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ダンジョン都市アルディナと王女ティア
初めてのダンジョンⅠ
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俺たちが仮登録証を手に取り、ギルドを出ようとすると目の前に冒険者風の大柄な男と、その取り巻き数人が立ちはだかる。
それだけですでに俺は嫌な雰囲気がした。
「俺は大剣使いのボドムだ。お前は怪しげな力を持っていて特別扱いされているらしいじゃねえか」
ボドムは俺のことを見下すようにして話す。残念ながら予想は当たってしまったらしい。
明らかに因縁をつけられている雰囲気にリンが眉をひそめる。
「何ですか、この方は。知り合いですか?」
「いや、こんなやつ知り合いにいてたまるか」
「おい、聞いてんのか! 随分調子にのっているようじゃねえか!」
俺がリンと話していたのが気に食わないのか、彼は声を荒げた。
「別に調子には乗ってない。ただ、山賊を撃退したのは本当だ」
「ふん、どうせ衛兵や乗客に使い手がいたんだろう? そんなマグレで冒険者も同じようにいくと思うと痛い目をみるぞ」
「それは、」
リンが反論しようとするのを俺は手で制する。
ここで俺たちの強さを言い争ったところで何の得にもならない。
「ご忠告ありがとう。と言う訳で」
「ふん、腰抜けめ、俺が怖いのか?」
ボドムは手下たちとともに後ろから嘲笑してきたが、関わるだけ無駄だ。
俺は怒っているリンを無理やり押しのけるようにしてその場を離れる。ボドムは俺が尻尾を巻いて逃げたとでも思ったのか、追ってはこなかった。
「一体何なんですかあいつは! ご主人様の実力を知りもせずに!」
ボドムの姿が見えなくなってもリンはまだ怒っている。
「冒険者は評判が命らしいからああやって他人にマウントするやつもいるんだろう。関わるだけ無駄だ」
「そうおっしゃるなら……」
邪魔は入ったものの、俺たちは宿で一泊し、翌朝に街外れのダンジョンに向かう。
村のすぐ外には山がそびえたっているが、一か所だけ洞窟のように大きく道が開いているところがある。そこにはたくさんの冒険者やその他関係者が出入りしていた。その様子は戦地というよりは観光地に近い雰囲気もあった。
「中には手ごわい魔物が出ると聞きましたが、イメージと少し違いますね」
「まあ上の方の階層だと大した敵は出ないからだろうな。それに、冒険者相手に商売に来たような商人もいるようだし」
「私たちもそうですね」
「そうだな。とはいえ今日は普通に攻略するつもりで入ってみよう」
中で商売するにもまずはダンジョンについて軽く知っておいた方がいいだろう。
ダンジョンと言う言葉からイメージされる内装とは違い、入ってすぐの辺りは壁に灯りがともされていたり、道もある程度整えられていたりして、屋内のようであった。
歴戦の冒険者は特に緊張せずに歩いており、初心者冒険者はびくびくしながら歩いている。
歩いていくと、やがて道が分岐している地点に辿り着く。ご丁寧なことに案内板があり、
『転移水晶をお持ちの方は右へどうぞ』
と書かれている。転移水晶というのはもっと下の階層でとれるもので、それがあれば序盤の階層をすっ飛ばして下へ行けるということだろう。
当然俺たちは持っていないので左へ入る。
するとだんだん道は細く入り組んできて、一緒に入ってきた他の冒険者とも別れて歩くことになる。
そこへ目の前からキキィ、という耳障りな笑い声が聞こえてきた。
「来るぞ」
「はい」
そこへ棍棒を持った俺たちの半分ほどの大きさのゴブリンが数体現れる。薄暗い灯りに照らされて見える肌は褐色で、顔には俺たちを小馬鹿にするような笑みを浮かべている。
とはいえ、彼らの動きは「剣豪奴隷」に進化したリンに比べれば大したことはない。
「やあっ」
「キェェッ」
リンが気合を入れてゴブリンに斬りかかったかと思うと、次の瞬間には血しぶきが上がり、瞬く間に彼らは気味の悪い悲鳴と共に死体になっていく。
それを見て俺は拍子抜けしてしまった。
「……思ったよりもあっという間だな」
「それはそうですよ。剣豪と言えば剣士の上位職業ですから」
確かに、普通はもっと下の階層を冒険するような職業だ。
