1 / 56
序章 追放
終わりの始まり
しおりを挟む
「とうとう出来た……」
俺は手の中の紫色に光る宝石を見て感慨に震えた。拳大の石は錬金術の秘奥を全て結集して造られた叡智の輝きを発してきらきらと輝いている。
「やりましたね! これでもうこの国は魔物の脅威に悩むことはありません!」
傍らで頷くのは俺の一番弟子のクルトだ。
俺、オルメイア魔法王国の宮廷錬金術師アルスはこの一年、生活のほぼすべてをこの“賢者の石”の開発に捧げてきた。“賢者の石”は膨大な魔力を含んだ石で、王国全土に魔物避けの結界を張り巡らせるという世紀の発明品だ。俺の持てる知識を全て使い、王国の力で最高の素材と研究設備を整え、それでも何回も失敗を繰り返しながらようやく完成させた。
ここオルメイア魔法王国は西に魔王と呼ばれる強大な力を持つ魔族が暮らす土地と接しており、長らく魔族と戦い続けてきた。戦っている兵士だけでなく侵略された村では畑を踏み荒らされ、男は殺され女は連れ去られた。
だが、それももう終わりだ。この石が実用化されればこれから魔族はこの国に入ってくることは出来なくなるだろう。
「やった、俺はついにやったんだ……」
そう叫ぶと急に全身が眠気に包まれる。思い返してみれば石が完成に近づいてからは興奮のあまり睡眠どころではなかった。だからここ数日俺は一睡もしていない。が、完成による達成感と安堵によりその緊張の糸が一気に解けたのだろう。一度心ゆくまで眠って、その後王宮に石を献上しにいこう。
そう思った次の瞬間、俺の意識は途絶えていた。
「ふわぁ~、よく寝た」
夢も見ずに熟睡した俺はゆっくりと目を覚ます。
昨日石が完成したのは夕方ごろだった気がするが、すでに日も高く昇っている。俺は疲れと安堵と達成感で半日以上も眠り続けていたらしい。しかも工房でテーブルに突っ伏してしまったため、身体が痛い。
俺は朝食を食べて服を着替えると石を持って報告に行こうとする。が、そこでふと石がなくなっていることに気づく。
「あれ、どこ置いたかな。おーい、クルト」
完成した喜びと疲労により昨日の記憶は定かではない。どこか変なところに置いたまま眠ってしまったのかと思いつつ資料や素材が乱雑に散らかっている自室を探しつつクルトを呼ぶ。が、石は見つからないしクルトもやってこない。
何か変だな、と思うがこの時は単純に部屋が汚いせいだと思っていた。俺は一度研究に熱中すると他のことに手がつかなくなる性格なので、工房内には実験道具や資料、それから食事の残りなどが散らかっている。
少し探しても石は見つからず、やがて俺はトイレに行くために工房を出る。
本来工房の外に俺や弟子たちの部屋はあるのだが、最近は工房から一歩も出なかったので工房が実質家のようになっていた。工房から一歩出ると外で弟子たちが何気ない会話をしているのが聞こえる。
「いやあ、まさかクルトさんが賢者の石を発明するとは思わなかったな」
「確かに。俺は絶対アルス師匠が先だと思っていたが」
「世の中何があるか分からんな」
俺は弟子たちが何を話しているのか理解出来なかった。
しかし、意味は分からなくとも全身を嫌な予感が駆け巡る。
「おい、どういうことだ!?」
俺は雑談をしている二人にくってかかる。いきなり血走った目で話しかけてきた俺に対して二人はぎょっとした表情になる。
「ど、どうしたんですか? ほら、今朝から話題になってるじゃないですか、クルトさんがついに賢者の石を発明したって」
「ていうか師匠もずっと一緒に研究してたじゃないですか」
「何で師匠が知らないんですか?」
二人は何を当然な、とでも言いたげに答える。
が、もしこの二人の言っていることが本当なら聞き捨てならない。俺は二人の胸倉を掴む勢いで尋ねる。
「何だと? それは本当か!?」
