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ダークドワーフのオルギム
再会は意外と早い
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その後、俺とマキナはそわそわしながらも何も出来ない日々を送っていた。ダークドワーフがどのような決断をするのか。王国がダークドワーフを受け入れるのか。
王国は情勢的にダークドワーフを敵に回すのは良くないが、かといって深く考えずに受け入れを表明して後で迫害などが起こっても困る。
俺たちに出来ることは周辺の見回りぐらしかないが、することがないからといってのんびりした気持ちになることも出来ず、ぴりぴりしていた。
しかも王都もダークドワーフの集落もここからの距離はかなりあるため、結果がすぐに分かることもない。
そんなじらすような日々が十日ほどが経過した後のことである。
不意にうちのドアがノックされた。
「誰だ?」
「誰だと思います?」
聞きなれた声でそう尋ねられてすぐに分かった。このきれいな声はミリアの声だ。しかしなぜ彼女がここに? さてはまた何かあって追放されたのか、と一瞬嫌な想像が脳裏をよぎってしまう。
「ミリア!」
「ふふっ、正解です」
「聞きたいことは色々あるが、とりあえず入ってくれ」
そう言って俺がドアを開けると、そこには旅装に大きめの手荷物をぶら下げたミリアが立っていた。しかし最初に会ったときのような暗い様子はなかったので安堵する。
彼女は俺の顔を見て嬉しそうな表情を浮かべる。
「アルスさん! お久しぶりです」
「そうだな。と言っても一か月も経ってないが。いえいえ、これまで毎日一緒だったことを考えると久しぶりですよ。マキナさんもお久しぶりです」
「ああ、ミリア、会いたかったぞ」
俺たちはしばしの間再会を喜び合う。
「……で、ミリアは何しに来たんだ? 王都は大丈夫なのか?」
「そうですね。とりあえずエレナに積極的には味方していなかった貴族や将軍を集めて新しい政治体制らしきものは出来ました。もちろん政治的な駆け引きはまだ色々あると思いますが、しばらくは小康状態と言えるでしょう」
「それは良かった」
とはいえ、実際は内輪争いをするほどの余力もない、と言うのが正確なのだろうが。
「そんな時、アルスさんからダークドワーフを受け入れるかどうかを問われる手紙が来たので皆困ってしまったのです。アルスさんも想像がつくと思いますが、王宮にダークドワーフと会ったことがある者などおりません」
「まあ、俺も今回の件で初めて会ったからな。会ってみると普通のドワーフと変わらないような気もするが、プライドが高そうだから下手なことをすると大変なことになりそうだ」
オルギムの話を聞く限り、王国が普通に人間に命令するのと同じテンションでダークドワーフに無茶なことを命令してしまえば、すぐに反乱を起こしそうな気もする。
「そういう訳でダークドワーフがどんな集団か判断するために私が派遣されてきた訳です」
「うんうん……ん?」
ミリアの話は理屈が通っているようでいて引っ掛かるところがあった。
「ダークドワーフがどんな集団か判断するのは俺じゃだめなのか?」
「いや、えーっと、ほら、やはりそういうのは今何の役職にもついていないアルスさんだと問題があるので、一応第三王女である私が」
急にミリアの言葉がしどろもどろになる。確かに俺は今役職はないが、今の王国がそんな細かいことを気にするとは思えない。俺に判断させるなり、判断材料を遅らせて王宮で判断するなりすればいいのだ。
そんなミリアの不審な様子から俺は一つの結論に辿り着く。
「ミリア、もしかして王宮にいるのが面倒になってこの件をだしにして抜け出して来たのか?」
俺の言葉にミリアは図星を突かれたように沈黙する。
が、やがて不満そうな顔で口を開く。
「そんなこと言ったらアルスさんも同じじゃないですか」
「それは確かにそうだ」
そう言われると俺は何も反論できない。
「二人でこっちでわずらわしいことから逃れてのんびり暮らすなんてずるいです!」
「そ、それは申し訳ない」
なぜかマキナが申し訳なさそうにしている。こっちはこっちだって色々大変だったのだが、と言おうとして言葉を飲み込む。大変なことでも人間には得意不得意がある。俺もミリアも魔族とのごたごたよりも王宮内のごたごたの方が苦手なのだろう。
「じゃあミリアがいいって言えば俺たちはどんな決断をしても後から文句を言われることはないって訳だな?」
「そうなりますね」
「それなら改めてこの前あったことを話そう」
「あ、ちょっと待ってください」
そう言ってミリアは家の中を見回す。俺とマキナは家事が得意ではない上に色々ごたごたしていたことを言い訳にしてちらかしてしまっていたため、室内はかなり乱れていた。ミリアはそんな家の中をじっと見回す。何も言われなくても、まるで責められているような気分になってしまう。
「まあいいでしょう。とりあえず、お茶淹れますね」
「あ、ありがとう」
本来は迎えるサイドの俺たちが淹れておくべきなのだが、こればかりは仕方ない。間もなくミリアが淹れてくれた紅茶の香りが漂ってくる。
「ああ、この香りでようやく帰ってきた気分になった」
「そうだな」
「では改めて、お話してください」
「分かった」
そして俺はオルギムと会ったときのことや彼から聞いた話を詳細に話す。
聞き終えたミリアは眉をひそめた。
「それはまた大変そうですね。そして話を聞く限り、私たちが彼らを受け入れるかどうか判断を下す前に事態は決まってしまいそうです」
「そうなんだよな」
おそらく、もうすぐダークドワーフたちが何らかの結論を下すだろう。彼らが恭順を選べば俺たちにはどうすることも出来ない。
とはいえミリアが来たということは、彼らが人間を頼るという選択をしたときに受け入れるという判断が出来るようになったということなので、進展はしている。
その時だった。
再び家のドアが激しくノックされた。
王国は情勢的にダークドワーフを敵に回すのは良くないが、かといって深く考えずに受け入れを表明して後で迫害などが起こっても困る。
俺たちに出来ることは周辺の見回りぐらしかないが、することがないからといってのんびりした気持ちになることも出来ず、ぴりぴりしていた。
しかも王都もダークドワーフの集落もここからの距離はかなりあるため、結果がすぐに分かることもない。
そんなじらすような日々が十日ほどが経過した後のことである。
不意にうちのドアがノックされた。
「誰だ?」
「誰だと思います?」
聞きなれた声でそう尋ねられてすぐに分かった。このきれいな声はミリアの声だ。しかしなぜ彼女がここに? さてはまた何かあって追放されたのか、と一瞬嫌な想像が脳裏をよぎってしまう。
「ミリア!」
「ふふっ、正解です」
「聞きたいことは色々あるが、とりあえず入ってくれ」
そう言って俺がドアを開けると、そこには旅装に大きめの手荷物をぶら下げたミリアが立っていた。しかし最初に会ったときのような暗い様子はなかったので安堵する。
彼女は俺の顔を見て嬉しそうな表情を浮かべる。
「アルスさん! お久しぶりです」
「そうだな。と言っても一か月も経ってないが。いえいえ、これまで毎日一緒だったことを考えると久しぶりですよ。マキナさんもお久しぶりです」
「ああ、ミリア、会いたかったぞ」
俺たちはしばしの間再会を喜び合う。
「……で、ミリアは何しに来たんだ? 王都は大丈夫なのか?」
「そうですね。とりあえずエレナに積極的には味方していなかった貴族や将軍を集めて新しい政治体制らしきものは出来ました。もちろん政治的な駆け引きはまだ色々あると思いますが、しばらくは小康状態と言えるでしょう」
「それは良かった」
とはいえ、実際は内輪争いをするほどの余力もない、と言うのが正確なのだろうが。
「そんな時、アルスさんからダークドワーフを受け入れるかどうかを問われる手紙が来たので皆困ってしまったのです。アルスさんも想像がつくと思いますが、王宮にダークドワーフと会ったことがある者などおりません」
「まあ、俺も今回の件で初めて会ったからな。会ってみると普通のドワーフと変わらないような気もするが、プライドが高そうだから下手なことをすると大変なことになりそうだ」
オルギムの話を聞く限り、王国が普通に人間に命令するのと同じテンションでダークドワーフに無茶なことを命令してしまえば、すぐに反乱を起こしそうな気もする。
「そういう訳でダークドワーフがどんな集団か判断するために私が派遣されてきた訳です」
「うんうん……ん?」
ミリアの話は理屈が通っているようでいて引っ掛かるところがあった。
「ダークドワーフがどんな集団か判断するのは俺じゃだめなのか?」
「いや、えーっと、ほら、やはりそういうのは今何の役職にもついていないアルスさんだと問題があるので、一応第三王女である私が」
急にミリアの言葉がしどろもどろになる。確かに俺は今役職はないが、今の王国がそんな細かいことを気にするとは思えない。俺に判断させるなり、判断材料を遅らせて王宮で判断するなりすればいいのだ。
そんなミリアの不審な様子から俺は一つの結論に辿り着く。
「ミリア、もしかして王宮にいるのが面倒になってこの件をだしにして抜け出して来たのか?」
俺の言葉にミリアは図星を突かれたように沈黙する。
が、やがて不満そうな顔で口を開く。
「そんなこと言ったらアルスさんも同じじゃないですか」
「それは確かにそうだ」
そう言われると俺は何も反論できない。
「二人でこっちでわずらわしいことから逃れてのんびり暮らすなんてずるいです!」
「そ、それは申し訳ない」
なぜかマキナが申し訳なさそうにしている。こっちはこっちだって色々大変だったのだが、と言おうとして言葉を飲み込む。大変なことでも人間には得意不得意がある。俺もミリアも魔族とのごたごたよりも王宮内のごたごたの方が苦手なのだろう。
「じゃあミリアがいいって言えば俺たちはどんな決断をしても後から文句を言われることはないって訳だな?」
「そうなりますね」
「それなら改めてこの前あったことを話そう」
「あ、ちょっと待ってください」
そう言ってミリアは家の中を見回す。俺とマキナは家事が得意ではない上に色々ごたごたしていたことを言い訳にしてちらかしてしまっていたため、室内はかなり乱れていた。ミリアはそんな家の中をじっと見回す。何も言われなくても、まるで責められているような気分になってしまう。
「まあいいでしょう。とりあえず、お茶淹れますね」
「あ、ありがとう」
本来は迎えるサイドの俺たちが淹れておくべきなのだが、こればかりは仕方ない。間もなくミリアが淹れてくれた紅茶の香りが漂ってくる。
「ああ、この香りでようやく帰ってきた気分になった」
「そうだな」
「では改めて、お話してください」
「分かった」
そして俺はオルギムと会ったときのことや彼から聞いた話を詳細に話す。
聞き終えたミリアは眉をひそめた。
「それはまた大変そうですね。そして話を聞く限り、私たちが彼らを受け入れるかどうか判断を下す前に事態は決まってしまいそうです」
「そうなんだよな」
おそらく、もうすぐダークドワーフたちが何らかの結論を下すだろう。彼らが恭順を選べば俺たちにはどうすることも出来ない。
とはいえミリアが来たということは、彼らが人間を頼るという選択をしたときに受け入れるという判断が出来るようになったということなので、進展はしている。
その時だった。
再び家のドアが激しくノックされた。
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