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第一章
3. 婚約者の責務
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その後、様子見に来たメイドと入れ違いで現れたのは、予想外の人物だった。
「気づいたか、イザベル」
「ジークフリート様! どうしてここに?」
彼はフローリアに花束を渡していた。白薔薇の貴公子らしく、純白の薔薇を彼女に差し出していたはずだ。
なのになぜ、イザベルの家にいるのか。フローリアはいいのかと、心配になってしまう。
そんな心情を見透かしてか、ジークフリートは顔を一瞬しかめた。そのままベッドそばにある椅子に座り、至極真面目な顔で答える。
「どうしてもこうしても、君は僕の婚約者だろう。婚約者が倒れたのならば心配にもなる。だいぶうなされていたようだが、もう大丈夫なのか」
「……え、うなされていました?」
「ああ。崖がどうのこうの、人生は儚いだの、何やら悲愴めいた言葉をつぶやいていた」
恥ずかしい。穴があったら入りたい。
「……申し訳ございません」
「謝る必要はない。体調が悪かったのなら、無理して参加する必要はないというだけだ。それにいつも言うが、僕のことはジークと呼ぶように」
「ジーク様……」
「様づけもいらない。婚約者なのだから、二人きりの時ぐらい呼び捨てで構わない」
ジークフリートは素っ気ない口調で顔を背けたが、その両耳は少し赤い。もしや、彼も太陽にやられて熱っぽいのではないだろうか。
「ええと、あの……ジーク? わたし……わたくしはもう大丈夫です」
「そうか。それならいい」
「お耳が少し赤いようですが、発熱などの症状はありませんか? 医師を呼んで参りましょうか」
イザベルが言うと、ジークフリートはすぐさま立ち上がった。
「僕は大丈夫だ。君が元気そうで安心した。急用を思い出したので、これで失礼する」
「あ、はい。ご心配をおかけしました。どうぞ、お気をつけて」
できるだけ自然に見えるように、笑顔で見送る。ジークフリートはばつが悪そうに目をそらし、宣言どおりに退室していった。
何か機嫌を損ねるようなことをしてしまっただろうか。イザベルは首を傾げ、その原因を考える。
(うーん……やっぱり思いつかない。本当に用事を思い出しただけなのかも)
ドアを閉めた向こう側で、ジークフリートが赤面した顔を手で覆っていることなど、イザベルには想像できるはずもなかった。
*
過保護なメイド長から自室待機を厳命され、イザベルは手持ち無沙汰になっていた。
「……暇ね」
仕方なしに、枕代わりにしているクッションの下に隠しておいた娯楽小説を取り出し、しおりを挟んだページを開く。
これは今、庶民の間で流行している恋愛小説だ。身分違いの恋というテーマに、何度も引き離されるところが切ないラブロマンスとして、大ヒットしている。隠れて愛読している貴族の子女も少なくなく、イザベルもその一人だ。
「そうそう、この子も悪役令嬢なのよね。同情するわ」
今まではヒロインに無理難題をふりかけ、なんて女だ、と思っていたが、今は同じ側の人間として感情移入してしまう。きっと、悪役令嬢も苦労しているに違いない。
典型的な悪役を演じるのも相当な労力だと思う。
(わたくしは……悪役令嬢にはならない。なってはいけない)
自分に言い聞かせていると、ドアを控えめにノックする音が聞こえた。
「イザベル様。起きていらっしゃいますか?」
「ええ、起きているわよ」
「失礼いたします」
一礼して入室したのは、エルライン伯爵家の執事見習いでもあるリシャール。イザベルより一つ年下だが、幼少の時から屋敷に仕えていたため兄弟感覚で育った仲だ。
しかし、イザベル専属の執事になってからというもの、距離を置いて話すようになってしまった。たまに見せる笑顔も、ピュアを装った限りなくブラックな笑顔に変わった。
「体調はいかがでございますか?」
「ええ、もうすっかり大丈夫よ。それより、あなたはお父様の商談についていったのではなくて?」
「本日の商談は早めに終わりました。お嬢様がお倒れになる前にお助けする立場でありながら、このような事態になってしまい、申し訳ございません」
リシャールの伏せた睫毛がかすかに揺れ、イザベルは慌てた。
「倒れたのはあなたのせいではないわ。自己管理ができていなかっただけのこと。気に病むことは何ひとつないのよ」
「ですが……お嬢様つきの執事として反省しなければ」
実は、リシャールも乙女ゲームの攻略対象の一人だ。
ゲーム内での愛称は「黒薔薇の執事」だった。実際には執事はまだ見習いなのだが、仕事はいつも完璧で文句のつけどころがない。父親と母親からの信頼も厚い。
下手したら実の娘よりも一目置かれている存在だ。ただ、気に病みやすいのが短所でもある。
(黒薔薇を背景にしたイベントスチルは、ちょっと迫力があったのよね)
彼のイベントスチルは美しいものの、薔薇のゲージが上昇するたび、鎖や格子つき窓などが一緒に描かれることも珍しくない。
そして、黒薔薇の花言葉には「あなたはあくまで私のもの」、「憎しみや恨み」、「決して滅びることのない愛」など物騒な愛が多い。唯一マシだと思えるのは「永遠の愛」だろうか。
黒薔薇の執事は、ずっとヒロインを陰で支えてきた。そのうち、心に秘めたる想いを抱くが、それを表面には決して出さない。
だからこそ、そんな彼の心をひとたび暴いてしまえば、もう取り返しがつかない。
一途すぎる愛は重すぎる愛に変貌し、敵にすると厄介な性質をもつ。要約すると、愛をこじらせがちなのが玉にキズという、できれば関わりたくないタイプである。
(……黒薔薇の執事だと思うと、今までどおりに振る舞えるか自信がないわ)
悶々としていると、翡翠の瞳が間近に迫っていた。思わず息を呑む。
「お嬢様? 私の話を聞いていますか?」
疑いのまなざしで見つめられ、イザベルは瞬きを繰り返す。
(どうしよう、全然聞いていなかった。というか、距離が近すぎでしょコレ……っ)
いくら物思いにふけっていたからといって、寿命を縮ませるような真似は自重していただきたい。
及び腰で目線を泳がすが、至近距離にまで詰め寄られたせいで逃げ道がない。
「えっ、ええと……なんだったかしら……」
「ですから帰り際、ジークフリート様から今週末にオペラ鑑賞のお誘いがありました。参加でよろしいですね?」
「……あ、オペラね。ええ、もちろん。行くわ」
社交界デビューを果たしてからというもの、こうしたお誘いは珍しくない。婚約者の義務感からだろうが、ジークフリートとは定期的に会っている。そして、毎回さりげないプレゼントも用意してくれているのだ。
(白薔薇の貴公子って……本当にマメよね)
しかし、この関係もまもなく解消となるだろう。これからは、ゲームのヒロインであるフローリアが彼の横に立つ。そうなると、あの優しい瞳が向けられるのはイザベルではなくなる。
だがその場面を想像すると、ズキリと胸が痛む。
婚約解消となれば、婚約者の役を無理に演じる必要もなくなるのに、何かスッキリしない。このモヤモヤとした気持ちはなんだろう。
(これってあれかしら、幼なじみに彼女ができてさびしくなる、みたいな……?)
ジークフリートとの付き合いも、かれこれ十年以上になる。長年の付き合いになるのだから、さびしくなるのは当然だろう。イザベルはそう結論づけ、窓辺に生けてある一輪の薔薇を見つめた。
「気づいたか、イザベル」
「ジークフリート様! どうしてここに?」
彼はフローリアに花束を渡していた。白薔薇の貴公子らしく、純白の薔薇を彼女に差し出していたはずだ。
なのになぜ、イザベルの家にいるのか。フローリアはいいのかと、心配になってしまう。
そんな心情を見透かしてか、ジークフリートは顔を一瞬しかめた。そのままベッドそばにある椅子に座り、至極真面目な顔で答える。
「どうしてもこうしても、君は僕の婚約者だろう。婚約者が倒れたのならば心配にもなる。だいぶうなされていたようだが、もう大丈夫なのか」
「……え、うなされていました?」
「ああ。崖がどうのこうの、人生は儚いだの、何やら悲愴めいた言葉をつぶやいていた」
恥ずかしい。穴があったら入りたい。
「……申し訳ございません」
「謝る必要はない。体調が悪かったのなら、無理して参加する必要はないというだけだ。それにいつも言うが、僕のことはジークと呼ぶように」
「ジーク様……」
「様づけもいらない。婚約者なのだから、二人きりの時ぐらい呼び捨てで構わない」
ジークフリートは素っ気ない口調で顔を背けたが、その両耳は少し赤い。もしや、彼も太陽にやられて熱っぽいのではないだろうか。
「ええと、あの……ジーク? わたし……わたくしはもう大丈夫です」
「そうか。それならいい」
「お耳が少し赤いようですが、発熱などの症状はありませんか? 医師を呼んで参りましょうか」
イザベルが言うと、ジークフリートはすぐさま立ち上がった。
「僕は大丈夫だ。君が元気そうで安心した。急用を思い出したので、これで失礼する」
「あ、はい。ご心配をおかけしました。どうぞ、お気をつけて」
できるだけ自然に見えるように、笑顔で見送る。ジークフリートはばつが悪そうに目をそらし、宣言どおりに退室していった。
何か機嫌を損ねるようなことをしてしまっただろうか。イザベルは首を傾げ、その原因を考える。
(うーん……やっぱり思いつかない。本当に用事を思い出しただけなのかも)
ドアを閉めた向こう側で、ジークフリートが赤面した顔を手で覆っていることなど、イザベルには想像できるはずもなかった。
*
過保護なメイド長から自室待機を厳命され、イザベルは手持ち無沙汰になっていた。
「……暇ね」
仕方なしに、枕代わりにしているクッションの下に隠しておいた娯楽小説を取り出し、しおりを挟んだページを開く。
これは今、庶民の間で流行している恋愛小説だ。身分違いの恋というテーマに、何度も引き離されるところが切ないラブロマンスとして、大ヒットしている。隠れて愛読している貴族の子女も少なくなく、イザベルもその一人だ。
「そうそう、この子も悪役令嬢なのよね。同情するわ」
今まではヒロインに無理難題をふりかけ、なんて女だ、と思っていたが、今は同じ側の人間として感情移入してしまう。きっと、悪役令嬢も苦労しているに違いない。
典型的な悪役を演じるのも相当な労力だと思う。
(わたくしは……悪役令嬢にはならない。なってはいけない)
自分に言い聞かせていると、ドアを控えめにノックする音が聞こえた。
「イザベル様。起きていらっしゃいますか?」
「ええ、起きているわよ」
「失礼いたします」
一礼して入室したのは、エルライン伯爵家の執事見習いでもあるリシャール。イザベルより一つ年下だが、幼少の時から屋敷に仕えていたため兄弟感覚で育った仲だ。
しかし、イザベル専属の執事になってからというもの、距離を置いて話すようになってしまった。たまに見せる笑顔も、ピュアを装った限りなくブラックな笑顔に変わった。
「体調はいかがでございますか?」
「ええ、もうすっかり大丈夫よ。それより、あなたはお父様の商談についていったのではなくて?」
「本日の商談は早めに終わりました。お嬢様がお倒れになる前にお助けする立場でありながら、このような事態になってしまい、申し訳ございません」
リシャールの伏せた睫毛がかすかに揺れ、イザベルは慌てた。
「倒れたのはあなたのせいではないわ。自己管理ができていなかっただけのこと。気に病むことは何ひとつないのよ」
「ですが……お嬢様つきの執事として反省しなければ」
実は、リシャールも乙女ゲームの攻略対象の一人だ。
ゲーム内での愛称は「黒薔薇の執事」だった。実際には執事はまだ見習いなのだが、仕事はいつも完璧で文句のつけどころがない。父親と母親からの信頼も厚い。
下手したら実の娘よりも一目置かれている存在だ。ただ、気に病みやすいのが短所でもある。
(黒薔薇を背景にしたイベントスチルは、ちょっと迫力があったのよね)
彼のイベントスチルは美しいものの、薔薇のゲージが上昇するたび、鎖や格子つき窓などが一緒に描かれることも珍しくない。
そして、黒薔薇の花言葉には「あなたはあくまで私のもの」、「憎しみや恨み」、「決して滅びることのない愛」など物騒な愛が多い。唯一マシだと思えるのは「永遠の愛」だろうか。
黒薔薇の執事は、ずっとヒロインを陰で支えてきた。そのうち、心に秘めたる想いを抱くが、それを表面には決して出さない。
だからこそ、そんな彼の心をひとたび暴いてしまえば、もう取り返しがつかない。
一途すぎる愛は重すぎる愛に変貌し、敵にすると厄介な性質をもつ。要約すると、愛をこじらせがちなのが玉にキズという、できれば関わりたくないタイプである。
(……黒薔薇の執事だと思うと、今までどおりに振る舞えるか自信がないわ)
悶々としていると、翡翠の瞳が間近に迫っていた。思わず息を呑む。
「お嬢様? 私の話を聞いていますか?」
疑いのまなざしで見つめられ、イザベルは瞬きを繰り返す。
(どうしよう、全然聞いていなかった。というか、距離が近すぎでしょコレ……っ)
いくら物思いにふけっていたからといって、寿命を縮ませるような真似は自重していただきたい。
及び腰で目線を泳がすが、至近距離にまで詰め寄られたせいで逃げ道がない。
「えっ、ええと……なんだったかしら……」
「ですから帰り際、ジークフリート様から今週末にオペラ鑑賞のお誘いがありました。参加でよろしいですね?」
「……あ、オペラね。ええ、もちろん。行くわ」
社交界デビューを果たしてからというもの、こうしたお誘いは珍しくない。婚約者の義務感からだろうが、ジークフリートとは定期的に会っている。そして、毎回さりげないプレゼントも用意してくれているのだ。
(白薔薇の貴公子って……本当にマメよね)
しかし、この関係もまもなく解消となるだろう。これからは、ゲームのヒロインであるフローリアが彼の横に立つ。そうなると、あの優しい瞳が向けられるのはイザベルではなくなる。
だがその場面を想像すると、ズキリと胸が痛む。
婚約解消となれば、婚約者の役を無理に演じる必要もなくなるのに、何かスッキリしない。このモヤモヤとした気持ちはなんだろう。
(これってあれかしら、幼なじみに彼女ができてさびしくなる、みたいな……?)
ジークフリートとの付き合いも、かれこれ十年以上になる。長年の付き合いになるのだから、さびしくなるのは当然だろう。イザベルはそう結論づけ、窓辺に生けてある一輪の薔薇を見つめた。
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