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第一話
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「王太子殿下はまだあの女と会っていたのね」
あの女と言うのはセリア・テイラーという伯爵令嬢。
土下座して泣いて謝ったから許してあげたのに、もう嫌になりますね。でもこれは婚約解消できる絶好の機会かもしれない。
実は、半年前にウィリアム殿下の浮気が発覚し私達は再構築したのです。
「王太子殿下浮気されていますよね?」
「オリヴィア、君は突然何を言っているんだ?」
「シラを切るのですね?」
「ああそうだよ、僕は浮気なんてしてないからな」
「じゃあ、この手紙は何ですか?」
「……」
その瞬間ウィリアム殿下の顔色が青ざめる。
「黙っていても分かりませんよ!」
「…でも体の関係はないんだ」
「まだそんなことをおっしゃるのですね」
「どういうことだ?」
「なら早く君を抱きたい…っていうのはどういう意味ですか?」
「一度だけだ」
「は?」
「一度だけ関係をもった。それは認める」
「別の手紙にはまた抱きたいと書いてありますが?」
「それは…その…」
「はっきりと申してください!」
「遊びだったんだ……」
「その割には、ずいぶんと仲がよろしいですね」
「オリヴィア許してくれ! もう彼女とは会わないから」
「分かりました。その言葉忘れないでください」
ウィリアム殿下は、その場で泣き叫び土下座までして必死に許しを乞うので私は一度の浮気は許しを与えました。
でもまだ浮気相手と続いていた。私は完全に舐められてる。
辛くても悲しくても一刻も早く別れたほうが傷は浅く済む。
最初の時に婚約解消しておけばこの半年は無駄にならなかったかもしれません。
しかしながら慈悲をかけたのに私の気持ちを踏みにじったウィリアム殿下には厳しい制裁が必要のようです。
あの女と言うのはセリア・テイラーという伯爵令嬢。
土下座して泣いて謝ったから許してあげたのに、もう嫌になりますね。でもこれは婚約解消できる絶好の機会かもしれない。
実は、半年前にウィリアム殿下の浮気が発覚し私達は再構築したのです。
「王太子殿下浮気されていますよね?」
「オリヴィア、君は突然何を言っているんだ?」
「シラを切るのですね?」
「ああそうだよ、僕は浮気なんてしてないからな」
「じゃあ、この手紙は何ですか?」
「……」
その瞬間ウィリアム殿下の顔色が青ざめる。
「黙っていても分かりませんよ!」
「…でも体の関係はないんだ」
「まだそんなことをおっしゃるのですね」
「どういうことだ?」
「なら早く君を抱きたい…っていうのはどういう意味ですか?」
「一度だけだ」
「は?」
「一度だけ関係をもった。それは認める」
「別の手紙にはまた抱きたいと書いてありますが?」
「それは…その…」
「はっきりと申してください!」
「遊びだったんだ……」
「その割には、ずいぶんと仲がよろしいですね」
「オリヴィア許してくれ! もう彼女とは会わないから」
「分かりました。その言葉忘れないでください」
ウィリアム殿下は、その場で泣き叫び土下座までして必死に許しを乞うので私は一度の浮気は許しを与えました。
でもまだ浮気相手と続いていた。私は完全に舐められてる。
辛くても悲しくても一刻も早く別れたほうが傷は浅く済む。
最初の時に婚約解消しておけばこの半年は無駄にならなかったかもしれません。
しかしながら慈悲をかけたのに私の気持ちを踏みにじったウィリアム殿下には厳しい制裁が必要のようです。
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