34 / 43
お城再び。
しおりを挟む
ーーーーー
ーーーーー
「はぁー・・・お城には行くって言いましたけどなんでこんなことに・・・」
カーマインさんたちに説得された翌日、私は早々にお城に向かうことになった。
トープさんが馬を手配してくれ、それに乗って行くのだけど・・・馬に乗ることができない私は3人の馬に交互に乗せてもらってる状態なのだ。
今はトープさんの馬に乗せていただいてる。
「まさかマオが馬に乗れないとは思わなくて・・・馬車よりこっちの方が早くて融通きくしね。」
「~~~~っ。」
トープさんの後ろで馬に跨り、私は彼の腰に腕を回していた。
時々スピードを上げて走る馬に落とされないようにするだけで必死だ。
「前の世界では馬に乗る人はごく一部の人だったんですよ。他に乗り物あったんで・・。」
「他の乗り物?馬車じゃなくて?」
「馬車・・・よりも速い乗り物ですかね。」
私は馬に揺られながら電車やバス、車のことを説明していった。
どう伝えたら私の知ってる物を伝えれるか考えながら一つずつゆっくり話していく。
するとトープさんは興味津々に聞いてくれ、いろんな話をするようになっていった。
建ててもらった家の話や、子供たちの話、ケルセンに来るまでの道中の話とか・・。
するとトープさんは申し訳なさそうな声で私に言ったのだ。
「マオは前の世界に戻りたいよね?勝手にこっちに呼んじゃって・・・ほんとごめん。」
3人から何度も言われてる言葉だ。
聞き飽きてるような気もするけど、本当に申し訳なく思ってくれてるのだろう。
「まぁ戻りたいですけど私がいなかったことになってるなら戻れないですしね。」
「・・前の世界に家族や恋人もいただろうに・・ほんとごめんね。」
「家族はいましたけど恋人はいなかったのでそこは大丈夫ですね、仕事で忙しかったですし。」
いつかいい人と出会えたらいいなと思っていた私だったけど、仕事量から考えたら無理なことだった。
子供たちと関われてるだけでいいと思っていたけど、違う世界にきてしまってそれも叶わない。
厚意で教師紛いのことはさせてもらってるけど、自分の時間がかなりできてしまった。
ゆっくりするのもいいと思う自分もいるのだ。
「来てしまったのものは仕方ないので、もう何度も謝っていただかなくて大丈夫ですよ?自由に過ごさせてもらってますし・・。」
「・・ありがとう。」
納得してくれたのかトープさんは私を見て優しく笑ってくれていた。
『巻き込まれた』という立場を憐れんでくれているのだろうけど、私は特に何も思ってなかったのだ。
最初こそはどうしようかと思ったけど、どうしようもないものは仕方ない。
変えることのできない過去を嘆くより、先を見るほうが自分の為になるのだ。
(これでもう謝って来なくなったらいいんだけど・・・。)
そんなことを考えてるうちに馬がスピードを上げ始めた。
どうやら道がいいところに出たようだ。
「マオ、しっかりつかまってな?一気に抜けるから。」
「!!・・・はい・・・!」
振り落とされないようにトープさんの体に腕を回し直そうとした時、私の体がふわっと浮いた。
「へっ・・?」
ふと視線を横にすると、トープさんの馬の真横にカーマインさんの馬がいたのだ。
そして手綱から手を離したカーマインさんの両手が私の脇を抱えていたのだ。
「へっ!?」
「落ちるからこっち来な。」
「!?!?」
ひょいっと抱えられた私の体は、カーマインさんの馬に乗せられた。
それもカーマインさんの前で、横座り状態だ。
「ふぁ!?」
「一気に抜けるぞー。」
「!?!?」
ぐんっ・・!と、加速したのを体で感じ、私は思わずカーマインさんの体に手を回した。
さっきまではトープさんの背中で見えなかった雄大な景色が私の視界に飛び込んでくる。
「わぁ・・・!」
「ここ、見晴らしいいだろ?」
そう言われた場所は広大な湖だった。
手付かずだからかきれいな色の湖は、鳥がたくさん遊びに来てる。
周りは草原地帯のように見通しがよく、思わず見惚れてしまうような光景だ。
「すごい・・・こんな景色見たことない・・・」
そう呟きながら私は見入っていた。
旅行という旅行は学校関連でしか行くことが無く、雄大な景色を見に行っても私は子供たちの監視で忙しかったのだ。
「マオは景色とか好きか?星とか・・山とか。」
「好きですよ?・・・こんな雄大な景色、前の世界ではなかなか見れるものじゃないんで・・・贅沢ですね。」
見入ってる私を気遣ってか、カーマインさんは馬のスピードを落としてくれた。
ゆっくりと流れていく景色を堪能すると、また速度を上げて走り出していく。
「悪いな、マオ。明日中に着きたいところがあるから急ぐぞ。夜通し走るから眠くなったら寝ていい。」
「夜通し!?」
「あぁ、馬で2週間の道を5日で行く。途中で休みはするけどできるだけ急ぐからな?」
「えぇぇぇ!?」
そのカーマインさんの言葉通り馬は5日間、ほぼ走りっぱなしだった。
