
「はぁー…。シンシア。済まないな。また買ってやる。さぁ、行こう。」
そう言ったお父様は、私をエスコートしながら、お父様が懇意にしている高位貴族の方々がいるテーブルへと連れて行ってくれました。
そこは、お父様と同年代の公爵様や侯爵様や伯爵様方と、後継者候補である令息や令嬢もいらっしゃって、挨拶が終わった後はいつもその人達と話します。子供は子供同士、交流を深めるのです。
私は王立学院に通う予定もありませんから、他にお友達もおらずここでの知り合いとしか、話をしておりません。
挨拶をして、子供同士、となった時にいつものようにキャロリーナ=ソグラン侯爵令嬢様が話しかけてくれました。この方はお姉様と同じ歳ですが、少ない後継者候補の令嬢という事でよく気に掛けて話してくれるのです。
「あら。今日もイヤリング付けてないの?」
「はい…ええと、忘れました。」
「まぁ!忘れたって…どうせダリアでしょう?せっかくの姉妹なのに!けれど、シンシアはアクセサリーが無くても内面からの輝きがあるから充分よ。必要ないわ。」
「ありがとうございます。」
「そうだね。シンシアは、宝石が無くても光り輝いているよ。素敵な物だからといって多めに付けても、価値が分からない奴には意味が無いね。」
アドルフ=スタンリー次期侯爵様もキャロリーナ様と共によく私にお声掛けして下さいます。
学院でも、お姉様は少し変わり者として有名だそうです。
病弱を理由に遅刻したり早退したり。
けれど、殿方数人とよく一緒にいたりするみたいです。
学院の様子は、この皆様がいろいろと教えて下さいます。
後継者候補は、私より年上の方が多いのです。
だからか、仲良くして下さる方々は、私を妹のように優しく接して下さるのです。
お姉様がいても居ないような私にとって、それはありがたい事ですわ。
お姉様と一緒に出掛ける時はいつも、このような感じです。
会場に着きますと、お父様が出迎えて下さいました。
お父様は、この時期は王都のタウンハウスに住んでいて王宮に勤めています。
そして、今日は王宮でお茶会でしたからお父様はカントリーハウスには帰って来ず、タウンハウスから直接王宮に来る形を取りました。
「さぁ、おいで。」
お父様がエスコートして、馬車から順番に降ろして下さいました。お母様、お姉様の順で私は最後です。
「じゃあ行くわね。」
お母様とお姉様は、私が降りる前にさっさと会場である庭園に向かいました。
お姉様は、少し柄の悪い…いえ少し品性を欠くようなお友達の所に、お母様もお友達のご婦人達の所へ行くのでしょう。
お父様は、それには何も答えず、私に『さぁ今日も一緒に挨拶をしよう』と言って下さいました。
そして、私の耳を見てイヤリングが無いのを気づくと、少し顔を顰めました。
「また、ダリアか?」
「ええ。初めはドレスだったのですけれど、さすがに…。なのでイヤリングをお貸ししました。落とされないかが、心配ですけれど。」
少し困った顔をして私はいつものように返答をしました。
「………困ったやつだ。アイネも一緒になってか?」
アイネとはお母様です。
「はい。いつものように…。」
「はぁー…。シンシア。済まないな。また買ってやる。さぁ、行こう。」
そう言ったお父様は、私をエスコートしながら、お父様が懇意にしている高位貴族の方々がいるテーブルへと連れて行ってくれました。
そこは、お父様と同年代の公爵様や侯爵様や伯爵様方と、後継者候補である令息や令嬢もいらっしゃって、挨拶が終わった後はいつもその人達と話します。子供は子供同士、交流を深めるのです。
私は王立学院に通う予定もありませんから、他にお友達もおらずここでの知り合いとしか、話をしておりません。
挨拶をして、子供同士、となった時にいつものようにキャロリーナ=ソグラン侯爵令嬢様が話しかけてくれました。この方はお姉様と同じ歳ですが、少ない後継者候補の令嬢という事でよく気に掛けて話してくれるのです。
「あら。今日もイヤリング付けてないの?」
「はい…ええと、忘れました。」
「まぁ!忘れたって…どうせダリアでしょう?せっかくの姉妹なのに!けれど、シンシアはアクセサリーが無くても内面からの輝きがあるから充分よ。必要ないわ。」
「ありがとうございます。」
「そうだね。シンシアは、宝石が無くても光り輝いているよ。素敵な物だからといって多めに付けても、価値が分からない奴には意味が無いね。」
アドルフ=スタンリー次期侯爵様もキャロリーナ様と共によく私にお声掛けして下さいます。
学院でも、お姉様は少し変わり者として有名だそうです。
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けれど、殿方数人とよく一緒にいたりするみたいです。
学院の様子は、この皆様がいろいろと教えて下さいます。
後継者候補は、私より年上の方が多いのです。
だからか、仲良くして下さる方々は、私を妹のように優しく接して下さるのです。
お姉様がいても居ないような私にとって、それはありがたい事ですわ。
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