「ゴブリンは五体いるとはいえ、一体では普通の人間よりも弱いと言われていますし。服が汚れたことだけが難点です」
言われてみれば、リンの服にはゴブリンの体液らしきものが飛び散っている。
確かに女子はそういうのを気にするのかもしれない。
「普通の冒険者はどうしてるんだろうな」
「さあ」
しばらく歩いていると、新人冒険者と思われるパーティーとすれ違ったが、そちらも装備は魔物の体液で汚れている。
しばらくは俺が出る幕もなく、リン一人でゴブリンやオークをバッタバッタとなぎ倒していく。
しかもリンは疲れるどころかだんだん戦闘に慣れてきたようで、どんどん動きはよくなっていく。
「ぐわああああああっ」
そして第一層のボスと思しきゴブリンを、リンは一刀の元に切り捨ててしまう。
「では次に行きましょうか」
「ああ」
その後俺たちはボスの後ろにあった階段から下の階層に降りていく。
そして少し歩くと、これまでとは違う敵が出てきた。
スライムだ。
身長が低い上にべちょべちょと形を変えながらこちらに近づいてきている。攻撃力は低いが、物理攻撃が効きづらいと言われており、人によってはいきなり苦戦するらしい。
「喰らえっ!」
リンは剣を先頭のスライムに振り降ろすが、べちょっという音がするだけでダメージが入ったのかはよく分からない。
そしてスライムはリンに向かって飛びつくように襲い掛かってくる。
「来ないで!」
それに反応するようにリンは右足を振り上げる。
リンの足が命中したスライムはそこで砕け散った。
ダメージが効きづらいとはいえ、何回か攻撃を当てれば倒せるということだろう。
「よし、そろそろ俺もやるか」
俺も剣を抜くと、続くスライムに剣を振り降ろす。いまいちな手ごたえとともにスライムはぶにょんと変化するが、一度で倒せないと分かっていれば苦戦することもない。
続けて剣を振るうと、二撃目が当たったところでスライムは粉々になった。
その間にリンももう一体のスライムを倒しており、周囲にはスライムのかけらであるべちょべちょした液体が飛び散っている。
「やはりいくら強くても魔物のことをある程度知らないと大変だな」
「そうですね。スライムの場合、一撃に力をこめるよりも、連撃を何発か当てる方が効果があるかもしれません」
「なるほど」
こうして俺たちはスライム、時々ゴブリンを倒しながら奥へ進んでいった。
それだけですでに俺は嫌な雰囲気がした。
「俺は大剣使いのボドムだ。お前は怪しげな力を持っていて特別扱いされているらしいじゃねえか」
ボドムは俺のことを見下すようにして話す。残念ながら予想は当たってしまったらしい。
明らかに因縁をつけられている雰囲気にリンが眉をひそめる。
「何ですか、この方は。知り合いですか?」
「いや、こんなやつ知り合いにいてたまるか」
「おい、聞いてんのか! 随分調子にのっているようじゃねえか!」
俺がリンと話していたのが気に食わないのか、彼は声を荒げた。
「別に調子には乗ってない。ただ、山賊を撃退したのは本当だ」
「ふん、どうせ衛兵や乗客に使い手がいたんだろう? そんなマグレで冒険者も同じようにいくと思うと痛い目をみるぞ」
「それは、」
リンが反論しようとするのを俺は手で制する。
ここで俺たちの強さを言い争ったところで何の得にもならない。
「ご忠告ありがとう。と言う訳で」
「ふん、腰抜けめ、俺が怖いのか?」
ボドムは手下たちとともに後ろから嘲笑してきたが、関わるだけ無駄だ。
俺は怒っているリンを無理やり押しのけるようにしてその場を離れる。ボドムは俺が尻尾を巻いて逃げたとでも思ったのか、追ってはこなかった。
「一体何なんですかあいつは! ご主人様の実力を知りもせずに!」
ボドムの姿が見えなくなってもリンはまだ怒っている。
「冒険者は評判が命らしいからああやって他人にマウントするやつもいるんだろう。関わるだけ無駄だ」
「そうおっしゃるなら……」
邪魔は入ったものの、俺たちは宿で一泊し、翌朝に街外れのダンジョンに向かう。
村のすぐ外には山がそびえたっているが、一か所だけ洞窟のように大きく道が開いているところがある。そこにはたくさんの冒険者やその他関係者が出入りしていた。その様子は戦地というよりは観光地に近い雰囲気もあった。
「中には手ごわい魔物が出ると聞きましたが、イメージと少し違いますね」
「まあ上の方の階層だと大した敵は出ないからだろうな。それに、冒険者相手に商売に来たような商人もいるようだし」
「私たちもそうですね」
「そうだな。とはいえ今日は普通に攻略するつもりで入ってみよう」
中で商売するにもまずはダンジョンについて軽く知っておいた方がいいだろう。
ダンジョンと言う言葉からイメージされる内装とは違い、入ってすぐの辺りは壁に灯りがともされていたり、道もある程度整えられていたりして、屋内のようであった。
歴戦の冒険者は特に緊張せずに歩いており、初心者冒険者はびくびくしながら歩いている。
歩いていくと、やがて道が分岐している地点に辿り着く。ご丁寧なことに案内板があり、
『転移水晶をお持ちの方は右へどうぞ』
と書かれている。転移水晶というのはもっと下の階層でとれるもので、それがあれば序盤の階層をすっ飛ばして下へ行けるということだろう。
当然俺たちは持っていないので左へ入る。
するとだんだん道は細く入り組んできて、一緒に入ってきた他の冒険者とも別れて歩くことになる。
そこへ目の前からキキィ、という耳障りな笑い声が聞こえてきた。
「来るぞ」
「はい」
そこへ棍棒を持った俺たちの半分ほどの大きさのゴブリンが数体現れる。薄暗い灯りに照らされて見える肌は褐色で、顔には俺たちを小馬鹿にするような笑みを浮かべている。
とはいえ、彼らの動きは「剣豪奴隷」に進化したリンに比べれば大したことはない。
「やあっ」
「キェェッ」
リンが気合を入れてゴブリンに斬りかかったかと思うと、次の瞬間には血しぶきが上がり、瞬く間に彼らは気味の悪い悲鳴と共に死体になっていく。
それを見て俺は拍子抜けしてしまった。
「……思ったよりもあっという間だな」
「それはそうですよ。剣豪と言えば剣士の上位職業ですから」
確かに、普通はもっと下の階層を冒険するような職業だ。
「ゴブリンは五体いるとはいえ、一体では普通の人間よりも弱いと言われていますし。服が汚れたことだけが難点です」
言われてみれば、リンの服にはゴブリンの体液らしきものが飛び散っている。
確かに女子はそういうのを気にするのかもしれない。
「普通の冒険者はどうしてるんだろうな」
「さあ」
しばらく歩いていると、新人冒険者と思われるパーティーとすれ違ったが、そちらも装備は魔物の体液で汚れている。
しばらくは俺が出る幕もなく、リン一人でゴブリンやオークをバッタバッタとなぎ倒していく。
しかもリンは疲れるどころかだんだん戦闘に慣れてきたようで、どんどん動きはよくなっていく。
「ぐわああああああっ」
そして第一層のボスと思しきゴブリンを、リンは一刀の元に切り捨ててしまう。
「では次に行きましょうか」
「ああ」
その後俺たちはボスの後ろにあった階段から下の階層に降りていく。
そして少し歩くと、これまでとは違う敵が出てきた。
スライムだ。
身長が低い上にべちょべちょと形を変えながらこちらに近づいてきている。攻撃力は低いが、物理攻撃が効きづらいと言われており、人によってはいきなり苦戦するらしい。
「喰らえっ!」
リンは剣を先頭のスライムに振り降ろすが、べちょっという音がするだけでダメージが入ったのかはよく分からない。
そしてスライムはリンに向かって飛びつくように襲い掛かってくる。
「来ないで!」
それに反応するようにリンは右足を振り上げる。
リンの足が命中したスライムはそこで砕け散った。
ダメージが効きづらいとはいえ、何回か攻撃を当てれば倒せるということだろう。
「よし、そろそろ俺もやるか」
俺も剣を抜くと、続くスライムに剣を振り降ろす。いまいちな手ごたえとともにスライムはぶにょんと変化するが、一度で倒せないと分かっていれば苦戦することもない。
続けて剣を振るうと、二撃目が当たったところでスライムは粉々になった。
その間にリンももう一体のスライムを倒しており、周囲にはスライムのかけらであるべちょべちょした液体が飛び散っている。
「やはりいくら強くても魔物のことをある程度知らないと大変だな」
「そうですね。スライムの場合、一撃に力をこめるよりも、連撃を何発か当てる方が効果があるかもしれません」
「なるほど」
こうして俺たちはスライム、時々ゴブリンを倒しながら奥へ進んでいった。
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