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「236話」
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程なくして中村からメッセージが届くが……そこに書いてあったのは予想していたのと少し異なる内容だった。
イースのことだから、どうせ暇になって中村と遊ぼう……もとい中村で遊ぶために家に引っ張り込もうとしているもんだと思ってたんだよね。
「お腹空いたから……え、中村が食料?」
どうもイースは腹を空かせているようで、それで中村を家に……つい中村を食うのかとか思ってしまったが、さすがにそれはないか。
もうちょい詳しく。と中村にメッセージを送ろう。
これだけじゃよく分からんぞっ。
そんな訳で中村から出来るだけ詳しく状況を教えてもらった結果、あることが判明した。
「まじかよ……」
あの生首……ごはん食べるんだってさ。
いやいや、おかしいだろっ。くったものどこいってるのさ。
食ったら食っただけ、地面に一直線じゃないか。
……まあ、仮に喉から奥が不思議空間で胃に繋がってるとしてもだ。
俺、あいつが飯を食ってる場面をみたことないんだけどな。
俺とクロが食事している時も興味示した様子すらないし……てっきり鉢植えした結果、地面から養分でもとってるのかと思って、深く考えてなかったんだけどさー……。
だけどさーっ。
今まであいつ何を食べてたんだって話になるわけで。
食料が減った様子はないから……たぶんだけど、クロのカリカリとか食べてたんじゃないだろうか。
他に食べるもの無さそうだし……。
俺たちにばれないようにコソコソとカリカリを拝借していたと……ちょっとその場面を想像すると可哀そうになってくるんですけど!
「中村には悪いけど、お願いするっきゃないか……」
くそう……なんか罪悪感でいっぱいだよ。
別にさ、イースのことが好きって訳じゃないし、むしろこのクソ生首めとか思っているけど、だからと言ってご飯を上げないとかそういったいじめをしたい訳ではないのだ。
憎かろうが可哀想なのはダメなのだよ俺は……。
中村に内容は理解したって事と、申し訳ないけどイースにご飯を買ってあげて……とメッセージを送っておく。
もちろん後で代金は払うし、お礼もすると伝える。
中村からは別にいいぞと返事が来たけど、ここはきっちり返すつもりだ。
「……ナイフ気に入ってたよな。よし、買って帰るか」
そうなるとカラフルなケーキとかだけじゃあんまりなので、それとは別に買っておこうと思う。
候補としては、例のベジタリアンの祖父が経営しているお店。あそこでよさげなナイフとかあれば買おうと思う。
今のナイフも中村は結構気にいって使っているしね。ものは良いはずだ。
「……寝起きから疲れた」
本当なら寝起きって、昨日の疲れが取れて元気になってるはずだよね。
さっきので朝からどっと疲れたよ……とりあえず北上さん起こすか。なんだって机の上で寝てるんだろうね、本当。
うつぶせになっているならわかるよ? 仰向けだからねっ。
「北上さんおきてー。朝ですよー」
「んー……あと3時間」
なげえな、おい。
「ん、んあー……ちょ、ちょっとまった。起きる、起きるからすとーっぷ」
どうするべ。と思っていたら、いつの間にか起きていたクロが机の上に乗り、北上さんの顔を前足で揉みだした。
なかなか羨ましい光景である。
「……おはよー」
「おはようございます。飯食ってシャワーでも浴びて今日も狩りいきますか」
「……おー」
眠そうだな。
朝は弱いのかもしれないね。
とりあえず朝は軽くベーコンエッグとパンとサラダとスープですませて……まあ朝にしては割と豪勢な気もするけど、これぐらい食わないと昼まで持たないからね。
まあ、そんな感じで食事を済ませてシャワー浴びて着替えてダンジョンの休憩所へと三人で向かった。
ちょっと早めに来たこともあって、最初は人はまばらだったけどすぐに全員揃ったよ。
「よっし。じゃあ予定通り次の階層で狩りましょうか」
一昨日の時点で、目標数は狩り終えたので今日は次の階層へと向かう。
そこでひたすら狩りまくって、最終日までにどうにか目標数を狩る……そんな予定である。
米軍の人らの精神が多少不安定になってきているけど、一日休暇いれてリフレッシュしたし、最終日まではたぶん持つだろう。
一つ深い階層に行くということで、移動手段は車となった。
以前、うっかり車を真っ二つにしてしまったので、今度は気を付けるようにしよう。
移動中はまあ暇なので、自然と次の階層についてみんなと話すことになる。
「次はまともな相手だといいがな」
そう言うのは都丸さんだ。
これを聞いた他の隊員さんも同感だとばかりに頷いている。
もちろん俺もです。
「もうきしょいのは勘弁っす!」
「さすがに次はまともなのでるだろうよ」
「それフラグ……」
「変なのでたら太田さんのせいですよ」
「なんだとう!」
フラグ……立たないといいなあ。
あのカマドウマみたいのは本当にきつかった。
日本ではあそこまでヤバいのは……ああ、コボルトとかと一緒に出てきたやつが、かなりきもかったかな。目から触手ウネウネしてたし……ただ、カマドウマはあれとはまた違ったヤバさがあるんだよねえ。
うーん……次の階層も不安しかねえ。
フラグが折れることを祈るしかないですねこれは。
「ほらあ! やっぱ変なのでたじゃん!」
「俺が悪いのか!?」
太田さんが悪い。
ぎゃーぎゃー騒ぐ隊員さんたち……あと俺もだけど。
そんなのお構いなしとばかりに敵は迫ってくる。
今回の敵は……なんだろう。
例えるなら……六本足のワニが近いかな。
ただし顔がちょっとあれだ。
普通のワニって口は縦に開くよね。でもこいつは横に開くのだ。
頭部には目がびっしり生えていて……シュモクザメみたいに横に広い。
もう見た目が無理。
イースのことだから、どうせ暇になって中村と遊ぼう……もとい中村で遊ぶために家に引っ張り込もうとしているもんだと思ってたんだよね。
「お腹空いたから……え、中村が食料?」
どうもイースは腹を空かせているようで、それで中村を家に……つい中村を食うのかとか思ってしまったが、さすがにそれはないか。
もうちょい詳しく。と中村にメッセージを送ろう。
これだけじゃよく分からんぞっ。
そんな訳で中村から出来るだけ詳しく状況を教えてもらった結果、あることが判明した。
「まじかよ……」
あの生首……ごはん食べるんだってさ。
いやいや、おかしいだろっ。くったものどこいってるのさ。
食ったら食っただけ、地面に一直線じゃないか。
……まあ、仮に喉から奥が不思議空間で胃に繋がってるとしてもだ。
俺、あいつが飯を食ってる場面をみたことないんだけどな。
俺とクロが食事している時も興味示した様子すらないし……てっきり鉢植えした結果、地面から養分でもとってるのかと思って、深く考えてなかったんだけどさー……。
だけどさーっ。
今まであいつ何を食べてたんだって話になるわけで。
食料が減った様子はないから……たぶんだけど、クロのカリカリとか食べてたんじゃないだろうか。
他に食べるもの無さそうだし……。
俺たちにばれないようにコソコソとカリカリを拝借していたと……ちょっとその場面を想像すると可哀そうになってくるんですけど!
「中村には悪いけど、お願いするっきゃないか……」
くそう……なんか罪悪感でいっぱいだよ。
別にさ、イースのことが好きって訳じゃないし、むしろこのクソ生首めとか思っているけど、だからと言ってご飯を上げないとかそういったいじめをしたい訳ではないのだ。
憎かろうが可哀想なのはダメなのだよ俺は……。
中村に内容は理解したって事と、申し訳ないけどイースにご飯を買ってあげて……とメッセージを送っておく。
もちろん後で代金は払うし、お礼もすると伝える。
中村からは別にいいぞと返事が来たけど、ここはきっちり返すつもりだ。
「……ナイフ気に入ってたよな。よし、買って帰るか」
そうなるとカラフルなケーキとかだけじゃあんまりなので、それとは別に買っておこうと思う。
候補としては、例のベジタリアンの祖父が経営しているお店。あそこでよさげなナイフとかあれば買おうと思う。
今のナイフも中村は結構気にいって使っているしね。ものは良いはずだ。
「……寝起きから疲れた」
本当なら寝起きって、昨日の疲れが取れて元気になってるはずだよね。
さっきので朝からどっと疲れたよ……とりあえず北上さん起こすか。なんだって机の上で寝てるんだろうね、本当。
うつぶせになっているならわかるよ? 仰向けだからねっ。
「北上さんおきてー。朝ですよー」
「んー……あと3時間」
なげえな、おい。
「ん、んあー……ちょ、ちょっとまった。起きる、起きるからすとーっぷ」
どうするべ。と思っていたら、いつの間にか起きていたクロが机の上に乗り、北上さんの顔を前足で揉みだした。
なかなか羨ましい光景である。
「……おはよー」
「おはようございます。飯食ってシャワーでも浴びて今日も狩りいきますか」
「……おー」
眠そうだな。
朝は弱いのかもしれないね。
とりあえず朝は軽くベーコンエッグとパンとサラダとスープですませて……まあ朝にしては割と豪勢な気もするけど、これぐらい食わないと昼まで持たないからね。
まあ、そんな感じで食事を済ませてシャワー浴びて着替えてダンジョンの休憩所へと三人で向かった。
ちょっと早めに来たこともあって、最初は人はまばらだったけどすぐに全員揃ったよ。
「よっし。じゃあ予定通り次の階層で狩りましょうか」
一昨日の時点で、目標数は狩り終えたので今日は次の階層へと向かう。
そこでひたすら狩りまくって、最終日までにどうにか目標数を狩る……そんな予定である。
米軍の人らの精神が多少不安定になってきているけど、一日休暇いれてリフレッシュしたし、最終日まではたぶん持つだろう。
一つ深い階層に行くということで、移動手段は車となった。
以前、うっかり車を真っ二つにしてしまったので、今度は気を付けるようにしよう。
移動中はまあ暇なので、自然と次の階層についてみんなと話すことになる。
「次はまともな相手だといいがな」
そう言うのは都丸さんだ。
これを聞いた他の隊員さんも同感だとばかりに頷いている。
もちろん俺もです。
「もうきしょいのは勘弁っす!」
「さすがに次はまともなのでるだろうよ」
「それフラグ……」
「変なのでたら太田さんのせいですよ」
「なんだとう!」
フラグ……立たないといいなあ。
あのカマドウマみたいのは本当にきつかった。
日本ではあそこまでヤバいのは……ああ、コボルトとかと一緒に出てきたやつが、かなりきもかったかな。目から触手ウネウネしてたし……ただ、カマドウマはあれとはまた違ったヤバさがあるんだよねえ。
うーん……次の階層も不安しかねえ。
フラグが折れることを祈るしかないですねこれは。
「ほらあ! やっぱ変なのでたじゃん!」
「俺が悪いのか!?」
太田さんが悪い。
ぎゃーぎゃー騒ぐ隊員さんたち……あと俺もだけど。
そんなのお構いなしとばかりに敵は迫ってくる。
今回の敵は……なんだろう。
例えるなら……六本足のワニが近いかな。
ただし顔がちょっとあれだ。
普通のワニって口は縦に開くよね。でもこいつは横に開くのだ。
頭部には目がびっしり生えていて……シュモクザメみたいに横に広い。
もう見た目が無理。
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