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1章「開店!」
2話「お姫様」
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「ローズ、食べないの?」
私は、召使いに案内されるがまま、
椅子についた。
ふかふかのソファと、
そそられる匂い。
目の前にあったのは、
豪華な朝食だった。
パリパリの板チョコの乗ったトースト。
コーンスープ。
他にも山盛りのフルーツ。
ホールケーキまである。
椅子に座ってるのは、
私含め、3人しかいない。
こんなに、必要だろうか。
「ローズ?お母様の話を
聞いてるの?」
はっとする。
さっきから話しかけてくるこの人は、
どうやら、この少女のお母さんのようだ。
ならば…
「ええ、聞いていますよ。
今から頂こうと思っていたのです」
お客さんに対応するような、
作り笑顔を見せる。
すると、そのお母様、は、
唖然としたあと、
涙をぽろぽろ流した。
「…え?!」
衝撃で声が出ると、そのひとは
「わたくしのことを、
くそばばあと呼ばないだなんて…!
5歳の時以来ですわ!!!」
と叫んだ。
くそばばあ?あまりに
早すぎる、反抗期ではなかろうか。
その後、ご飯を食べながら
わかったのが、
この人は、アロマという、
国の妃らしい。
そして、もう1人の男は、パンという、
王様。
これらを、家族として生きていくわけだ。
少し不慣れだが、
あれと比べたら、マシだろう。
前世に思いを寄せる。
がすぐに振り払う。
ご飯を食べたあと、満腹のなか、
私は、バッグを持っていた
どうやら、学校に通うようだ。
一応、私は姫という立場になるので、
普通の学校ではないが。
ローズという少女は、
わがままだったようで、
必要なものは、全て詰め込まれていて、
あとは、昼食を入れるだけだった。
どうやら、サンドイッチだ。
洗濯済らしい、制服を着る。
赤いリボンと、赤紫のセーラー服、
胸元には、学校の、マークが入ってる。
中々にオシャレだ。だが…
「髪型があれよね。」
私は、似合うように三つ編みを
2つ作り、くるりんぱをする。
髪の毛はとかせばまあまあだが
さらさらになったので、
その上に、丁寧に赤い帽子を被り、部屋を出た。
「あら、ローズさま、
いってらっしゃいま…せ!?」
召使いのひとりが、こちらをみて
目を見開いてる。
「あの、どうしました?」
尋ねると、
「あの、本当にその
格好でいくのですか?
髪の毛に、草がついてるようですが」
「え?草?」
そんなものついてないはずだが。
髪をさわさわと触るが、やはりない。
「これです」
といって、召使いは、
三つ編みを触る。
「ああ、これは、三つ編みといって」
「み、三つ編みー?!
ロープ編みのことですか!?
早く解かなくてはーっ!」
絶叫する、召使いが、
とろうとするので、玄関に逃げる。
この世界には、三つ編みはないのか?
そもそも、髪を大切にする
習慣がないのかもしれない。
枝毛やボサボサ髪の人が多すぎる。
そう思いながら、重いドアを開ける。
またまた唖然とした。
広い庭の真ん中に噴水があり、
花も一面に広がるのはいいが、
掃除中の召使いが、皆、
枝毛だったからだ。
つづく
私は、召使いに案内されるがまま、
椅子についた。
ふかふかのソファと、
そそられる匂い。
目の前にあったのは、
豪華な朝食だった。
パリパリの板チョコの乗ったトースト。
コーンスープ。
他にも山盛りのフルーツ。
ホールケーキまである。
椅子に座ってるのは、
私含め、3人しかいない。
こんなに、必要だろうか。
「ローズ?お母様の話を
聞いてるの?」
はっとする。
さっきから話しかけてくるこの人は、
どうやら、この少女のお母さんのようだ。
ならば…
「ええ、聞いていますよ。
今から頂こうと思っていたのです」
お客さんに対応するような、
作り笑顔を見せる。
すると、そのお母様、は、
唖然としたあと、
涙をぽろぽろ流した。
「…え?!」
衝撃で声が出ると、そのひとは
「わたくしのことを、
くそばばあと呼ばないだなんて…!
5歳の時以来ですわ!!!」
と叫んだ。
くそばばあ?あまりに
早すぎる、反抗期ではなかろうか。
その後、ご飯を食べながら
わかったのが、
この人は、アロマという、
国の妃らしい。
そして、もう1人の男は、パンという、
王様。
これらを、家族として生きていくわけだ。
少し不慣れだが、
あれと比べたら、マシだろう。
前世に思いを寄せる。
がすぐに振り払う。
ご飯を食べたあと、満腹のなか、
私は、バッグを持っていた
どうやら、学校に通うようだ。
一応、私は姫という立場になるので、
普通の学校ではないが。
ローズという少女は、
わがままだったようで、
必要なものは、全て詰め込まれていて、
あとは、昼食を入れるだけだった。
どうやら、サンドイッチだ。
洗濯済らしい、制服を着る。
赤いリボンと、赤紫のセーラー服、
胸元には、学校の、マークが入ってる。
中々にオシャレだ。だが…
「髪型があれよね。」
私は、似合うように三つ編みを
2つ作り、くるりんぱをする。
髪の毛はとかせばまあまあだが
さらさらになったので、
その上に、丁寧に赤い帽子を被り、部屋を出た。
「あら、ローズさま、
いってらっしゃいま…せ!?」
召使いのひとりが、こちらをみて
目を見開いてる。
「あの、どうしました?」
尋ねると、
「あの、本当にその
格好でいくのですか?
髪の毛に、草がついてるようですが」
「え?草?」
そんなものついてないはずだが。
髪をさわさわと触るが、やはりない。
「これです」
といって、召使いは、
三つ編みを触る。
「ああ、これは、三つ編みといって」
「み、三つ編みー?!
ロープ編みのことですか!?
早く解かなくてはーっ!」
絶叫する、召使いが、
とろうとするので、玄関に逃げる。
この世界には、三つ編みはないのか?
そもそも、髪を大切にする
習慣がないのかもしれない。
枝毛やボサボサ髪の人が多すぎる。
そう思いながら、重いドアを開ける。
またまた唖然とした。
広い庭の真ん中に噴水があり、
花も一面に広がるのはいいが、
掃除中の召使いが、皆、
枝毛だったからだ。
つづく
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