途中にある町で若干の休憩は取れたものの、町にある馬と交換してもらったりして移動し続けたのだ。
馬上で睡眠なんて取れるはずないと思っていた私だったけど、しっかりと睡眠が取れないままの状態が続き、いつの間にかうとうとと眠るようになっていた。
トープさんやセラドンさんの馬に乗ってる時は彼らの後ろに乗ることが多くて寝てる暇なんてなかったけど、カーマインさんは私を前に乗せてくれて腕で囲ってくれるからうとうとすることができたのだ。
移動しながら食事もしていき5日目の夕方、私は見覚えのある町に足を踏み入れたのだった。
「つ・・ついた・・・・」
ずっと馬の上にいた私は体のあちこちが痛くなって、まともに立つことすらできない状態だった。
ふらつくどころか真っ直ぐに立てるかどうかも怪しく、下ろしてもらった馬を支えに両足を地面につくことだけで精いっぱいだ。
「マオ、歩けないだろ?部屋を用意させるから今日はそこで寝てくれ。」
カーマインさんに言われ、私は馬からパッと手を離した。
何ともない風に立って、笑顔を作る。
「はい。」
「大丈夫か?」
「なんとか・・・。」
私はふらつきながらも用意してもらった部屋に入り、とりあえず5日ぶりにベッドにダイブした。
久しぶりに横になって寝れることに感動しながら、明日からの予定を頭の中で確認する。
「えっと・・明日は王子さまと会って・・それでいろいろ聞いて・・・zzz。」
ぶつぶつ言いながらも限界だった眠気にやられ、私は眠りに落ちていったのだった。
ーーーーー
「はぁー・・・お城には行くって言いましたけどなんでこんなことに・・・」
カーマインさんたちに説得された翌日、私は早々にお城に向かうことになった。
トープさんが馬を手配してくれ、それに乗って行くのだけど・・・馬に乗ることができない私は3人の馬に交互に乗せてもらってる状態なのだ。
今はトープさんの馬に乗せていただいてる。
「まさかマオが馬に乗れないとは思わなくて・・・馬車よりこっちの方が早くて融通きくしね。」
「~~~~っ。」
トープさんの後ろで馬に跨り、私は彼の腰に腕を回していた。
時々スピードを上げて走る馬に落とされないようにするだけで必死だ。
「前の世界では馬に乗る人はごく一部の人だったんですよ。他に乗り物あったんで・・。」
「他の乗り物?馬車じゃなくて?」
「馬車・・・よりも速い乗り物ですかね。」
私は馬に揺られながら電車やバス、車のことを説明していった。
どう伝えたら私の知ってる物を伝えれるか考えながら一つずつゆっくり話していく。
するとトープさんは興味津々に聞いてくれ、いろんな話をするようになっていった。
建ててもらった家の話や、子供たちの話、ケルセンに来るまでの道中の話とか・・。
するとトープさんは申し訳なさそうな声で私に言ったのだ。
「マオは前の世界に戻りたいよね?勝手にこっちに呼んじゃって・・・ほんとごめん。」
3人から何度も言われてる言葉だ。
聞き飽きてるような気もするけど、本当に申し訳なく思ってくれてるのだろう。
「まぁ戻りたいですけど私がいなかったことになってるなら戻れないですしね。」
「・・前の世界に家族や恋人もいただろうに・・ほんとごめんね。」
「家族はいましたけど恋人はいなかったのでそこは大丈夫ですね、仕事で忙しかったですし。」
いつかいい人と出会えたらいいなと思っていた私だったけど、仕事量から考えたら無理なことだった。
子供たちと関われてるだけでいいと思っていたけど、違う世界にきてしまってそれも叶わない。
厚意で教師紛いのことはさせてもらってるけど、自分の時間がかなりできてしまった。
ゆっくりするのもいいと思う自分もいるのだ。
「来てしまったのものは仕方ないので、もう何度も謝っていただかなくて大丈夫ですよ?自由に過ごさせてもらってますし・・。」
「・・ありがとう。」
納得してくれたのかトープさんは私を見て優しく笑ってくれていた。
『巻き込まれた』という立場を憐れんでくれているのだろうけど、私は特に何も思ってなかったのだ。
最初こそはどうしようかと思ったけど、どうしようもないものは仕方ない。
変えることのできない過去を嘆くより、先を見るほうが自分の為になるのだ。
(これでもう謝って来なくなったらいいんだけど・・・。)
そんなことを考えてるうちに馬がスピードを上げ始めた。
どうやら道がいいところに出たようだ。
「マオ、しっかりつかまってな?一気に抜けるから。」
「!!・・・はい・・・!」
振り落とされないようにトープさんの体に腕を回し直そうとした時、私の体がふわっと浮いた。
「へっ・・?」
ふと視線を横にすると、トープさんの馬の真横にカーマインさんの馬がいたのだ。
そして手綱から手を離したカーマインさんの両手が私の脇を抱えていたのだ。
「へっ!?」
「落ちるからこっち来な。」
「!?!?」
ひょいっと抱えられた私の体は、カーマインさんの馬に乗せられた。
それもカーマインさんの前で、横座り状態だ。
「ふぁ!?」
「一気に抜けるぞー。」
「!?!?」
ぐんっ・・!と、加速したのを体で感じ、私は思わずカーマインさんの体に手を回した。
さっきまではトープさんの背中で見えなかった雄大な景色が私の視界に飛び込んでくる。
「わぁ・・・!」
「ここ、見晴らしいいだろ?」
そう言われた場所は広大な湖だった。
手付かずだからかきれいな色の湖は、鳥がたくさん遊びに来てる。
周りは草原地帯のように見通しがよく、思わず見惚れてしまうような光景だ。
「すごい・・・こんな景色見たことない・・・」
そう呟きながら私は見入っていた。
旅行という旅行は学校関連でしか行くことが無く、雄大な景色を見に行っても私は子供たちの監視で忙しかったのだ。
「マオは景色とか好きか?星とか・・山とか。」
「好きですよ?・・・こんな雄大な景色、前の世界ではなかなか見れるものじゃないんで・・・贅沢ですね。」
見入ってる私を気遣ってか、カーマインさんは馬のスピードを落としてくれた。
ゆっくりと流れていく景色を堪能すると、また速度を上げて走り出していく。
「悪いな、マオ。明日中に着きたいところがあるから急ぐぞ。夜通し走るから眠くなったら寝ていい。」
「夜通し!?」
「あぁ、馬で2週間の道を5日で行く。途中で休みはするけどできるだけ急ぐからな?」
「えぇぇぇ!?」
そのカーマインさんの言葉通り馬は5日間、ほぼ走りっぱなしだった。
途中にある町で若干の休憩は取れたものの、町にある馬と交換してもらったりして移動し続けたのだ。
馬上で睡眠なんて取れるはずないと思っていた私だったけど、しっかりと睡眠が取れないままの状態が続き、いつの間にかうとうとと眠るようになっていた。
トープさんやセラドンさんの馬に乗ってる時は彼らの後ろに乗ることが多くて寝てる暇なんてなかったけど、カーマインさんは私を前に乗せてくれて腕で囲ってくれるからうとうとすることができたのだ。
移動しながら食事もしていき5日目の夕方、私は見覚えのある町に足を踏み入れたのだった。
「つ・・ついた・・・・」
ずっと馬の上にいた私は体のあちこちが痛くなって、まともに立つことすらできない状態だった。
ふらつくどころか真っ直ぐに立てるかどうかも怪しく、下ろしてもらった馬を支えに両足を地面につくことだけで精いっぱいだ。
「マオ、歩けないだろ?部屋を用意させるから今日はそこで寝てくれ。」
カーマインさんに言われ、私は馬からパッと手を離した。
何ともない風に立って、笑顔を作る。
「はい。」
「大丈夫か?」
「なんとか・・・。」
私はふらつきながらも用意してもらった部屋に入り、とりあえず5日ぶりにベッドにダイブした。
久しぶりに横になって寝れることに感動しながら、明日からの予定を頭の中で確認する。
「えっと・・明日は王子さまと会って・・それでいろいろ聞いて・・・zzz。」
ぶつぶつ言いながらも限界だった眠気にやられ、私は眠りに落ちていったのだった。
23
お気に入りに追加
161
あなたにおすすめの小説
子ども扱いしないでください! 幼女化しちゃった完璧淑女は、騎士団長に甘やかされる
佐崎咲
恋愛
旧題:完璧すぎる君は一人でも生きていけると婚約破棄されたけど、騎士団長が即日プロポーズに来た上に甘やかしてきます
「君は完璧だ。一人でも生きていける。でも、彼女には私が必要なんだ」
なんだか聞いたことのある台詞だけれど、まさか現実で、しかも貴族社会に生きる人間からそれを聞くことになるとは思ってもいなかった。
彼の言う通り、私ロゼ=リンゼンハイムは『完璧な淑女』などと称されているけれど、それは努力のたまものであって、本質ではない。
私は幼い時に我儘な姉に追い出され、開き直って自然溢れる領地でそれはもうのびのびと、野を駆け山を駆け回っていたのだから。
それが、今度は跡継ぎ教育に嫌気がさした姉が自称病弱設定を作り出し、代わりに私がこの家を継ぐことになったから、王都に移って血反吐を吐くような努力を重ねたのだ。
そして今度は腐れ縁ともいうべき幼馴染みの友人に婚約者を横取りされたわけだけれど、それはまあ別にどうぞ差し上げますよというところなのだが。
ただ。
婚約破棄を告げられたばかりの私をその日訪ねた人が、もう一人いた。
切れ長の紺色の瞳に、長い金髪を一つに束ね、男女問わず目をひく美しい彼は、『微笑みの貴公子』と呼ばれる第二騎士団長のユアン=クラディス様。
彼はいつもとは違う、改まった口調で言った。
「どうか、私と結婚してください」
「お返事は急ぎません。先程リンゼンハイム伯爵には手紙を出させていただきました。許可が得られましたらまた改めさせていただきますが、まずはロゼ嬢に私の気持ちを知っておいていただきたかったのです」
私の戸惑いたるや、婚約破棄を告げられた時の比ではなかった。
彼のことはよく知っている。
彼もまた、私のことをよく知っている。
でも彼は『それ』が私だとは知らない。
まったくの別人に見えているはずなのだから。
なのに、何故私にプロポーズを?
しかもやたらと甘やかそうとしてくるんですけど。
どういうこと?
============
番外編は思いついたら追加していく予定です。
<レジーナ公式サイト番外編>
「番外編 相変わらずな日常」
レジーナ公式サイトにてアンケートに答えていただくと、書き下ろしweb番外編をお読みいただけます。
いつも攻め込まれてばかりのロゼが居眠り中のユアンを見つけ、この機会に……という話です。
※転載・複写はお断りいたします。
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
【完結】甘やかな聖獣たちは、聖女様がとろけるようにキスをする
楠結衣
恋愛
女子大生の花恋は、いつものように大学に向かう途中、季節外れの鯉のぼりと共に異世界に聖女として召喚される。
ところが花恋を召喚した王様や黒ローブの集団に偽聖女と言われて知らない森に放り出されてしまう。
涙がこぼれてしまうと鯉のぼりがなぜか執事の格好をした三人組みの聖獣に変わり、元の世界に戻るために、一日三回のキスが必要だと言いだして……。
女子大生の花恋と甘やかな聖獣たちが、いちゃいちゃほのぼの逆ハーレムをしながら元の世界に戻るためにちょこっと冒険するおはなし。
◇表紙イラスト/知さま
◇鯉のぼりについては諸説あります。
◇小説家になろうさまでも連載しています。
【完結】うっかり異世界召喚されましたが騎士様が過保護すぎます!
雨宮羽那
恋愛
いきなり神子様と呼ばれるようになってしまった女子高生×過保護気味な騎士のラブストーリー。
◇◇◇◇
私、立花葵(たちばなあおい)は普通の高校二年生。
元気よく始業式に向かっていたはずなのに、うっかり神様とぶつかってしまったらしく、異世界へ飛ばされてしまいました!
気がつくと神殿にいた私を『神子様』と呼んで出迎えてくれたのは、爽やかなイケメン騎士様!?
元の世界に戻れるまで騎士様が守ってくれることになったけど……。この騎士様、過保護すぎます!
だけどこの騎士様、何やら秘密があるようで――。
◇◇◇◇
※過去に同名タイトルで途中まで連載していましたが、連載再開にあたり設定に大幅変更があったため、加筆どころか書き直してます。
※アルファポリス先行公開。
※表紙はAIにより作成したものです。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
溺愛彼氏は消防士!?
すずなり。
恋愛
彼氏から突然言われた言葉。
「別れよう。」
その言葉はちゃんと受け取ったけど、飲み込むことができない私は友達を呼び出してやけ酒を飲んだ。
飲み過ぎた帰り、イケメン消防士さんに助けられて・・・新しい恋が始まっていく。
「男ならキスの先をは期待させないとな。」
「俺とこの先・・・してみない?」
「もっと・・・甘い声を聞かせて・・?」
私の身は持つの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界と何ら関係はありません。
※コメントや乾燥を受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!
チャららA12・山もり
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。
お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。
二度目の召喚なんて、聞いてません!
みん
恋愛
私─神咲志乃は4年前の夏、たまたま学校の図書室に居た3人と共に異世界へと召喚されてしまった。
その異世界で淡い恋をした。それでも、志乃は義務を果たすと居残ると言う他の3人とは別れ、1人日本へと還った。
それから4年が経ったある日。何故かまた、異世界へと召喚されてしまう。「何で!?」
❋相変わらずのゆるふわ設定と、メンタルは豆腐並みなので、軽い気持ちで読んでいただけると助かります。
❋気を付けてはいますが、誤字が多いかもしれません。
❋他視点の話があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる