15 / 156
木の中にいる
「14話」
しおりを挟む
そろそろお昼になりそう、そんな時間になって俺たちはダンジョンから帰還しギルドへと向かっていた。
時間的にも余裕はあるし、体力的にも余裕だったんだけど袋がそろそろいっぱいになるのとゴリさんがお腹空いたらしく、今日はとりあえずここまでとなったのだ。
「結局でたのあの1匹だけでしたね」
「あの辺りはあまり敵が出てこない場所だからな」
ゴリさんに案内された薬草の採取ポイントはモンスターがあまり来ないところだったようだ。
確かに結句あの後ゴブリンが再び俺たちの前に姿を現すことはなかった。
本当出てこなくて助かったよ……実は最初の一戦で、買ったばかりの鉄の剣、ぐにゃって曲がってしまったんだ。 剣の平らな部分で叩いた俺が悪いんだけどね……。
槍は残ってるけど、こっちはこっちで折っちゃいそうで怖い。
そうそう、死体はそのままでいいらしい。
というのも小型の肉食動物やら昆虫やらがいて一日もあれば骨まで綺麗に平らげてしまうそうな。
そいつらは人を襲うこともないし、面倒な死体の処理をやってくれると言うことで見かけても狩らないようにとのことだ。
「とりあえずその石と刈ってきた草を買い取りしてもらえ。 そのあとちょっとギルドの裏にある広場にこい」
「は、はい」
ゴブリンの魔石1個に薬草の束が小袋に大量、たぶんざっと計算して銀貨で10枚ぐらいになるんじゃないだろうか。
このペースだと1週間もあればゴリさんに借りたお金返そうである。
とまあこんな感じでダンジョン初日は上手くいったと思うんだけど……何かゴリさんに呼び出されましたよ、奥さん? やだ、俺ってばそんな趣味ないのに……なんて、んな訳ないよね。 裏の広場は確か訓練にも使えたはず。戦い方がダメすぎたからそれを指摘してくれるのかも知れない……それか必死で忘れてたけど養分? 生命力? 吸ってマッチョになった体で思いっきりゴブリンぶっ叩いたからどっちかだろう。
あの威力ちょっとおかしかったしね……うーん、聞かれたらどう答えよう。
悩ましい。
ギルドに到着すると早速リタさんのもとへと向かう。
何人か並んではいたけど、すぐに俺たちの番がきた。
薬草をたっぷり詰め込んだ小袋カウンターに並べ買い取りをお願いする……お、ちょっと表情変わった。
「また随分と大量に採ってきましたね、ゴリアテさんも手伝ったんですか?」
「いいや? 全部そいつ一人で採ったぞ」
リタさんは俺の後ろにいたゴリさんにちらりと視線を向けそう言うが、すぐにゴリさんが否定する。
またリタさんの表情が変わる、少しだけだから分かりにくいけどたぶん驚いているのだろう。
ふふふ、これ全部ひとりで採ったんすよ、一人でっ! もっと褒めていいのよ?
「そうでしたか……優秀ですね。 レンリ草60束、カラズ草20束、ゲンノウ草10束、ゴブリンの魔石1個、クラギ草が20束、合計で銀貨9枚と銅貨5枚になります。 中層のゲンノウ草が多いですね。 群生地でも見つけましたか?」
「おぉぉ……」
優秀ですって!
あとやっぱ銀貨10枚近かったね、最初に草刈りと聞いて思っていたよりもずっと稼げた。 本当にすぐゴリさんへの借金返せそうである。
ゲンノウ草ってなんかヨモギみたいな植物なんだけど、ほんのちょっとだけ葉っぱの形が違うんだ。
んでやっかいなことにこいつヨモギの中に紛れ込んでたんだよね、もしかすると中層に生えているんじゃなくて、表層だとヨモギに紛れ込んでて分からないだけなんじゃなかろうか。
たまに見つかるってのは多分、1本だけ別で生えてたとかじゃないかなと思う。 ヨモギに紛れ込んでると見つけるのは無理なんじゃないかな……俺は何故かぱっと見で分かったけどね!
「いや、そういう訳じゃない。 他の草刈っているときにちょくちょく見つけていった感じだな。 よくもまあ似たような植物だらけのところで見つけられるもんだよ」
「そうですか……その体の能力何でしょうか?」
「かも知れんな。 過去の記録とか残ってないのか?」
あ、それ俺も知りたいです。
力の使い方とか分かるかも知れないしねー……落ち着いたらこの支部にいる例の人尋ねないとだ。
とりあえず借金返してからかな。
「石や壁、それに水などのケースはあるんですが……木は150年ほど前に前例があったようです。 ただモンスターの襲来で支部が焼けてしまい詳しい記録は残っていないようですね」
あらら焼けちゃったのか……あ、でも詳しくなくても記録残っているならそれを見せて貰えばそれはそれで何か情報得られるかも?
てかですね、それよりも気になることがあったんですが……。
「え゛……モンスターの襲来ですか? 町に?」
「あー……そうか、その辺も記憶が無いのか。 中々に難儀だな」
「大体100~200年に一度の割合でモンスターの襲撃があるんです。 普段は世界樹に抑えられダンジョンから出てくることのないモンスターですが、群れを指導するものが現れると今あるダンジョンの入り口とは別に入り口を作り、そこから出てきて町を襲うんです」
「あれ世界樹だったんだ……通りでやたらでかいと思った」
モンスターの襲撃だけど、詳しく聞いてみればなんかどこかで聞いたことがあるような気がする。
たぶん神様のところで聞いたんじゃないだろうか……なんで記憶あやふやにしたし。
あとね、実はこの町に来てから一切触れてなかったけど、町の中心部に無茶苦茶でかい木が生えているんだよね。
ただ、今の話を聞いた感じだと町の中心部に木があるというよりは木を中心に町が作られたんだろう。
世界樹はモンスターを遠ざける力がある、いまリタさんの話を聞いてそれが頭にぽんと浮かんできた、これもたぶん転生する前に神様に聞いている気がする。 記憶あやふやだけど。
まじで死んだら髪の毛むしってやる。生えてるか知らんけどな!
時間的にも余裕はあるし、体力的にも余裕だったんだけど袋がそろそろいっぱいになるのとゴリさんがお腹空いたらしく、今日はとりあえずここまでとなったのだ。
「結局でたのあの1匹だけでしたね」
「あの辺りはあまり敵が出てこない場所だからな」
ゴリさんに案内された薬草の採取ポイントはモンスターがあまり来ないところだったようだ。
確かに結句あの後ゴブリンが再び俺たちの前に姿を現すことはなかった。
本当出てこなくて助かったよ……実は最初の一戦で、買ったばかりの鉄の剣、ぐにゃって曲がってしまったんだ。 剣の平らな部分で叩いた俺が悪いんだけどね……。
槍は残ってるけど、こっちはこっちで折っちゃいそうで怖い。
そうそう、死体はそのままでいいらしい。
というのも小型の肉食動物やら昆虫やらがいて一日もあれば骨まで綺麗に平らげてしまうそうな。
そいつらは人を襲うこともないし、面倒な死体の処理をやってくれると言うことで見かけても狩らないようにとのことだ。
「とりあえずその石と刈ってきた草を買い取りしてもらえ。 そのあとちょっとギルドの裏にある広場にこい」
「は、はい」
ゴブリンの魔石1個に薬草の束が小袋に大量、たぶんざっと計算して銀貨で10枚ぐらいになるんじゃないだろうか。
このペースだと1週間もあればゴリさんに借りたお金返そうである。
とまあこんな感じでダンジョン初日は上手くいったと思うんだけど……何かゴリさんに呼び出されましたよ、奥さん? やだ、俺ってばそんな趣味ないのに……なんて、んな訳ないよね。 裏の広場は確か訓練にも使えたはず。戦い方がダメすぎたからそれを指摘してくれるのかも知れない……それか必死で忘れてたけど養分? 生命力? 吸ってマッチョになった体で思いっきりゴブリンぶっ叩いたからどっちかだろう。
あの威力ちょっとおかしかったしね……うーん、聞かれたらどう答えよう。
悩ましい。
ギルドに到着すると早速リタさんのもとへと向かう。
何人か並んではいたけど、すぐに俺たちの番がきた。
薬草をたっぷり詰め込んだ小袋カウンターに並べ買い取りをお願いする……お、ちょっと表情変わった。
「また随分と大量に採ってきましたね、ゴリアテさんも手伝ったんですか?」
「いいや? 全部そいつ一人で採ったぞ」
リタさんは俺の後ろにいたゴリさんにちらりと視線を向けそう言うが、すぐにゴリさんが否定する。
またリタさんの表情が変わる、少しだけだから分かりにくいけどたぶん驚いているのだろう。
ふふふ、これ全部ひとりで採ったんすよ、一人でっ! もっと褒めていいのよ?
「そうでしたか……優秀ですね。 レンリ草60束、カラズ草20束、ゲンノウ草10束、ゴブリンの魔石1個、クラギ草が20束、合計で銀貨9枚と銅貨5枚になります。 中層のゲンノウ草が多いですね。 群生地でも見つけましたか?」
「おぉぉ……」
優秀ですって!
あとやっぱ銀貨10枚近かったね、最初に草刈りと聞いて思っていたよりもずっと稼げた。 本当にすぐゴリさんへの借金返せそうである。
ゲンノウ草ってなんかヨモギみたいな植物なんだけど、ほんのちょっとだけ葉っぱの形が違うんだ。
んでやっかいなことにこいつヨモギの中に紛れ込んでたんだよね、もしかすると中層に生えているんじゃなくて、表層だとヨモギに紛れ込んでて分からないだけなんじゃなかろうか。
たまに見つかるってのは多分、1本だけ別で生えてたとかじゃないかなと思う。 ヨモギに紛れ込んでると見つけるのは無理なんじゃないかな……俺は何故かぱっと見で分かったけどね!
「いや、そういう訳じゃない。 他の草刈っているときにちょくちょく見つけていった感じだな。 よくもまあ似たような植物だらけのところで見つけられるもんだよ」
「そうですか……その体の能力何でしょうか?」
「かも知れんな。 過去の記録とか残ってないのか?」
あ、それ俺も知りたいです。
力の使い方とか分かるかも知れないしねー……落ち着いたらこの支部にいる例の人尋ねないとだ。
とりあえず借金返してからかな。
「石や壁、それに水などのケースはあるんですが……木は150年ほど前に前例があったようです。 ただモンスターの襲来で支部が焼けてしまい詳しい記録は残っていないようですね」
あらら焼けちゃったのか……あ、でも詳しくなくても記録残っているならそれを見せて貰えばそれはそれで何か情報得られるかも?
てかですね、それよりも気になることがあったんですが……。
「え゛……モンスターの襲来ですか? 町に?」
「あー……そうか、その辺も記憶が無いのか。 中々に難儀だな」
「大体100~200年に一度の割合でモンスターの襲撃があるんです。 普段は世界樹に抑えられダンジョンから出てくることのないモンスターですが、群れを指導するものが現れると今あるダンジョンの入り口とは別に入り口を作り、そこから出てきて町を襲うんです」
「あれ世界樹だったんだ……通りでやたらでかいと思った」
モンスターの襲撃だけど、詳しく聞いてみればなんかどこかで聞いたことがあるような気がする。
たぶん神様のところで聞いたんじゃないだろうか……なんで記憶あやふやにしたし。
あとね、実はこの町に来てから一切触れてなかったけど、町の中心部に無茶苦茶でかい木が生えているんだよね。
ただ、今の話を聞いた感じだと町の中心部に木があるというよりは木を中心に町が作られたんだろう。
世界樹はモンスターを遠ざける力がある、いまリタさんの話を聞いてそれが頭にぽんと浮かんできた、これもたぶん転生する前に神様に聞いている気がする。 記憶あやふやだけど。
まじで死んだら髪の毛むしってやる。生えてるか知らんけどな!
0
お気に入りに追加
1,463
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る(旧題|剣は光より速い-社畜異世界転生)
丁鹿イノ
ファンタジー
【ファンタジア文庫にて1巻発売中!】
深夜の職場で人生を終えた青桐 恒(25)は、気づいたらファンタジーな異世界に転生していた。
前世の社畜人生のお陰で圧倒的な精神力を持ち、生後から持ち前の社畜精神で頑張りすぎて魔力と気力を異常に成長させてしまう。
そのうち元Sクラス冒険者である両親も自重しなくなり、魔術と剣術もとんでもないことに……
異世界に転生しても働くのをやめられない!
剣と魔術が存在するファンタジーな異世界で持ち前の社畜精神で努力を積み重ね成り上がっていく、成長物語。
■カクヨムでも連載中です■
本作品をお読みいただき、また多く感想をいただき、誠にありがとうございます。
中々お返しできておりませんが、お寄せいただいたコメントは全て拝見し、執筆の糧にしています。
いつもありがとうございます。
◆
書籍化に伴いタイトルが変更となりました。
剣は光より速い - 社畜異世界転生 ~社畜は異世界でも無休で最強へ至る~
↓
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
二度目の転生は傍若無人に~元勇者ですが二度目『も』クズ貴族に囲まれていてイラッとしたのでチート無双します~
K1-M
ファンタジー
元日本人の俺は転生勇者として異世界で魔王との戦闘の果てに仲間の裏切りにより命を落とす。
次に目を覚ますと再び赤ちゃんになり二度目の転生をしていた。
生まれた先は下級貴族の五男坊。周りは貴族至上主義、人間族至上主義のクズばかり。
…決めた。最悪、この国をぶっ壊す覚悟で元勇者の力を使おう…と。
※『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも掲載しています。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる