224 / 304
「224話」
しおりを挟む
とは言え、まだ接敵するまで少し時間があるのだよな。
都丸さん達は他の隊員や米軍に、敵へは俺が一人であたることを伝えに行った。
少しだけ手持ち無沙汰になった俺はクロの元へと向かい、しゃがみ込む。
「ちょっと戦ってくるから、クロは大人しくしといてね?」
頭を撫でてもクロは嫌がる素振りは見せなかった。
ただチラリと俺へ視線を向け、小さく『にゃ』とだけ鳴いた。
さっさと済ませてこいと言うことだろう。
クロとしては今日は移動で疲れたので、はやく落ち受けるところで休みたいんだろうね。俺もそう思う。
さて、そうなるとますます全力でやらないといけないな。
クロにも発破掛けられたことだし、接敵もそろそろだ。
良い感じに気合い入ってきたよ。
そんな、やる気を見せている俺をみて、北上さんがそろー……って感じで話し掛けてきた。
「……一応ガードしといたほういいかなー?」
「だい……そうっすね、お願いしてもいいです?」
大丈夫、と一瞬言いかけたけど、念のため北上さんに盾でガードをお願いしておく。
なんとなくだけど、この状態で全力で戦えばまわりにどれぐらいの被害が出るかってのは把握している。
距離を少し開ければ、荷物は転がるかもだけど、人に被害は無い程度だ。
ただ、実際に戦って確かめた訳では無いので念のためお願いしたのである。
「おっけ、思いっきりやっちゃいなー」
「うっす!」
北上さんにも発破掛けられてしまった。
これはもう頑張るしかない。山羊には悪いが犠牲になってもらおう。なむさん。
さて、どう戦うかな。
山羊だけど、もう大分近くまで来ている。
しかし独特な走り方だなあ……近いのはゴリラかな? 後ろ足に比べて前足がかなり発達してんのよね、こいつ。
まあ……普段通りで良いか。
と言ってもいきなりブレスぶっ放して、はい終わり。じゃ味気ないので、最初はブレス抜きで戦うけど。
とりあえず、もう少しだけこちらか近付いておくかな。
山羊のターゲットが他にいったら面倒だ。
そう考えた俺は、肩に担いでいた鉈を下ろし、竜化する。
ミシリと音を立て、具足や肉体が変化していく……まわりのざわめきが大きくなる。
戦闘態勢に入ったことで鉈に、全身に紫電が走る。
俺は山羊に向かい駆け出した。
「首かな、やっぱ」
近付くと弱点がよりはっきりと分かる。
体の中心部より、頭部を狙った方が良いと尻尾から伝わるのだ。
近付いた俺に対し、先頭を進んでいた山羊は身を起こして前足を振りかぶる。
「ひとーっつ」
振りかぶったその格好のまま、山羊の首が飛ぶ。体を紫電が走り、四肢を通って地面に抜ける。四肢の先端は弾け、頭部も同様に弾けた。
俺は山羊のやや斜め後方の上空で、鉈を振り切った恰好でその様子を見ていた。
振りかぶった山羊の動きに合わせて俺も跳躍し、首に向かい鉈を思いっ切り振るっていたのだ。
恐らくは即死だと思う。
だが、相手はスライムに似たなにかだ。念のためコアも潰しておいた方が良いだろう。
そう思った俺は落下中に身を翻して、山羊の背中に鉈を突き立て、衝撃波を放った。
血と肉と臓物をぶちまけ、山羊の胸に風穴があいた。
そのまま山羊の背中を駆け下りると、すぐに次の山羊がこちらへと攻撃を仕掛けてきた。
もう腕を振り下ろす動作に入っており、タイミング的に隙を突いて首を狙うのは難しそうだ。
なので俺は振り下ろされた腕を躱し、腕を肘から切断する。
山羊の体がビクリと震え、動かなくなる。
やはり生物には雷はかなり有効のようだ。
俺は動かなくなった山羊に向かい、鉈をすくい上げるように大きく振るう。
「ふたつ!」
いくらリーチを伸ばしたからといって、刃が届くことはない。だが衝撃波を飛ばすのであれば話は別だ。
鉈から放たれた衝撃波は、山羊の体を押し潰すように左右に両断した。
これなら頭部もコアも両方同時に潰れているので追撃は不要だ。
残りの山羊は三体。
こいつらはブレスで仕留めよう。
そう考えた俺は山羊の懐に潜り込むと、思いっきり蹴り上げた。手加減無しの本気の蹴りを受けた山羊は、真っ二つ……とまではいかないが、内臓をまき散らせながら上空に舞い上がる。
そして、残りの二体も同じ運命を辿る。
上空にはろくに身動きの取れない山羊が三体。
致命傷にみえたが、山羊の体がモゾモゾと動き、ドロリとした液状へと変わっていくのが見えた。
蹴りのダメージを回復するつもりなのだろう……いずれ回復するだろうが、俺は回復するのも落ちてくるのも待つつもりは無い。
「吹き飛べっ!」
そう気合いを入れて叫び、ブレスを全力で放った。
上空で身動きが取れず、避けられる恐れが無いのでブレスは最初から絞ってある。
紫電を纏った太い、ビームの如しブレスが上空へと伸びていき、山羊を飲み込み跡形もなく消し飛ばした。
「んん、絶好調」
上空を見上げたまま、俺はそう呟いて、息を吐く。
視線を下ろせば俺を中心に地面が赤熱してガラス状へと変化していた。
周囲の気温は当然ながら高温だし、地面が溶けるだけの熱量を俺も浴びたわけだが……熱いとは感じなかった。
身に付けた防具で完全に遮断しているのだろう。
「やっぱリーチ長いと、でかぶつ相手にするには良いなあ」
確かめるように鉈を振るい、呟く俺。
重さはさほど気にならない。
元々得物に対して筋力が有り余っていたからだ。
とはいえ重くなっているのは確かなので、多少動きを阻害してはいるだろう。
もっともそれも具足のお陰で気にもならない程度の影響ではあるが。
それよりそんな小さなデメリットよりも、リーチが伸びたことによって切っ先の速度が増して威力が上がった事の方が重要だろう。
切っ先の速度が上がりすぎて、刀身全体が赤熱しているのが少し気になるが……握った手が焼けるといったこともないので、スルーしても構わないだろう。
「んん?」
さて、山羊も全て仕留めたし皆の元へと戻ろうか。
そう思い後ろを振り返ると……なぜか米軍が側に集まっていた。
え、なに、俺なんかした??
巻き添えで誰か吹っ飛んだ……とか? やべえ、どうしよう。
都丸さん達は他の隊員や米軍に、敵へは俺が一人であたることを伝えに行った。
少しだけ手持ち無沙汰になった俺はクロの元へと向かい、しゃがみ込む。
「ちょっと戦ってくるから、クロは大人しくしといてね?」
頭を撫でてもクロは嫌がる素振りは見せなかった。
ただチラリと俺へ視線を向け、小さく『にゃ』とだけ鳴いた。
さっさと済ませてこいと言うことだろう。
クロとしては今日は移動で疲れたので、はやく落ち受けるところで休みたいんだろうね。俺もそう思う。
さて、そうなるとますます全力でやらないといけないな。
クロにも発破掛けられたことだし、接敵もそろそろだ。
良い感じに気合い入ってきたよ。
そんな、やる気を見せている俺をみて、北上さんがそろー……って感じで話し掛けてきた。
「……一応ガードしといたほういいかなー?」
「だい……そうっすね、お願いしてもいいです?」
大丈夫、と一瞬言いかけたけど、念のため北上さんに盾でガードをお願いしておく。
なんとなくだけど、この状態で全力で戦えばまわりにどれぐらいの被害が出るかってのは把握している。
距離を少し開ければ、荷物は転がるかもだけど、人に被害は無い程度だ。
ただ、実際に戦って確かめた訳では無いので念のためお願いしたのである。
「おっけ、思いっきりやっちゃいなー」
「うっす!」
北上さんにも発破掛けられてしまった。
これはもう頑張るしかない。山羊には悪いが犠牲になってもらおう。なむさん。
さて、どう戦うかな。
山羊だけど、もう大分近くまで来ている。
しかし独特な走り方だなあ……近いのはゴリラかな? 後ろ足に比べて前足がかなり発達してんのよね、こいつ。
まあ……普段通りで良いか。
と言ってもいきなりブレスぶっ放して、はい終わり。じゃ味気ないので、最初はブレス抜きで戦うけど。
とりあえず、もう少しだけこちらか近付いておくかな。
山羊のターゲットが他にいったら面倒だ。
そう考えた俺は、肩に担いでいた鉈を下ろし、竜化する。
ミシリと音を立て、具足や肉体が変化していく……まわりのざわめきが大きくなる。
戦闘態勢に入ったことで鉈に、全身に紫電が走る。
俺は山羊に向かい駆け出した。
「首かな、やっぱ」
近付くと弱点がよりはっきりと分かる。
体の中心部より、頭部を狙った方が良いと尻尾から伝わるのだ。
近付いた俺に対し、先頭を進んでいた山羊は身を起こして前足を振りかぶる。
「ひとーっつ」
振りかぶったその格好のまま、山羊の首が飛ぶ。体を紫電が走り、四肢を通って地面に抜ける。四肢の先端は弾け、頭部も同様に弾けた。
俺は山羊のやや斜め後方の上空で、鉈を振り切った恰好でその様子を見ていた。
振りかぶった山羊の動きに合わせて俺も跳躍し、首に向かい鉈を思いっ切り振るっていたのだ。
恐らくは即死だと思う。
だが、相手はスライムに似たなにかだ。念のためコアも潰しておいた方が良いだろう。
そう思った俺は落下中に身を翻して、山羊の背中に鉈を突き立て、衝撃波を放った。
血と肉と臓物をぶちまけ、山羊の胸に風穴があいた。
そのまま山羊の背中を駆け下りると、すぐに次の山羊がこちらへと攻撃を仕掛けてきた。
もう腕を振り下ろす動作に入っており、タイミング的に隙を突いて首を狙うのは難しそうだ。
なので俺は振り下ろされた腕を躱し、腕を肘から切断する。
山羊の体がビクリと震え、動かなくなる。
やはり生物には雷はかなり有効のようだ。
俺は動かなくなった山羊に向かい、鉈をすくい上げるように大きく振るう。
「ふたつ!」
いくらリーチを伸ばしたからといって、刃が届くことはない。だが衝撃波を飛ばすのであれば話は別だ。
鉈から放たれた衝撃波は、山羊の体を押し潰すように左右に両断した。
これなら頭部もコアも両方同時に潰れているので追撃は不要だ。
残りの山羊は三体。
こいつらはブレスで仕留めよう。
そう考えた俺は山羊の懐に潜り込むと、思いっきり蹴り上げた。手加減無しの本気の蹴りを受けた山羊は、真っ二つ……とまではいかないが、内臓をまき散らせながら上空に舞い上がる。
そして、残りの二体も同じ運命を辿る。
上空にはろくに身動きの取れない山羊が三体。
致命傷にみえたが、山羊の体がモゾモゾと動き、ドロリとした液状へと変わっていくのが見えた。
蹴りのダメージを回復するつもりなのだろう……いずれ回復するだろうが、俺は回復するのも落ちてくるのも待つつもりは無い。
「吹き飛べっ!」
そう気合いを入れて叫び、ブレスを全力で放った。
上空で身動きが取れず、避けられる恐れが無いのでブレスは最初から絞ってある。
紫電を纏った太い、ビームの如しブレスが上空へと伸びていき、山羊を飲み込み跡形もなく消し飛ばした。
「んん、絶好調」
上空を見上げたまま、俺はそう呟いて、息を吐く。
視線を下ろせば俺を中心に地面が赤熱してガラス状へと変化していた。
周囲の気温は当然ながら高温だし、地面が溶けるだけの熱量を俺も浴びたわけだが……熱いとは感じなかった。
身に付けた防具で完全に遮断しているのだろう。
「やっぱリーチ長いと、でかぶつ相手にするには良いなあ」
確かめるように鉈を振るい、呟く俺。
重さはさほど気にならない。
元々得物に対して筋力が有り余っていたからだ。
とはいえ重くなっているのは確かなので、多少動きを阻害してはいるだろう。
もっともそれも具足のお陰で気にもならない程度の影響ではあるが。
それよりそんな小さなデメリットよりも、リーチが伸びたことによって切っ先の速度が増して威力が上がった事の方が重要だろう。
切っ先の速度が上がりすぎて、刀身全体が赤熱しているのが少し気になるが……握った手が焼けるといったこともないので、スルーしても構わないだろう。
「んん?」
さて、山羊も全て仕留めたし皆の元へと戻ろうか。
そう思い後ろを振り返ると……なぜか米軍が側に集まっていた。
え、なに、俺なんかした??
