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第4話

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婚約者のレオンは見栄えがする。見上げるような背丈の四肢が伸びやかに発達したモデル体型に、騎士なので日々訓練をしていて鍛え上げられた肉体をしている。

学生の時からその体を生かしてスポーツが得意で性格は爽やかで真面目。細かいことに対して悩んだりしない人です。レオンのそんなところもエマは好きになりました。

一緒にいる時に白い歯を見せるくらいで、いつも引き締まった顔をしています。異性と付き合うのはお互い初めてだった。

婚約をしたのは交際してから3年目にレオンから結婚の申し込みをされた。レオンのことが大好きだったので幸せな気持ちでエマは同意する。

エマは家に帰っても舞い上がった気持ちでその日は興奮して眠れなかった。

そんな彼が今浮気をしているかもしれないのです。

でもレオンは浮気の意識が欠けていて、エマが依頼してわずか1週間で説得力のある証拠はあっという間に集まりました。

「これは真実ですか?」

エマは報告書に目を通している最中にひどく動揺して声を荒げる。

「報告書に間違いはございません」

報告書を持ってきた男は自信ありげに答える。それもそのはず、何度も確認して証拠には揺るぎない物しか報告書には書かれていない。

そもそも少しでも疑念があると判断すれば提出はしていない。もし虚偽を申告しようものなら逆にこの男が厳しい罰を受けることになる。

「驚きました。まさか浮気相手が妹なんて……」

エマが平静さを失うのも仕方なかった。なんと浮気相手は実の妹のイリス令嬢だったのです。
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