王族の婚姻に振り回された聖女ですが、幸せを見つけました

「クレア嬢、お初にお目にかかります。ジュリアン・シェラ・ディクスと申します。このたびは急な縁談となってしまいましたが、どうぞよろしくお願いいたします」
「――はじ、めまして……?」

貧乏男爵令嬢から一転、聖女になったクレア。国中の瘴気を払った後、待っていたのは第一王子との婚姻だった。だが予想外の事態が起きて婚約者は第二王子になる。これは、孤独な聖女と、お忍びで下町に通っていた年下王子が想いを打ち明けるまでの話。

※「聖女との婚約はお断りです!僕には心に決めた婚約者がいるので。」はユリシーズ視点、こちらは聖女視点の後日談になります。前作未読でも問題なく読めます。
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