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生を受けた理由
「116話」
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あーもー訳わかんないよ……一体全体どういうことなの。
指導者じゃなくて俺が居た?? 人の姿に化けるモンスターでもいたんかいな。
ドッペルゲンガーだっけ?
だとしてもなんでよりによって俺に化けるかなあ!
なんて俺が訳も分からず混乱しているとマリーさんがおずおずと言った感じで話始めた。
ちょっと可愛いぞ。
「……ウッドさんの腕が取れたの覚えていますか?」
「そりゃもちろ……」
……腕もげましたね。自爆だったけど痛かったデス。
確かあの後俺の腕を皆して……皆して……?
「……」
ちょっとまって。
「あの時の腕を……つい面白そうだったんで、その場のノリであの平原に植えてしまったんです」
「なにをなさっているのですかっ!??」
やっぱりかあああぁあああっ!?
腕から生えたのか!? 生えてしまったのか!!?
そうだよ! 確かマリーさん植えたらどうなるんでしょうねって言ってた! 言ってた!
ちくせう、さっき可愛いと思った俺のばか!
まさかまじで植えるとは簡便してください。
しかもその場のノリとか! ゴリさん見てたなら止めてよー!??
「植えてそのまますっかり忘れていまして……まさかこんな事になるとは思ってもいませんでした」
しかも忘れていたとかぁっ!
……まあ俺も忘れてたんだけどね。
てかさ。
「えぇぇぇ…………ま、まってください。 その平原に出現したやつ、触手で街の人々を襲ったってことですよね……?」
触手じゃなくて蔦だけどね。そこ間違えないようにっ。
……そんなの突っ込んでる場合じゃない。
俺の姿で街の人々を襲うってそれまずいなんてもんじゃないぞ。
下手すりゃお尋ね者になってまう……まうー!
「あ、いえ。 襲うと言いますか、その……女性のスカートをめくったり、下着を……」
「そっちの意味でッ!?」
そっちの意味で襲ったのかよ!
あかん……怪我人とか出てないのは良かったけど、俺がお尋ね者になる未来は変わらないぞこれ。
もうちょっと泣きそう。 ていうかちょっと涙出てきたし。
……俺が涙こらえている、その横で俺をじっと見るゴリさん達。
その顔はなぜかほっとしていた。 なんでや。
「ちょっと安心した」
ゴリさん?
「タマさんにしか興味ないのかと思っていたぞ」
ベルトラムさん??
どーいうことなの。
皆、俺をどんな風に見ていたのさ。
タマさんは別枠であってちゃんと女性に興味あるからね! 俺、ノーマルだからねっ!?
「あとは……男性も同じ被害にあったとか」
待ってリタさん。
「お前、なんでもいけるんだな」
「……」
関心しないでください。
あとひかないでゴリさん。 俺は違うから!
「ウッドくんやるねー」
「まぁ……」
「風評被害ィィッ!!??」
なんでそこの二人嬉しそうなんですかねえっ???
拝啓、神様。 呪ってやる! 禿げろ!
いったいどーなってるんです!?俺が何をしたって言うんだぁ……。
もう……風評被害が酷いなんてレベルじゃない。
俺の心はずたぼろですよ。ガラスのハートなだけに。
タマさんのお腹に顔うずめて深呼吸して蹴られたい。
じゃないと立ち直れない。俺を癒してタマさーんっ!
顎砕けるかと思ったわ。
てかまじでやばいぞこれ。
「やばい、これやばい。 怪我人とか居ないのはよかったけど、社会的に俺が死ぬ! まじで死んじゃうっ!」
「……人生そんなこともある」
「慰めになってねーのデスヨッ!?」
神妙な顔して俺の肩をたたくゴリさん。
なに諦めろ的な方向にもっていこうとしてるんですかねぇっ!? そんなイケメン顔で言ってもごまかされないですよ!
「冗談は置いといて……幸いなことに人的被害は出ていない、解決のために平原に向うべきだろう。 もちろん俺たちも一緒にいく、俺たちがまいた種だからな」
「……うっす」
急にまじめにならんでください……。
冷静になって考えるとまだ被害は……いたずらですまされる程度だし、まだ何とかなる……と思う。
その……なんだ、俺の腕から生えた俺? ドッペルでいいか。 とりあえずドッペルさえ捕まえてしまえば後はどうとでも言い訳出来る……と良いなあ。
人に化けるモンスターですで誤魔化せるだろうか。
てか捕まえた後どうするんだって話も残ってるよね、そのまま野に放すのは無いし、かと言って話してどうこう出来る相手なのかも分からないし、なんていうか下着狙いに行っているあたり本能に忠実というか、最悪は地面に埋めてなかったことに……あ、だめだ増えるかも知れない。
……首はねたら死なないかな? 腕から生えるような奴だしそれで死ぬとは限らないか……細切れにして燃やすしかないかも。……ちょっと気が引けるけど。
「今から行けば日が暮れる前にはつくニャ。 さっさと行くニャー」
「おー……」
タマさんがやる気だ。
「ウッドが捕まったら困るニャ」
それは果物食えない的な?
俺が居ないと相方いなくなって寂しいってことだと嬉しいんだけど。
ま、そうならないよう頑張りませう。
俺だって捕まるのはノーサンキューなのですよ!
指導者じゃなくて俺が居た?? 人の姿に化けるモンスターでもいたんかいな。
ドッペルゲンガーだっけ?
だとしてもなんでよりによって俺に化けるかなあ!
なんて俺が訳も分からず混乱しているとマリーさんがおずおずと言った感じで話始めた。
ちょっと可愛いぞ。
「……ウッドさんの腕が取れたの覚えていますか?」
「そりゃもちろ……」
……腕もげましたね。自爆だったけど痛かったデス。
確かあの後俺の腕を皆して……皆して……?
「……」
ちょっとまって。
「あの時の腕を……つい面白そうだったんで、その場のノリであの平原に植えてしまったんです」
「なにをなさっているのですかっ!??」
やっぱりかあああぁあああっ!?
腕から生えたのか!? 生えてしまったのか!!?
そうだよ! 確かマリーさん植えたらどうなるんでしょうねって言ってた! 言ってた!
ちくせう、さっき可愛いと思った俺のばか!
まさかまじで植えるとは簡便してください。
しかもその場のノリとか! ゴリさん見てたなら止めてよー!??
「植えてそのまますっかり忘れていまして……まさかこんな事になるとは思ってもいませんでした」
しかも忘れていたとかぁっ!
……まあ俺も忘れてたんだけどね。
てかさ。
「えぇぇぇ…………ま、まってください。 その平原に出現したやつ、触手で街の人々を襲ったってことですよね……?」
触手じゃなくて蔦だけどね。そこ間違えないようにっ。
……そんなの突っ込んでる場合じゃない。
俺の姿で街の人々を襲うってそれまずいなんてもんじゃないぞ。
下手すりゃお尋ね者になってまう……まうー!
「あ、いえ。 襲うと言いますか、その……女性のスカートをめくったり、下着を……」
「そっちの意味でッ!?」
そっちの意味で襲ったのかよ!
あかん……怪我人とか出てないのは良かったけど、俺がお尋ね者になる未来は変わらないぞこれ。
もうちょっと泣きそう。 ていうかちょっと涙出てきたし。
……俺が涙こらえている、その横で俺をじっと見るゴリさん達。
その顔はなぜかほっとしていた。 なんでや。
「ちょっと安心した」
ゴリさん?
「タマさんにしか興味ないのかと思っていたぞ」
ベルトラムさん??
どーいうことなの。
皆、俺をどんな風に見ていたのさ。
タマさんは別枠であってちゃんと女性に興味あるからね! 俺、ノーマルだからねっ!?
「あとは……男性も同じ被害にあったとか」
待ってリタさん。
「お前、なんでもいけるんだな」
「……」
関心しないでください。
あとひかないでゴリさん。 俺は違うから!
「ウッドくんやるねー」
「まぁ……」
「風評被害ィィッ!!??」
なんでそこの二人嬉しそうなんですかねえっ???
拝啓、神様。 呪ってやる! 禿げろ!
いったいどーなってるんです!?俺が何をしたって言うんだぁ……。
もう……風評被害が酷いなんてレベルじゃない。
俺の心はずたぼろですよ。ガラスのハートなだけに。
タマさんのお腹に顔うずめて深呼吸して蹴られたい。
じゃないと立ち直れない。俺を癒してタマさーんっ!
顎砕けるかと思ったわ。
てかまじでやばいぞこれ。
「やばい、これやばい。 怪我人とか居ないのはよかったけど、社会的に俺が死ぬ! まじで死んじゃうっ!」
「……人生そんなこともある」
「慰めになってねーのデスヨッ!?」
神妙な顔して俺の肩をたたくゴリさん。
なに諦めろ的な方向にもっていこうとしてるんですかねぇっ!? そんなイケメン顔で言ってもごまかされないですよ!
「冗談は置いといて……幸いなことに人的被害は出ていない、解決のために平原に向うべきだろう。 もちろん俺たちも一緒にいく、俺たちがまいた種だからな」
「……うっす」
急にまじめにならんでください……。
冷静になって考えるとまだ被害は……いたずらですまされる程度だし、まだ何とかなる……と思う。
その……なんだ、俺の腕から生えた俺? ドッペルでいいか。 とりあえずドッペルさえ捕まえてしまえば後はどうとでも言い訳出来る……と良いなあ。
人に化けるモンスターですで誤魔化せるだろうか。
てか捕まえた後どうするんだって話も残ってるよね、そのまま野に放すのは無いし、かと言って話してどうこう出来る相手なのかも分からないし、なんていうか下着狙いに行っているあたり本能に忠実というか、最悪は地面に埋めてなかったことに……あ、だめだ増えるかも知れない。
……首はねたら死なないかな? 腕から生えるような奴だしそれで死ぬとは限らないか……細切れにして燃やすしかないかも。……ちょっと気が引けるけど。
「今から行けば日が暮れる前にはつくニャ。 さっさと行くニャー」
「おー……」
タマさんがやる気だ。
「ウッドが捕まったら困るニャ」
それは果物食えない的な?
俺が居ないと相方いなくなって寂しいってことだと嬉しいんだけど。
ま、そうならないよう頑張りませう。
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