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森の賢人
「64話」
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ギルドの扉を潜ると何時もの様にいくつもの視線がこちらへと向けられる。
ただ、普段と違うのはすぐ切られるであろう視線がそのまま俺へと向いたままということだろうか。
「……なんか見られてるなあ」
何時も一緒のタマさんおらんからだろなあ。
見ろよあいつ今日はぼっちだぜ!
本当だぜ、こいつは傑作だ!ぎゃははは!
みたいな。
いや、おらんけどね? こんな笑い方するの……いたら見てみたいわ。
「はよ終わらそ」
まあ、何にせよジロジロ見られるのはあまり好きじゃない。
なのでぱぱっと済ませてしまおう。
長いぞリタさんの列!
相変わらず人がいっぱいでしたわ。
お隣は空いてたけどね。
とりあえずリタさんに挨拶すませてっと。
「次の方どうぞ……今日はタマさんと一緒ではないのですね」
「ええ、お腹壊しちゃったみたいで今日は俺一人です」
スイカあんなに食べるから……まあ俺も何ですケドネ。
とりあえず今日はぼっちなのです。
一人じゃ寂しいので臨時パーティーを所望するのですよ。
一人でもゴブリンなら余裕だろうけど。油断よくない。
何あるか分からないし、俺もなんだかんだ言ってまだペーペーだからね?超新人なのよ。
「そうでしたか。 では本日は臨時でパーティを?」
「ええ……組めそうなところってありますか? 盾の慣らしで表層に行きたいんですけど」
さすがリタさん話が早いぞう。
出来れば例の罠?があるところに行きたいけど難しいだろうなあ。 あれ新人がやったら普通は死ぬって話だし。
「そうですね、ウッドさんはもうタマさんとパーティ組んでいますし勧誘云々についても問題ないでしょう……それでいきますと月下の荘園のメンバーが欠員が出たとかで募集がありますよ」
「おお……どこかで聞いた名前」
なんだろう、すごく全身がムズムズする。
前にもあったよなこの感覚……。
「以前、パーティを募集していた際に声を上げたところですね……」
あー、思い出した。
結構大所帯のところだったかな?
「レベル上げを目的として表層でゴブリンを大量に狩る予定みたいです。 人数は4人で内1人は高レベルの方ですね」
「おー……引率かな? パーティ内でやってる低レベルの底上げかなーと思うんだけど、俺入っていいのかな……?」
引率いるってことはあれだよね、例のゴブリンいっぱい出てくる罠っぽいの使うってことよね。
すごーく行きたいけど、そんな身内パーティに入っちゃっていいんかしらね。
「問題ありませんよ。そうじゃなければ募集はしませんので」
うん……言われてみれば確かにその通りだ。
なんだろうね、その辺は割と緩いのかしらねー。
緩い分にはこちらは助かるからありがたい話だけども。
「そりゃそうですね。 それじゃお願いしても良いですか?」
「ええ、少しお待ちください」
とりあえずお願いしちゃおう。
いやー、どんな人がくるかもうドッキドキですわ。
やっぱ筋肉むっきむきな人がくるんだろうか?
あ、でも低レベルの人は普通かも知れない。
もしかすると女性が居たりなんかするかもしれないぞ!やったぜ!
「リタさん募集してたやつ、人が来たんだって?」
「ええ、こちらウッドさんです」
おあー、ムキムキだ。
高レベルの人ってやっぱムキムキなのか。
……でもゴリさんほどじゃないかな。
リタさんに呼ばれてきた人は、背の高い筋肉質な男性で髪も全体的に短くてなんかこう……スポーツマン?みたいな感じである。
装備はわりと軽装だけど、何か高級そうな感じの装備である。
やっぱそのへんは高レベルってことなんだろねー。
「ああ……あんたか、今日はタマさんと一緒じゃないんだな?」
「お腹壊したみたいでして……」
あ、俺のことはやっぱ知ってるのね。
そりゃパーティの募集してた時に声かけてくれたところだ……し……。
……断ってタマさんと組んだの怒ってないヨネ?
「なるほどな。 俺はスオウ。今日はこいつらの面倒見役でな、戦闘にはあまり参加しないがよろしく頼む」
そう言ってにこっと……と言うには迫力あるけど、笑みを浮かべて俺に手を差し出すスオウさん。
あ、怒ってないぽい? よかったよかった。
んじゃま、握手っと。
「ウッドです。今日一日ですがよろしくお願いします」
俺が挨拶するとスオウさんの後方にいた数名がこちらへと近寄ってくる。
あれが残りの3人かなー? みんな若いねー。
「ペールです……」
ちょっと暗い雰囲気のある男子です。
盾と剣もってるけど前衛なのかなー。
「マ、マールです!」
ちょっと背の低い元気な女子です。
あ、こちらも盾と剣もってますね、前衛かー。
「……キュカです」
なんか警戒心いっぱいな女子です。
……うん、みんな盾と剣もってマスネ。
てか女子率高いぞ。ひゃっほい。
「確か盾の慣らしだったかな? まあ、あいつらの様子見て程々に倒してくれ、全部とったりはしないでくれよ?」
「ええ、そのへんは調整していきますんで大丈夫っす」
その辺は弁えておりますとも。
ちょいちょいつまみ食いできれば取り合えず良いのです
ただ、普段と違うのはすぐ切られるであろう視線がそのまま俺へと向いたままということだろうか。
「……なんか見られてるなあ」
何時も一緒のタマさんおらんからだろなあ。
見ろよあいつ今日はぼっちだぜ!
本当だぜ、こいつは傑作だ!ぎゃははは!
みたいな。
いや、おらんけどね? こんな笑い方するの……いたら見てみたいわ。
「はよ終わらそ」
まあ、何にせよジロジロ見られるのはあまり好きじゃない。
なのでぱぱっと済ませてしまおう。
長いぞリタさんの列!
相変わらず人がいっぱいでしたわ。
お隣は空いてたけどね。
とりあえずリタさんに挨拶すませてっと。
「次の方どうぞ……今日はタマさんと一緒ではないのですね」
「ええ、お腹壊しちゃったみたいで今日は俺一人です」
スイカあんなに食べるから……まあ俺も何ですケドネ。
とりあえず今日はぼっちなのです。
一人じゃ寂しいので臨時パーティーを所望するのですよ。
一人でもゴブリンなら余裕だろうけど。油断よくない。
何あるか分からないし、俺もなんだかんだ言ってまだペーペーだからね?超新人なのよ。
「そうでしたか。 では本日は臨時でパーティを?」
「ええ……組めそうなところってありますか? 盾の慣らしで表層に行きたいんですけど」
さすがリタさん話が早いぞう。
出来れば例の罠?があるところに行きたいけど難しいだろうなあ。 あれ新人がやったら普通は死ぬって話だし。
「そうですね、ウッドさんはもうタマさんとパーティ組んでいますし勧誘云々についても問題ないでしょう……それでいきますと月下の荘園のメンバーが欠員が出たとかで募集がありますよ」
「おお……どこかで聞いた名前」
なんだろう、すごく全身がムズムズする。
前にもあったよなこの感覚……。
「以前、パーティを募集していた際に声を上げたところですね……」
あー、思い出した。
結構大所帯のところだったかな?
「レベル上げを目的として表層でゴブリンを大量に狩る予定みたいです。 人数は4人で内1人は高レベルの方ですね」
「おー……引率かな? パーティ内でやってる低レベルの底上げかなーと思うんだけど、俺入っていいのかな……?」
引率いるってことはあれだよね、例のゴブリンいっぱい出てくる罠っぽいの使うってことよね。
すごーく行きたいけど、そんな身内パーティに入っちゃっていいんかしらね。
「問題ありませんよ。そうじゃなければ募集はしませんので」
うん……言われてみれば確かにその通りだ。
なんだろうね、その辺は割と緩いのかしらねー。
緩い分にはこちらは助かるからありがたい話だけども。
「そりゃそうですね。 それじゃお願いしても良いですか?」
「ええ、少しお待ちください」
とりあえずお願いしちゃおう。
いやー、どんな人がくるかもうドッキドキですわ。
やっぱ筋肉むっきむきな人がくるんだろうか?
あ、でも低レベルの人は普通かも知れない。
もしかすると女性が居たりなんかするかもしれないぞ!やったぜ!
「リタさん募集してたやつ、人が来たんだって?」
「ええ、こちらウッドさんです」
おあー、ムキムキだ。
高レベルの人ってやっぱムキムキなのか。
……でもゴリさんほどじゃないかな。
リタさんに呼ばれてきた人は、背の高い筋肉質な男性で髪も全体的に短くてなんかこう……スポーツマン?みたいな感じである。
装備はわりと軽装だけど、何か高級そうな感じの装備である。
やっぱそのへんは高レベルってことなんだろねー。
「ああ……あんたか、今日はタマさんと一緒じゃないんだな?」
「お腹壊したみたいでして……」
あ、俺のことはやっぱ知ってるのね。
そりゃパーティの募集してた時に声かけてくれたところだ……し……。
……断ってタマさんと組んだの怒ってないヨネ?
「なるほどな。 俺はスオウ。今日はこいつらの面倒見役でな、戦闘にはあまり参加しないがよろしく頼む」
そう言ってにこっと……と言うには迫力あるけど、笑みを浮かべて俺に手を差し出すスオウさん。
あ、怒ってないぽい? よかったよかった。
んじゃま、握手っと。
「ウッドです。今日一日ですがよろしくお願いします」
俺が挨拶するとスオウさんの後方にいた数名がこちらへと近寄ってくる。
あれが残りの3人かなー? みんな若いねー。
「ペールです……」
ちょっと暗い雰囲気のある男子です。
盾と剣もってるけど前衛なのかなー。
「マ、マールです!」
ちょっと背の低い元気な女子です。
あ、こちらも盾と剣もってますね、前衛かー。
「……キュカです」
なんか警戒心いっぱいな女子です。
……うん、みんな盾と剣もってマスネ。
てか女子率高いぞ。ひゃっほい。
「確か盾の慣らしだったかな? まあ、あいつらの様子見て程々に倒してくれ、全部とったりはしないでくれよ?」
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