巻き添えで誰か吹っ飛んだ……とか? やべえ、どうしよう。
0
お気に入りに追加
931
あなたにおすすめの小説
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
どこかで見たような異世界物語
PIAS
ファンタジー
現代日本で暮らす特に共通点を持たない者達が、突如として異世界「ティルリンティ」へと飛ばされてしまう。
飛ばされた先はダンジョン内と思しき部屋の一室。
互いの思惑も分からぬまま協力体制を取ることになった彼らは、一先ずダンジョンからの脱出を目指す。
これは、右も左も分からない異世界に飛ばされ「異邦人」となってしまった彼らの織り成す物語。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
ダンジョン世界で俺は無双出来ない。いや、無双しない
鐘成
ファンタジー
世界中にランダムで出現するダンジョン
都心のど真ん中で発生したり空き家が変質してダンジョン化したりする。
今までにない鉱石や金属が存在していて、1番低いランクのダンジョンでさえ平均的なサラリーマンの給料以上
レベルを上げればより危険なダンジョンに挑める。
危険な高ランクダンジョンに挑めばそれ相応の見返りが約束されている。
そんな中両親がいない荒鐘真(あらかねしん)は自身初のレベルあげをする事を決意する。
妹の大学まで通えるお金、妹の夢の為に命懸けでダンジョンに挑むが……
俺だけ展開できる聖域《ワークショップ》~ガチャで手に入れたスキルで美少女達を救う配信がバズってしまい、追放した奴らへざまあして人生大逆転~
椿紅颯
ファンタジー
鍛誠 一心(たんせい いっしん)は、生ける伝説に憧憬の念を抱く駆け出しの鍛冶師である。
探索者となり、同時期に新米探索者になったメンバーとパーティを組んで2カ月が経過したそんなある日、追放宣言を言い放たれてしまった。
このことからショックを受けてしまうも、生活するために受付嬢の幼馴染に相談すると「自らの価値を高めるためにはスキルガチャを回してみるのはどうか」、という提案を受け、更にはそのスキルが希少性のあるものであれば"配信者"として活動するのもいいのではと助言をされた。
自身の戦闘力が低いことからパーティを追放されてしまったことから、一か八かで全て実行に移す。
ガチャを回した結果、【聖域】という性能はそこそこであったが見た目は派手な方のスキルを手に入れる。
しかし、スキルの使い方は自分で模索するしかなかった。
その後、試行錯誤している時にダンジョンで少女達を助けることになるのだが……その少女達は、まさかの配信者であり芸能人であることを後々から知ることに。
まだまだ驚愕的な事実があり、なんとその少女達は自身の配信チャンネルで配信をしていた!
そして、その美少女達とパーティを組むことにも!
パーティを追放され、戦闘力もほとんどない鍛冶師がひょんなことから有名になり、間接的に元パーティメンバーをざまあしつつ躍進を繰り広げていく!
泥臭く努力もしつつ、実はチート級なスキルを是非ご覧ください!
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる