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森の賢人
「58話」
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そしてやってきましたギルドです。
並ぶのはリタさんのところですよ、今日は何もしてないしね!
「鑑定お願いしまーす」
カウンターに小部屋でゲットしたお宝をでんっと置く。
リタさんが目を見開いておるぞ。ぐふふ。
「これは、5個もですか……小部屋でも見つけたので?」
「ニャ」
その通りでございます。
「それはおめでとうございます。 鑑定ですね……これは? 変わった模様ですね」
お宝を手に取り何やら箱にいれていくリタさんであったが、最初に見つけた金属を手に取るとぴたりと動きを止める。
模様? 模様……ああ、あれか。
「あ、それタマさんの歯形です」
「……」
「ニャ」
嘘じゃねーのですよ?
そんな白い目で見られても困るんですう。
んまあ、とりあえず鑑定はしてもらえることになったので……少し時間かかるそうなんでタマさんと遊びながら待つことにしましょうかね。
「鑑定結果でたニャー」
「え、ほんと? どうだったー?」
待つことしばし、鑑定結果が出たようだ。
ちなみに俺の腕はひっかき傷でぼろぼろです。ハハハ。
「ニャ」
「どれどれ……つけた人に合わせ、見た目、性能が変化する……?」
タマさんが鑑定結果の書かれた紙を渡してくれたのでちらっと内容を見てみるとー……。
見た目がつけた人によって変わるのかー。これタマさんつけたら猫耳とかになるんかね?
てか俺がつけると……。
「俺がつけたらどうなるか結果見えてるんですが、それは」
俺知ってる。木になるんでしょ。
てか金属から木になるって防御力下がってませんかね?
「いいからつけるニャ」
「へい~」
えーって顔してたらタマさんに兜を顔に押し付けられたで!
どうせなら肉球でお願いします。
「ん? おお? なんか首がむずむずする……」
とりあえず付けてみたけど……首がむずむずと……これ大丈夫?
「ニャ。 木が伸びたニャ」
「へ? ……あっ、まじだっ!?」
え、木って俺の木?
どゆこと?と思って首に手を伸ばしてみると、首にちょろっとだけあった木の部分がわさわさっと上に伸びているのだ。
「うっそ! これ兜とくっついてるんですけどっ!!?」
しかも何か違和感あると思ったら兜とくっついてるし!
引っ張ったらペリペリって感じで首から何か剥がれるような痛みがっ!?
「呪いの装備かニャ?」
「うそだあああああっ!!?」
無事外れました。
呪いの装備とか言われて焦ったけど、落ち着いて形状変更させる時の要領で木の部分引っ込めたらぽろっと取れた。
「びびらせおってからに……」
ほんと寿命縮んだかと思ったぞっ!
「ニャ。 そういえばバナナどうしたニャ?」
「あー忘れてた……帰りに食べちゃって残り3本なんだよね……タマさんいる?」
バナナ渡すの忘れてたし。
しかも帰る途中で食べたもんで数が残り少ない。
一瞬、二人で食べちゃおうかなと考えたけど……。
「桃がいいニャ」
「おっけ。それじゃリタさんに全部上げちゃおう。 タマさん席確保してもらってもいいー?」
「まかせろニャー」
タマさん桃がいいってことなんでバナナはリタさん行き決定だね。
そんな訳でタマさんに席の確保をお願いしつつ、再びリタさんの列へと向かうのであった。
「リタさーん」
「……? どうしましたウッドさん? 鑑定に何か問題でも……?」
もう用事は済んだはずの俺が再びきた。
ってことで何か問題があったのだろうかとリタさんが眉を顰める。
「いえ、問題はないです。 これ、新しい果物なんでよかったらどうぞ」
もちろん問題があるわけじゃーないので。
ささっと否定してバナナを渡してしまおう。
「! ……ありがとうございます。頂いてレポートにまとめておきますね」
「あ、はい……」
あ、今日はすぐ食べないんですね……。
「? どうかしましたか?」
「い、いえ何でもないです! それじゃまたー!」
べ、別に食べるところ見たかったとかじゃないし!
バナナ渡すのが目的だったし!
……ぐすん。
並ぶのはリタさんのところですよ、今日は何もしてないしね!
「鑑定お願いしまーす」
カウンターに小部屋でゲットしたお宝をでんっと置く。
リタさんが目を見開いておるぞ。ぐふふ。
「これは、5個もですか……小部屋でも見つけたので?」
「ニャ」
その通りでございます。
「それはおめでとうございます。 鑑定ですね……これは? 変わった模様ですね」
お宝を手に取り何やら箱にいれていくリタさんであったが、最初に見つけた金属を手に取るとぴたりと動きを止める。
模様? 模様……ああ、あれか。
「あ、それタマさんの歯形です」
「……」
「ニャ」
嘘じゃねーのですよ?
そんな白い目で見られても困るんですう。
んまあ、とりあえず鑑定はしてもらえることになったので……少し時間かかるそうなんでタマさんと遊びながら待つことにしましょうかね。
「鑑定結果でたニャー」
「え、ほんと? どうだったー?」
待つことしばし、鑑定結果が出たようだ。
ちなみに俺の腕はひっかき傷でぼろぼろです。ハハハ。
「ニャ」
「どれどれ……つけた人に合わせ、見た目、性能が変化する……?」
タマさんが鑑定結果の書かれた紙を渡してくれたのでちらっと内容を見てみるとー……。
見た目がつけた人によって変わるのかー。これタマさんつけたら猫耳とかになるんかね?
てか俺がつけると……。
「俺がつけたらどうなるか結果見えてるんですが、それは」
俺知ってる。木になるんでしょ。
てか金属から木になるって防御力下がってませんかね?
「いいからつけるニャ」
「へい~」
えーって顔してたらタマさんに兜を顔に押し付けられたで!
どうせなら肉球でお願いします。
「ん? おお? なんか首がむずむずする……」
とりあえず付けてみたけど……首がむずむずと……これ大丈夫?
「ニャ。 木が伸びたニャ」
「へ? ……あっ、まじだっ!?」
え、木って俺の木?
どゆこと?と思って首に手を伸ばしてみると、首にちょろっとだけあった木の部分がわさわさっと上に伸びているのだ。
「うっそ! これ兜とくっついてるんですけどっ!!?」
しかも何か違和感あると思ったら兜とくっついてるし!
引っ張ったらペリペリって感じで首から何か剥がれるような痛みがっ!?
「呪いの装備かニャ?」
「うそだあああああっ!!?」
無事外れました。
呪いの装備とか言われて焦ったけど、落ち着いて形状変更させる時の要領で木の部分引っ込めたらぽろっと取れた。
「びびらせおってからに……」
ほんと寿命縮んだかと思ったぞっ!
「ニャ。 そういえばバナナどうしたニャ?」
「あー忘れてた……帰りに食べちゃって残り3本なんだよね……タマさんいる?」
バナナ渡すの忘れてたし。
しかも帰る途中で食べたもんで数が残り少ない。
一瞬、二人で食べちゃおうかなと考えたけど……。
「桃がいいニャ」
「おっけ。それじゃリタさんに全部上げちゃおう。 タマさん席確保してもらってもいいー?」
「まかせろニャー」
タマさん桃がいいってことなんでバナナはリタさん行き決定だね。
そんな訳でタマさんに席の確保をお願いしつつ、再びリタさんの列へと向かうのであった。
「リタさーん」
「……? どうしましたウッドさん? 鑑定に何か問題でも……?」
もう用事は済んだはずの俺が再びきた。
ってことで何か問題があったのだろうかとリタさんが眉を顰める。
「いえ、問題はないです。 これ、新しい果物なんでよかったらどうぞ」
もちろん問題があるわけじゃーないので。
ささっと否定してバナナを渡してしまおう。
「! ……ありがとうございます。頂いてレポートにまとめておきますね」
「あ、はい……」
あ、今日はすぐ食べないんですね……。
「? どうかしましたか?」
「い、いえ何でもないです! それじゃまたー!」
べ、別に食べるところ見たかったとかじゃないし!
バナナ渡すのが目的だったし!
……ぐすん。
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