すると一人が呆れた顔で言った。
「本当も何も……今朝がたクルトさんが石を持って王宮へ報告に行ってたじゃないですか」
「違う、確かにあいつは俺を手伝ってくれたが、開発したのは俺だ!」
叫ぶなり俺は王宮に駆けだした。
クルトは弟子の中でもとりわけ研究熱心で、唯一賢者の石研究についてこられた人間だ。他の弟子では言い方は悪いが、いても邪魔になるだけだった。クルトも俺と同じように睡眠時間を削って過酷な研究に付き合ってくれていたが、まさかそれが手柄を横取りするためだったとは……。
そんな兆候がなかったか、と思い返してみるが石のことにしか意識を向けていなかったので彼のことは何も思い出せない。
「くそ、だが落ち着け。客観的に見れば俺の発明であることは明らかだ。第一王女殿下に言えばすぐに分かってもらえるはず」
この国は魔法王国と呼ばれるように魔法の研究が盛んで、王族といえども各自何等かの魔法の知識を持つよう教育されている。第一王女のエレナは錬金術に詳しいため、俺とクルトの知識の差を披露すればクルトに賢者の石が発明出来ないことぐらいすぐに分かるはずだ。
王宮に入ると俺はとりあえずすれ違った警備兵に尋ねる。
「クルトは今どこにいる!?」
「第一王女殿下の部屋に」
俺が血走った形相で尋ねると警備兵は脅えた表情で答えてくれる。
この時俺は「それなら話が早い」と思ってしまったが冷静に考えれば二人が一緒にいることの不自然さをもう少し考えるべきだった。錬金術に詳しいエレナと下手に話せばクルトの嘘は露見するかもしれない。それでも一緒にいるということは。
だが、この時の俺は興奮のあまりそこまで思考が回らなかった。
俺は手の中の紫色に光る宝石を見て感慨に震えた。拳大の石は錬金術の秘奥を全て結集して造られた叡智の輝きを発してきらきらと輝いている。
「やりましたね! これでもうこの国は魔物の脅威に悩むことはありません!」
傍らで頷くのは俺の一番弟子のクルトだ。
俺、オルメイア魔法王国の宮廷錬金術師アルスはこの一年、生活のほぼすべてをこの“賢者の石”の開発に捧げてきた。“賢者の石”は膨大な魔力を含んだ石で、王国全土に魔物避けの結界を張り巡らせるという世紀の発明品だ。俺の持てる知識を全て使い、王国の力で最高の素材と研究設備を整え、それでも何回も失敗を繰り返しながらようやく完成させた。
ここオルメイア魔法王国は西に魔王と呼ばれる強大な力を持つ魔族が暮らす土地と接しており、長らく魔族と戦い続けてきた。戦っている兵士だけでなく侵略された村では畑を踏み荒らされ、男は殺され女は連れ去られた。
だが、それももう終わりだ。この石が実用化されればこれから魔族はこの国に入ってくることは出来なくなるだろう。
「やった、俺はついにやったんだ……」
そう叫ぶと急に全身が眠気に包まれる。思い返してみれば石が完成に近づいてからは興奮のあまり睡眠どころではなかった。だからここ数日俺は一睡もしていない。が、完成による達成感と安堵によりその緊張の糸が一気に解けたのだろう。一度心ゆくまで眠って、その後王宮に石を献上しにいこう。
そう思った次の瞬間、俺の意識は途絶えていた。
「ふわぁ~、よく寝た」
夢も見ずに熟睡した俺はゆっくりと目を覚ます。
昨日石が完成したのは夕方ごろだった気がするが、すでに日も高く昇っている。俺は疲れと安堵と達成感で半日以上も眠り続けていたらしい。しかも工房でテーブルに突っ伏してしまったため、身体が痛い。
俺は朝食を食べて服を着替えると石を持って報告に行こうとする。が、そこでふと石がなくなっていることに気づく。
「あれ、どこ置いたかな。おーい、クルト」
完成した喜びと疲労により昨日の記憶は定かではない。どこか変なところに置いたまま眠ってしまったのかと思いつつ資料や素材が乱雑に散らかっている自室を探しつつクルトを呼ぶ。が、石は見つからないしクルトもやってこない。
何か変だな、と思うがこの時は単純に部屋が汚いせいだと思っていた。俺は一度研究に熱中すると他のことに手がつかなくなる性格なので、工房内には実験道具や資料、それから食事の残りなどが散らかっている。
少し探しても石は見つからず、やがて俺はトイレに行くために工房を出る。
本来工房の外に俺や弟子たちの部屋はあるのだが、最近は工房から一歩も出なかったので工房が実質家のようになっていた。工房から一歩出ると外で弟子たちが何気ない会話をしているのが聞こえる。
「いやあ、まさかクルトさんが賢者の石を発明するとは思わなかったな」
「確かに。俺は絶対アルス師匠が先だと思っていたが」
「世の中何があるか分からんな」
俺は弟子たちが何を話しているのか理解出来なかった。
しかし、意味は分からなくとも全身を嫌な予感が駆け巡る。
「おい、どういうことだ!?」
俺は雑談をしている二人にくってかかる。いきなり血走った目で話しかけてきた俺に対して二人はぎょっとした表情になる。
「ど、どうしたんですか? ほら、今朝から話題になってるじゃないですか、クルトさんがついに賢者の石を発明したって」
「ていうか師匠もずっと一緒に研究してたじゃないですか」
「何で師匠が知らないんですか?」
二人は何を当然な、とでも言いたげに答える。
が、もしこの二人の言っていることが本当なら聞き捨てならない。俺は二人の胸倉を掴む勢いで尋ねる。
「何だと? それは本当か!?」
すると一人が呆れた顔で言った。
「本当も何も……今朝がたクルトさんが石を持って王宮へ報告に行ってたじゃないですか」
「違う、確かにあいつは俺を手伝ってくれたが、開発したのは俺だ!」
叫ぶなり俺は王宮に駆けだした。
クルトは弟子の中でもとりわけ研究熱心で、唯一賢者の石研究についてこられた人間だ。他の弟子では言い方は悪いが、いても邪魔になるだけだった。クルトも俺と同じように睡眠時間を削って過酷な研究に付き合ってくれていたが、まさかそれが手柄を横取りするためだったとは……。
そんな兆候がなかったか、と思い返してみるが石のことにしか意識を向けていなかったので彼のことは何も思い出せない。
「くそ、だが落ち着け。客観的に見れば俺の発明であることは明らかだ。第一王女殿下に言えばすぐに分かってもらえるはず」
この国は魔法王国と呼ばれるように魔法の研究が盛んで、王族といえども各自何等かの魔法の知識を持つよう教育されている。第一王女のエレナは錬金術に詳しいため、俺とクルトの知識の差を披露すればクルトに賢者の石が発明出来ないことぐらいすぐに分かるはずだ。
王宮に入ると俺はとりあえずすれ違った警備兵に尋ねる。
「クルトは今どこにいる!?」
「第一王女殿下の部屋に」
俺が血走った形相で尋ねると警備兵は脅えた表情で答えてくれる。
この時俺は「それなら話が早い」と思ってしまったが冷静に考えれば二人が一緒にいることの不自然さをもう少し考えるべきだった。錬金術に詳しいエレナと下手に話せばクルトの嘘は露見するかもしれない。それでも一緒にいるということは。
だが、この時の俺は興奮のあまりそこまで思考が回らなかった。
0
お気に入りに追加
3,296
あなたにおすすめの小説
裏庭が裏ダンジョンでした@完結
まっど↑きみはる
ファンタジー
結界で隔離されたど田舎に住んでいる『ムツヤ』。彼は裏庭の塔が裏ダンジョンだと知らずに子供の頃から遊び場にしていた。
裏ダンジョンで鍛えた力とチート級のアイテムと、アホのムツヤは夢を見て外の世界へと飛び立つが、早速オークに捕らえれてしまう。
そこで知る憧れの世界の厳しく、残酷な現実とは……?
挿絵結構あります
「お前のような奴はパーティーに必要ない」と追放された錬金術師は自由に生きる~ポーション作ってたらいつの間にか最強になってました~
平山和人
ファンタジー
錬金術師のカイトは役立たずを理由にパーティーから追放されてしまう。自由を手に入れたカイトは世界中を気ままに旅することにした。
しかし、カイトは気づいていなかった。彼の作るポーションはどんな病気をも治す万能薬であることを。
カイトは旅をしていくうちに、薬神として崇められることになるのだが、彼は今日も無自覚に人々を救うのであった。
一方、カイトを追放したパーティーはカイトを失ったことで没落の道を歩むことになるのであった。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
長女は家族を養いたい! ~凍死から始まるお仕事冒険記~
灰色サレナ
ファンタジー
とある片田舎で貧困の末に殺された3きょうだい。
その3人が目覚めた先は日本語が通じてしまうのに魔物はいるわ魔法はあるわのファンタジー世界……そこで出会った首が取れるおねーさん事、アンドロイドのエキドナ・アルカーノと共に大陸で一番大きい鍛冶国家ウェイランドへ向かう。
魔物が生息する世界で生き抜こうと弥生は真司と文香を護るためギルドへと就職、エキドナもまた家族を探すという目的のために弥生と生活を共にしていた。
首尾よく仕事と家、仲間を得た弥生は別世界での生活に慣れていく、そんな中ウェイランド王城での見学イベントで不思議な男性に狙われてしまう。
訳も分からぬまま再び死ぬかと思われた時、新たな来訪者『神楽洞爺』に命を救われた。
そしてひょんなことからこの世界に実の両親が生存していることを知り、弥生は妹と弟を守りつつ、生活向上に全力で遊んでみたり、合流するために路銀稼ぎや体力づくり、なし崩し的に侵略者の撃退に奮闘する。
座敷童や女郎蜘蛛、古代の優しき竜。
全ての家族と仲間が集まる時、物語の始まりである弥生が選んだ道がこの世界の始まりでもあった。
ほのぼののんびり、時たまハードな弥生の家族探しの物語
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
上流階級はダンジョンマスター!?そんな世界で僕は下克上なんて求めません!!
まったりー
ファンタジー
転生した主人公は、平民でありながらダンジョンを作る力を持って生まれ、その力を持った者の定めとなる貴族入りが確定します。
ですが主人公は、普通の暮らしを目指し目立たない様振る舞いますが、ダンジョンを作る事しか出来ない能力な為、奮闘してしまいます。
都市伝説と呼ばれて
松虫大
ファンタジー
アルテミラ王国の辺境カモフの地方都市サザン。
この街では十年程前からある人物の噂が囁かれていた。
曰く『領主様に隠し子がいるらしい』
曰く『領主様が密かに匿い、人知れず塩坑の奥で育てている子供がいるそうだ』
曰く『かつて暗殺された子供が、夜な夜な復習するため街を徘徊しているらしい』
曰く『路地裏や屋根裏から覗く目が、言うことを聞かない子供をさらっていく』
曰く『領主様の隠し子が、フォレスの姫様を救ったそうだ』等々・・・・
眉唾な噂が大半であったが、娯楽の少ない土地柄だけにその噂は尾鰭を付けて広く広まっていた。
しかし、その子供の姿を実際に見た者は誰もおらず、その存在を信じる者はほとんどいなかった。
いつしかその少年はこの街の都市伝説のひとつとなっていた。
ある年、サザンの春の市に現れた金髪の少年は、街の暴れん坊ユーリに目を付けられる。
この二人の出会いをきっかけに都市伝説と呼ばれた少年が、本当の伝説へと駆け上っていく異世界戦記。
小説家になろう、カクヨムでも公開してましたが、この度アルファポリスでも公開することにしました。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる