石なりの意志 ―LinuxMintで作る小説執筆環境―

手を動かした話 その１

　まずは、どうやったら書けるようになったかを箇条書きで。

（１）小説執筆専用の端末を用意する
（２）〆切を決める→〆切までに書き終える
（３）執筆記録をとり、自分のアベレージを知る

以上です。

　では、まず（１）から。小説を書くといってもいくつか方法はあるかと思います。手書きで全部書くという人もいるでしょうし、最近だとスマホやタブレットにフリック入力だったり、タブレットにキーボードを着けて。ポメラを使う人もいるかもしれません。

　かくいう私もいろいろ試しはしたんですが、最終的にLinuxMintにAtomというエディタとIbusMozcというIMEで今の所落ち着いています。

　LinuxMintで、というのは、『専用の』というところにかかってくるんですが、個人の環境によりますが、パソコンを持っている人というのがそこそこいて、ネットショッピングをしたり、ゲームをしたり、音声データの管理や年賀状の作成、場合によっては、家族と共有なんて方もいるかもしれませんが、私の場合、個人用のパソコンは持っておりました。

　なのですが、敢えて、古いパソコンに（私が使ったのはWindowsXPのパソコンです）LinuxMintをインストールしたものを使いました。LinuxMintというのはLinuxのディストリビューションのひとつです。そのあたりの説明は割愛させていただきますが、要は、小説専用の端末は欲しいけれど、出来る限りお金を掛けたくないという理由での選択、という事です。（このあたりの説明については、また、後半の自分語りの方でさせていただきます）

　古いパソコンなので、当然スペックは低いのですが、その分、余計な事をしなくてすみます。

　文章を書くことしかできない、という意味で、ポメラというキングジムの専用機械もあるんですが、価格がそれなりのお値段するというのと、画面が小さい事、古いモデルだとIMEの変換効率がいまいち、という事で、選択肢から除きました。

　そんなわけで、古いパソコンにLinuxMintをインストールして、エディタとしてAtomもインストールしました。キモになるのは、Atomには、文字数をカウントする機能を追加できる、という事です。

　アルファポリスのエディタも、書いている文字数が常に表示されて非常に便利なのですが、長文、特に１０万文字に近いものを全体で見通したいとなると、どうしても足し算が必要になります。

　今、自分がどの程度書けているか。

　書ききるモチベーションを維持する為に、文字数のカウンタは必須だ、と、私は考えています。
　書き終わったテキストファイルをコピペして、文字数を教えてくれるアプリやWebサービスもありますが、大切なのは『執筆しながら目視確認できる』という部分です。

　今回のポイントは以下の通りです。

・小説を執筆する為だけの専用端末を用意する
・専用端末で小説を書く以外の事はなるべくしない
・リアルタイムの文字数がカウントされるエディタを使う

　明日は、〆切を決める、〆切までに書ききるという事について書きます。