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第20話
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虎猫か……。最近は全然見かけなかったのに、どうして今更来るんだよ。まあ、何ともならない相手じゃ無いから良いんだけどさ。ちなみにこれは、別に慢心しているわけでは無い。まだ鑑定を行ってい無いからわからないが、相手もこちらもスキルが強力なため、余程のステータス差つまりはレベル差が無ければ負けないと考えられる。それに、ワイバーンの死骸へ真っ直ぐ進んでいくところを見ると、相手はこちらに気付いていないようだ。おまけにその死骸に対し何の警戒もしていない。この状況なら、先に攻撃を仕掛けた方が絶対に勝つ。明らかに、客観的に見ても俺の方が有利な状況だろう。
が……。一応ステータスを確認してこう。もしもの所でどんでん返しをくらったら、堪らないからな。
スキル『鑑定』。
「名称 タイガーキャット 危険度 C LV13」
……何というか、思ったよりというか、普通に弱そう。前見た奴は、こいつの二倍くらいあったし。これなら、そんなに警戒する必要も無かったのではないだろうかと冴え思えて来る。っと思うと、何だかこんな感情が胸の奥から込み上げて来た。こいつ、そんなに強くない癖に自分の睡眠を邪魔しやがって。めっっちゃ頭に来る。と言う怒りだ。
もちろん、怒りの矛先はあの虎猫だ。あの野郎、ワイバーン同様蜂の巣にしてやる。
……と、話が進む前に読者の皆様に少し思い出して欲しい。俺がここに残った目的はワイバーンの死骸にやって来る魔獣の討伐。のはずなのに、何故かやって来た虎猫に怒っている俺。そう、決めたのに虎猫に八つ当たりする俺。虎猫からして見たら、実に理不尽な話だ。ただ落ちている飯があったから食べに来ただけ、なのにも関わらず何故か怒られ、殺される。ああ、実ににかわいそうな話だ。っと、まあ話を戻してーー
目標まで約10m。MPは、少し寝たおかげで1/4ほど回復している。目標は赤、緑、黄色で表示されている虎猫の頭。サークルをそこに合わせて……
スキル『水弾式機関銃』発射!!
俺の後方から放たれた無数の弾丸が飛んで行く。相手に避けるそぶりはない。虎猫の五感を持ってしても、警戒していない状態では至近距離での俺のスキルには対応できないようだ。無数の弾丸は正確に虎猫へ飛んでいき、胴体を貫いて行く。
が、自分のMPの事を気にして、10秒へ行く前にスキルの使用を止めたが、どうやら正解だったようだ。
目の前の虎猫がばたりと音を立てて倒れたのである。死亡の確認のため近寄り確認するが、死骸は何とも無残な姿だった。
自分がまだ進化する前に最初見たときは、あれ程畏怖の念を抱いた虎猫が、今では無数の穴があいたただの肉塊へと化していた。
これは、酷い。と言うかやり過ぎた。これじゃあ、あんまりにもオーバーキル過ぎる。
くるっ、くるっ、と首を回し二、三度虎猫の死骸を見る。
……一応、お経でも読んでおくか。なんまいだー、なんまいだー……。
ふぅー。さてと、一息ついたし、まだ夜は長いからもう一度寝るとしよう。死骸は……今はそのままで良いか。できれば、こんなグロいもの食べたくないしな。あっ、夢には出てこないでくれよ。朝になったらちゃんと埋めてあげるから。
それじゃあ、もう一度穴に戻ってーーおやすみー。
森の静けさの中に、鳥の鳴き声が聞こえる。そのほかに、魚の跳ね水飛沫をあげる音が聴覚を刺激する。
もう朝か。結局、虎猫の他には誰も奪いに来なかったな……。
念の為、地面に掘った穴から顔を出して、安全を確認するが二頭の死骸以外に魔獣の姿は無い。
さてと、まずは取り敢えず朝飯でも食べるか。
残り約3/4程度となった獲物の目の前まで行き、「いただきます」と心の中で言って朝食を食べ始めた。残り凡そ2/4くらいまで食べた。
ーーごちそうさまでした。ふぅー、食った食った。この調子でいけば今日の夜飯か、明日の朝飯くらいで無くなりそうだな。……それじゃあ、次は虎猫を埋めてやるか。このまま放置してたら本当に夢で化けて出てきそうで怖いからな。でも、問題なのはどうやって埋めるかだよな。手とか無いから、隣に穴掘っても落とせないしな。……そうだ。虎猫の死骸の下に穴を掘って、最後俺が虎猫の上に乗っかれば重さで地面が崩れて穴に落ちてくれるか?
虎猫の死骸の方を見て少し考え、頭の中で検証する。……うん。その方法で何とかなりそうだ。と言うか、こんな事もすぐに頭に浮かばないなんて、おれ頭悪過ぎな気がするな。前世では俺一応進学校に入学してるんだけどなぁ。ーーまあ良いか。取り敢えず実行に移そう。
虎猫の少し横から穴を掘ってーー大体1mくらい直進して、波線を描くようにすぐ横に入って、また1m進んで、これを数回繰り返せば……はい完成。よし、あとは虎猫の上に乗っかれば勝手に地面が崩れて穴に落ちるでしょう。
穴から出て、虎猫の上に勢いよく登ればーーって、この虎猫よく見たら短剣刺さってる。……あの短剣もしかしてこの間見かけた、確かレイスって名前の冒険者のじゃね? そっか、あの人虎猫と戦ったのか。勝敗は、まあ多分虎猫の勝ちだろう。それか、上手く虎猫から逃げられたかのどちらかだろう。いくらレベル差があるからって、まともに虎猫と戦って勝てるとは思わないしな。
さて、そろそろ虎猫を埋めてうやるか。ジャンプする準備をして、いっせーのでジャーンプ!
俺が虎猫の死骸の上に着地すると、ドスーンと言う音と同時に見事に地面が割れ俺が掘った穴に虎猫の死骸が落ちた。ついでに俺も。
よっしゃあ! 作戦成功だな。あとは上に上がって、土をパラパラーっと被せてーー終了。ちょっと土を盛り上げればお墓っぽくもなったしな。埋めるだけじゃなくお墓まで作ってあげたんだから、お願いだから化けて出ないでくれよ。ああー良い事した。まあ、殺したのは俺なんだけど。これは自然の掟だから仕方がない。
それじゃあ、あと1日くらいここで粘ってワイバーンを食べるとしますか。
こうして俺はあと1日キャンプをした。墓を作った夜も、何度か未知のDランク魔獣の襲撃などがあったりもしたが、次の日の朝食でワイバーンの飯を食べ終わり、無事家(拠点)へ帰ったのであった。ちなみに、この時俺のレベルが一つ上がった。
が……。一応ステータスを確認してこう。もしもの所でどんでん返しをくらったら、堪らないからな。
スキル『鑑定』。
「名称 タイガーキャット 危険度 C LV13」
……何というか、思ったよりというか、普通に弱そう。前見た奴は、こいつの二倍くらいあったし。これなら、そんなに警戒する必要も無かったのではないだろうかと冴え思えて来る。っと思うと、何だかこんな感情が胸の奥から込み上げて来た。こいつ、そんなに強くない癖に自分の睡眠を邪魔しやがって。めっっちゃ頭に来る。と言う怒りだ。
もちろん、怒りの矛先はあの虎猫だ。あの野郎、ワイバーン同様蜂の巣にしてやる。
……と、話が進む前に読者の皆様に少し思い出して欲しい。俺がここに残った目的はワイバーンの死骸にやって来る魔獣の討伐。のはずなのに、何故かやって来た虎猫に怒っている俺。そう、決めたのに虎猫に八つ当たりする俺。虎猫からして見たら、実に理不尽な話だ。ただ落ちている飯があったから食べに来ただけ、なのにも関わらず何故か怒られ、殺される。ああ、実ににかわいそうな話だ。っと、まあ話を戻してーー
目標まで約10m。MPは、少し寝たおかげで1/4ほど回復している。目標は赤、緑、黄色で表示されている虎猫の頭。サークルをそこに合わせて……
スキル『水弾式機関銃』発射!!
俺の後方から放たれた無数の弾丸が飛んで行く。相手に避けるそぶりはない。虎猫の五感を持ってしても、警戒していない状態では至近距離での俺のスキルには対応できないようだ。無数の弾丸は正確に虎猫へ飛んでいき、胴体を貫いて行く。
が、自分のMPの事を気にして、10秒へ行く前にスキルの使用を止めたが、どうやら正解だったようだ。
目の前の虎猫がばたりと音を立てて倒れたのである。死亡の確認のため近寄り確認するが、死骸は何とも無残な姿だった。
自分がまだ進化する前に最初見たときは、あれ程畏怖の念を抱いた虎猫が、今では無数の穴があいたただの肉塊へと化していた。
これは、酷い。と言うかやり過ぎた。これじゃあ、あんまりにもオーバーキル過ぎる。
くるっ、くるっ、と首を回し二、三度虎猫の死骸を見る。
……一応、お経でも読んでおくか。なんまいだー、なんまいだー……。
ふぅー。さてと、一息ついたし、まだ夜は長いからもう一度寝るとしよう。死骸は……今はそのままで良いか。できれば、こんなグロいもの食べたくないしな。あっ、夢には出てこないでくれよ。朝になったらちゃんと埋めてあげるから。
それじゃあ、もう一度穴に戻ってーーおやすみー。
森の静けさの中に、鳥の鳴き声が聞こえる。そのほかに、魚の跳ね水飛沫をあげる音が聴覚を刺激する。
もう朝か。結局、虎猫の他には誰も奪いに来なかったな……。
念の為、地面に掘った穴から顔を出して、安全を確認するが二頭の死骸以外に魔獣の姿は無い。
さてと、まずは取り敢えず朝飯でも食べるか。
残り約3/4程度となった獲物の目の前まで行き、「いただきます」と心の中で言って朝食を食べ始めた。残り凡そ2/4くらいまで食べた。
ーーごちそうさまでした。ふぅー、食った食った。この調子でいけば今日の夜飯か、明日の朝飯くらいで無くなりそうだな。……それじゃあ、次は虎猫を埋めてやるか。このまま放置してたら本当に夢で化けて出てきそうで怖いからな。でも、問題なのはどうやって埋めるかだよな。手とか無いから、隣に穴掘っても落とせないしな。……そうだ。虎猫の死骸の下に穴を掘って、最後俺が虎猫の上に乗っかれば重さで地面が崩れて穴に落ちてくれるか?
虎猫の死骸の方を見て少し考え、頭の中で検証する。……うん。その方法で何とかなりそうだ。と言うか、こんな事もすぐに頭に浮かばないなんて、おれ頭悪過ぎな気がするな。前世では俺一応進学校に入学してるんだけどなぁ。ーーまあ良いか。取り敢えず実行に移そう。
虎猫の少し横から穴を掘ってーー大体1mくらい直進して、波線を描くようにすぐ横に入って、また1m進んで、これを数回繰り返せば……はい完成。よし、あとは虎猫の上に乗っかれば勝手に地面が崩れて穴に落ちるでしょう。
穴から出て、虎猫の上に勢いよく登ればーーって、この虎猫よく見たら短剣刺さってる。……あの短剣もしかしてこの間見かけた、確かレイスって名前の冒険者のじゃね? そっか、あの人虎猫と戦ったのか。勝敗は、まあ多分虎猫の勝ちだろう。それか、上手く虎猫から逃げられたかのどちらかだろう。いくらレベル差があるからって、まともに虎猫と戦って勝てるとは思わないしな。
さて、そろそろ虎猫を埋めてうやるか。ジャンプする準備をして、いっせーのでジャーンプ!
俺が虎猫の死骸の上に着地すると、ドスーンと言う音と同時に見事に地面が割れ俺が掘った穴に虎猫の死骸が落ちた。ついでに俺も。
よっしゃあ! 作戦成功だな。あとは上に上がって、土をパラパラーっと被せてーー終了。ちょっと土を盛り上げればお墓っぽくもなったしな。埋めるだけじゃなくお墓まで作ってあげたんだから、お願いだから化けて出ないでくれよ。ああー良い事した。まあ、殺したのは俺なんだけど。これは自然の掟だから仕方がない。
それじゃあ、あと1日くらいここで粘ってワイバーンを食べるとしますか。
こうして俺はあと1日キャンプをした。墓を作った夜も、何度か未知のDランク魔獣の襲撃などがあったりもしたが、次の日の朝食でワイバーンの飯を食べ終わり、無事家(拠点)へ帰ったのであった。ちなみに、この時俺のレベルが一つ上がった。
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