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「229話」
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別れ際にウィリアムさんに「あ、ウィリアムさんもご一緒にどうぞ」と一言残して、俺とクロは北上さんの部屋へと向かう。ちらりと見えたウィリアムさんの表情がが絶望に彩られていたように見えたが気のせいだろう。逃がさんぞ。
「あー……もう」
部屋に入るなり、小さく息をはいて、俯きがちにそう呟く北上さん。
そんなに腕を組むのが嫌だったのか……とは思わないよ。まだ腕は組んだままだし。
左腕に北上さん。右腕にクロで両手に花? 状態だ。いつもだったら浮かれまくっていただろう。
まあ、なら今のため息は何なのかって話だけど……まあエマ中尉のことが原因だろう。
まさかお邪魔してもいい? と来るとは……日本人が押しに弱いのを分かってらっしゃる。
うーむ、
……北上さんには迷惑かけて申し訳ないなあ。エマ中尉とやりとりしてる時ずっとピリピリしてたし。
と、俺が心配して北上さんへと視線を向けると、ちょうど顔を上げた北上さんと目があった。
「さすがに恥ずかしいね」
そう北上さんは言うと、はにかむように微笑んだ。
「あでっ!?」
突如、後頭部に受けた衝撃で我に返った。
5秒? 10秒? どれぐらいの時間か分からないけれど、俺は北上さんのその様子をみて固まってたらしい。ちょっと反則じゃないですかねっ!?
ちなみに後頭部の衝撃はクロの頭突きによるものだった。
恨めし気に振り替える俺に対しクロは『にゃっ』と不機嫌そうに鳴く。
なにぼーっとしてんのよ、このいくじなし。
押し倒して接吻のひとつやふた……それ以上いけない。
……まあ、そんな感じのことを言ってたヨ。
てかね、30分もすればあの二人が来るわけで、その状態をばっちり見られでもしたら……ああ、でも許可が出るまで入れないか。でも外に二人を放置する訳にもいかんでしょ……。
「さてさて準備しないとねー!」
「そ、そっすね!」
なんて俺が脳内で色々葛藤していると、北上さんが雰囲気を変えるように明るく振る舞うので、俺もそれに乗っかることにする。
いやー。色々と経験値が足らないね。
……もうちょい積極的に絡むようにしようかな。今までちょっと距離感の掴み方が難しくてあれだったけど……うん、そうしよう。
でも日本に帰ってからな。
どこに監視の目があるか分からん状態でいちゃこらする気はねーですわ。
さってと、俺も準備するかー。
と言ってもせいぜいジャーキー持ってくるぐらいしか出来ないんだけどね。
マーシーに依頼してジャーキーを作ってもらい、北上さんの部屋に向かうとすでにウィリアムさんとエマさんの姿があった。
「これみよーかなって思ってたんだけど、お二人はまだみてないです?」
「あら、確か最近でたやつですね。見たいと思っていたやつです」
「……え、ええ、まだみてないです」
うーん。
ウィリアムさんの顔が……なんだろう、既視感があるね。
そう。まるで初めて会ったときに、尻に尻尾をぶっさしたあの時のようだ。
いや、実際には挿してないんだけどね。
なんて悲痛な顔をしてやがる。
さて、映画みるとしようか。
みるの楽しみにしていた作品ではあるのだけど……果たして楽しめるかどうか。
「じゃ、再生するねー」
北上さんがそう言うと、みんなそれぞれソファーに腰掛ける。
とりあえずは見る気はあるようだけど……さてはて。
上映開始から30分ぐらい経った。
「このジャーキーおいしいですね!」
「そりゃよかったです」
映画始まって以降、ちょいちょいエマ中尉が話しかけてくる。
映画みようぜっ。
もうね、隣が気になって映画の内容が頭に入ってこないよっ。
ちなみに隣にいるのは北上さんね。腕は組みっぱなしだよ、羨ましかろう。
でもね、ピリピリしてるのが伝わってきて、素直に喜べない自分がいる。
クロはもう映画見るのに集中するつもりらしく、俺の足の上でおっさんの如く見ながらジャーキーばりばり食べてる。エマ中尉に対して何かするつもりはないらしい……お前ら二人で頑張れってことか。
ぐぬぬ……これが俺とクロと北上さんだけであれば、すごく幸せなシチュなのに。
くそう。絶対あとでもっかい一緒に映画みるぞ!
ああ、ちなみにウィリアムさんはソファーの端で存在感を消すことに専念してるよ。
無言でひたすら映画を見続けている。こっちをちらりとすら見やしねえ。交流にきたんじゃないのかよっ。デコイにすらなりゃしない……直挿し……いや、やめよう。ウィリアムさんは悪くない。
うーん……とりあえずお酒でも飲ませておくか? いや、それはそれで余計絡んでくるか……? でも潰してしまえばあとはウィリアムさんが責任を持って引きとってくれるだろうし。
そうするか。
それから1時間後。
「なんずぇー! なんで、ぴくりとも反応してくれないんですかー! こんなに頑張ってるのに!」
「えぇぇ……」
この酔っ払いめんどくせぇ。
べろんべろんに酔っぱらってんな!
飲ませたのは失敗だったか。
てか、こっちが素の性格なのか? 最初から素できたほうが受けはよかったろうに……いや、でも演技って可能性も?
……ウィリアムさんがアチャーって顔しとるな。
じゃあ、やっぱこれが素か。
おっと、ウィリアムさんと目があった。
すると困ったように頭をかいて……すっと立ち上がるとウィリアムさんがエマ注意の肩をぽんぽんと叩く。
「今日はそろそろお開きにしましょうか。ほら、帰るぞ」
「やっだーーーー!」
おこちゃまかい。
キャラ変わりすぎっしょ……ほらもう、クロなんか白い目でみてるし、北上さんは苦笑してるし。
俺はちょっと引いてるだけだよ。てかこれ明日、顔を合わせるの気まずいなあ。
「では、本日はありがとうございました。また明日からよろしくお願いしますね」
「あ、はい」
「はなせーーーっ」
そうしてエマ中尉はウィリアムさんに引き摺られるように退散していった。
残された俺と北上さんの間には、少し気まずい沈黙が流れ……どちらからともなく、顔を見合わせ苦笑を浮かべるのであった。
「映画もっかいみよっか?」
「そっすね!」
映画に集中できなくて内容まったく頭に入ってきてなかったけど、それは北上さんも一緒だったらしい。
結局そのあと、眠くなるまで映画を2本も見てしまった。
「あー……もう」
部屋に入るなり、小さく息をはいて、俯きがちにそう呟く北上さん。
そんなに腕を組むのが嫌だったのか……とは思わないよ。まだ腕は組んだままだし。
左腕に北上さん。右腕にクロで両手に花? 状態だ。いつもだったら浮かれまくっていただろう。
まあ、なら今のため息は何なのかって話だけど……まあエマ中尉のことが原因だろう。
まさかお邪魔してもいい? と来るとは……日本人が押しに弱いのを分かってらっしゃる。
うーむ、
……北上さんには迷惑かけて申し訳ないなあ。エマ中尉とやりとりしてる時ずっとピリピリしてたし。
と、俺が心配して北上さんへと視線を向けると、ちょうど顔を上げた北上さんと目があった。
「さすがに恥ずかしいね」
そう北上さんは言うと、はにかむように微笑んだ。
「あでっ!?」
突如、後頭部に受けた衝撃で我に返った。
5秒? 10秒? どれぐらいの時間か分からないけれど、俺は北上さんのその様子をみて固まってたらしい。ちょっと反則じゃないですかねっ!?
ちなみに後頭部の衝撃はクロの頭突きによるものだった。
恨めし気に振り替える俺に対しクロは『にゃっ』と不機嫌そうに鳴く。
なにぼーっとしてんのよ、このいくじなし。
押し倒して接吻のひとつやふた……それ以上いけない。
……まあ、そんな感じのことを言ってたヨ。
てかね、30分もすればあの二人が来るわけで、その状態をばっちり見られでもしたら……ああ、でも許可が出るまで入れないか。でも外に二人を放置する訳にもいかんでしょ……。
「さてさて準備しないとねー!」
「そ、そっすね!」
なんて俺が脳内で色々葛藤していると、北上さんが雰囲気を変えるように明るく振る舞うので、俺もそれに乗っかることにする。
いやー。色々と経験値が足らないね。
……もうちょい積極的に絡むようにしようかな。今までちょっと距離感の掴み方が難しくてあれだったけど……うん、そうしよう。
でも日本に帰ってからな。
どこに監視の目があるか分からん状態でいちゃこらする気はねーですわ。
さってと、俺も準備するかー。
と言ってもせいぜいジャーキー持ってくるぐらいしか出来ないんだけどね。
マーシーに依頼してジャーキーを作ってもらい、北上さんの部屋に向かうとすでにウィリアムさんとエマさんの姿があった。
「これみよーかなって思ってたんだけど、お二人はまだみてないです?」
「あら、確か最近でたやつですね。見たいと思っていたやつです」
「……え、ええ、まだみてないです」
うーん。
ウィリアムさんの顔が……なんだろう、既視感があるね。
そう。まるで初めて会ったときに、尻に尻尾をぶっさしたあの時のようだ。
いや、実際には挿してないんだけどね。
なんて悲痛な顔をしてやがる。
さて、映画みるとしようか。
みるの楽しみにしていた作品ではあるのだけど……果たして楽しめるかどうか。
「じゃ、再生するねー」
北上さんがそう言うと、みんなそれぞれソファーに腰掛ける。
とりあえずは見る気はあるようだけど……さてはて。
上映開始から30分ぐらい経った。
「このジャーキーおいしいですね!」
「そりゃよかったです」
映画始まって以降、ちょいちょいエマ中尉が話しかけてくる。
映画みようぜっ。
もうね、隣が気になって映画の内容が頭に入ってこないよっ。
ちなみに隣にいるのは北上さんね。腕は組みっぱなしだよ、羨ましかろう。
でもね、ピリピリしてるのが伝わってきて、素直に喜べない自分がいる。
クロはもう映画見るのに集中するつもりらしく、俺の足の上でおっさんの如く見ながらジャーキーばりばり食べてる。エマ中尉に対して何かするつもりはないらしい……お前ら二人で頑張れってことか。
ぐぬぬ……これが俺とクロと北上さんだけであれば、すごく幸せなシチュなのに。
くそう。絶対あとでもっかい一緒に映画みるぞ!
ああ、ちなみにウィリアムさんはソファーの端で存在感を消すことに専念してるよ。
無言でひたすら映画を見続けている。こっちをちらりとすら見やしねえ。交流にきたんじゃないのかよっ。デコイにすらなりゃしない……直挿し……いや、やめよう。ウィリアムさんは悪くない。
うーん……とりあえずお酒でも飲ませておくか? いや、それはそれで余計絡んでくるか……? でも潰してしまえばあとはウィリアムさんが責任を持って引きとってくれるだろうし。
そうするか。
それから1時間後。
「なんずぇー! なんで、ぴくりとも反応してくれないんですかー! こんなに頑張ってるのに!」
「えぇぇ……」
この酔っ払いめんどくせぇ。
べろんべろんに酔っぱらってんな!
飲ませたのは失敗だったか。
てか、こっちが素の性格なのか? 最初から素できたほうが受けはよかったろうに……いや、でも演技って可能性も?
……ウィリアムさんがアチャーって顔しとるな。
じゃあ、やっぱこれが素か。
おっと、ウィリアムさんと目があった。
すると困ったように頭をかいて……すっと立ち上がるとウィリアムさんがエマ注意の肩をぽんぽんと叩く。
「今日はそろそろお開きにしましょうか。ほら、帰るぞ」
「やっだーーーー!」
おこちゃまかい。
キャラ変わりすぎっしょ……ほらもう、クロなんか白い目でみてるし、北上さんは苦笑してるし。
俺はちょっと引いてるだけだよ。てかこれ明日、顔を合わせるの気まずいなあ。
「では、本日はありがとうございました。また明日からよろしくお願いしますね」
「あ、はい」
「はなせーーーっ」
そうしてエマ中尉はウィリアムさんに引き摺られるように退散していった。
残された俺と北上さんの間には、少し気まずい沈黙が流れ……どちらからともなく、顔を見合わせ苦笑を浮かべるのであった。
「映画もっかいみよっか?」
「そっすね!」
映画に集中できなくて内容まったく頭に入ってきてなかったけど、それは北上さんも一緒だったらしい。
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